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流星祭 編

第34話 彼女ガ導ク未来

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しげみから誰かが近づいてくる。俺の身体は人の姿に戻っていた。

「あそこにいるのが「切り札」?」 

「そうだよ..........。」

「あ!近づいて来たよ!」

しげみの揺れがどんどん近づいてくる。やって来てくれたみたいだ。
するとしげみから何かが飛び出した。


「うわ!」

「え?えーーーーーー!!切り札って!?!まさか!」

「嘘..............。」

全員が驚いている、頭が追いついていない人もいた。特に驚いているのはサナさんとメガネ君だ。

「来てくれたんだね.......「スララ」。」

「ぷに!」

しげみから飛び出したのは俺達のジェネシスの仲間であるスララだった。ぷにぷにと音を立てたながら俺のそばまで近づいてくる。




「どう言う.........事だ?」

「説明してくださいリオさん!」

「まぁまぁ、待って.......はい!スララ!君に頼まれてた物だ!」

俺はスララにギャラクシーファブニスの鱗を渡す。するとスララはその鱗を丸呑みしてしまった。

「ぷに!あーーーん!」

ぱくっ!

食べた瞬間にスララの頭に生えているクリスタルの角が青く光始める。スララの身体は宙へと浮かふ。


ギャラクシーファブニスの細胞を確認.......変身を開始致します


どこからかアナウンスが鳴るとスララの身体はどんどん変化していく。あの液体状の姿ではなく人の姿に..........。


変身が完了致しました。








宙からゆっくりと誰かが舞い降りる.........コートがひらひらと揺れ動き地上へと着地した。頭に生えたクリスタルの角が月と星の光で照らされる。
その姿は夢で会うあの少女そのままだった。

「えーー!?スララが女の子に!?!」

「ダメです........ついていけません。」


「やっと.........人間の姿になれた......ありがとうリオ。」

「こんばんはスララ........。」

あの青い髪の少女は俺に近づきこう言った。


「スララではありません、それはサナが勝手に付けた名前です。私の本当の名前はサファイアです。」

「それじゃサファイア......よろしく。」

「えぇ、」

スララだった少女サファイアはギャラクシーファブニスの方を見つめた。

「ギャラクシーファブニス.....私は貴方を倒す為に作られた存在です。これ以上貴方に街を襲わせません!」

「ギャァァアァァアァァァァアオン!!!」

ギャラクシーファブニスは口から破壊光線をサファイアに向かって放つ。

「危ない!」

「安心してください。」

「ギャァァアァァアァァァァアオン!!!?」

なんとあの破壊光線はサファイアの前で消えてしまった。ギャラクシーファブニスも驚いている。

「私は貴方の細胞を摂取した事により「貴方の攻撃を無効」できるようになりました。」

ギャラクシーファブニスは混乱しながらもサファイアに攻撃を続ける。しかしその全てがサファイアに当たる前に消えてしまった。


「こちらも本気でいきますよ。」

サファイアはそう言うとサファイアの横から宝石のような輝きをした魔法陣が
現れる。サファイアはそこに手を入れて魔法の杖を取り出した。

「魔法域展開........流輝宇宙。」

杖の先の青色のクリスタルが光始め、そこからバリアのような物が現れる。その大きなバリアの中に俺達とファブニスはいた。

「ギャァァアァァアァァァァアオン!!!」


ファブニスはそのバリアを突破しようと翼を広げ壁に体当たりをしようとするもバリアに当たった瞬間にファブニスの身体に雷が落ちる。

「ギャァァアァァアァァァァアオン!!!!!!!!」

「貴方がこの空間から出ようとすると私の魔法が貴方にダメージを与えます。」

「すごーい!見て!ギャラクシーファブニスのHPが少なくなってる!」

「まさかスララが人になるなんて.........。」

「私も驚いたけど女の子になったスララも可愛いからOK♪OK!」

サナさんの言葉にサファイアは少し照れるように顔を隠した。



「この空間ではギャラクシーファブニスの攻撃力も低下しています!皆さんの攻撃もダメージを与えられます!」

「それは本当ですか!」

「その話が本当なら私達も戦いますわ!」

その場にいた何十人もの冒険者達が武器を構えギャラクシーファブニスに向かって走り出す。

「俺達も行こう!サナさんメガネ君!........サファイア!」

「うん!」

「そうですね!」

「えぇ、もちろん.....行きましょう!」

サファイアは杖をくるくると回転させ下の部分を上にして杖の宝石が付いた部分を下にした。杖を両手で持ちと刀のサヤのように引き抜いた。

「へーー!その魔法の杖、下の部分が剣になっているんだ!」

2人が興味しんしんに杖を見つめた。特にメガネ君が目をキラキラと輝かせていた。メガネ君は武器とかが好きだからね。

「それだけではありません、この剣の刀身にはギャラクシーファブニスの硬い鱗を簡単に斬れるようになっているのです。」

奥の方からギャラクシーファブニスの鳴く声が聞こえる。みんなが戦っているんだ。



「弱くなったとはいえ.....強いもんは強いな!団長!」

「あぁ、リオ!こっちを手伝ってくれ!」

「うん分かったよヴァルキル君!」

俺は再びカードを取り出し赤い魔法陣をくぐる。

「チェンジ!」

Heart is burning!  The sword is dyed red!  Acceleration is non-stop!
デュリオニックマッハー!!!ブルン!ブルン!


「デュリオニックマッハーか.......スピードだったらこっちだって負けてられない!」

「僕も手伝いますよ!」

そこにマサムネ君もやってくる。

「マサムネ君!ヴァルキル君!」

「やっとサードギアを使いこなせるようになったんだ!ここで使わせてもらうとしよう!」



サードギアオン!ヴァルキル!オーバードライブ!
This slash is amaizing..........。


ヴァルキル君のそれぞれのアーマーがさらに開き、緑色のオーラを噴射する。

「いくぞ!」

シュン!

ヴァルキル君は2本の剣を構えるとギャラクシーファブニスに向かって飛び立つ、緑色のオーラがまるで翼のように輝いていた。

ズバ!ズバ!ズバ!ズバ!

「ギャァァアァァアァァァァアオン!」

「すごいなーヴァルキル君......リオさん!僕は2人の援護をしますね!」

マサムネ君はそう言うとデバイスで何かを選択する。すると上から黄色の魔法陣が現れマサムネ君はその魔法陣をくぐる。



ハヤテでズバッと!否!ライメイでドガンと!いざ参る!マサムネ!出陣..........。

黄色の魔法陣からマサムネ君は飛び出す、その身体は水色のボディから黄色のボディへと変わっていた。雷のようなマークがたくさん刻まれている。

「すごい!マサムネ君も変わった!」

「俺の邪魔をする奴はこの銃で蜂の巣にしてやるゼッ!!!」

「え?」

「フハハハハハ!アッハハハハハ!!」

マサムネ君?はそう言うと刀ではなく「火縄銃」のような武器を取り出し、ファブニスに向かって何発も撃ち始める。

「マサムネ.........君?」

「マサムネはハヤテの姿からライメイの姿になると、性格が変わるんだ。」

ヴァルキル君が攻撃を一時やめて俺にそう教えてくれた。

「知らなかったのか?」

「知らなーーーい。」

「いくぜ!いくぜ!いくぜ!!」






2人共すごいな.......2人が変わってからどんどんギャラクシーファブニスのHPが減っていく。このままいけば勝つ事ができる!

「リオ............HPを半分まで削る事ができました。」

「あと半分だ!頑張ろうサファイア!」

サファイアはこくりとうなづき戦いに戻った。
するとそこにサナさんがやってくる、あれ?人の姿に戻っている。

「スララー♪まさか一緒に戦える日が来るなんてー私は嬉しいよ!」

サナさんはそう言うとサファイアに抱きついた。

「サナ......少し離れてくれませんか?それと私はサファイアです。」

「ガーーン!!」

「まぁ、そうなるよね.......。」






おまけコーナー サファイアについて

スララの本来の姿であり、リオが夢で出会った少女と同一人物。
青色.....というより水色の髪の毛をしている。右耳だけ宝石のピアスをしていて青色のコートを着ている。

スライムだった時の名残りとして、おでこから青色のクリスタルが大きく生えている。前髪を貫通している........まさか前髪の上から生えている!?真相は分からない。


(武器について)
武器は魔法の杖でついにジェネシスにも魔法を多く使える人がやってきた!
魔法の杖を使うとMPを通常の半分だけで済む.......しかしサファイアの杖はなんとMPを必要としない。

覚えている魔法であれば何度でも使用できる!
逆に持ってサヤを抜くと剣(ソードモード)になるぞ!


(性格)
普段は冷静で戦闘時でも慌てる事は滅多にないが......褒められると意外と照れちゃうタイプ。美味しい物を食べるのが好き。この世界についての知識に長けている。

実はサナさんより少しだけ身長が高い。
みんなをどう呼ぶかと言うと「リオ」「サナ」「ロード(メガネ君の事)」と呼んでいます。








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