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未来へ
それからそれから
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フォレストの夏は過ごしやすい。自然が多いから風が気持ちよくてムシムシしない。
日本は暑いんだろうな…
アハトが産休中なので神官長室でお仕事です。
「アキ様…休憩しませんか?」
ユリアがお茶を持って来てくれた。
「ユリアもそろそろだよね、体調はどう?」
「元気なんですけど、家に帰ると何もさせてもらえないのがストレスです」
「トマスさんが?」
「二人共です、心配してくれてるのはわかるんですけどね…」
ユリアの旦那さんの一人は鍛練場で顔をあわせていた騎士さんで、今はトピアスに代わって俺の護衛もしてくれてる人。
近衛騎士さんだったんだけど、今はトピアスの部下としてインターポールもどきに所属している。
俺の護衛ならユリアとも近くにいられるって喜んでた。
「カイ様はどれくらいシールズに?」
「一週間くらいかな…」
カイは今ヨエルと一緒にシールズに行っている。
ヨエルは今小麦や葡萄の品種改良の研究をしてるんだけど、俺がスプリンクラーの話をしたらカイがあっという間に実用化しちゃったんだ。
フォレストの郊外にある王家の農園に設置したら、ダニールがシールズにも導入したいって話になってドラゴアの魔道具技師さんやらヨエルの研究に協力してくれてる学者さんとか引き連れてシールズに行っちゃった。
今夜は俺がマリナに行く予定だから寂しくはないんだけど…
「寂しいですよね、私もトマスがマリナに行ってる間寂しくて…三人が当たり前になってるんですよね…」
「ユリアも?そっか…そうだよね…」
「もう一人いるからいいじゃないかとは思えないんですよね、やっぱり寂しい…」
トマス聞いたら喜ぶだろうな…
ユリア可愛い…
「あれ?アキ様、陣痛始まったかもしれません…」
「え、大変…ユリア歩ける?」
「アキ様大丈夫ですよ、痛みがおさまったらトマスを呼びます」
普段治癒院で沢山のお産を経験してるユリアは、初産なのに落ち着いてる。
それに今はカイが作った携帯端末があるんだ。
俺がガラケーの話したら、これまたあっという間に実用化。
スマホはまだ技術的に量産できないけど、王都の若者を中心に爆発的に広まっている。
ユリアがトマスに連絡すると大慌てのトマスがやってきた。
「失礼します!ユリア大丈夫か?アキ様今日はこのままユリアについていても良いでしょうか…あぁミロードにも連絡しなければ…」
「トマス落ち着いて、まだまだ産まれないわよ…ミロードにはさっき連絡したわ」
母は強しだね、オロオロするトマスさんにどっしり構えるユリア…
「うん、痛みがおさまりました。アキ様、しばらくお休みしますね…」
「産まれたらお顔見に行っていいかな?」
「「もちろんです!」」
息ぴったり、素敵な夫婦だね。
夕方そろそろ帰ろうかなって思っていたら治癒院から連絡が…ユリアは可愛い女の赤ちゃんを出産した。
この世界は女の子が少ないから夫二人はもうメロメロ…
赤ちゃん、本当に可愛いね。
よし、ルーカスの所に帰ろう…
日本は暑いんだろうな…
アハトが産休中なので神官長室でお仕事です。
「アキ様…休憩しませんか?」
ユリアがお茶を持って来てくれた。
「ユリアもそろそろだよね、体調はどう?」
「元気なんですけど、家に帰ると何もさせてもらえないのがストレスです」
「トマスさんが?」
「二人共です、心配してくれてるのはわかるんですけどね…」
ユリアの旦那さんの一人は鍛練場で顔をあわせていた騎士さんで、今はトピアスに代わって俺の護衛もしてくれてる人。
近衛騎士さんだったんだけど、今はトピアスの部下としてインターポールもどきに所属している。
俺の護衛ならユリアとも近くにいられるって喜んでた。
「カイ様はどれくらいシールズに?」
「一週間くらいかな…」
カイは今ヨエルと一緒にシールズに行っている。
ヨエルは今小麦や葡萄の品種改良の研究をしてるんだけど、俺がスプリンクラーの話をしたらカイがあっという間に実用化しちゃったんだ。
フォレストの郊外にある王家の農園に設置したら、ダニールがシールズにも導入したいって話になってドラゴアの魔道具技師さんやらヨエルの研究に協力してくれてる学者さんとか引き連れてシールズに行っちゃった。
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「寂しいですよね、私もトマスがマリナに行ってる間寂しくて…三人が当たり前になってるんですよね…」
「ユリアも?そっか…そうだよね…」
「もう一人いるからいいじゃないかとは思えないんですよね、やっぱり寂しい…」
トマス聞いたら喜ぶだろうな…
ユリア可愛い…
「あれ?アキ様、陣痛始まったかもしれません…」
「え、大変…ユリア歩ける?」
「アキ様大丈夫ですよ、痛みがおさまったらトマスを呼びます」
普段治癒院で沢山のお産を経験してるユリアは、初産なのに落ち着いてる。
それに今はカイが作った携帯端末があるんだ。
俺がガラケーの話したら、これまたあっという間に実用化。
スマホはまだ技術的に量産できないけど、王都の若者を中心に爆発的に広まっている。
ユリアがトマスに連絡すると大慌てのトマスがやってきた。
「失礼します!ユリア大丈夫か?アキ様今日はこのままユリアについていても良いでしょうか…あぁミロードにも連絡しなければ…」
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「「もちろんです!」」
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