249 / 396
第4章 前兆と空の旅路
224 現時点での最大出力
しおりを挟む
未だに異常な変化を続けるベヒモスキメラ、怪盗ルエットだったもの。
それを前にしながら、俺は彼女を元に戻す策の内容と、そのために皆に手伝って貰いたいことの説明を終えた。
「――手を貸してくれるか?」
「うん。勿論! イサクのお願いなら、サユキは何でもするよ!」
対して、特に負担が大きい二人の内の一人であるはずのサユキは僅かな逡巡もなく、むしろ頼られたことが心底嬉しいと言うように答えた。
どんな無理難題でも、彼女なら即座に受け入れてくれることは分かっている。
だからこそ心苦しい部分があるが、サユキが望むのは謝罪よりも感謝だろう。
「ありがとな、サユキ」
「うん!」
案の定と言うべきか、サユキは喜びの滲んだ朗らかな声を出す。
影の中にいるから直接表情を見ることはできないが、花が咲いたような愛らしい笑顔を浮かべているだろうことは容易に想像できる。
少し心配なのはもう一人。比較的常識人なフェリトの方だが……。
「フェリトちゃんも大丈夫だって」
彼女はサユキを介して答えを寄越してきた。
自身の真・複合発露〈共鳴調律・想歌〉に意識を集中させているのだろう。
循環共鳴中の彼女は、救世の転生者という強大なバフを常時付加されているようなものである俺とは違って余裕がほとんどない。
そこに更なる負担をかけるのは、正直なところ申し訳ない。
「フェリトも、ありがとう」
しかし、彼女のことだから、俺が口にしたその感謝の言葉には「私達は仲間なんだから気にしないで」と心の中で返してくれていることだろう。
彼女とももう長いつき合いだ。
サユキと同等に彼女のことは俺も理解し、信頼している。
その二人が同意してくれたのなら、もはやベヒモスキメラ自体は脅威ではない。
後は……。
「その方法を実行に移す前に、アスカ」
「はっ」
新参者ながら忠誠心が極めて高い彼女にも、別にやって貰うことがある。
サユキとフェリトに関しては相手を行動不能にするため。
ここからはルエットを元に戻すための布石だ。
「イリュファと一緒に連絡役を頼む」
「承知致しましてございまする、主様」
それを担うアスカは俺の要請に即答し、イリュファと共に影から飛び出した。
まだ人間社会に慣れてはいないだろうが、彼女と一緒であれば大丈夫だろう。
ここにいる中では俺に次ぐその速さで、速やかに役目を果たしてくれるはずだ。
「では、イサク様。行って参ります」
「ああ。頼んだ」
対照的に、イリュファは言葉短なやり取りのみでアスカの影に入っていく。
この世界に転生してきた時から傍にいる彼女に、それ以上の言葉は必要ない。
「主様、ご武運を」
そしてアスカは真・複合発露〈支天神鳥・煌翼〉を使用して怪獣大戦争染みたこの場では比較的小さい人間大の鳥の姿となり、二人は指示通りに戦場を離れた。
これでいつでも作戦を開始できる。
が、そうこうしている間に、あちらはあちらで準備が整ったらしい。
変化を終えたベヒモスキメラ、ルエットの成れの果てを改めて意識する。
その姿はもはや原形を留めていない。
胴体から無数の生物の部位が生えた様は、まるでコズミックホラー系の世界の中から飛び出してきたかのようだ。
かわいそうだが、生理的嫌悪感で眉をひそめてしまう。
「今、元に戻してやるから」
数多の目を敵意と共に一斉にこちらへと向け、今にも再び襲いかかってこようとしている彼女へと憐憫と共に静かに告げる。
そして俺は、そのために〈支天神鳥・煌翼〉を解除した。
「サユキ、フェリト!」
同時にそう二人に合図を出した直後、ベヒモスキメラが転移によって一瞬の内に姿を消し、人間の大きさへと戻った俺の背後に出現する。
そこから伸びてくる無数の手にせよ、振り撒かれた炎と毒液にせよ。
こちらに届いた時点で俺は塵芥となって命を失うだろう。
しかし――。
「残念だけど、もう、お前の思うようにはならない」
あくまでもそれは届けばの話。
彼女の如何なる攻撃も、もはやこちらに届くことはない。
何故ならば。
奇怪な肉塊と成り果てているその本体も、無数の頭から吐き出された炎や毒液も含め、その全てが完全に凍結してしまっているからだ。
一瞬遅れて重力に引かれ、数百メートル以上の氷の塊となったベヒモスキメラが地に落ちていく。その重さによって地面を砕き、砂埃を舞い上げる。
それでも氷はひび一つ入ることなく、歪な姿の彼女を内部に封じ続けていた。
「暴走し、そんな姿になってまで望みを果たそうとする強い意思。その一欠片分でもリスクを背負う覚悟がこちらにあれば、もっと早くこうできたんだ」
時間がとまったようなルエットにそう告げ、続けて「すまない」と謝る。
勿論、彼女の力がここまで驚異的であることを想定しろというのは困難だ。
加えて賊が彼女一人とは限らない以上は、使用後一定時間出すことのできない最大出力を初手から使うのはリスク管理上問題がある。
それでも、彼女の苦しみが長引いたであろうことには申し訳なさしかない。
「ご主人様は、減点法でものごとを考え過ぎなのです」
そんな俺をリクルが窘めるように、同時にどこか自虐的にそう告げる。
……度々無力感に苛まれている様子である彼女の前で、減点法的な思考の仕方をするのは少しばかり嫌味っぽく感じられてしまうかもしれない。
「そう、だな」
リクルの主張に同意を示しつつ、しかし、そこで謝罪するのは尚のこと彼女を傷つけるのみだろうと考えて話を本筋に戻すことにする。
「それより、サユキとフェリトは大丈夫か?」
「苦しそうではありますけど、まだ問題なさそうです」
「……そうか」
今現在。彼女達二人は狂化隷属の矢を自らに突き刺し、暴走状態にあるはずだ。
そして、それこそが気の進まない解決策だった。
救世の転生者の真・暴走・複合発露。
その状態における循環共鳴からの〈万有凍結・封緘〉。
この状態での凍結ならば、たとえ暴走・複合発露の全部乗せのような状態にあったベヒモスキメラであろうとも、さすがに内側から打ち破ることはできないはず。
その予測通り、ルエットは氷を破壊できないまま完全に動きを封じられていた。
だが、この状態を維持するためには二人が暴走状態でい続けなければならない。
一応、一度暴走状態を経験しているだけに耐性はあるだろうけれども……。
それでも負担は大き過ぎるし、何より暴走したままの相手をただ単に身動きできなくするだけでは全く以って意味がない。
可能な限り早く、彼女の暴走を鎮静化して元の姿に戻さなければならない。
そう考えていると――。
「主様、戻りましてございまする」
「すぐさま準備を開始するとのことです」
少しして、首都リベランジェへと行って貰っていた二人が帰ってきた。
それから彼女達は自身に託された役目を果たしたことを俺に知らせると、イリュファ、アスカの順番で再び俺の影の中に戻った。
ならば、後は二人に連絡を取って貰った彼女達との合流地点に向かうだけだ。
「二人共、もうしばらく耐えてくれ」
だから俺は、サユキとフェリトに罪悪感を強く抱きながらも重ねて頼み……。
「ルエットも、もう少しだけ待ってくれ」
続けて、聞こえてはいないだろうが、彼女にもそう声をかける。
それから俺は〈万有凍結・封緘〉を用いて氷を操ってベヒモスキメラを内包した数百メートルの塊を浮かせると、この氷塊と共に移動を開始した。
それを前にしながら、俺は彼女を元に戻す策の内容と、そのために皆に手伝って貰いたいことの説明を終えた。
「――手を貸してくれるか?」
「うん。勿論! イサクのお願いなら、サユキは何でもするよ!」
対して、特に負担が大きい二人の内の一人であるはずのサユキは僅かな逡巡もなく、むしろ頼られたことが心底嬉しいと言うように答えた。
どんな無理難題でも、彼女なら即座に受け入れてくれることは分かっている。
だからこそ心苦しい部分があるが、サユキが望むのは謝罪よりも感謝だろう。
「ありがとな、サユキ」
「うん!」
案の定と言うべきか、サユキは喜びの滲んだ朗らかな声を出す。
影の中にいるから直接表情を見ることはできないが、花が咲いたような愛らしい笑顔を浮かべているだろうことは容易に想像できる。
少し心配なのはもう一人。比較的常識人なフェリトの方だが……。
「フェリトちゃんも大丈夫だって」
彼女はサユキを介して答えを寄越してきた。
自身の真・複合発露〈共鳴調律・想歌〉に意識を集中させているのだろう。
循環共鳴中の彼女は、救世の転生者という強大なバフを常時付加されているようなものである俺とは違って余裕がほとんどない。
そこに更なる負担をかけるのは、正直なところ申し訳ない。
「フェリトも、ありがとう」
しかし、彼女のことだから、俺が口にしたその感謝の言葉には「私達は仲間なんだから気にしないで」と心の中で返してくれていることだろう。
彼女とももう長いつき合いだ。
サユキと同等に彼女のことは俺も理解し、信頼している。
その二人が同意してくれたのなら、もはやベヒモスキメラ自体は脅威ではない。
後は……。
「その方法を実行に移す前に、アスカ」
「はっ」
新参者ながら忠誠心が極めて高い彼女にも、別にやって貰うことがある。
サユキとフェリトに関しては相手を行動不能にするため。
ここからはルエットを元に戻すための布石だ。
「イリュファと一緒に連絡役を頼む」
「承知致しましてございまする、主様」
それを担うアスカは俺の要請に即答し、イリュファと共に影から飛び出した。
まだ人間社会に慣れてはいないだろうが、彼女と一緒であれば大丈夫だろう。
ここにいる中では俺に次ぐその速さで、速やかに役目を果たしてくれるはずだ。
「では、イサク様。行って参ります」
「ああ。頼んだ」
対照的に、イリュファは言葉短なやり取りのみでアスカの影に入っていく。
この世界に転生してきた時から傍にいる彼女に、それ以上の言葉は必要ない。
「主様、ご武運を」
そしてアスカは真・複合発露〈支天神鳥・煌翼〉を使用して怪獣大戦争染みたこの場では比較的小さい人間大の鳥の姿となり、二人は指示通りに戦場を離れた。
これでいつでも作戦を開始できる。
が、そうこうしている間に、あちらはあちらで準備が整ったらしい。
変化を終えたベヒモスキメラ、ルエットの成れの果てを改めて意識する。
その姿はもはや原形を留めていない。
胴体から無数の生物の部位が生えた様は、まるでコズミックホラー系の世界の中から飛び出してきたかのようだ。
かわいそうだが、生理的嫌悪感で眉をひそめてしまう。
「今、元に戻してやるから」
数多の目を敵意と共に一斉にこちらへと向け、今にも再び襲いかかってこようとしている彼女へと憐憫と共に静かに告げる。
そして俺は、そのために〈支天神鳥・煌翼〉を解除した。
「サユキ、フェリト!」
同時にそう二人に合図を出した直後、ベヒモスキメラが転移によって一瞬の内に姿を消し、人間の大きさへと戻った俺の背後に出現する。
そこから伸びてくる無数の手にせよ、振り撒かれた炎と毒液にせよ。
こちらに届いた時点で俺は塵芥となって命を失うだろう。
しかし――。
「残念だけど、もう、お前の思うようにはならない」
あくまでもそれは届けばの話。
彼女の如何なる攻撃も、もはやこちらに届くことはない。
何故ならば。
奇怪な肉塊と成り果てているその本体も、無数の頭から吐き出された炎や毒液も含め、その全てが完全に凍結してしまっているからだ。
一瞬遅れて重力に引かれ、数百メートル以上の氷の塊となったベヒモスキメラが地に落ちていく。その重さによって地面を砕き、砂埃を舞い上げる。
それでも氷はひび一つ入ることなく、歪な姿の彼女を内部に封じ続けていた。
「暴走し、そんな姿になってまで望みを果たそうとする強い意思。その一欠片分でもリスクを背負う覚悟がこちらにあれば、もっと早くこうできたんだ」
時間がとまったようなルエットにそう告げ、続けて「すまない」と謝る。
勿論、彼女の力がここまで驚異的であることを想定しろというのは困難だ。
加えて賊が彼女一人とは限らない以上は、使用後一定時間出すことのできない最大出力を初手から使うのはリスク管理上問題がある。
それでも、彼女の苦しみが長引いたであろうことには申し訳なさしかない。
「ご主人様は、減点法でものごとを考え過ぎなのです」
そんな俺をリクルが窘めるように、同時にどこか自虐的にそう告げる。
……度々無力感に苛まれている様子である彼女の前で、減点法的な思考の仕方をするのは少しばかり嫌味っぽく感じられてしまうかもしれない。
「そう、だな」
リクルの主張に同意を示しつつ、しかし、そこで謝罪するのは尚のこと彼女を傷つけるのみだろうと考えて話を本筋に戻すことにする。
「それより、サユキとフェリトは大丈夫か?」
「苦しそうではありますけど、まだ問題なさそうです」
「……そうか」
今現在。彼女達二人は狂化隷属の矢を自らに突き刺し、暴走状態にあるはずだ。
そして、それこそが気の進まない解決策だった。
救世の転生者の真・暴走・複合発露。
その状態における循環共鳴からの〈万有凍結・封緘〉。
この状態での凍結ならば、たとえ暴走・複合発露の全部乗せのような状態にあったベヒモスキメラであろうとも、さすがに内側から打ち破ることはできないはず。
その予測通り、ルエットは氷を破壊できないまま完全に動きを封じられていた。
だが、この状態を維持するためには二人が暴走状態でい続けなければならない。
一応、一度暴走状態を経験しているだけに耐性はあるだろうけれども……。
それでも負担は大き過ぎるし、何より暴走したままの相手をただ単に身動きできなくするだけでは全く以って意味がない。
可能な限り早く、彼女の暴走を鎮静化して元の姿に戻さなければならない。
そう考えていると――。
「主様、戻りましてございまする」
「すぐさま準備を開始するとのことです」
少しして、首都リベランジェへと行って貰っていた二人が帰ってきた。
それから彼女達は自身に託された役目を果たしたことを俺に知らせると、イリュファ、アスカの順番で再び俺の影の中に戻った。
ならば、後は二人に連絡を取って貰った彼女達との合流地点に向かうだけだ。
「二人共、もうしばらく耐えてくれ」
だから俺は、サユキとフェリトに罪悪感を強く抱きながらも重ねて頼み……。
「ルエットも、もう少しだけ待ってくれ」
続けて、聞こえてはいないだろうが、彼女にもそう声をかける。
それから俺は〈万有凍結・封緘〉を用いて氷を操ってベヒモスキメラを内包した数百メートルの塊を浮かせると、この氷塊と共に移動を開始した。
0
お気に入りに追加
274
あなたにおすすめの小説
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる