僕を監禁したのは、、、

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これから。

2 (煌翔視点)

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やっと、俺のものにできたんだ。

俺は大翔に酷いことをしてしまった。
逃げられるかもという不安と、嫌われることに対する恐怖で、大翔に強い薬を数種類、大量に使ってしまった。筋肉が動かなくなる薬、精神的苦痛を負わせる薬、身体に強い痛みを与える薬、それを全部、一気に飲ませたから、気絶しないようにする薬も同時に使った。

今思えば、最低だと思う。
その時感情が複雑になって、精神が安定してなかったという言い訳では到底許されないことだ。

そして、やはり辛かったのだろう。

大翔は俺の家から逃げ出してしまった。
部屋に戻ってきて、大翔がどこにもいなかったときは、体中を冷や汗が覆い尽くした。
どこにも見つからなくて、無事なことを祈って夜を越した。

朝早くから起き、大翔を探す。
家の周りにはいないと直感で感じ、どこらへんを探そうかと迷っていたが、大翔が最近、寝ているときに、悪夢にうなされていたことを思い出した。

親の夢を見ているのかもしれない。

ただ、それだけが頭に浮かんだのだ。それに賭け、俺は大翔の家の近くを探した。

そして、走っている大翔を見つけた。

しかし、大翔は前から車が来ているにも関わらず、走り続ける。そしてようやく気づき、歩みを止めた。

でも、大翔は車の前から逃げようとしない。それどころか、小さな拳を強く握り、少し上を向いている。

···もう死のうとしてるんだ。
頭がわかる前に、体は大翔を助けようと動き出していた。そして、大翔を歩道に突き飛ばした。俺は少し足を撥ねられたけど、頭は大翔のことでいっぱいだったから、痛みなど、全く感じなかった。

俺は大翔を抱きしめた。
ただ、無事で良かったと思うだけでなく、傷つけてごめんというささやかな謝りを含めて。
大翔は俺に、まだ親のところにいたときの話を教えてほしいといった。本当は教えたくない。大翔が苦しむのはわかっていたから、教えないつもりだった。

でも、大翔は何かを吹っ切りたいという目をしていた。

案の定、俺が話をすると、もう嫌と泣き出していた。
俺は強く抱きしめて、大翔を安心させて眠らせた。

一応、俺の部屋に戻らせて、ベッドに寝かせた。
寝顔が可愛いから、写真撮ったけど。大翔にバレてないから、オッケー。

「肌···白いな···怪我してるところ以外は綺麗だし···」
俺はどちらかと言うと日に焼けてるから、ちょっと羨ましい。

「もちもちだし···どんだけ肌質いいんだよ···」

生まれ変わったら大翔になりたいな。
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