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二度目の世界
偽りの婚約者
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マリーは床を滑るようにこちらに近づいてきた。まるで幽霊みたいな動きでゾッとする。
頬を薔薇色に染めて、キーリを上目遣いで見つめている。
「お客様かしら? 嫌だわ。お父様ったら何も教えてくださらないんだから。さ、離れにどうぞ。私自ら案内して差し上げますわ」
「え? いや、結構だ……です」
マリーは戸惑うキーリの様子など気にせず、ニコニコしながら近寄っていく。そしてその腕に触れる。
「あら、この服は使用人のものね? ではお客様でなくて私の新しい使用人なのね。良かったわ。使えない愚図が多くて困っていたのよ」
なんて言い草なのかしら。
「ちょっと、いい加減にして」
堪らず割って入ってしまった。
マリーをキーリから押し退けて初めて、マリーの目が私を捉えた。
マリーの顔から笑みがスッと消えた。
「貴女、もしかして……」
「カサンドル。貴女の姉よ」
私はマリーよりかなり背が高い。だからわざと見下ろして圧をかける。キーリに手を出そうとするなんて許せないもの。
「カサンドル……」
マリーは私の名をオウム返しで繰り返す。私のことを忘れてしまったのかしら。
不意にマリー顔が憤怒に歪んだ。
「カサンドル! 泥棒猫ね!!」
ええ!? なにが泥棒猫??
あまりに理不尽な罵倒を受けて、私は目を白黒させた。
そんな私に、マリーの平手が振り下ろされそうになった。だけどキーリがマリーの手を取り押さえてくれた。
マリーはますます激昂した。目を剥き眉を吊り上げる様は恐ろしい程だ。
そしてその憎悪はひたすら私に向けられている。
「この男性も誑かしているの? このアバズレ!!」
この子は何を言っているの?
フワリと前髪が揺れた。目に見えない何かが渦を巻いて、襲いかかってくる……?
「馬鹿っ、避けろ!!」
キーリに突き飛ばされた。よろけた私の鼻先を、何かが掠める。
鋭い何か。
マリーの魔法だ。
忘れていた。マリーは息をするように魔法を操る。一番得意なのは闇魔法だろうけれど、彼女は他の属性魔法だって使えるのだ。
「チッ……仮にも姉にマジもんの攻撃魔法を撃つとはな!」
キーリはマリーから片時も目を離さないまま、彼女の魔法攻撃から私を守ってくれる。
彼には魔法の軌跡が見えているようだ。
「忌々しい男ね……二人とも消えなさい!」
魔力の高まりで、マリーの髪が浮き上がる。
舌打ちして、キーリは袖口から小さなナイフを出して自分の指を斬る。その傷口から血液が散った。
「『我の血にかけて乞う! 木霊も連なる大地の精霊よ!』」
キーリが、シルワ独自の言葉で叫んだ。
彼の周囲に光が現れた。
これが、シルワの魔法の光……!
こんな状況なのに、光を従えるかのようなキーリの姿に魅入ってしまった。
彼の指が窓の外を指し、その動きに合わせて光が窓ガラスをすり抜けて外に飛び出していく。
マリーが放った魔法ーー鎌鼬みたいだーーを体さばきで避け、指先をマリーに合わせる。
その瞬間、窓ガラスが砕け散った。
ガラスを破ってなだれ込んできたのは、大量の木の枝。いえ、枝ほど太い蔦だった。
蔦は大蛇みたいにうねりながらも一直線にマリーへと襲いかかる。
「なんなの、気持ち悪い!!」
マリーの魔法が荒れ狂った。鎌鼬らしい風の刃が、蔦や廊下の壁などを見境なく切り裂く。
太い蔦の陰から、細いそれが飛び出した。マリーの死角になっていたからか鎌鼬の刃を逃れて、マリーの腹を打ち据えた。
マリーは白目を剥いて倒れた。
気絶したのか、ピクリとも動かない。
キーリは蔦の切れ端を使ってマリーの手を拘束した。
そしてポケットからハンカチを出すと、それで目隠しをする。
普通は口を塞ぐのだけれど、マリーは無詠唱で魔法を操れるから目を塞いで情報を遮断するのがいいと判断したのだ。
「なんの騒ぎだ!?」
お父様、叔父様と執事が駆け付けた。
お父様は縛られたマリーを見て顔色を変えた。執事は今にも卒倒しそうだ。
キーリに飛びかかりそうなお父様の前に体をねじ込んで、私はお父様を睨みつけた。
「マリーはここでフラフラしていました。キーリを誘惑し、私に攻撃魔法を放ちました。キーリが対処してくれなかったら、私の命はなかったでしょう。一体、マリーはどうしたのですか? レオン王子の婚約者になっているんですよね?」
お父様は私から視線を逸らすと、執事に他の使用人も呼ぶように指示した。
キーリも叔父様も、倒れたままのマリーに胡乱な眼差しを送るだけで手を貸しそうにもなかったからだ。
「カサンドルは怪我はない? キーリも大丈夫?」
叔父様はひたすら私たちを心配してくれる。
「私は平気よ。キーリが守ってくれたもの。でもキーリは少し怪我してしまったわ。傷口見せて?」
「自分で切ったとこだけだよ。大袈裟だ」
私たちだけで話していると、お父様が肩を落とした。
「すまなかった。まさかあの子が出てくるとは思わなかった……」
「もしかして、マリーは離れにいるの?」
離れは北側の棟に近いのだ。
私の言葉に、お父様は溜息をつきながら頷いた。
「あの子は……王宮で癇癪を起こして、しばらく離れで謹慎していたのだ……」
「なんでまた……」
叔父様は呆れた様子を隠そうともしない。
私も同じく。
王宮で癇癪を起こすなんて。貴族に連なる者なら、子どもでもあり得ない。その上、マリーは妃教育を受けているのに。
お父様は苦々しい顔になった。
「殿下が、マリー以外の女にうつつを抜かしていてな。マリーは何度も抗議したが、殿下に突っぱねられた。まだ婚姻していないのだから縛り付けるなと」
……なんだか前回の私のことを聞かされているみたいだわ。
でもさすがに前回の私でも王宮ではおとなしくしていたわ!
「言わせてもらう……いますが、彼女だって王子を非難出来るかどうか」
キーリがお父様に噛み付いた。
お父様は凄い顔で謹慎を睨む。
「なんだと……」
「いきなり近づいてきてベタベタしてきてキモ……ビビりましたよ。庶民だって初対面の男にあんなに馴れ馴れしくないですよ」
鳥肌立った……なんて腕を擦るキーリ。
マリーの態度には正直頭にきたけれど、ここまで嫌がられるとちょっとだけ哀れになってしまう。複雑だわ……
頬を薔薇色に染めて、キーリを上目遣いで見つめている。
「お客様かしら? 嫌だわ。お父様ったら何も教えてくださらないんだから。さ、離れにどうぞ。私自ら案内して差し上げますわ」
「え? いや、結構だ……です」
マリーは戸惑うキーリの様子など気にせず、ニコニコしながら近寄っていく。そしてその腕に触れる。
「あら、この服は使用人のものね? ではお客様でなくて私の新しい使用人なのね。良かったわ。使えない愚図が多くて困っていたのよ」
なんて言い草なのかしら。
「ちょっと、いい加減にして」
堪らず割って入ってしまった。
マリーをキーリから押し退けて初めて、マリーの目が私を捉えた。
マリーの顔から笑みがスッと消えた。
「貴女、もしかして……」
「カサンドル。貴女の姉よ」
私はマリーよりかなり背が高い。だからわざと見下ろして圧をかける。キーリに手を出そうとするなんて許せないもの。
「カサンドル……」
マリーは私の名をオウム返しで繰り返す。私のことを忘れてしまったのかしら。
不意にマリー顔が憤怒に歪んだ。
「カサンドル! 泥棒猫ね!!」
ええ!? なにが泥棒猫??
あまりに理不尽な罵倒を受けて、私は目を白黒させた。
そんな私に、マリーの平手が振り下ろされそうになった。だけどキーリがマリーの手を取り押さえてくれた。
マリーはますます激昂した。目を剥き眉を吊り上げる様は恐ろしい程だ。
そしてその憎悪はひたすら私に向けられている。
「この男性も誑かしているの? このアバズレ!!」
この子は何を言っているの?
フワリと前髪が揺れた。目に見えない何かが渦を巻いて、襲いかかってくる……?
「馬鹿っ、避けろ!!」
キーリに突き飛ばされた。よろけた私の鼻先を、何かが掠める。
鋭い何か。
マリーの魔法だ。
忘れていた。マリーは息をするように魔法を操る。一番得意なのは闇魔法だろうけれど、彼女は他の属性魔法だって使えるのだ。
「チッ……仮にも姉にマジもんの攻撃魔法を撃つとはな!」
キーリはマリーから片時も目を離さないまま、彼女の魔法攻撃から私を守ってくれる。
彼には魔法の軌跡が見えているようだ。
「忌々しい男ね……二人とも消えなさい!」
魔力の高まりで、マリーの髪が浮き上がる。
舌打ちして、キーリは袖口から小さなナイフを出して自分の指を斬る。その傷口から血液が散った。
「『我の血にかけて乞う! 木霊も連なる大地の精霊よ!』」
キーリが、シルワ独自の言葉で叫んだ。
彼の周囲に光が現れた。
これが、シルワの魔法の光……!
こんな状況なのに、光を従えるかのようなキーリの姿に魅入ってしまった。
彼の指が窓の外を指し、その動きに合わせて光が窓ガラスをすり抜けて外に飛び出していく。
マリーが放った魔法ーー鎌鼬みたいだーーを体さばきで避け、指先をマリーに合わせる。
その瞬間、窓ガラスが砕け散った。
ガラスを破ってなだれ込んできたのは、大量の木の枝。いえ、枝ほど太い蔦だった。
蔦は大蛇みたいにうねりながらも一直線にマリーへと襲いかかる。
「なんなの、気持ち悪い!!」
マリーの魔法が荒れ狂った。鎌鼬らしい風の刃が、蔦や廊下の壁などを見境なく切り裂く。
太い蔦の陰から、細いそれが飛び出した。マリーの死角になっていたからか鎌鼬の刃を逃れて、マリーの腹を打ち据えた。
マリーは白目を剥いて倒れた。
気絶したのか、ピクリとも動かない。
キーリは蔦の切れ端を使ってマリーの手を拘束した。
そしてポケットからハンカチを出すと、それで目隠しをする。
普通は口を塞ぐのだけれど、マリーは無詠唱で魔法を操れるから目を塞いで情報を遮断するのがいいと判断したのだ。
「なんの騒ぎだ!?」
お父様、叔父様と執事が駆け付けた。
お父様は縛られたマリーを見て顔色を変えた。執事は今にも卒倒しそうだ。
キーリに飛びかかりそうなお父様の前に体をねじ込んで、私はお父様を睨みつけた。
「マリーはここでフラフラしていました。キーリを誘惑し、私に攻撃魔法を放ちました。キーリが対処してくれなかったら、私の命はなかったでしょう。一体、マリーはどうしたのですか? レオン王子の婚約者になっているんですよね?」
お父様は私から視線を逸らすと、執事に他の使用人も呼ぶように指示した。
キーリも叔父様も、倒れたままのマリーに胡乱な眼差しを送るだけで手を貸しそうにもなかったからだ。
「カサンドルは怪我はない? キーリも大丈夫?」
叔父様はひたすら私たちを心配してくれる。
「私は平気よ。キーリが守ってくれたもの。でもキーリは少し怪我してしまったわ。傷口見せて?」
「自分で切ったとこだけだよ。大袈裟だ」
私たちだけで話していると、お父様が肩を落とした。
「すまなかった。まさかあの子が出てくるとは思わなかった……」
「もしかして、マリーは離れにいるの?」
離れは北側の棟に近いのだ。
私の言葉に、お父様は溜息をつきながら頷いた。
「あの子は……王宮で癇癪を起こして、しばらく離れで謹慎していたのだ……」
「なんでまた……」
叔父様は呆れた様子を隠そうともしない。
私も同じく。
王宮で癇癪を起こすなんて。貴族に連なる者なら、子どもでもあり得ない。その上、マリーは妃教育を受けているのに。
お父様は苦々しい顔になった。
「殿下が、マリー以外の女にうつつを抜かしていてな。マリーは何度も抗議したが、殿下に突っぱねられた。まだ婚姻していないのだから縛り付けるなと」
……なんだか前回の私のことを聞かされているみたいだわ。
でもさすがに前回の私でも王宮ではおとなしくしていたわ!
「言わせてもらう……いますが、彼女だって王子を非難出来るかどうか」
キーリがお父様に噛み付いた。
お父様は凄い顔で謹慎を睨む。
「なんだと……」
「いきなり近づいてきてベタベタしてきてキモ……ビビりましたよ。庶民だって初対面の男にあんなに馴れ馴れしくないですよ」
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