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第6章 キエハナ編
第70話 付与魔法が強すぎ問題
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やばいわーー。マロさん強化しすぎじゃないですか?確かリヴァイアサン『レーザーフレイム』受けて本気モードになって強化されたよね。なのに一蹴りしただけであんなに吹っ飛ぶなんて。いかんな、マロの能力が計り知れなくなってるな。そういえば、まだ子スライムだけど伝承に載るレベルの種族だったな。
「グググ....」
リヴァイアサンが体を起こすが、それでも今までとは違いかなりゆっくりとした起き上がりだ。おそらくこの相当なダメージを予期していなかったんだろう。俺でもこんなに驚いてるぐらいだし。
「ガーーーー!」
「うおっと!!」
リヴァイアサンは思わぬダメージを受けたからか、早期決着で終わらせようといきなりの水ブレスに加えて、かなり高難度の水魔法を放ってきた。だが、マロの強化によって危機感の察知もより機敏になったのか、そこまであせること無く、普通に避けれた。
鞘から剣を再度抜き、魔剣に魔力を流してさらに強化する。そんな様子を見たリヴァイアサンは受けてはまずいと思ったのか俺のほうに今までで最も速いスピードで駆け寄る。それを見たアクアとテイロは駆け寄ろうとするが俺は手で必要ないと伝える。
「よいしょ、まだまだ遅いね。」
俺は走りながら魔剣に魔力を流す。本来は立ち止まって流し込むのだが、今の俺の状態とリヴァイアサンのスピードを加味したところ、みんなにひきつけてもらうよりも俺自身でかわしたほうがいいと判断した。さすがにリヴァイアサン、何があるかわからない。今スライム達にはマロの結界の中に入ってもらってる。付与魔法で魔力上昇しているから魔剣に淀みなく流せるし、そのおかげでリヴァイアサンに集中も出来る。
「よし、溜まった!行くぞ」
完全に魔剣に魔力が溜まりきったので、今まで背を向けていたが、今度はリヴァイアサンのほうに体を向けて剣を構える。そして走りこむ。リヴァイアサンは俺が向かってきたのにあわせて、今までで最も強い水ブレスを放ってくる。
「『ウインドカノン』」
剣を持ってない左手で風魔法を放つ。
パアン!!
俺の風魔法でリヴァイアサンの水ブレスが一気に弾き飛ばされた。その様子に唖然とするリヴァイアサンの顔に向かって跳ぶ。
「終わりだ!!」
俺はリヴァイアサンの首元に近づき、体をひねって回転斬りでリヴァイアサンに剣を入れる。
スパン!
リヴァイアサンの首はまるで包丁でプリンを切ったかのように切れて吹っ飛んだ。さっきは溶解液すら通らなかったあの体が、だ。リヴァイアサンは完全に沈黙して体は一気に倒れこんだ。
「よし、これでダンジョン攻略完了だな。」
マロが結界を解くと、いっせいに俺の方に向かって跳ねてきた。装備になってくれてたミニスライム達も元のボールの姿に戻って俺の方にピョーンと跳んできた。
「うわっぷ!!」
俺は終始スライムボディを楽しんでいた。
~~~~~~~~~
しばらくすると、リヴァイアサンの体は消え、素材がその場に現れた。リヴァイアサンの肉か。それとむっちゃ大きな魔石に、水晶みたいなものに、瓶詰めされた大量の水があった。この場では鑑定の仕様がないため、ひとまずカバンに入れておく。後、周りにあるライトももらっておく。あればなにかしらに使えるだろう。
「それじゃあ、戻るよ。」
転送ポータルに手をかざして地上に戻る。
~~~~~~~~~
地上に戻ると、まだ夕方前だった。とりあえず急いでギルドに戻って報告しに行こう。
パタン!
扉を開けて受付さんの方に向かう。
「すいません。ダンジョンの攻略の完了の報告をしたいんですが。」
「あ、シンジさんですね。ギルドマスターからあなたがここに戻ってきたらすぐに来てほしいと言われてますので今からギルドマスター室にご案内しますね。」
「あ、わかりました。」
俺は案内されてギルドマスター室に向かった。
「失礼します、シンジさんをお連れしました。」
「おお、ありがとう。それじゃあ受付の方に戻ってくれ。」
受付さんは失礼しますと言ってこの部屋を出た。俺はゼラさんに促されリリアさんの前に立つ。
「まずは攻略完了ご苦労様だな。ここに呼んだ理由は君のランクとクエストが合ってないことを隠すためだ。回りくどいことをしてすまない。」
「いえ、俺も騒ぎになるのはあんまり好ましくないので。」
「それで、まずはダンジョンボスについて聞こうかな。」
俺は一応リヴァイアサンの見た目、技、素材を話した。
「なっ!!それはリヴァイアサンじゃないか!!」
本当にリヴァイアサンだったんだ。
「というかよく勝てたな。あれはドラゴンに勝るとも劣らない、ましてこの魔石の大きさなら並みのドラゴンよりも強いぞ。まったく君というやつは。」
「しかしギルドマスター、こうなってくると色々と厄介になりますね。」
「ああ、そうだな。」
「厄介なこと?」
「リヴァイアサンが出てくるとなるとこれはもうAクラスのダンジョン指定になってくるぞ。」
ええええええええええええええええええええええ!!
「グググ....」
リヴァイアサンが体を起こすが、それでも今までとは違いかなりゆっくりとした起き上がりだ。おそらくこの相当なダメージを予期していなかったんだろう。俺でもこんなに驚いてるぐらいだし。
「ガーーーー!」
「うおっと!!」
リヴァイアサンは思わぬダメージを受けたからか、早期決着で終わらせようといきなりの水ブレスに加えて、かなり高難度の水魔法を放ってきた。だが、マロの強化によって危機感の察知もより機敏になったのか、そこまであせること無く、普通に避けれた。
鞘から剣を再度抜き、魔剣に魔力を流してさらに強化する。そんな様子を見たリヴァイアサンは受けてはまずいと思ったのか俺のほうに今までで最も速いスピードで駆け寄る。それを見たアクアとテイロは駆け寄ろうとするが俺は手で必要ないと伝える。
「よいしょ、まだまだ遅いね。」
俺は走りながら魔剣に魔力を流す。本来は立ち止まって流し込むのだが、今の俺の状態とリヴァイアサンのスピードを加味したところ、みんなにひきつけてもらうよりも俺自身でかわしたほうがいいと判断した。さすがにリヴァイアサン、何があるかわからない。今スライム達にはマロの結界の中に入ってもらってる。付与魔法で魔力上昇しているから魔剣に淀みなく流せるし、そのおかげでリヴァイアサンに集中も出来る。
「よし、溜まった!行くぞ」
完全に魔剣に魔力が溜まりきったので、今まで背を向けていたが、今度はリヴァイアサンのほうに体を向けて剣を構える。そして走りこむ。リヴァイアサンは俺が向かってきたのにあわせて、今までで最も強い水ブレスを放ってくる。
「『ウインドカノン』」
剣を持ってない左手で風魔法を放つ。
パアン!!
俺の風魔法でリヴァイアサンの水ブレスが一気に弾き飛ばされた。その様子に唖然とするリヴァイアサンの顔に向かって跳ぶ。
「終わりだ!!」
俺はリヴァイアサンの首元に近づき、体をひねって回転斬りでリヴァイアサンに剣を入れる。
スパン!
リヴァイアサンの首はまるで包丁でプリンを切ったかのように切れて吹っ飛んだ。さっきは溶解液すら通らなかったあの体が、だ。リヴァイアサンは完全に沈黙して体は一気に倒れこんだ。
「よし、これでダンジョン攻略完了だな。」
マロが結界を解くと、いっせいに俺の方に向かって跳ねてきた。装備になってくれてたミニスライム達も元のボールの姿に戻って俺の方にピョーンと跳んできた。
「うわっぷ!!」
俺は終始スライムボディを楽しんでいた。
~~~~~~~~~
しばらくすると、リヴァイアサンの体は消え、素材がその場に現れた。リヴァイアサンの肉か。それとむっちゃ大きな魔石に、水晶みたいなものに、瓶詰めされた大量の水があった。この場では鑑定の仕様がないため、ひとまずカバンに入れておく。後、周りにあるライトももらっておく。あればなにかしらに使えるだろう。
「それじゃあ、戻るよ。」
転送ポータルに手をかざして地上に戻る。
~~~~~~~~~
地上に戻ると、まだ夕方前だった。とりあえず急いでギルドに戻って報告しに行こう。
パタン!
扉を開けて受付さんの方に向かう。
「すいません。ダンジョンの攻略の完了の報告をしたいんですが。」
「あ、シンジさんですね。ギルドマスターからあなたがここに戻ってきたらすぐに来てほしいと言われてますので今からギルドマスター室にご案内しますね。」
「あ、わかりました。」
俺は案内されてギルドマスター室に向かった。
「失礼します、シンジさんをお連れしました。」
「おお、ありがとう。それじゃあ受付の方に戻ってくれ。」
受付さんは失礼しますと言ってこの部屋を出た。俺はゼラさんに促されリリアさんの前に立つ。
「まずは攻略完了ご苦労様だな。ここに呼んだ理由は君のランクとクエストが合ってないことを隠すためだ。回りくどいことをしてすまない。」
「いえ、俺も騒ぎになるのはあんまり好ましくないので。」
「それで、まずはダンジョンボスについて聞こうかな。」
俺は一応リヴァイアサンの見た目、技、素材を話した。
「なっ!!それはリヴァイアサンじゃないか!!」
本当にリヴァイアサンだったんだ。
「というかよく勝てたな。あれはドラゴンに勝るとも劣らない、ましてこの魔石の大きさなら並みのドラゴンよりも強いぞ。まったく君というやつは。」
「しかしギルドマスター、こうなってくると色々と厄介になりますね。」
「ああ、そうだな。」
「厄介なこと?」
「リヴァイアサンが出てくるとなるとこれはもうAクラスのダンジョン指定になってくるぞ。」
ええええええええええええええええええええええ!!
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