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おまけの秋祭り。─P.3
しおりを挟む「褌……?」
「うん、御神輿担ぐのは法被、地下足袋、褌の男衆」
「昔からそうだった?法被の下短パンじゃなかった?」
「それは子ども神輿!みんな法被の下に体操服着てたの!」
大人になってから知る事はいっぱいあるが、地元の祭りの詳細もその一つと言える。うちは他所から来たサラリーマン家庭で親父が神輿を担いでいた記憶もない。そうか……褌……
─────俺の可愛い双子の褌姿……!
「てっちゃん顔が緩んでる」
「だって俺得……♡」
「俺らの尻なんか珍しくもないだろ」
いや、寝室で見る素っ裸の尻と男臭い法被の裾から覗く褐色の生尻では特別感が違うわ。価値が違うわ。滾って何が悪い。
「まさかの褌萌えかー」
「てっちゃんヘンタ~イ」
「喧しい」
唐揚げ、枝豆、ついでに妄想をツマミにビールが進む。そう言えば最近ちょっぴり腹がふくよかになって来た気もするが……明日からラジオ体操でも始めよう。そうしよう。
「てゆーかてっちゃんもメンバーだよ?」
「てゆーか俺らの尻以外見ないでよ?」
「……………」
自分が褌萌え属性なのは新たな発見だが、俺も褌……?いや、双子の褌姿には滾るが褌そのものには魅力も価値も見出せないんだが……?
「ぱ、パスは駄目?」
「はあ?若い担ぎ手が増えたって町内会のおっちゃん達が喜んでんのに。今更駄目に決まってるし」
「てっちゃんイケメンだから何着ても似合うよー♡」
何着ても、と言うより殆どハダカに法被を引っ掛けるだけの出で立ちに剥かれる気がするが。いや間違いなくそう言う方向性だろうが。
「晒しと褌、俺らが巻いたげるからね♡」
「萌えるなら前バリしといた方がいいんじゃない?」
「いや、事前にケアして勃たないようにしたげるー」
「そだねー♡」
事前ケアなんぞされたらそれこそ神輿なんか担げないカラダにされる!!
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