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1章
42話 謎部屋に謎のタブレット
しおりを挟む何故ここが謎部屋と繋がってるんだ?
そんな疑問は一瞬にして砕け散った。
何故なら、ここはあのレベルアップした時にいく謎部屋とは全く別の空間だからだ。
確かに、この部屋は元々俺が日本で住んでいた部屋と同じ間取りではある。だが、ここには謎部屋にあったものが欠けている。
その欠けているものとは、大きなモニターと魔石還元BOXだ。
あの空間で、あの部屋で最も目立っていたものがそこになければ馬鹿でもこの部屋があの謎部屋とは違う空間だと分かる。
そうだな、レベルアップした時に行く謎部屋は謎部屋A。そして、新たに現れたこの謎部屋を謎部屋Bとして、呼び分けることにしよう。
って今は冷静に呼び分けてる場合じゃないだろ俺!!!
なんで新しい謎部屋出現してんのにこんなに冷静になれてんだよ! いや、メンタルが強くなっているようで非常に嬉しいんだけどさ。
うん、まあとりあえず、ここがあの謎部屋Aと同じような場所なのだとしたら、確実にモニターと同じような機能を持った何かがあるはずだ。
そう考えた俺は、部屋の中に元々俺が持っていたものでは無い何かを探し出した。
まず最初にベッドの上から探す。
ベッドの上には、黒いタブレットが無造作に置かれているだけで特に可笑しいものは無い。次の場所を.........って待てよ?
俺ってタブレットなんて持ってたっけ?
いや、持ってないよな? スマホなら既に持ってたけど、タブレットなんて持ってなかったぞ? てことは、このタブレットが謎部屋Aのモニターと同じようなものってことか?
と、こんな予想を考えていても仕方ない無いので、タブレットを直接操作して確認してみることにする。
タブレットを手に持つと、電源を起動する。
ロックは掛かっていなかったため、すぐにロック画面が解除され、ホーム画面へと移行する。
ホーム画面に移行すると、大量のアプリが既にインストールされていた。
ただ、そのほとんどのアプリのアイコンは、見たことのないようなアプリだ。
カレンダー、設定、時計、天気等のアプリはよく見た事のあるアイコンではあったが、他のものは全く見たことがない。
試しに見たことのないアイコンの中から、先程まで風呂に入ろうと思っていたためか、温泉マークが描かれているアイコンのアプリを起動してみる。
アプリを起動してみると、画面が変わる。
【レイのお風呂 詳細設定】
真ん中にデカデカとそれだけ書かれた画面になり、詳細設定の部分だけタップできるようになっているため、すかさずタップしてみる。
【お湯 水
温度 40度
総計 5ポイント】
お湯が水っていうのは、まあ当たり前だ。温度はまあゆっくりつかれるくらいの温度で全く問題ない。
問題は5ポイントってところだ。
5ポイントってなんだ? なんのポイントが5必要なんだ? スキルポイントなわけないから、残っているとしたらソウルポイントの方だけど、多分違う気がする。
多分だけど、このポイントがなんのポイントなのかは、このタブレットを調べればわかる気がする。
だったら、やることはひとつ。
タブレットにインストールされているアプリを片っ端から調べていけばいい。
とはいっても、多分だけど設定を見れば分かるんじゃないかなと思うけどね。
ってことで早速設定アプリを起動する。
そして、最上部にある設定項目を見て、一瞬出疑問は解決した。
【エネルギーポイント】
ああ、間違いなくこれだね。
そう思うのと同時に、俺はエネルギーポイントの部分をタップして、詳細を確認した。
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