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第三話
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第三話
扉は屈強な男達がノックしたのち、返事があってから両側から開けて中には入らず、扉の外側に待機した。
だからと言って俺一人で入る訳ではなく、御者の男が俺の縄を引っ張って主の部屋に入った。
入った瞬間扉は閉ざされ、屋敷の主を探すと窓の外側を向いたままの一人の男性が話し掛けてきた。
「さてさて、先ずはその子を何処で見つけて拾って来たか報告を再度聞きましょうかね?」
そうこちら振り向きもせずに話しかけると御者の男が、俺を拾った経緯を主らしきこの人に話している。
話している内容はこうだ。
屋敷に帰る途中、突然空からこのガキが降ってきて馬に当たるスレスレだったと、そして裸で人の言葉を喋ってなかったから、恐らく生まれて間もなく、魔物か獣に育てられたんだろうと言っていた。
周りにモンスターが居ないか確認したのち、黒髪で珍しかったから連れて帰ってきた。
と、俺も納得できる説明を主にしていた。
それを聞いた主は「ククク」と言いながら肩を震わせて俺の方に振り向いた。
俺は目を疑った。
何故なら、あの時『お姉ちゃん』の親に殺された筈の豚みたいな男が目の前にいるからだ。
「グホホホ、3年前に弟から黒髪の赤子を安値で買い取ったとコウモリ便の手紙で知った時は嬉しくて歓喜した物ですが、待てども待てども弟は帰って来ず、私の元に戻るのが惜しくなって逃げたと思ってましたが、恐らく3年前の赤子が貴方ですね?
あぁ、言葉が喋られないんでしたね?
でも私の言ってる言葉が分かる様には、教育してあげますからねぇ?グホホホ」
何てこったあの奴隷商の兄貴とは!
見た目だけじゃなく、笑い方もソックリだ。
気持ち悪い!教育ってどんな教育されるんだ?
嫌な予感しかしないから喋って言葉が分かるようにした方が良いかな?
「うが、わ、分かります。言葉」
「え?分かるのですか?グホホホ
何たる僥倖!では赤子の時の記憶はどうです?」
「少しだけなら」
「グホホホホホホホッ、ゲホゲホ、少しばかり興奮してしまいましたね。
では、弟は何処に行ったか分かりますか?」
「殺された。ま、魔物に」
「ほほう、成る程成る程、もしかしたらジャイアントゴングに手を出した可能性が有りますね。確か、アレの子供はかなりの高値で売れた筈ですからねぇ。
でも、アホな弟ですね。ジャイアントゴングに手を出すとは、手を出さなければ大人しい魔物なのに!
まぁ、死んだなら良いでしょう!
逃げた訳じゃ無ければね。
グズでクズな弟だったから居なくなって清々します。グホホホ」
やっぱりクズな兄貴もクズの様だ。
『お姉ちゃん』達の魔物名はジャイアントゴングっていうんだ。
てっきり、昔映画で見たタイトルのゴリラの名前かと思ったけど、名前が似てるだけで違う様だ。
「言葉の教育は問題なさそうですが、その他の教育はしますからねぇ?
2年である程度は覚えてもらいます。
それからは貴族様を中心とした奴隷の競売にかけて売りますからねぇ。
グホホホ、さぁ幾らで売れるか今からでも楽しみですよ。グホホホホホホホ」
そう奴隷商はしきりに気持ち悪い笑い方をした後、ベルを『チリンチリン』と鳴らすと、先程の屈強な男達に連れて行かれた。
この屋敷内にも地下があるみたいで、地下に降りると、鉄格子があって、中には虚ろな目で目に光を失っている様な、正気を失った様な女性達が鎖につながれている。
そしてどの女性も足が無かったり、腕が無かったりといった四肢が欠損している人ばかりだ。
そんな地下の一番奥の厳重にいくつもの扉を開けた先の部屋に連れて行かれた。
部屋内はトイレ用か?汚くて糞尿の臭いがする空の木桶に、少し腐った臭いがする中途半端に入ってる水瓶に、座ると埃が舞い散る薄い布だけ敷いた岩をベッド風に削っただけといった部屋だ。
壁際の上辺りには鉄格子を嵌めているが窓があり、外からの日が中を薄く照らしている。
それでも、全然中は暗いわけだけど、中々の劣悪な環境の部屋だ。
これは2年しか居ないとはいえ、あの気持ち悪い主に頼み込むしかない様だ。
でも3歳児の言う事を素直に聞いてくれるか不安だな。
そう思いながらも、ベッドに座って何となく部屋の天井を見上げると、少し遠いが先程の気持ち悪い奴隷商が、上から俺を見下ろして気持ち悪い笑みでニヤニヤしていた。
どうやら、先程の部屋とここは繋がっており、ガラスか?地下の部屋の天井に当たる部分に鉄格子が張ってあって、その鉄格子の先に透明な板の様な物が張ってある様だ。
俺はなるべく、上から見えない位置である部屋の隅に移動して座り込んだ。上を見上げると少なくとも俺の見える位置からは上が見えなくなっていた。
しかし、あんな嬉しそうな顔で見られたら、この劣悪な環境を改善させる様に頼み込むのは無理かもしれない。
もしかしたら、2年も持たずに死ぬかも・・・
大人の2年は直ぐにやって来るけど
子供の2年って長いからな~
そうやって考えてると、扉が静かに開いて見た目10歳くらいの女の子が、小さなコッペパンくらいの硬そうなパンと泥水の様に茶色く濁ったスープをお盆に乗せてと、薄汚い折り畳んである布地を持って来た。
でも、パンはカビだらけでカビを避けて食べると、食べる場所が殆ど無いのでは無いのだろうか?というくらいカビパンだ!そしてスープは少し臭い!
布地を広げるとバスタオルより一回り小さいくらいの、ただの布で真ん中に穴が空いてあった。
コレはどんな意味だろうと思ってると、食事を持ってきた女の子が穴の開いた部分を俺の頭に被せて、持ってた1mくらいの紐で俺の腰あたりをキュッと締めると、服みたいになった。
おお、っと思ったがなるべく顔に出さない様に心掛けたが、バレていた様で「クスッ」と笑われてしまった。
子供だから問題ないだろうけど、少し恥ずかしく俯いてしまった。
「ありがとう」
とりあえず、お礼を言うと女の子はまたキョトンとしてしまった。
「フフ、いいよ。私は黄ー377だよ、キミは何て呼ばれてるの?」
数字?奴隷だから名前が無いのか?
まぁ、俺も無いけど勝手に名乗って大丈夫なのかな?
「名前まだ無い」
考えたけど面倒になって正直にそう答えた。
「ふぅん、そうなんだ?なら私が付けてあげる。私の黄ー377は黄色の髪で377番目の奴隷だから377なんだよ。
だから、キミは黒髪だから黒1でいいよね?」
黒1ってセンスのかけらも無い名前を付けられた。どうせなら黒だからクロノとかにしてくれればよかったのにな。
「あ、でも新しいご主人様に買って貰ったら別に新しい名前付けて貰うといいよ。
ここに居る間だけ黒1って呼ぶね」
奴隷の名前ってご主人様が付けるものなのか?
じゃあ、主がもの凄いセンスの持ち主だったらとんでもない名前を付けられる可能性があるって事だ。
その時の為に覚悟を決めて置かないといけないな。
377は早く戻らないと奴隷商に折檻されるとか言って足早に出て行き、残った俺はカビパンと臭いスープを飲んだが具合が悪くなって嘔吐してしまった。
そのまま具合の悪さから気を失いそうになりながらも、失う前に檻の馬車の中でやった水をイメージした物を出して気を失った。
扉は屈強な男達がノックしたのち、返事があってから両側から開けて中には入らず、扉の外側に待機した。
だからと言って俺一人で入る訳ではなく、御者の男が俺の縄を引っ張って主の部屋に入った。
入った瞬間扉は閉ざされ、屋敷の主を探すと窓の外側を向いたままの一人の男性が話し掛けてきた。
「さてさて、先ずはその子を何処で見つけて拾って来たか報告を再度聞きましょうかね?」
そうこちら振り向きもせずに話しかけると御者の男が、俺を拾った経緯を主らしきこの人に話している。
話している内容はこうだ。
屋敷に帰る途中、突然空からこのガキが降ってきて馬に当たるスレスレだったと、そして裸で人の言葉を喋ってなかったから、恐らく生まれて間もなく、魔物か獣に育てられたんだろうと言っていた。
周りにモンスターが居ないか確認したのち、黒髪で珍しかったから連れて帰ってきた。
と、俺も納得できる説明を主にしていた。
それを聞いた主は「ククク」と言いながら肩を震わせて俺の方に振り向いた。
俺は目を疑った。
何故なら、あの時『お姉ちゃん』の親に殺された筈の豚みたいな男が目の前にいるからだ。
「グホホホ、3年前に弟から黒髪の赤子を安値で買い取ったとコウモリ便の手紙で知った時は嬉しくて歓喜した物ですが、待てども待てども弟は帰って来ず、私の元に戻るのが惜しくなって逃げたと思ってましたが、恐らく3年前の赤子が貴方ですね?
あぁ、言葉が喋られないんでしたね?
でも私の言ってる言葉が分かる様には、教育してあげますからねぇ?グホホホ」
何てこったあの奴隷商の兄貴とは!
見た目だけじゃなく、笑い方もソックリだ。
気持ち悪い!教育ってどんな教育されるんだ?
嫌な予感しかしないから喋って言葉が分かるようにした方が良いかな?
「うが、わ、分かります。言葉」
「え?分かるのですか?グホホホ
何たる僥倖!では赤子の時の記憶はどうです?」
「少しだけなら」
「グホホホホホホホッ、ゲホゲホ、少しばかり興奮してしまいましたね。
では、弟は何処に行ったか分かりますか?」
「殺された。ま、魔物に」
「ほほう、成る程成る程、もしかしたらジャイアントゴングに手を出した可能性が有りますね。確か、アレの子供はかなりの高値で売れた筈ですからねぇ。
でも、アホな弟ですね。ジャイアントゴングに手を出すとは、手を出さなければ大人しい魔物なのに!
まぁ、死んだなら良いでしょう!
逃げた訳じゃ無ければね。
グズでクズな弟だったから居なくなって清々します。グホホホ」
やっぱりクズな兄貴もクズの様だ。
『お姉ちゃん』達の魔物名はジャイアントゴングっていうんだ。
てっきり、昔映画で見たタイトルのゴリラの名前かと思ったけど、名前が似てるだけで違う様だ。
「言葉の教育は問題なさそうですが、その他の教育はしますからねぇ?
2年である程度は覚えてもらいます。
それからは貴族様を中心とした奴隷の競売にかけて売りますからねぇ。
グホホホ、さぁ幾らで売れるか今からでも楽しみですよ。グホホホホホホホ」
そう奴隷商はしきりに気持ち悪い笑い方をした後、ベルを『チリンチリン』と鳴らすと、先程の屈強な男達に連れて行かれた。
この屋敷内にも地下があるみたいで、地下に降りると、鉄格子があって、中には虚ろな目で目に光を失っている様な、正気を失った様な女性達が鎖につながれている。
そしてどの女性も足が無かったり、腕が無かったりといった四肢が欠損している人ばかりだ。
そんな地下の一番奥の厳重にいくつもの扉を開けた先の部屋に連れて行かれた。
部屋内はトイレ用か?汚くて糞尿の臭いがする空の木桶に、少し腐った臭いがする中途半端に入ってる水瓶に、座ると埃が舞い散る薄い布だけ敷いた岩をベッド風に削っただけといった部屋だ。
壁際の上辺りには鉄格子を嵌めているが窓があり、外からの日が中を薄く照らしている。
それでも、全然中は暗いわけだけど、中々の劣悪な環境の部屋だ。
これは2年しか居ないとはいえ、あの気持ち悪い主に頼み込むしかない様だ。
でも3歳児の言う事を素直に聞いてくれるか不安だな。
そう思いながらも、ベッドに座って何となく部屋の天井を見上げると、少し遠いが先程の気持ち悪い奴隷商が、上から俺を見下ろして気持ち悪い笑みでニヤニヤしていた。
どうやら、先程の部屋とここは繋がっており、ガラスか?地下の部屋の天井に当たる部分に鉄格子が張ってあって、その鉄格子の先に透明な板の様な物が張ってある様だ。
俺はなるべく、上から見えない位置である部屋の隅に移動して座り込んだ。上を見上げると少なくとも俺の見える位置からは上が見えなくなっていた。
しかし、あんな嬉しそうな顔で見られたら、この劣悪な環境を改善させる様に頼み込むのは無理かもしれない。
もしかしたら、2年も持たずに死ぬかも・・・
大人の2年は直ぐにやって来るけど
子供の2年って長いからな~
そうやって考えてると、扉が静かに開いて見た目10歳くらいの女の子が、小さなコッペパンくらいの硬そうなパンと泥水の様に茶色く濁ったスープをお盆に乗せてと、薄汚い折り畳んである布地を持って来た。
でも、パンはカビだらけでカビを避けて食べると、食べる場所が殆ど無いのでは無いのだろうか?というくらいカビパンだ!そしてスープは少し臭い!
布地を広げるとバスタオルより一回り小さいくらいの、ただの布で真ん中に穴が空いてあった。
コレはどんな意味だろうと思ってると、食事を持ってきた女の子が穴の開いた部分を俺の頭に被せて、持ってた1mくらいの紐で俺の腰あたりをキュッと締めると、服みたいになった。
おお、っと思ったがなるべく顔に出さない様に心掛けたが、バレていた様で「クスッ」と笑われてしまった。
子供だから問題ないだろうけど、少し恥ずかしく俯いてしまった。
「ありがとう」
とりあえず、お礼を言うと女の子はまたキョトンとしてしまった。
「フフ、いいよ。私は黄ー377だよ、キミは何て呼ばれてるの?」
数字?奴隷だから名前が無いのか?
まぁ、俺も無いけど勝手に名乗って大丈夫なのかな?
「名前まだ無い」
考えたけど面倒になって正直にそう答えた。
「ふぅん、そうなんだ?なら私が付けてあげる。私の黄ー377は黄色の髪で377番目の奴隷だから377なんだよ。
だから、キミは黒髪だから黒1でいいよね?」
黒1ってセンスのかけらも無い名前を付けられた。どうせなら黒だからクロノとかにしてくれればよかったのにな。
「あ、でも新しいご主人様に買って貰ったら別に新しい名前付けて貰うといいよ。
ここに居る間だけ黒1って呼ぶね」
奴隷の名前ってご主人様が付けるものなのか?
じゃあ、主がもの凄いセンスの持ち主だったらとんでもない名前を付けられる可能性があるって事だ。
その時の為に覚悟を決めて置かないといけないな。
377は早く戻らないと奴隷商に折檻されるとか言って足早に出て行き、残った俺はカビパンと臭いスープを飲んだが具合が悪くなって嘔吐してしまった。
そのまま具合の悪さから気を失いそうになりながらも、失う前に檻の馬車の中でやった水をイメージした物を出して気を失った。
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