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アステリア編
第8話仲間の証
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俺たち『レデスト』が結成してからは、クエストの説明だった。
クエストは大きく分けて四つ、採集、討伐、護衛、調査から成り、場合によっては緊急クエストや昇格チャレンジクエストなどもある。
最初は採集が多く次第に討伐などになる。ここのギルドは大きい方なので、A級まで常設されている。
「冒険者ランクは統一してFからです。」
これはランクで絡んでくる人たちと問題にならないようにした措置だ。
「わかりました。」
「パーティーの恩恵についてですが、経験値分配というのがありまして、基本的に貢献度に合わせてどんどん下がっていく方式です。報酬に関してはパーティー内の相談可能です。あと、パーティーランクというのがありまして、これは冒険者のランクの平均値で出されます。」
つまり俺たちはFランクか。
「ただし、クエストのクリア状況によっては上がることもあります。」
主に緊急クエストや高難度討伐クエストや迷宮踏破などらしい。
「これにて説明は以上になります。この後クエストの予定はありますか?」
「いや、このあとは一度戻ります。」
俺たちは登録が完了したら戻ってきて欲しいと言われた。理由は聞かされなかっただけに気になる。
「それでは今後ともよろしくお願いします。」
そして俺たちはギルドを後にして王宮へ戻ろうとしたが、
「私パーティーの証みたいなものが欲しいです。」
ルナが突然聞いてきた。でも俺もなんかわかる。チームとか組んだ時そういうのある所は結束力強いしな。
「ここでなんか見にいくか。」
防具屋だ。やはりアクセサリー系が一番しっくりくると思う。プルムもルナも賛成した。
ひとまず見て回る。すると目に付いたものがあった。
「30分くらい待ってくれないか?」
「良いですけど、なんかありましたか?」
「それは後のお楽しみという事で。」
30分間俺たちは色々見ていた。そこで俺が、「この銀のペンダントルナと同じ髪色で可愛いな。」と呟いたとたんルナがそれを取って、俺の腕を掴んで店主まで行った。そして何故か俺の魔力を少し取られた。なんだと思ったら、なんとそのペンダントに探知性能をつけたそうだ。本人曰く、「フミヤさんから離れたくありませんからね。」と、多分探知用に俺の魔力を使ったんだろう。
そうして店主から「ご希望の品できたぜ!」と言われて俺たちはすぐに向かった。
「おーできてる。」
俺が頼んだのは帽子と……
「ルナにはこれを」
俺はルナの髪にカチューシャをつけた。
「これは……しかもフミヤさんの帽子と同じ色。」
俺はこの『レデスト』の黒基調の金と銀色にしようと帽子とカチューシャにその色で頼んだ。これには色々付与をつけた。カチューシャには状態異常無効や魔法防壁をつけた。
「あと俺の帽子は戦闘中プルムにかぶってもらうからね。」
戦闘中はプルムが危ないと思い、付与を物理耐性や魔法耐性の防御系をつけた。プルムも今や俺の頭ぐらいあるのだ。
「ありがとうございます、ご主人様。」
うん、喜んでくれている。プルムには基本装備つけられないしこれなら良いだろう。通常なら俺がいるし。
俺たちは『仲間の証』を手に入れて王宮に戻るのだった。
--------------------------------------
Inエルナド
「すごい子達が現れたね。」
「あ、ギルドマスター。さすがヴィットリーさんの娘さんですよね。魔力量がすでに賢者クラスまでありますよ。」
「たしかにあの娘もすごかったが、もう1人の彼は規格外だ。」
「え、でも魔力量はルナリス様の方が多いですよ。」
「あの子の本質に気づいたのは俺と副マスターぐらいだろう。わからなくても仕方ない。」
たしかに見た目はただの少年。だが魔力の質が違いすぎる。それに本来上位個体はテイムではなく召喚になるんだがな。
「彼らは大物になる。注意をしておけ。」
「わかりました。」
念のため警戒させとかないと。ルナリスはまだしも彼は名も知れぬ少年。問題が起きないとは思えない。だれか1人は突っかかるかもしれない。
僕たちはそのためにここにいるのだ。いづれ満開の桜を咲かせる芽を潰させはしない。
クエストは大きく分けて四つ、採集、討伐、護衛、調査から成り、場合によっては緊急クエストや昇格チャレンジクエストなどもある。
最初は採集が多く次第に討伐などになる。ここのギルドは大きい方なので、A級まで常設されている。
「冒険者ランクは統一してFからです。」
これはランクで絡んでくる人たちと問題にならないようにした措置だ。
「わかりました。」
「パーティーの恩恵についてですが、経験値分配というのがありまして、基本的に貢献度に合わせてどんどん下がっていく方式です。報酬に関してはパーティー内の相談可能です。あと、パーティーランクというのがありまして、これは冒険者のランクの平均値で出されます。」
つまり俺たちはFランクか。
「ただし、クエストのクリア状況によっては上がることもあります。」
主に緊急クエストや高難度討伐クエストや迷宮踏破などらしい。
「これにて説明は以上になります。この後クエストの予定はありますか?」
「いや、このあとは一度戻ります。」
俺たちは登録が完了したら戻ってきて欲しいと言われた。理由は聞かされなかっただけに気になる。
「それでは今後ともよろしくお願いします。」
そして俺たちはギルドを後にして王宮へ戻ろうとしたが、
「私パーティーの証みたいなものが欲しいです。」
ルナが突然聞いてきた。でも俺もなんかわかる。チームとか組んだ時そういうのある所は結束力強いしな。
「ここでなんか見にいくか。」
防具屋だ。やはりアクセサリー系が一番しっくりくると思う。プルムもルナも賛成した。
ひとまず見て回る。すると目に付いたものがあった。
「30分くらい待ってくれないか?」
「良いですけど、なんかありましたか?」
「それは後のお楽しみという事で。」
30分間俺たちは色々見ていた。そこで俺が、「この銀のペンダントルナと同じ髪色で可愛いな。」と呟いたとたんルナがそれを取って、俺の腕を掴んで店主まで行った。そして何故か俺の魔力を少し取られた。なんだと思ったら、なんとそのペンダントに探知性能をつけたそうだ。本人曰く、「フミヤさんから離れたくありませんからね。」と、多分探知用に俺の魔力を使ったんだろう。
そうして店主から「ご希望の品できたぜ!」と言われて俺たちはすぐに向かった。
「おーできてる。」
俺が頼んだのは帽子と……
「ルナにはこれを」
俺はルナの髪にカチューシャをつけた。
「これは……しかもフミヤさんの帽子と同じ色。」
俺はこの『レデスト』の黒基調の金と銀色にしようと帽子とカチューシャにその色で頼んだ。これには色々付与をつけた。カチューシャには状態異常無効や魔法防壁をつけた。
「あと俺の帽子は戦闘中プルムにかぶってもらうからね。」
戦闘中はプルムが危ないと思い、付与を物理耐性や魔法耐性の防御系をつけた。プルムも今や俺の頭ぐらいあるのだ。
「ありがとうございます、ご主人様。」
うん、喜んでくれている。プルムには基本装備つけられないしこれなら良いだろう。通常なら俺がいるし。
俺たちは『仲間の証』を手に入れて王宮に戻るのだった。
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Inエルナド
「すごい子達が現れたね。」
「あ、ギルドマスター。さすがヴィットリーさんの娘さんですよね。魔力量がすでに賢者クラスまでありますよ。」
「たしかにあの娘もすごかったが、もう1人の彼は規格外だ。」
「え、でも魔力量はルナリス様の方が多いですよ。」
「あの子の本質に気づいたのは俺と副マスターぐらいだろう。わからなくても仕方ない。」
たしかに見た目はただの少年。だが魔力の質が違いすぎる。それに本来上位個体はテイムではなく召喚になるんだがな。
「彼らは大物になる。注意をしておけ。」
「わかりました。」
念のため警戒させとかないと。ルナリスはまだしも彼は名も知れぬ少年。問題が起きないとは思えない。だれか1人は突っかかるかもしれない。
僕たちはそのためにここにいるのだ。いづれ満開の桜を咲かせる芽を潰させはしない。
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