上 下
292 / 314

第292話 日常として

しおりを挟む
「おはよう。じゃなくてそっちはもう夜か」
ロンドン時間で20時。愛翔は、スマホに向かい笑顔で応えている。
「ああ、部屋は大丈夫。余裕で2人を泊められるよ。一緒に住むのを前提に探したからね。いつこっちに来られるんだ?うん、え、8月4日までテストなんだ。それで8月10日に日本を出て、11日の朝にロンドン着な。わかった迎えに行くよ」
愛翔は嬉しそうにカレンダーに印をつけ”桜・楓迎え”とメモをする。
「それで学校の方はどうなんだ?」
「そうか、2人でもそんなに……え?そりゃ、T大で1位狙いならそうなるだろう」
「うんうん、それでも楽しんでいるのなら何よりだ」
「え?いきなりアルコールが出て驚いたけど、2浪以上の人もいて納得したって、そりゃそうだ」
「サークルとかは入ってないのか?2人とも全国で活躍したから多少はお呼びがかかったりしたんじゃないか?」
「え、勧誘はあったけど計画があって支障があるから入らなかった?どんな計画だよ。秘密って俺にも秘密なのか。ああ、わかったわかった」
「え、俺か?俺は日々サッカー三昧だな。あとは普段は自炊してるんだけど偶にはって感じでロンドンの旨い物さがして歩き回る感じかな?でも中々俺の舌にあう食べ物が無くてね。2人の料理が恋しいよ。あと、特別にOF大が聴講生として認めてくれたから時間のある時には講義に参加してる。まあ当然ながら卒業とかの資格は出ないって言われたけど」
「ああ、ロンドンからだとそこそこ時間かかるけど、免許取って車買ったからなんとかなってる」
「え講義のレベル?ものすごいハイレベルだぞ。日本人のよくあるとりあえず、英語できますレベルで来たら1時間で泣きが入るレベル。アメリカの3年と光野高校での2年半の高いレベルの授業に感謝してる」
「え?桜と楓の英語レベルだったら?うん、大丈夫。2人なら十分に……ってなんでそんな話に?ああ、単なる好奇心か。まあそれは分かる」
「あとは風呂に入りたい。旨い米が食べたい。入浴はシャワーが基本だし、コメはインディカ米がメインでササニシキどころかジャポニカ米を探すのも大変なんだからな」
どれだけ話しても話題は尽きない。それでも
「う、ごめん。そろそろ練習に行く時間だ。ああ、頑張ってくるよ。2人と一緒に暮らせるようになるのを楽しみにしてる。また明日電話する。愛してるよ」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

私は何人とヤれば解放されるんですか?

ヘロディア
恋愛
初恋の人を探して貴族に仕えることを選んだ主人公。しかし、彼女に与えられた仕事とは、貴族たちの夜中の相手だった…

どうして隣の家で僕の妻が喘いでいるんですか?

ヘロディア
恋愛
壁が薄いマンションに住んでいる主人公と妻。彼らは新婚で、ヤりたいこともできない状態にあった。 しかし、隣の家から喘ぎ声が聞こえてきて、自分たちが我慢せずともよいのではと思い始め、実行に移そうとする。 しかし、何故か隣の家からは妻の喘ぎ声が聞こえてきて…

処理中です...