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アステリア編
第17話 双子の生態
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戻ってくる時にリュックの中にいた双子がなかなかの暴れっぷりだったよ。さっきまで賢かったから忘れかけてたけどまだ生まれて2日なんだった。
部屋に戻って荷物を色々出す。あ、そうだ。
「この鞄はどうかな?」
双子をもう一つの鞄に入れてみる。
「キュー!」「ピィ」
すごい勢いで、プルプルしている。これで大丈夫かな。
「フミヤさん、夕食ですよ。」
王宮のメイドさんに呼ばれる。
「ここでしばらく待っててね。すぐ戻ってくるから。」
双子たちは一旦お留守番しててもらう。まだ紹介とかしてないし、この後少し気になることをやりたいし。
今日も食べて思うが、やはり味が単調な気がする。どうも表面的で、肉も味が染み込んでいなく、途中からは肉の味しかしなくなる。まぁ素材がいいからしかたないのかもしれない。
「この後キッチンを借りてもいいですか?」
俺は食べ終わってメイドさんに頼む。
「構わないですよ。火には気をつけてくださいね。」
部屋に戻る。扉を開けると中央にいた二匹が俺に気づいて足元に寄ってくる。
「か、可愛い。」
二匹を例の鞄に入れてキッチンの方へ行く。
「何をなさるおつもりですか?」
「今からいろんな種類の料理を作って、何が好みか調べるんだ。それに夕食食べてないしね。」
夕食を出すのはもちろんだが、むしろ俺が作る理由は、双子の好みが何か知ることだ。
「んー簡単なのでいいかな。」
豚肉にパンを削った衣をつけて油で揚げる。その間に野菜を千切りにしておく。なるべく素材の味のままにした方がわかりやすいな。揚がった豚肉を切っていく。
俺が作ったのはトンカツだ。これならいいだろう。
「美味しそうですね!」 「キュー」 「ピィ」
うちのスライムたちも興味津々になっている。というかもう机にいた。
「熱いから気をつけろよ。」
っと言ったのだが、うちの子はそのまま食べ始める。
「スライムは熱に対してとても強いのです。」
プルムの豆知識を、得つつ様子を見てみる。
レーミの方が肉をよく食べるのかな?サラダの前にはニースがいるし。ひとまず好みはある程度わかったかな。
レーミは肉好き、ニースは野菜が好き。
「あ、昼に出たゴミを捨てないと。」
インベントリからゴミを一旦取り出す。そしてゴミ箱を探す。
5分後
「よーし見つかった。さてと……あれ?」
ゴミが無くなってる?嘘だろ。そして双子が俺の足元に寄り付いて飛び跳ねている。
「先ほどのゴミはこの双子が処理したんですよ。」
「な、レーミとニースが食べたのか。」
俺は二匹と目線を合わせて、
「お前らが食べたのか?」
「キューーキュー!」 「ピィ!ピィ!」
この反応はどうやら本当らしい。体に異変もなさそう。これがスライムの超雑食な所なのか。子供だからあんまし叱るのもきついかな?俺のためにしてくれたんだし。
「ありがとうな。」
俺は二匹を撫でる。
「キューー。」 「ピィ。」
俺の方へ飛びついてくる。慌ててキャッチする。
「可愛いな。」
双子は互いに飛び跳ねている。なんか意思疎通してるのかな?まぁ、戻りますか。
双子を鞄の中に入れてあげ、キッチンを後にする。あの双子は本当にすごい。油も普通に吸い取ってしまった。洗うことが少なかなるので助かるが。
部屋について鞄の中を見ると、二匹揃って寝ていた。
「本当に仲良い双子だな。」
明日は森へ行って経験値稼ぎをしていく。
そういえばなんでこんなスライムに好かれるんだろうな?
シャルがなんかしたのかな?召喚できない理由もそうだったけど。まぁそこはまた聞けばいいかな。
「おやすみなさい。ご主人様」
「おやすみプルム。」
プルムも帽子の中に入って寝る。双子も鞄の中でずっと寝ている。俺も寝るか。
部屋に戻って荷物を色々出す。あ、そうだ。
「この鞄はどうかな?」
双子をもう一つの鞄に入れてみる。
「キュー!」「ピィ」
すごい勢いで、プルプルしている。これで大丈夫かな。
「フミヤさん、夕食ですよ。」
王宮のメイドさんに呼ばれる。
「ここでしばらく待っててね。すぐ戻ってくるから。」
双子たちは一旦お留守番しててもらう。まだ紹介とかしてないし、この後少し気になることをやりたいし。
今日も食べて思うが、やはり味が単調な気がする。どうも表面的で、肉も味が染み込んでいなく、途中からは肉の味しかしなくなる。まぁ素材がいいからしかたないのかもしれない。
「この後キッチンを借りてもいいですか?」
俺は食べ終わってメイドさんに頼む。
「構わないですよ。火には気をつけてくださいね。」
部屋に戻る。扉を開けると中央にいた二匹が俺に気づいて足元に寄ってくる。
「か、可愛い。」
二匹を例の鞄に入れてキッチンの方へ行く。
「何をなさるおつもりですか?」
「今からいろんな種類の料理を作って、何が好みか調べるんだ。それに夕食食べてないしね。」
夕食を出すのはもちろんだが、むしろ俺が作る理由は、双子の好みが何か知ることだ。
「んー簡単なのでいいかな。」
豚肉にパンを削った衣をつけて油で揚げる。その間に野菜を千切りにしておく。なるべく素材の味のままにした方がわかりやすいな。揚がった豚肉を切っていく。
俺が作ったのはトンカツだ。これならいいだろう。
「美味しそうですね!」 「キュー」 「ピィ」
うちのスライムたちも興味津々になっている。というかもう机にいた。
「熱いから気をつけろよ。」
っと言ったのだが、うちの子はそのまま食べ始める。
「スライムは熱に対してとても強いのです。」
プルムの豆知識を、得つつ様子を見てみる。
レーミの方が肉をよく食べるのかな?サラダの前にはニースがいるし。ひとまず好みはある程度わかったかな。
レーミは肉好き、ニースは野菜が好き。
「あ、昼に出たゴミを捨てないと。」
インベントリからゴミを一旦取り出す。そしてゴミ箱を探す。
5分後
「よーし見つかった。さてと……あれ?」
ゴミが無くなってる?嘘だろ。そして双子が俺の足元に寄り付いて飛び跳ねている。
「先ほどのゴミはこの双子が処理したんですよ。」
「な、レーミとニースが食べたのか。」
俺は二匹と目線を合わせて、
「お前らが食べたのか?」
「キューーキュー!」 「ピィ!ピィ!」
この反応はどうやら本当らしい。体に異変もなさそう。これがスライムの超雑食な所なのか。子供だからあんまし叱るのもきついかな?俺のためにしてくれたんだし。
「ありがとうな。」
俺は二匹を撫でる。
「キューー。」 「ピィ。」
俺の方へ飛びついてくる。慌ててキャッチする。
「可愛いな。」
双子は互いに飛び跳ねている。なんか意思疎通してるのかな?まぁ、戻りますか。
双子を鞄の中に入れてあげ、キッチンを後にする。あの双子は本当にすごい。油も普通に吸い取ってしまった。洗うことが少なかなるので助かるが。
部屋について鞄の中を見ると、二匹揃って寝ていた。
「本当に仲良い双子だな。」
明日は森へ行って経験値稼ぎをしていく。
そういえばなんでこんなスライムに好かれるんだろうな?
シャルがなんかしたのかな?召喚できない理由もそうだったけど。まぁそこはまた聞けばいいかな。
「おやすみなさい。ご主人様」
「おやすみプルム。」
プルムも帽子の中に入って寝る。双子も鞄の中でずっと寝ている。俺も寝るか。
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