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第1章 異世界召喚

第5話 能力確認とギルド

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食べ終わって部屋に戻る。カバンに入っていた手紙を読んでみようと思う。アクアを下ろすとベットに驚いたのかぴょんぴょん跳ねて遊んでいる。

手紙

テイム(神)→通常ギリギリまで弱めてようやくテイムの魔法が使えるが、このクラスだと体力が最大でもテイムが出来る。その上好感度を上げるだけで仲間になる。さらにテイムされたモンスターは通常個体を凌駕するステータスや知能を持つことになる。
ただし、仲間になる数は少ない。

成長(神)→通常の成長は経験値1.2倍しか上がらないが、このクラスだと通常の10倍上がる。さらに従魔契約のしている魔物なら5倍成長する。種類関係なしにスキルを覚える。

本当にやばいなこのスキル。ん?まだ続きがある。これはアクアのことかな?

あなたの従魔のアクア。

この子は見た目は普通のスライムだけど、スキルのおかげですでに知能は高いわよ。多分質問したら大体答えられるわ。どんどん強くなるから覚悟しておくように。あと食べるだけでも経験値を稼ぐわ。

 「アクア、ステータス見てもいいか?」
 「キュ」

ステータスが出てくる。

名前:アクア
種族:スライム
年齢:5日
HP:140/140
MP85/85
レベル:13
魔法:水魔法5
スキル:体当たり、溶解液、解体術、洗浄、消化(強)
称号:シンジの従魔

レベル高いな!戦闘は一回もしてないから食べただけでこれなんだよな。俺もレベルあれから上がってるかな?

名前:シンジ=タダ
種族:人間
年齢:17
レベル:15
HP270/270
MP210/210
職業:テイマー
魔法:生活魔法、火魔法5、水魔法2、風魔法1、土魔法1
スキル:成長(神)、テイム(神)、剣術(中)、魔力上昇
称号:異世界召喚者
従魔:アクア(スライム)

すごい上がってるな。火魔法と剣中心に戦ってたからか、そこだけ異常なスピードで上がったな。この世界の上がりがわからんが10倍らしいから相当だということはわかる。それにアクアもそうだ。でも俺のせいでこうなったのもある。

 「アクア、お前は俺についてきて良かったか?」
 「キュ!キュー!」
 「そうか。良かった。」

当然だと主張する。スライムはやっぱ可愛いな。でも今度から戦闘に参加させてもいいとわかったし今日は寝るか。ベットの毛布を開けるとそこにアクアが入ってくる。

 「一緒に寝るか?」
 「キュー♪」

俺とアクアは寝た。

 「ウーーン」
起きるといつもと違う場所。当たり前か。俺は昨日異世界に来たんだもんな。毛布の中には未だ寝てるアクアがいる。俺が起きるとアクアも少しして起きた。体を伸ばすと、アクアも自身の体を伸ばす。

朝ごはんを食べに降りる。アクアは一旦部屋に留守番してもらってる。この時間は冒険者も多いからスライムがいるとまずいと言われた。なので食事だけもらって部屋に持っていくのだ。持って部屋に行くと、今か今かと楽しみに待っていたアクアが足元でクルクルと回っている。そして今日も一緒に食べる。

食べ終わり、荷物もまとめてアクアを肩に乗せて宿屋を出る。昨日は夜だったからわからなかったけど、結構栄えてる。朝から賑やかだ。アクアも少しプルプルしてる。とりあえず冒険者ギルドへ行く。

入ってみると朝だからか冒険者が多い。この時間に受ける人が多いのだろう。とりあえず進んでみる。

 「冒険者登録したいんですけど。」
 「あ、わかりました。それではこちらに手をかざしてください。」
紙に手をかざす。すると一枚のカードが出来上がる。 
 「はい、これで完了です。あ、そちらのスライムはテイムモンスターですか?」
 「はいそうです。」
 「でしたらこちらの従魔用の紙に魔力を注いでもらいます。」
 「アクアいいか?」
 「キュ!」

俺たちの会話が理解できていたのか、俺の肩から降りて、紙の上に乗っかる。

 「賢いですね。こんなスライム見たことありません。」
 「あはは…」
これも俺のスキルのおかげなのだろう。

そして完了して、俺のギルドカードにアクアがちゃんと入る。

 「それではこの後簡単なレクチャーをしますが、既にモンスターと戦った経験はありますか?」
 「あ、それなら魔物の素材があります。」

鞄から例の石だったりオークの素材になりそうなところを出す。
 「これってなんの石なんですか?」

綺麗な石について聞いてみる。

 「これは魔石と言いまして、モンスターの中枢部に存在するものです。しかしこんなに綺麗なものはなかなか無いですよ。」
 「それはうちのアクアがとってくれました。」
 「キュ♪」
 「凄いですね!スライムは本来本能のままですのでなかなか言うことを聞かないんですが。」

周りから何やら声がする。「おい、あいつのあれスライムじゃね。」「初心者じゃねえかよ」と色々悪い噂みたいなのが聞こえる。
 「あんまり気にしないでくださいね。それにこの子は他のスライムよりも強そうですし。」
 「ええ、この子は強いですよ!」 
 「キュ!」
 「仲がいいですね。それでは残りの説明もしますね。」
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