僕を監禁したのは、、、

これから。

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僕が目を覚ますと、ふかふかなベッドの上に、煌翔くんといっしょに寝ていた。

「ん、大翔起きた？」
「うん···って、全身痛い···」　
「走りすぎたからじゃない？まあ、安静にしといた方がいいよ。」

そう言って煌翔くんは僕をうつ伏せにした。そしてゆっくりマッサージをしてくれる。

「んぅ···気持ちいい···」
「ヘヘ、意外と得意だから。ここも気持ちいいっしょ？」
「うん···すごいね···また寝ちゃいそう···」
「寝てもいいよ。身の周りのこととかはやっとくから。」
「んふふ、じゃ、寝ちゃうね。」
「おやすみ。」

そして耳もとで、

「大好きだよ。」
と言われた瞬間、僕はまた眠りに落ちていった。












「ひーろーと。起きて。」
「ん···おはよ、どうしたの···？」
「ご飯食べないと、大翔餓死しちゃうよ···」

僕のお腹がぐぅと鳴る。そういえば昨日から何も食べてないし、水も飲んでない。

「あ···」
「はい、今日はちょびっとだけいいのね。」

お盆の上には、僕の好きなお寿司と、オレンジジュースに、デザートにガトーショコラがある。

全部小さい頃、食べさせてもらったものだ。
「煌翔くん、僕の好きなもの知ってるの？」
「え、そりゃあね。大翔が学校で話してるの、聞き逃してないよ。」

そんなことまで。若干怖かったけど、僕のこと好きっていうことだと思うと、嬉しい。

「さ、食べて。」
「え···煌翔くん食べさせてくれないの···？」
「え？もう自分で食べれるよ？」

···あれ、拘束具がついてない。
「もう監禁しなくてもいいかなーと思ってね。」

でも、煌翔くんの家にいるときは、煌翔くんに食べさせてほしい。

「ん···僕、煌翔くんに食べさせてほしいな···」
「えー、どうしよっかな～」
「お願い！」
「いいよ、じゃあ食べさせてあげる。」

あーん、と口を開ける。

「ふふふっ、にこにこじゃん。そんなに嬉しいの？」
「んん！らっへ、ひらろくんのほほふひなんはほん！(うん！だって、煌翔くんのこと好きなんだもん！)」

僕がほとんど形になっていない言葉を発すると、煌翔くんは微笑んで、ありがと、と言ってくれた。



「ふぅっ、ごちそうさまー！」
「はぁ···癒やされるなぁ、この無邪気な笑顔···」
「え、なんか言った？」
「なんもー。」
「えー？なんて言ったのー？教えてよぉ！」
「教えなーい。」

むぅ、と口を尖らせていると、煌翔くんは僕をベッドに押し倒した。

「んぇっ···？んん···」

煌翔くんと僕の唇が重なる。

僕が身を捩って煌翔くんを離そうとするけど、それより強い力で身体を固定されて離れられない。

「んぅっ···んん···ぷはっ、」
「ふぅ、かわいかったから。無自覚でも誘うのが悪いんだよー。」
「···？」

なんかよくわかんないけど、幸せだったからいいや。