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ラブラブちゅ
No.11 お土産?
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ピンポ~ン
「はぁい」
ガチャ
「おかえりなさい!!」
満面の笑顔で出迎えると、いきなり こめかみを拳でグリグリされた!!
「いでででで(泣)」
「お~ま~え~は~!!確認してから開けろと何回言わす!?」
「ご、ごめんなさ~い(泣)」
だって、こんな時間に来るの新垣さんしかいないんだも~ん(泣)
「こんなんで あっちでやってけんのかね?」
「え?でも今までも一人で……」
「今もスッゲー心配してんだよ。ちゃんとしてくれ……」
「は、はい……」
キュッと両手を握られ、おでこにコツンと おでこが当たった。
「なんだろな、この 保護者な気分は……」
ええ!?(泣)
温野菜を お皿に盛り、おすましと今作った 豚カツを並べる。
「京都は楽しかったか?」
「はい!!舞妓さんになって歩いてたら外人さんに声をかけられて一緒に写真を撮りました!!」
「こんなチビな舞妓もいねぇだろ」
「探せばいますよ!!」
新垣さんは、はははと笑いながら豚カツを頬張る。
「ところで実家に行く日は決まったのか?」
「あ、はい。皆の予定が会う日が1日あったので そこに決めました」
「そうか…」
自分で早く決めろと言ってたわりに なんとも言えない顔をする新垣さん。
「……緊張してるんですか?」
「そりゃあな。世の男どもが避けては通れないけど避けたいことだからな」
「で、でも多分うちの父は そんな威圧的な人ではないですよ?」
「どんな人間かなんてのは基本的に関係ないんだよ」
えーーーーー!?
「まぁここを越えなければ先には進めないからな」
そう呟く新垣さんに ずっと頭にあった疑問をぶつける。
「あ、あの…私がたちって結婚するんですか?」
「ん?するだろ?」
なにを今さら的な顔してますが大事なこと忘れてますよね!?
「わ、私、プロ、プロポーズしてもらってませんけど?」
「してないからな」
しれっと言ったよ!!(泣)
プロポーズもなしに結婚するような お手軽な女じゃないぞ~(泣)
「世の中には順序があってな?まだ働いてもいない高校でたての未成年と いい年したオッサンが付き合っていくには形が大事なんだよ」
そう言って苦笑いする。
「俺の人となりを見てもらって安心してもらうのが目的だ。まぁ反対されたからって別れる気もないがな」
「じゃあ、お付き合いしてますの報告だけですか?」
「だけですよ」
なんか拍子抜け……。安心したようなガッカリしたような……。
「だからプロポーズは ちゃんとしてやるから楽しみに待ってなさい」
「は、はい」
えへへ
「んで?これが俺への お土産?」
ふいにテーブルの上の紙袋に手を伸ばす。
「あ、待って!!」
慌てて引き戻す。
「んだよ。お土産くれるってメールしてきたくせに」
ガバッと取り返された時に紙袋が破れて中身が飛び出す。
「ぎゃーーー!!」
宙を舞うのは色とりどりのパンチー!!
必死にかき集める私の頭上で新垣さんの乾いた声がする。
「落ち着け。あのお友達と旅行だからな…こーゆーのは想定内だ」
涙目で見上げるとピンクのTバックを つまんで新垣さんが笑ってた。
ぎゃーーー!!(泣)
奪いとろうとしたけど背の高い新垣さんからは奪えない。
「これ履いたら ちゃんと色っぽいんだろうな?」
「え、え~!?」
「俺がグッとくるんだろうな?」
「う、うわ~ん!!知らないよ、バカ~!!」
ピョンピョン跳び跳ねる私を おもしろそうに見ながら笑ってる。
「か~え~し~て~!!」
「落ち着け落ち着け」
ほいっと返してくれたパンチーを小脇に抱えてタンスへダッシュ!!
「まぁ、そ~ゆ~ことは全部 終わってからだぞ?」
「ふ、ふえ~ん」
あはははと笑い声がするけど向こうは振り返れません。
初体験は いつになるんだろ~(泣)
「はぁい」
ガチャ
「おかえりなさい!!」
満面の笑顔で出迎えると、いきなり こめかみを拳でグリグリされた!!
「いでででで(泣)」
「お~ま~え~は~!!確認してから開けろと何回言わす!?」
「ご、ごめんなさ~い(泣)」
だって、こんな時間に来るの新垣さんしかいないんだも~ん(泣)
「こんなんで あっちでやってけんのかね?」
「え?でも今までも一人で……」
「今もスッゲー心配してんだよ。ちゃんとしてくれ……」
「は、はい……」
キュッと両手を握られ、おでこにコツンと おでこが当たった。
「なんだろな、この 保護者な気分は……」
ええ!?(泣)
温野菜を お皿に盛り、おすましと今作った 豚カツを並べる。
「京都は楽しかったか?」
「はい!!舞妓さんになって歩いてたら外人さんに声をかけられて一緒に写真を撮りました!!」
「こんなチビな舞妓もいねぇだろ」
「探せばいますよ!!」
新垣さんは、はははと笑いながら豚カツを頬張る。
「ところで実家に行く日は決まったのか?」
「あ、はい。皆の予定が会う日が1日あったので そこに決めました」
「そうか…」
自分で早く決めろと言ってたわりに なんとも言えない顔をする新垣さん。
「……緊張してるんですか?」
「そりゃあな。世の男どもが避けては通れないけど避けたいことだからな」
「で、でも多分うちの父は そんな威圧的な人ではないですよ?」
「どんな人間かなんてのは基本的に関係ないんだよ」
えーーーーー!?
「まぁここを越えなければ先には進めないからな」
そう呟く新垣さんに ずっと頭にあった疑問をぶつける。
「あ、あの…私がたちって結婚するんですか?」
「ん?するだろ?」
なにを今さら的な顔してますが大事なこと忘れてますよね!?
「わ、私、プロ、プロポーズしてもらってませんけど?」
「してないからな」
しれっと言ったよ!!(泣)
プロポーズもなしに結婚するような お手軽な女じゃないぞ~(泣)
「世の中には順序があってな?まだ働いてもいない高校でたての未成年と いい年したオッサンが付き合っていくには形が大事なんだよ」
そう言って苦笑いする。
「俺の人となりを見てもらって安心してもらうのが目的だ。まぁ反対されたからって別れる気もないがな」
「じゃあ、お付き合いしてますの報告だけですか?」
「だけですよ」
なんか拍子抜け……。安心したようなガッカリしたような……。
「だからプロポーズは ちゃんとしてやるから楽しみに待ってなさい」
「は、はい」
えへへ
「んで?これが俺への お土産?」
ふいにテーブルの上の紙袋に手を伸ばす。
「あ、待って!!」
慌てて引き戻す。
「んだよ。お土産くれるってメールしてきたくせに」
ガバッと取り返された時に紙袋が破れて中身が飛び出す。
「ぎゃーーー!!」
宙を舞うのは色とりどりのパンチー!!
必死にかき集める私の頭上で新垣さんの乾いた声がする。
「落ち着け。あのお友達と旅行だからな…こーゆーのは想定内だ」
涙目で見上げるとピンクのTバックを つまんで新垣さんが笑ってた。
ぎゃーーー!!(泣)
奪いとろうとしたけど背の高い新垣さんからは奪えない。
「これ履いたら ちゃんと色っぽいんだろうな?」
「え、え~!?」
「俺がグッとくるんだろうな?」
「う、うわ~ん!!知らないよ、バカ~!!」
ピョンピョン跳び跳ねる私を おもしろそうに見ながら笑ってる。
「か~え~し~て~!!」
「落ち着け落ち着け」
ほいっと返してくれたパンチーを小脇に抱えてタンスへダッシュ!!
「まぁ、そ~ゆ~ことは全部 終わってからだぞ?」
「ふ、ふえ~ん」
あはははと笑い声がするけど向こうは振り返れません。
初体験は いつになるんだろ~(泣)
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