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第3章

第30話

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第30話

「う、うん?オレはどうなったんだ?」

天井に頭を打ち付けて気絶してしまったガメニが起きあがって、自分がどうなったかを確認して来た。

「スカルブの魔法によって、身体が軽くなって跳んだガメニが、天井にぶつかったんだよ」

「あー、思い出してきた。そうだよ!
ミーツさんが跳べって言うから跳んだんだよ。じゃあ、ミーツさんの所為でオレは気絶したって事か?」

「単にお前の耐久度が低いだけだろ?
俺の所為にするなよ。
気が付いたんなら行くぞ!」

俺が跳んでみろって言って跳んだから俺の所為で気絶したんだけど、俺は誤魔化して先に進む事にした。

考えたらスカルブにキスしないで、ガメニを疲労回復すれば良かったんだよな。
 まぁ、今更だが次からは、疲労回復の想像魔法を使おう。


しかし、この通路はいつまで続くんだ?
ひたすらカーブが続いて歩いているが、中々次の階層の階段に行き着かない。

もしかしたら、この通路が螺旋状に続いていつの間にか、八階層や九階層まで行っているかも知れない。
もし、そうだとしたら床をぶち抜くか?
でも、そんな事したらダンジョン製作したスカルブの前の主に失礼だよな。

黄金スカラベの出現にも、うんざりしていたある時、黄金スカラベが壁から出て来くるのを目撃してしまった。

壁から出てくるなら、壁ごと氷漬けしてやればこの先、黄金スカラベの出現に悩まされないのでは無いのだろうか。

俺は浮遊させていた圧縮冷気を、ダンジョンの壁に当てながら進む事に変えた。

すると、黄金スカラベが全く出なくなり、ただひたすら歩けば良いって状況に変わって、快適に歩いていると、ようやく圧迫した道が終わり広い場所に行き着いた。

広場はとても広く、高さは50m程あり、横幅も4、500mはあって、この場所から奥の壁までは、1kmくらいはあるのではないだろうか。
一応、広場の壁全体にも冷気を当て凍らせた。

「ミーツ様、この場所が第八階層です。この広場の先が九階層でございます」

 凍らせて一息付くと、唐突にスカルブが言うもんだから、ビクッとなってしまったが、やっぱり八階層まで来ていたか。
 それでもって八階層も終わりで、もう少しでダンジョンもクリア出来そうだ。

「スカルブ、この場所は壁を凍らせたし休む事が出来るのだろう?」

「回答、出来ますが、先に七、八階層分の巨大生物の黄金スカラベを倒さないと休む事が出来ません」

スカルブがそう言うと、広場の両側の壁と天井部分から、たった今凍らせた壁の氷が割れて巨大な黄金スカラベが現れた。

大きさで言えば、20mくらいの巨体だ。
それが三体も現れた。

まぁ、でもこれだけ広ければ小さい奴よりは、戦いやすいだろうと踏んで、刀を取り出して一体に斬りかかると、刀は弾かれてしまい、俺自身も壁に飛ばされてしまった。

凄い衝撃だったが、スカルブのシールドのお陰で痛みは無かった。

俺が飛ばされて次の標的にスカルブ達が狙われるかもと、スカルブ達を見ると狭い通路の方に身を隠していた様子に安堵した。

 これで、何の気兼ねもなく戦えるのと刀では通用しない事で刀はI.Bにしまい込み、炎熱剣を取り出して炎熱剣に魔力を流して、巨大スカラベに斬りかかると、手脚の部分はスッパリと斬れたが、背中の硬い部分は表面的に斬れるだけで中まで貫けないでいた。

と、言うか一体を斬りかかると別の巨大スカラベが攻撃してくるから、中々一体に集中できないでいる。

仕方なく、スカラベの小物を相手した時みたいに凍らせてしまおうと、三体同時に圧縮冷気を投げてぶつけて凍らせると、動きが鈍るくらいで全体的に凍らなかった。

 でも、鈍くなるなら素早く動けば、一体に集中出来るから、素早く動こうと試みると、今まで鈍く感じていた動きが、思った以上の動きが出来る事に驚いた。

 一瞬驚いたが、ようやく元のステータスに戻ったと思って、巨大スカラベの手脚を全て斬り落として行くと、手脚がないスカラベ達はゴロンと転がってなす術もない状態になっていた。

そんな巨大スカラベ達を一刀両断するべく、想像魔法で炎熱剣の衝撃波を飛ばす想像すると、衝撃波が炎の衝撃波となり、三体同時にスカラベの頭を斬りかかって落とした。

斬り落とした頭も含めたスカラベの身体をI.Bに入れて、久々にステータスの確認でもして見るかな。

レベルも目標の50は余裕で突破している事だし、そろそろ見てもいい頃合いだろう。

 久々にステータス確認するから、ドキドキするな。

レベル70

HP1,700万/1,700万      MP100億/100億

筋力12万  体力11万   魔力10億
    俊敏度5万   運-10





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