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思い出せば、それは苦しく、辛くて。
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しおりを挟む最近投稿できてなくてすみませんでした。
そして21時過ぎて本当にすみません。
私生活が少し忙しかったのが原因です。病んでは···ないとも言い切れないですかね。(笑)
(············痛い······苦しい······辛い······でも、少しあったかい······)
「······で、!···かなで、!奏!」
(嗚呼、楓の声が聞こえる。やっぱり死んだのかな。)
「嫌だっ、!起きて、!奏っ、!」
「かえ······で···?」
重い瞼をゆっくりと持ち上げる。
眼中に広がってきたのは、泣いて顔をぐしゃぐしゃにした、焦っている楓の顔。
「んぅ······あれ···なんで生きてるの···?」
「···ッ!良かった!!奏···!」
きつく抱きしめられる。暖かくて、安心する。もっとしたくて、無意識に腕を楓の背中に回した。
身体は極度の倦怠感に襲われていて、激痛が走っている。しかし、何故かそんなことは気にならず、無心で楓にしがみついた。
かなりの時間、楓の泣き声しか響かない教室で抱き合ったあと、離れる。
「······楓······助けてくれたの···?」
「ううん···帰ろうと思ったら···いつも待ち合わせてる所に奏が居なくて···必死で探してたら······ここで倒れてて······」
「···そっか···見つけてくれてありがとう···」
安堵で胸がいっぱいになる。そのまま、もうすっかり暗くなった教室の中で、俺は意識を飛ばした。
目が覚めると、病院のベッドの上だった。隣の椅子に少し不安そうな面持ちで腰掛けていたのは、楓だ。
「あ···起きた······大丈夫···?」
「うん···大丈夫。めちゃくちゃ体は痛いけどね···」
正直なことを言うと、全然大丈夫ではない。
殴る蹴るされた頭と身体中は激痛だし、今も前がぼんやりして見えづらい。
ふらっとして、俺は持ち上げていた体を横にした。
「あぁ、無理に話したらだめだよ······安静にしてて。」
そう言って楓は手に持っていたペットボトルの水を飲ませてくれた。
少し温かいような、冷たいような、ぬるいような、何とも言えない絶妙な温度に感じた。
「んっ···ありがとう······帰らなくてもいいの···?」
「うん、今日はここにいる。」
「ここにいるって···寝るのは?」
「え、奏のベッドだけど···」
病院の人に許可取ったのかと聞けば、いや、取ってない、と微笑みながら言われた。
「まあ、奏を放っておくわけにもいかないし、ね。」
「うう······わかった···」
「というか、もう寝たほうがいいかも」
病室の置き時計は23時を示している。
「ほい、しつれーい」
「うわ、!?ちょっと、急に入ってこないでよ···」
「え、嫌?」
「いや、そういうわけじゃなくて···」
心の準備が、って言ったら、そんなのいらないでしょ、と流されてしまった。
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