2 / 107
ハルの本性
しおりを挟む
「嫌いにならないで…」
低く甘い声だった。
だがわずかに震え、僕の左腕を握る。
ハルの手は熱かった。
彼は今にでも泣き出しそうで、僕は友達の突然の変わりように、ただただ驚いた。
しっかりと握られていたので、振り払えそうもなく、どうすればいいのか、なんて答えればいいのか分からなかった。
高校時代、ハルからの好意に気付いた後、ハルの事が怖くなり、ちょうど告白してきた女子と付き合った。
「察せよ」とでも言うように、ハルがいたらその場を離れた。
…
同居するようになってから、ハルのスキンシップはエスカレートし、嫉妬もするようになった。
僕がハル以外の人といると間に入り、距離を取らされる。
その時のハルの顔は、怖いったらなかった。
夜になると抜き合いという名目で、体を触られる。
逃げるロンをガッチリ手足で拘束し嫌がらせをされた。
イキたいないのにイカせてもらえず、
「俺と付き合って。そしたらイカしてあげる」
これを毎回言われた。
自分の手で掴もうとしてもその手を握られ、自分のを触らせて貰えない。
ロンは苦しそうな顔で「イキたい」と言う。
「 じゃあ、付き合う?」
あくまで優しい顔で言うハル。
ロンは涙目で、イヤイヤをするように首を振った。
ハルは僕のに爪を立てる。
「ヒウッ」
涙が落ちた。
「…付、き、合う」
震えながら苦しそうに言った。
手を離された後、ボロボロと涙が止まらなかった。
ハルは満足そうにロンの頬にキスを落とした。
毎回言われていた「俺と付き合って」という言葉はこの時以来、「好きって言って」に変わった。
言っていた。
可愛いもんじゃ無い。
圧をかけられ、言わないと酷い事をされるので言っていただけだった。
…
「どういうことだよ!なんで!!」
取り乱し叫ぶロン。
ロンの元カノとハルが親しそうに話していたのを見たのだ。
「俺と付き合ってるんだろ。
何が何でだ。」
静かに怒っているハル。
悔しそうにしているロンを見ている。
ハルと話していた元カノの顔は、完全にハルのことが好きだった。
「あの子が言ってた新しい男ってハル?」
ハルは何も答えなかった。
「ひどい!」
ホントに俺が、悪者のように言うロンに嫌気がさしてきた。
「…昔から、俺の近くにいたら女子が寄ってくるから俺に近づいたんだろ?
高校の時から、そのおこぼれに預かっていた。
あの女も本命は俺だったんだよ」
淡々と言うハルに
「もう顔も見たくない…」
ロンは家から出て行こうとした。
ハルはロンを押さえつけ手錠を付けた。
そして声を上げようとするロンの顔を掴み、口にガムテープを貼った。
……
…ずっと前から考えていた。
ロンを監禁すること。
抵抗するのは最初だけだろう。
あのロンのことだ。
どんどんその生活に馴染んで懐柔していくに違いない。
嘘をつき、スキを見て逃げ出そうとするだろう。
その度に、物分かりの悪い犬に躾けるように仕置きをし、ゆっくり教え込ませていけばいい。
俺の言いなりになったロンを、想像するだけで興奮した。
低く甘い声だった。
だがわずかに震え、僕の左腕を握る。
ハルの手は熱かった。
彼は今にでも泣き出しそうで、僕は友達の突然の変わりように、ただただ驚いた。
しっかりと握られていたので、振り払えそうもなく、どうすればいいのか、なんて答えればいいのか分からなかった。
高校時代、ハルからの好意に気付いた後、ハルの事が怖くなり、ちょうど告白してきた女子と付き合った。
「察せよ」とでも言うように、ハルがいたらその場を離れた。
…
同居するようになってから、ハルのスキンシップはエスカレートし、嫉妬もするようになった。
僕がハル以外の人といると間に入り、距離を取らされる。
その時のハルの顔は、怖いったらなかった。
夜になると抜き合いという名目で、体を触られる。
逃げるロンをガッチリ手足で拘束し嫌がらせをされた。
イキたいないのにイカせてもらえず、
「俺と付き合って。そしたらイカしてあげる」
これを毎回言われた。
自分の手で掴もうとしてもその手を握られ、自分のを触らせて貰えない。
ロンは苦しそうな顔で「イキたい」と言う。
「 じゃあ、付き合う?」
あくまで優しい顔で言うハル。
ロンは涙目で、イヤイヤをするように首を振った。
ハルは僕のに爪を立てる。
「ヒウッ」
涙が落ちた。
「…付、き、合う」
震えながら苦しそうに言った。
手を離された後、ボロボロと涙が止まらなかった。
ハルは満足そうにロンの頬にキスを落とした。
毎回言われていた「俺と付き合って」という言葉はこの時以来、「好きって言って」に変わった。
言っていた。
可愛いもんじゃ無い。
圧をかけられ、言わないと酷い事をされるので言っていただけだった。
…
「どういうことだよ!なんで!!」
取り乱し叫ぶロン。
ロンの元カノとハルが親しそうに話していたのを見たのだ。
「俺と付き合ってるんだろ。
何が何でだ。」
静かに怒っているハル。
悔しそうにしているロンを見ている。
ハルと話していた元カノの顔は、完全にハルのことが好きだった。
「あの子が言ってた新しい男ってハル?」
ハルは何も答えなかった。
「ひどい!」
ホントに俺が、悪者のように言うロンに嫌気がさしてきた。
「…昔から、俺の近くにいたら女子が寄ってくるから俺に近づいたんだろ?
高校の時から、そのおこぼれに預かっていた。
あの女も本命は俺だったんだよ」
淡々と言うハルに
「もう顔も見たくない…」
ロンは家から出て行こうとした。
ハルはロンを押さえつけ手錠を付けた。
そして声を上げようとするロンの顔を掴み、口にガムテープを貼った。
……
…ずっと前から考えていた。
ロンを監禁すること。
抵抗するのは最初だけだろう。
あのロンのことだ。
どんどんその生活に馴染んで懐柔していくに違いない。
嘘をつき、スキを見て逃げ出そうとするだろう。
その度に、物分かりの悪い犬に躾けるように仕置きをし、ゆっくり教え込ませていけばいい。
俺の言いなりになったロンを、想像するだけで興奮した。
30
お気に入りに追加
1,116
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
童貞が建設会社に就職したらメスにされちゃった
なる
BL
主人公の高梨優(男)は18歳で高校卒業後、小さな建設会社に就職した。しかし、そこはおじさんばかりの職場だった。
ストレスや性欲が溜まったおじさん達は、優にエッチな視線を浴びせ…
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる