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第5章 キエハナへ編
第55話 魔法の練習
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以前のドラゴン戦において苦戦を強いられた理由に、高難度魔法が使えないというのがあった。冒険をしているため、あんまり魔法の練習に割く時間も少なく、結果基本的な魔法しか使えない。
前に聞いた話では、魔法を使えるようにするには基本イメージだという。特に決まった魔法はないらしいがその人自身の魔法レベルでは使えないイメージの魔法もある。俺の火魔法で槍が作れても得意ではない水魔法では上手く作れない。
ちょうど平原にいるということで魔法の練習もしやすいので、一旦練習することにした。ミニスライム達には遊んでもらっている。マロには結界魔法を頼み、テイロに土魔法で的を作ってもらう。
「とりあえず、得意の火魔法からやるか。」
火魔法のレベルは10だったな。ならかなり難しい魔法も使えそうだな。(魔法の上限は15まである。15まで使える魔法使いは大賢者と崇められるほどの人物しかいない。)
「まずはいつもの矢から。」
手を出し火の玉を作りそれを矢の形に変える。そしてテイロの的に撃つ。いつも通りに突き刺さる。今度は槍にする。いつも通りの大きさと切れ味で特に問題なし。
こっからだ。今度は大きめの火の玉を出し変形させる。鳥のイメージを。フェニックス、フェニックス………
ボワ!
「おーーー!!できたー!」
俺の目の前にはまさしくフェニックスがいる。そしてテイロの的に当てると、的を壊したまま自身は消えずマロの結界にあたり四散する。そして音が聞こえていたのか、遊んでいたミニスライム達が近づきぴょんぴょん跳ねておめでとうと伝える。
「よーし、次は、、、」
この後、竜や蛇などのモンスター系や、火の斬撃波のようなものも作った。だが竜は竜でも神竜のようなものはできたが、ドラゴンと言えるような竜はどんなに頑張ってイメージしても作り出せなかった。これが魔法レベルの限界なんだろう。
「うわ、」
急に足元がぐらついた。ああ、魔力切れか。この感覚はドラゴンの時以来、しかもあの時はそのまま倒れたからあんまり覚えてなかったな。倦怠感が襲ってくる。ぐったりと腰を落とすといつの間にかいたリーンが腕を伸ばしてちょんちょんとつつく。
「ん?どうしたリーン、ポーション?でも今は怪我してないぞ。いいから飲めって?」
リーンが渡してきたポーションを怪我してないからいらないと言うがそれでも押し付けてくるので仕方なくもらい飲む。
「ん!?」
飲んでしばらくすると、倦怠感が治った。
「これって魔力用のポーションだったの?」
『私も詳しくはわからないですがこの前のサイリ草を使って作ったらいつもとは違うものができたのでおそらくそうかと。』と腕を伸ばし伝えてくれる。たしかに説明してもらった時特殊なポーションに使うって言ってたしあながち間違いじゃないのかもな。
「よし、これならまだまだできるぞ!」
次は複合魔法というのに挑戦する。ドラゴン討伐ができた大きな要因はこの複合魔法だ。あの時はリーンとだったが、一人でできるに越したことはないだろう。それに他のも試してみたいからな。
「まずは火と風から。」
『ファイアーボール』と『ブラストウインド』の2属性の基本魔法を出す。そして混ぜ合わせるようにする。するとより強力な火の玉が出来上がる。火の回りの風が螺旋回転しているため火力が増している。
次は水と風魔法だ。火と水は流石に無理だと思う。さて『ウォーターボール』と『ブラストウインド』を出す。一応混ざり合ったが、威力は変わらず。しかも変わった点は水魔法の速度だけ。これなら水魔法自体にもっと魔力をかければいいだけであまり効率は良くなかった。
次は光魔法と風魔法だ。正直これは予想ができないな。とりあえず『ブラストウインド』と『ヒール』を混ぜ合わせる。
「おお!」
なんと、光の風が吹いてきた。しかも回復効果のある風だ。これはかなり使えるんじゃないかな。他にも試してみたが、回復の風以外はあまりいいものができなかった。
「次ば火と闇だな。」
これは自信がある。日本のアニメの中には黒い炎とか出してたりしてたし、『黒い炎の使い手』なんてキャラもいたぐらいだしな。きっとできると信じたい。そういえば闇魔法は使うの初めてだな。どんなのが出てくるのかな?
ホォーーワ
うお、想像していたのよりもさらに禍々しく感じるな。某国民ゲームの魔法のようだな。これに火の魔法をいれるとどうなるか。
「おお!!」
なんか黒い炎が出来上がった。しかも見た感じ風魔法の時よりも威力が増している気がする。これは今後の主力の魔法になりそうだな。早いとこ闇属性も上げておかないとな。
「キュー、」
「ん?アクアどうした?ってうわ!」
マロの結界がなくなり、アクアが近づいたのでそっちの方向を向くと、モンスターの山ができていた。そしてその近くではミニスライム達がくるくると回って跳ねている。おそらく遊びに行った際に狩りまくったんだな。中には採取してきた薬草類もあり、リーンが仕分けしている。あ、マロダメだよ、リーンが仕分けしているのに薬草食べちゃ、
「ピューーー!!」
「きゅ?きゅ?」
「あらら、やっぱり怒られたな。リーンもほどほどにな。」
やはりマロはつまみ食いのように薬草を食べてしまいリーンを怒らせてしまった。しかしマロは気づいてない様子。子供って怖いな。
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前に聞いた話では、魔法を使えるようにするには基本イメージだという。特に決まった魔法はないらしいがその人自身の魔法レベルでは使えないイメージの魔法もある。俺の火魔法で槍が作れても得意ではない水魔法では上手く作れない。
ちょうど平原にいるということで魔法の練習もしやすいので、一旦練習することにした。ミニスライム達には遊んでもらっている。マロには結界魔法を頼み、テイロに土魔法で的を作ってもらう。
「とりあえず、得意の火魔法からやるか。」
火魔法のレベルは10だったな。ならかなり難しい魔法も使えそうだな。(魔法の上限は15まである。15まで使える魔法使いは大賢者と崇められるほどの人物しかいない。)
「まずはいつもの矢から。」
手を出し火の玉を作りそれを矢の形に変える。そしてテイロの的に撃つ。いつも通りに突き刺さる。今度は槍にする。いつも通りの大きさと切れ味で特に問題なし。
こっからだ。今度は大きめの火の玉を出し変形させる。鳥のイメージを。フェニックス、フェニックス………
ボワ!
「おーーー!!できたー!」
俺の目の前にはまさしくフェニックスがいる。そしてテイロの的に当てると、的を壊したまま自身は消えずマロの結界にあたり四散する。そして音が聞こえていたのか、遊んでいたミニスライム達が近づきぴょんぴょん跳ねておめでとうと伝える。
「よーし、次は、、、」
この後、竜や蛇などのモンスター系や、火の斬撃波のようなものも作った。だが竜は竜でも神竜のようなものはできたが、ドラゴンと言えるような竜はどんなに頑張ってイメージしても作り出せなかった。これが魔法レベルの限界なんだろう。
「うわ、」
急に足元がぐらついた。ああ、魔力切れか。この感覚はドラゴンの時以来、しかもあの時はそのまま倒れたからあんまり覚えてなかったな。倦怠感が襲ってくる。ぐったりと腰を落とすといつの間にかいたリーンが腕を伸ばしてちょんちょんとつつく。
「ん?どうしたリーン、ポーション?でも今は怪我してないぞ。いいから飲めって?」
リーンが渡してきたポーションを怪我してないからいらないと言うがそれでも押し付けてくるので仕方なくもらい飲む。
「ん!?」
飲んでしばらくすると、倦怠感が治った。
「これって魔力用のポーションだったの?」
『私も詳しくはわからないですがこの前のサイリ草を使って作ったらいつもとは違うものができたのでおそらくそうかと。』と腕を伸ばし伝えてくれる。たしかに説明してもらった時特殊なポーションに使うって言ってたしあながち間違いじゃないのかもな。
「よし、これならまだまだできるぞ!」
次は複合魔法というのに挑戦する。ドラゴン討伐ができた大きな要因はこの複合魔法だ。あの時はリーンとだったが、一人でできるに越したことはないだろう。それに他のも試してみたいからな。
「まずは火と風から。」
『ファイアーボール』と『ブラストウインド』の2属性の基本魔法を出す。そして混ぜ合わせるようにする。するとより強力な火の玉が出来上がる。火の回りの風が螺旋回転しているため火力が増している。
次は水と風魔法だ。火と水は流石に無理だと思う。さて『ウォーターボール』と『ブラストウインド』を出す。一応混ざり合ったが、威力は変わらず。しかも変わった点は水魔法の速度だけ。これなら水魔法自体にもっと魔力をかければいいだけであまり効率は良くなかった。
次は光魔法と風魔法だ。正直これは予想ができないな。とりあえず『ブラストウインド』と『ヒール』を混ぜ合わせる。
「おお!」
なんと、光の風が吹いてきた。しかも回復効果のある風だ。これはかなり使えるんじゃないかな。他にも試してみたが、回復の風以外はあまりいいものができなかった。
「次ば火と闇だな。」
これは自信がある。日本のアニメの中には黒い炎とか出してたりしてたし、『黒い炎の使い手』なんてキャラもいたぐらいだしな。きっとできると信じたい。そういえば闇魔法は使うの初めてだな。どんなのが出てくるのかな?
ホォーーワ
うお、想像していたのよりもさらに禍々しく感じるな。某国民ゲームの魔法のようだな。これに火の魔法をいれるとどうなるか。
「おお!!」
なんか黒い炎が出来上がった。しかも見た感じ風魔法の時よりも威力が増している気がする。これは今後の主力の魔法になりそうだな。早いとこ闇属性も上げておかないとな。
「キュー、」
「ん?アクアどうした?ってうわ!」
マロの結界がなくなり、アクアが近づいたのでそっちの方向を向くと、モンスターの山ができていた。そしてその近くではミニスライム達がくるくると回って跳ねている。おそらく遊びに行った際に狩りまくったんだな。中には採取してきた薬草類もあり、リーンが仕分けしている。あ、マロダメだよ、リーンが仕分けしているのに薬草食べちゃ、
「ピューーー!!」
「きゅ?きゅ?」
「あらら、やっぱり怒られたな。リーンもほどほどにな。」
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