57 / 195
第6章 キエハナ編
第56話 キエハナ着
しおりを挟む
「さて、ようやく着いたな。」
目の前には広い街が見える。ここは門が無い自由都市らしい。海が近いからか厳格な雰囲気はなくだいぶ開放的に見える。
「ここから入ればいいかな?」
門はないが道が舗装されているので多分ここが街の敷地内だろう。とりあえず冒険者ギルドのほうに向かおうかな。いちおうジーさんが前もって俺のことを伝えてくれてたようだし。
歩いてみるとバームと違って活気にあふれているなー。東京の某市場みたいな感じだな。そういえば移転問題どうなったんだろ。ここも俺がスライムを連れていても特に変な目で見たりはしないな。まあもしそんな目で見てたら返り討ちにあうがな。
「へいへい兄ちゃん、こっちの店にみにこないか?」
うおっと!!さっそく声をかけられた。これもこの街ならではだな。
「これから冒険者ギルドに行くので、」
「おおそうか、そんななりで冒険者やってるのか。ここらはちょい強いから気をつけろよ。」
そういえば今は成長して強くなったから気づかなかったけど、最初に比べて強くなってたな。後身なりもそろそろ変えないといけないかな。普段着は一度変えてからずっとこれだしな。そろそろ欲しいな。
~~~~~~~~~~~
さてと、着いたな。でもなんか雰囲気が静かだな。バームとかは外からでも賑やかさは出てたし、時には声も聞こえる。とりあえず扉を開けるか。
キーーーー
「え!?」
扉を開けると、中にいた人たちは全員警戒していた。
「お前たち、もう警戒する必要は無いぞ。」
カウンターにいた一人の女性がそう声をかけると、他の人たちは剣や槍など武器をしまい始める。
「一体何があったんですか?」
「とりあえず君には部屋に来てもらおうか、後ゼラも来てくれ。」
「わかりました。」
よくわからないまま別の部屋に連れられる。そういえば俺必ず別の部屋に行くよな。なんでだろう。
~~~~~~~~~~~
「とりあえず自己紹介からだな、私はここのギルドマスターのリリアだ。そしてこっちは副ギルドマスターのゼラだ。」
「俺はシンジ、一応テイマーしています。」
「ああ、君の事はジーからよく聞いている。君の事でいくつか話したいことがあるんだがとりあえず、そこの白いスライムの魔力を抑えてくれないか。」
「え!?今マロって魔力漏れてるの?」
「きゅ?」
本人はわかってないようだ。だがここでリーンが『まだ魔力量に比べて扱い方がまだ下手ですね。子スライムなのでこれから習得すると思います。』と腕を揺らして伝えてくれた。
「うーーん、どうすればいいかなー。本人は気づいてないしまだ子スライムだから制御方法伝えてもまだできないだろうし。」
悩んでいると、リーンが『これをつければ多少は抑えられるのではないでしょうか』と黄色のよく小学生がつけている帽子を渡してきた。触ってみると非常にいい肌触りだった。例の糸玉を使ってるのかな。そしてまろにかぶってもらう。なんか可愛いな。本人も新しいもの渡されたようで嬉しそうに腕を伸ばしている。
「ちょちょちょ待ってくれ!!なんだその帽子は!?どこから出したんだ!?しかも本当に魔力が抑えられてるじゃないか。」
~~~~~~~~~~~~
「はあ、はあ、ジーから聞いてはいたが想像の遥か上だな。ぶっとんでいるな。」
「そういえば、ジーさんとは関係が深いんですか?」
「ああ、あいつとは若い頃冒険者としても世話になったし、ギルド関係に就職したときの初めの頃は同じ場所だったんだ。」
「ギルドマスター、早く次に進めましょう。」
「ああ、そうだったな。君にはランク上げの試験に挑んでもらう。次はCランクだったな。」
確かCランク昇格から専用の試験があったな。でも
「俺ってもうC受けれるだけの実績があったんですか?」
「うん?知らなかったのか?ジーから聞いた話だとドラゴンを倒したんだろ?ドラゴンを倒すなんてBランクのパーティーですら厳しい、ソロなんてAランクだぞ。だから君にはその資格があるんだ。ただ冒険者としての日数が短すぎるから上げられないだけなんだ。本当ならAまでは上げたいんだけど冒険者としては若いからな。」
ここには飛び級制みたいなのはないそうだ。俺としてもこれでまた目をつけられるのは嫌だからな。
「なるほど、わかりました。」
「試験内容は直前で言うから、これで試験の話は終わりだ。それと一つ頼みがあるんだ。」
「なんですか?」
「そこのスライムを抱きしめたいんだ!!」
「.....え!?」
「頼む!!ジーからの話だとあんまり姿については聞いてなかったんだ。スライムは抱いたことが無いんだ。もう抑えきれない!!!」
「私からもお願いします。これ以上待たせるとまた仕事をボイコットしかねないので。」
そんなに楽しみにしていたのか!?というかボイコットするまでか。ここは先ほど活躍を見せたリーンに頼むと問題ないと返事が来たので早速触らせてあげる。」
「ふおーーーーー!!なんという柔らかさだ。それに奥はプニプニだから顔を当てると気持ちいい!!」
ちなみにこの様子を見たゼラさんも「なんという気持ちよさですかこれは!!」と顔を沈めていた。
『いいなーリーン抱きしめてもらえて』
『まあまあ、アクアさんも前に抱いてもらったじゃないすか。』
『うーーん。そうだけどやっぱいいじゃん!!』
目の前には広い街が見える。ここは門が無い自由都市らしい。海が近いからか厳格な雰囲気はなくだいぶ開放的に見える。
「ここから入ればいいかな?」
門はないが道が舗装されているので多分ここが街の敷地内だろう。とりあえず冒険者ギルドのほうに向かおうかな。いちおうジーさんが前もって俺のことを伝えてくれてたようだし。
歩いてみるとバームと違って活気にあふれているなー。東京の某市場みたいな感じだな。そういえば移転問題どうなったんだろ。ここも俺がスライムを連れていても特に変な目で見たりはしないな。まあもしそんな目で見てたら返り討ちにあうがな。
「へいへい兄ちゃん、こっちの店にみにこないか?」
うおっと!!さっそく声をかけられた。これもこの街ならではだな。
「これから冒険者ギルドに行くので、」
「おおそうか、そんななりで冒険者やってるのか。ここらはちょい強いから気をつけろよ。」
そういえば今は成長して強くなったから気づかなかったけど、最初に比べて強くなってたな。後身なりもそろそろ変えないといけないかな。普段着は一度変えてからずっとこれだしな。そろそろ欲しいな。
~~~~~~~~~~~
さてと、着いたな。でもなんか雰囲気が静かだな。バームとかは外からでも賑やかさは出てたし、時には声も聞こえる。とりあえず扉を開けるか。
キーーーー
「え!?」
扉を開けると、中にいた人たちは全員警戒していた。
「お前たち、もう警戒する必要は無いぞ。」
カウンターにいた一人の女性がそう声をかけると、他の人たちは剣や槍など武器をしまい始める。
「一体何があったんですか?」
「とりあえず君には部屋に来てもらおうか、後ゼラも来てくれ。」
「わかりました。」
よくわからないまま別の部屋に連れられる。そういえば俺必ず別の部屋に行くよな。なんでだろう。
~~~~~~~~~~~
「とりあえず自己紹介からだな、私はここのギルドマスターのリリアだ。そしてこっちは副ギルドマスターのゼラだ。」
「俺はシンジ、一応テイマーしています。」
「ああ、君の事はジーからよく聞いている。君の事でいくつか話したいことがあるんだがとりあえず、そこの白いスライムの魔力を抑えてくれないか。」
「え!?今マロって魔力漏れてるの?」
「きゅ?」
本人はわかってないようだ。だがここでリーンが『まだ魔力量に比べて扱い方がまだ下手ですね。子スライムなのでこれから習得すると思います。』と腕を揺らして伝えてくれた。
「うーーん、どうすればいいかなー。本人は気づいてないしまだ子スライムだから制御方法伝えてもまだできないだろうし。」
悩んでいると、リーンが『これをつければ多少は抑えられるのではないでしょうか』と黄色のよく小学生がつけている帽子を渡してきた。触ってみると非常にいい肌触りだった。例の糸玉を使ってるのかな。そしてまろにかぶってもらう。なんか可愛いな。本人も新しいもの渡されたようで嬉しそうに腕を伸ばしている。
「ちょちょちょ待ってくれ!!なんだその帽子は!?どこから出したんだ!?しかも本当に魔力が抑えられてるじゃないか。」
~~~~~~~~~~~~
「はあ、はあ、ジーから聞いてはいたが想像の遥か上だな。ぶっとんでいるな。」
「そういえば、ジーさんとは関係が深いんですか?」
「ああ、あいつとは若い頃冒険者としても世話になったし、ギルド関係に就職したときの初めの頃は同じ場所だったんだ。」
「ギルドマスター、早く次に進めましょう。」
「ああ、そうだったな。君にはランク上げの試験に挑んでもらう。次はCランクだったな。」
確かCランク昇格から専用の試験があったな。でも
「俺ってもうC受けれるだけの実績があったんですか?」
「うん?知らなかったのか?ジーから聞いた話だとドラゴンを倒したんだろ?ドラゴンを倒すなんてBランクのパーティーですら厳しい、ソロなんてAランクだぞ。だから君にはその資格があるんだ。ただ冒険者としての日数が短すぎるから上げられないだけなんだ。本当ならAまでは上げたいんだけど冒険者としては若いからな。」
ここには飛び級制みたいなのはないそうだ。俺としてもこれでまた目をつけられるのは嫌だからな。
「なるほど、わかりました。」
「試験内容は直前で言うから、これで試験の話は終わりだ。それと一つ頼みがあるんだ。」
「なんですか?」
「そこのスライムを抱きしめたいんだ!!」
「.....え!?」
「頼む!!ジーからの話だとあんまり姿については聞いてなかったんだ。スライムは抱いたことが無いんだ。もう抑えきれない!!!」
「私からもお願いします。これ以上待たせるとまた仕事をボイコットしかねないので。」
そんなに楽しみにしていたのか!?というかボイコットするまでか。ここは先ほど活躍を見せたリーンに頼むと問題ないと返事が来たので早速触らせてあげる。」
「ふおーーーーー!!なんという柔らかさだ。それに奥はプニプニだから顔を当てると気持ちいい!!」
ちなみにこの様子を見たゼラさんも「なんという気持ちよさですかこれは!!」と顔を沈めていた。
『いいなーリーン抱きしめてもらえて』
『まあまあ、アクアさんも前に抱いてもらったじゃないすか。』
『うーーん。そうだけどやっぱいいじゃん!!』
70
お気に入りに追加
11,420
あなたにおすすめの小説
召喚出来ない『召喚士』は既に召喚している~ドラゴンの王を召喚したが誰にも信用されず追放されたので、ちょっと思い知らせてやるわ~
きょろ
ファンタジー
この世界では冒険者として適性を受けた瞬間に、自身の魔力の強さによってランクが定められる。
それ以降は鍛錬や経験値によって少しは魔力値が伸びるものの、全ては最初の適性で冒険者としての運命が大きく左右される――。
主人公ルカ・リルガーデンは冒険者の中で最も低いFランクであり、召喚士の適性を受けたものの下級モンスターのスライム1体召喚出来ない無能冒険者であった。
幼馴染のグレイにパーティに入れてもらっていたルカであったが、念願のSランクパーティに上がった途端「役立たずのお前はもう要らない」と遂にパーティから追放されてしまった。
ランクはF。おまけに召喚士なのにモンスターを何も召喚出来ないと信じていた仲間達から馬鹿にされ虐げられたルカであったが、彼が伝説のモンスター……“竜神王ジークリート”を召喚していた事を誰も知らなかったのだ――。
「そっちがその気ならもういい。お前らがSランクまで上がれたのは、俺が徹底して後方からサポートしてあげていたからだけどな――」
こうして、追放されたルカはその身に宿るジークリートの力で自由に生き抜く事を決めた――。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
追放されたテイマー半年後に従魔が最強になったのでまた冒険する
Miiya
ファンタジー
「テイマーって面白そうだったから入れてたけど使えんから出ていって。」と言われ1ヶ月間いたパーティーを追放されてしまったトーマ=タグス。仕方なく田舎にある実家に戻りそこで農作業と副業をしてなんとか稼いでいた。そんな暮らしも半年が経った後、たまたま飼っていたスライムと小鳥が最強になりもう一度冒険をすることにした。そしてテイマーとして覚醒した彼と追放したパーティーが出会い彼の本当の実力を知ることになる。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
おばあちゃん(28)は自由ですヨ
七瀬美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる