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9.5章 緑のスライム編
第119話 ぴょこんと出てきたのは
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「はー、はー、はー、なんでこんな疲れてんだ。俺は。」
昼ごはん作り、それはまさに死闘だった。次々と「ピイーー」と言っては皿を出してお代わりを要求するルー。俺とリーンは必死に追加で肉を焼いた。
「ピイー♪」
「すみません、すみません。」
「いや、いいよ。食欲旺盛なのは仕方ないし。」
たらふく食べて満足しているルー。申し訳なさそうに頭を下げるシル。仲間だし仕方ないことだ。
片付けるためにミニスライム達を呼ぶ。とんかつに使った油を処理してもらう。とは言ってもただ食べてもらうだけだが。
プルプル♪♪
みんな問題ないようでしっかりと吸収している。油は簡単には捨てられないしな。ありがたいことだ。
「油を吸ってもベタベタにならないもんなー。」
スライムは確か吸収したものの特性を得ることが出来た気がする。メタルスライムは金属を食べまくって体が金属になったらしい。まあ、油のスライムになって欲しくないけどさ。
「片付け終わりましたよー。」
「ありがとう。こっちもあと少しで終わりそうだ。」
皿や机の片付けをしていたシルがこちらに戻って来た。油も全部吸ってもらったしそろそろ移動し始めようかな。
ガサガサガサガサ
「なんだ!?」
いきなり近くの茂みから音がし始めた。いやモンスターの奇襲だったらアクアやミニスライム達の警戒があるから違うのか?
ぴょーん!
「...スライム?」
茂みから飛び出してきたのは緑色のスライムだった。
「これはグリーンスライム?」
「グリーンスライム?」
「ええ、グリーンスラムというのは野生の毒草を大量に食らい毒を使うことができると言われてます。」
「ていうことは毒の成分が好きなのか?」
俺はカバンから一本の毒のある草、ドーリアル草を取り出してその緑のスライムの前に置いてみる。
プルプルプルプル、
食べるか?スライムはドーリアル草を腕を伸ばして掴む。
ひょい!
「え?食べない?」
緑のスライムは掴んだはいいがポイっと後ろのほうに捨ててしまった。どういうことだ?
「ただのグリーンスライムではないということですか?」
「ほかにもいくつか薬草を出してみるか。」
ただの草にリーティ草、霊薬草に今カバンの中にある最高品質(リーン監修)のドライアル草を準備する。それと同時にアクアの高魔力が詰まった水も差し出す。マロみたいに魔力に敏感の可能性もある。
そーと前に用意したがそのスライムはまったく動かない。はたしてあえて動いてないのかただじっとしているだけなのか。
ぴょん、もそもそ。
「おお、薬草は食べるのか。」
マロのときほどではないがドライアル草から手をつけた。やはり魔力に反応するのか。でもスライム全般そう言えるらしいから一概に特別とも言えないのか?
「一体どういうスライムなんだろうか。」
「わかりませんね。緑のスライムはすぐに毒を吐き出すこともあるのでかなり特殊なスライムというのは間違いありませんね。」
「とりあえず保護しておこうかな。」
エレノアさんにスライムのことを広げて欲しいといわれたし研究するか。普通に俺も新しいスライムにわくわくしているし。
「それじゃあ戻ろうか。もしかしたらワーグさんならわかるかもしれない。」
シルが天使、さらに言えば位階みたいなものまで一目見て判断した。かなりその辺の知識に精通していると思う。
~~~~~~~~~~~
「クエスト終わりました。」
「かしこまりました、それでは討伐証明のワイバーンの魔石をご提示してください。」
「はい、」
「確認し終わりました。お疲れ様でした。」
「今からギルドマスターに会えますか?」
「すいません、今ギルドマスターは出張に行っておりまして。」
出張!?前言ってたフリースについてのことか?
「なので戻りになるのはおそらく4日後になります。」
「そうですか、わかりました。」
「残念でしたね。」
「まあ、仕方ないよ。本来自分で調べるものだし。」
緑のスライムを抱き上げながら宿屋に戻る。そういえばこのスライムまったく動かないな。ただのスライムは勝手に行動するって言われてるし。
「本当にただのスライムじゃないんだな。」
「この後はどうしますか?」
「うーん、温泉に入ってすこしこいつについて調べるかな。あと本屋に行ってみようかな。」
シルにもわからないとなるとちょっと調べれるかわからないがなにもしないよりはましかな。
~~~~~~~~~~
本屋に入ったもののスライムの本がまったく見当たらない。いや確かにスライムはあんまりいい評価はないしそもそも調べる意味が無いから置いてなくてもおかしくは無いが。
「うーーん、あ、あれは。」
[スライム大全] 多くの人からは雑魚モンスターと言われていますが中には可愛いフォルムに惹かれて飼ってしまう人のいます。そんな人たちのためのこの本。古今東西スライムの種類、定義について載せてあります。
「俺が探してたのはあれだ。」
俺はその本を手に取り急いで買ってしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
遅くなってしまい申し訳ありません。
昼ごはん作り、それはまさに死闘だった。次々と「ピイーー」と言っては皿を出してお代わりを要求するルー。俺とリーンは必死に追加で肉を焼いた。
「ピイー♪」
「すみません、すみません。」
「いや、いいよ。食欲旺盛なのは仕方ないし。」
たらふく食べて満足しているルー。申し訳なさそうに頭を下げるシル。仲間だし仕方ないことだ。
片付けるためにミニスライム達を呼ぶ。とんかつに使った油を処理してもらう。とは言ってもただ食べてもらうだけだが。
プルプル♪♪
みんな問題ないようでしっかりと吸収している。油は簡単には捨てられないしな。ありがたいことだ。
「油を吸ってもベタベタにならないもんなー。」
スライムは確か吸収したものの特性を得ることが出来た気がする。メタルスライムは金属を食べまくって体が金属になったらしい。まあ、油のスライムになって欲しくないけどさ。
「片付け終わりましたよー。」
「ありがとう。こっちもあと少しで終わりそうだ。」
皿や机の片付けをしていたシルがこちらに戻って来た。油も全部吸ってもらったしそろそろ移動し始めようかな。
ガサガサガサガサ
「なんだ!?」
いきなり近くの茂みから音がし始めた。いやモンスターの奇襲だったらアクアやミニスライム達の警戒があるから違うのか?
ぴょーん!
「...スライム?」
茂みから飛び出してきたのは緑色のスライムだった。
「これはグリーンスライム?」
「グリーンスライム?」
「ええ、グリーンスラムというのは野生の毒草を大量に食らい毒を使うことができると言われてます。」
「ていうことは毒の成分が好きなのか?」
俺はカバンから一本の毒のある草、ドーリアル草を取り出してその緑のスライムの前に置いてみる。
プルプルプルプル、
食べるか?スライムはドーリアル草を腕を伸ばして掴む。
ひょい!
「え?食べない?」
緑のスライムは掴んだはいいがポイっと後ろのほうに捨ててしまった。どういうことだ?
「ただのグリーンスライムではないということですか?」
「ほかにもいくつか薬草を出してみるか。」
ただの草にリーティ草、霊薬草に今カバンの中にある最高品質(リーン監修)のドライアル草を準備する。それと同時にアクアの高魔力が詰まった水も差し出す。マロみたいに魔力に敏感の可能性もある。
そーと前に用意したがそのスライムはまったく動かない。はたしてあえて動いてないのかただじっとしているだけなのか。
ぴょん、もそもそ。
「おお、薬草は食べるのか。」
マロのときほどではないがドライアル草から手をつけた。やはり魔力に反応するのか。でもスライム全般そう言えるらしいから一概に特別とも言えないのか?
「一体どういうスライムなんだろうか。」
「わかりませんね。緑のスライムはすぐに毒を吐き出すこともあるのでかなり特殊なスライムというのは間違いありませんね。」
「とりあえず保護しておこうかな。」
エレノアさんにスライムのことを広げて欲しいといわれたし研究するか。普通に俺も新しいスライムにわくわくしているし。
「それじゃあ戻ろうか。もしかしたらワーグさんならわかるかもしれない。」
シルが天使、さらに言えば位階みたいなものまで一目見て判断した。かなりその辺の知識に精通していると思う。
~~~~~~~~~~~
「クエスト終わりました。」
「かしこまりました、それでは討伐証明のワイバーンの魔石をご提示してください。」
「はい、」
「確認し終わりました。お疲れ様でした。」
「今からギルドマスターに会えますか?」
「すいません、今ギルドマスターは出張に行っておりまして。」
出張!?前言ってたフリースについてのことか?
「なので戻りになるのはおそらく4日後になります。」
「そうですか、わかりました。」
「残念でしたね。」
「まあ、仕方ないよ。本来自分で調べるものだし。」
緑のスライムを抱き上げながら宿屋に戻る。そういえばこのスライムまったく動かないな。ただのスライムは勝手に行動するって言われてるし。
「本当にただのスライムじゃないんだな。」
「この後はどうしますか?」
「うーん、温泉に入ってすこしこいつについて調べるかな。あと本屋に行ってみようかな。」
シルにもわからないとなるとちょっと調べれるかわからないがなにもしないよりはましかな。
~~~~~~~~~~
本屋に入ったもののスライムの本がまったく見当たらない。いや確かにスライムはあんまりいい評価はないしそもそも調べる意味が無いから置いてなくてもおかしくは無いが。
「うーーん、あ、あれは。」
[スライム大全] 多くの人からは雑魚モンスターと言われていますが中には可愛いフォルムに惹かれて飼ってしまう人のいます。そんな人たちのためのこの本。古今東西スライムの種類、定義について載せてあります。
「俺が探してたのはあれだ。」
俺はその本を手に取り急いで買ってしまった。
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遅くなってしまい申し訳ありません。
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