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第4章 北の鉱山街バーム
第31話 到着
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ドラゴン倒せたパーティーは、とても楽しく終わった。アクア達が出した油はかなり使い勝手が良かった。カバンに入れれば酸化もしないから長い間使えそうだ。
ドラゴンについては、解体途中で血は原液のままスライム達が飲んだが、基本手をつけてない。しっかり部位ごとに分けて保管されているが、料理をしようにも、OKなのかいまいちわからなかった。鱗は硬い割に軽いので、これは武器の素材に使いたいと思う。
それと、水を出そうとしてカバンに手を突っ込もうとした時にアクアが俺の手を止めて、近くにあったオレンジのような実を食べてしばらくすると、オレンジ色の液体が出てきた。飲んでみると果汁100%ジュースだった。『なんか、いろいろできた!』ぐらいの感覚だが、これはかなりすごいと思う。そういえば、スライム達はなぜか物を保管できる能力が備わっている。なのでオレンジを搾り、ジュースにできたそうだ。
以上パーティー内容終了。
「それじゃあ、バームへ向かうか……って、この小屋をどうにかしないとな。」
テントとは訳が違い、ふつうに人が暮らせる程度の大きさがあるのだ。こんなでかいものが平原にずっとあってはいけないだろう。すると、リーンが戻ってきて、『10匹のミニスラにはパーティーの片付けを任せ、残りとテイロでここを解体してもらいます。作業自体も小一時間ほどで終わると思います。』と伝えてくれた。
「そっかそれじゃあ、俺は今から何を……あ、そうだ!ミニスラについて聞いてもい?」
リーンに新しく増えたミニスラについて聞いた。どうやらただ増えただけではないようで、元のミニスラの配下的存在にするつもりで分裂したらしい。それによって得意魔法が固定されたらしい。名付けを考えたのだが、流石に多すぎるのだ。すると、ファイがやってきて『新しい子のことはミニスラと呼んでください。それが種族名であり個人名としても役立ちます。』と提案してくれたのでそうさせてもらう。せめてリーダー名のミニスラと呼ぼうかな。
解体作業は本当に1時間で終わった。家の屋根や壁など大きいものはマジックバックに入れ、 小物などは各自保管になった。
「今から食料渡すから整列してくれ。」
パーティーの途中で作った肉を各ミニスラに渡していく。隣ではリーンがその入れ物として絹糸で作った袋を作っていた。そこに何枚か入れて渡していく。もらったものはとても喜んでいた。おそらく現地調達できるだろうけど、お小遣い的な感じで渡しときたかった。別に食料には困ってないからな。
そして、ついに準備が完了したのだが、ここで問題点が発生した。
「あ、街の中に入った時にミニスラ達をどうしよう。外なら広いから見失ったり踏まれたりはしないだろうけど。」
悩んでる。リーンやアクアにテイロも腕を絡ませながら考えていた。すると、リーンが何か考えついたようで、ミニスラ達を集める。するとファイらを除いた新しい子達が変形していく。そして、俺の体に張り付いていく。リストバンドだったり、エルボーパット、膝当て、そして帽子になった。色も変えれるらしいので、不自然じゃない色に変化した。
「すごいな。こんなこともできたんだ。でもミニスラ達はいいの?」
ミニスラ達に聞くと『大丈夫っす!』と言ってくれた。動きにくいとかもなく、気になる部分もない。多分前にプロレス技した後痛いって言ったのをリーンが覚えてたようで、このようなアイデアが浮かんだんだろう。まあ、まだ時間はあるから戻ってもらった。
歩いている途中で、グリズリーに出会った。ドラゴンの騒ぎでいなくなっていたのだが、どうやら戻ってきてたようだ。早速ミニスラ達に装備になってもらう。
「よいしょ!お!?痛くない。すごいなミニスラ達は。」
ドロップキックを放った。ドラゴンの時は高かったので問題なかったが、ここだと低いため着地が足からできず、膝からの着地か、背中からになる。そのため使ってこなかったが、この状態使ってみると全然痛くなかった。すごいとミニスラ達を褒めると喜ぶようにわずかに震える。
この後は、アクアの探知によって奇襲は一度もこなかった。そして、テイロの能力を知りたかったので戦ってみてほしいと言ったところ、地面を盛り上げて、それを自在に操って押しつぶして倒してた。どうやら土魔法が得意そうだ。だから建築系もいけたのかな?
「着いたーーー!」
あれから3時間歩き、夕方近くだ。モンスターはまだドラゴンの影響で少なかったためはやく来れた。早速門に行くと兵がいなかった。なぜかわからないがいないものは仕方ないので、そのまま入った。
ひとまずこの街の冒険者ギルドを探す。ドラゴンについてたくさん聞きたいことがあるからだ。街並みは鉱山街ということで木々は少なく、鍛治工場みたいなのが多かった。
冒険者ギルドへ行くと、異様な騒ぎがあった。とりあえず、受付さんの方へ行って聞いてみることにする。
「この騒ぎ、何があったんですか?」
「あ、初めて来られた方ですね。実は昨日のドラゴンの襲来に伴い実力者の冒険者で倒そうと編成したのですが、突如消えたということでその後処理に追われているんです。」
「え、あ、あーーーそうなんですか。あはは…」
えー、嘘でしょ。俺倒しちゃったじゃん。まあ仕方ない、見せるかな。
「実はこの素材を見て欲しくて」
「はい、ご提示くだ……ええ!?ドラゴンの鱗!?」
あたりは大騒ぎになってしまった。
ドラゴンについては、解体途中で血は原液のままスライム達が飲んだが、基本手をつけてない。しっかり部位ごとに分けて保管されているが、料理をしようにも、OKなのかいまいちわからなかった。鱗は硬い割に軽いので、これは武器の素材に使いたいと思う。
それと、水を出そうとしてカバンに手を突っ込もうとした時にアクアが俺の手を止めて、近くにあったオレンジのような実を食べてしばらくすると、オレンジ色の液体が出てきた。飲んでみると果汁100%ジュースだった。『なんか、いろいろできた!』ぐらいの感覚だが、これはかなりすごいと思う。そういえば、スライム達はなぜか物を保管できる能力が備わっている。なのでオレンジを搾り、ジュースにできたそうだ。
以上パーティー内容終了。
「それじゃあ、バームへ向かうか……って、この小屋をどうにかしないとな。」
テントとは訳が違い、ふつうに人が暮らせる程度の大きさがあるのだ。こんなでかいものが平原にずっとあってはいけないだろう。すると、リーンが戻ってきて、『10匹のミニスラにはパーティーの片付けを任せ、残りとテイロでここを解体してもらいます。作業自体も小一時間ほどで終わると思います。』と伝えてくれた。
「そっかそれじゃあ、俺は今から何を……あ、そうだ!ミニスラについて聞いてもい?」
リーンに新しく増えたミニスラについて聞いた。どうやらただ増えただけではないようで、元のミニスラの配下的存在にするつもりで分裂したらしい。それによって得意魔法が固定されたらしい。名付けを考えたのだが、流石に多すぎるのだ。すると、ファイがやってきて『新しい子のことはミニスラと呼んでください。それが種族名であり個人名としても役立ちます。』と提案してくれたのでそうさせてもらう。せめてリーダー名のミニスラと呼ぼうかな。
解体作業は本当に1時間で終わった。家の屋根や壁など大きいものはマジックバックに入れ、 小物などは各自保管になった。
「今から食料渡すから整列してくれ。」
パーティーの途中で作った肉を各ミニスラに渡していく。隣ではリーンがその入れ物として絹糸で作った袋を作っていた。そこに何枚か入れて渡していく。もらったものはとても喜んでいた。おそらく現地調達できるだろうけど、お小遣い的な感じで渡しときたかった。別に食料には困ってないからな。
そして、ついに準備が完了したのだが、ここで問題点が発生した。
「あ、街の中に入った時にミニスラ達をどうしよう。外なら広いから見失ったり踏まれたりはしないだろうけど。」
悩んでる。リーンやアクアにテイロも腕を絡ませながら考えていた。すると、リーンが何か考えついたようで、ミニスラ達を集める。するとファイらを除いた新しい子達が変形していく。そして、俺の体に張り付いていく。リストバンドだったり、エルボーパット、膝当て、そして帽子になった。色も変えれるらしいので、不自然じゃない色に変化した。
「すごいな。こんなこともできたんだ。でもミニスラ達はいいの?」
ミニスラ達に聞くと『大丈夫っす!』と言ってくれた。動きにくいとかもなく、気になる部分もない。多分前にプロレス技した後痛いって言ったのをリーンが覚えてたようで、このようなアイデアが浮かんだんだろう。まあ、まだ時間はあるから戻ってもらった。
歩いている途中で、グリズリーに出会った。ドラゴンの騒ぎでいなくなっていたのだが、どうやら戻ってきてたようだ。早速ミニスラ達に装備になってもらう。
「よいしょ!お!?痛くない。すごいなミニスラ達は。」
ドロップキックを放った。ドラゴンの時は高かったので問題なかったが、ここだと低いため着地が足からできず、膝からの着地か、背中からになる。そのため使ってこなかったが、この状態使ってみると全然痛くなかった。すごいとミニスラ達を褒めると喜ぶようにわずかに震える。
この後は、アクアの探知によって奇襲は一度もこなかった。そして、テイロの能力を知りたかったので戦ってみてほしいと言ったところ、地面を盛り上げて、それを自在に操って押しつぶして倒してた。どうやら土魔法が得意そうだ。だから建築系もいけたのかな?
「着いたーーー!」
あれから3時間歩き、夕方近くだ。モンスターはまだドラゴンの影響で少なかったためはやく来れた。早速門に行くと兵がいなかった。なぜかわからないがいないものは仕方ないので、そのまま入った。
ひとまずこの街の冒険者ギルドを探す。ドラゴンについてたくさん聞きたいことがあるからだ。街並みは鉱山街ということで木々は少なく、鍛治工場みたいなのが多かった。
冒険者ギルドへ行くと、異様な騒ぎがあった。とりあえず、受付さんの方へ行って聞いてみることにする。
「この騒ぎ、何があったんですか?」
「あ、初めて来られた方ですね。実は昨日のドラゴンの襲来に伴い実力者の冒険者で倒そうと編成したのですが、突如消えたということでその後処理に追われているんです。」
「え、あ、あーーーそうなんですか。あはは…」
えー、嘘でしょ。俺倒しちゃったじゃん。まあ仕方ない、見せるかな。
「実はこの素材を見て欲しくて」
「はい、ご提示くだ……ええ!?ドラゴンの鱗!?」
あたりは大騒ぎになってしまった。
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