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第250話 特別な夜
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親たちに思いを告げたあと、愛翔たち3人は愛翔の家にいた。
「ふう、さすがに疲れた。J のゲームより疲れたかもしれない」
タイを緩めジャケットをハンガーに掛けた愛翔はバタリと仰向けにベッドに身を投げる。
「ふふ、お疲れさま。ちゃんと言ってくれて嬉しかったわ」
「私も、2人ともってどう切り出してくれるのかってドキドキしてたもの。世間一般からしたら常識はずれな自覚はあるもの」
桜と楓は愛翔がはっきりと両親に言葉にしてくれたことが嬉しく機嫌がいい。
「その代わりじゃないけど、桜と楓のドレス姿が堪能できたのは嬉しかったよ」
そういう愛翔の両側にドレス姿のまま座る桜と楓。
「ね、愛翔。今日は特別な日にしてくれたんだから。もうひとつ特別な日にして欲しいな」
桜が頬を染め強請る。
「愛翔、もうケジメはついたのだからいいでしょう?」
「でも慎一郎さんは……」
そう言いかける愛翔の口を楓が唇でふさぐ。そして
「そう、確かに言ったわね。『子供は高校卒業してから』って。でもね、愛翔気づいてないかしら?赤ちゃんはね生まれてくるのに10月10日かかるの。今日はもう高校3年生の11月半ば過ぎてるのよ」
「まあ、さすがに楓の言い方は極端だし、入試とかもあるから、あたしたちも、その、妊娠は、ね。卒業してからが良いけど。でも、その実はこれ」
桜がそっと取り出した小箱。その中には小粒の錠剤のパッケージ。それは既に一部開封されていてパッケージには曜日が書かれていた。
「ふふ、実は私も。ね」
同じものを取り出して見せる楓。そして2人は共に顔を真っ赤にして俯いた。
「桜、楓」
愛翔は2人を抱き寄せキスの雨を降らせる。そしてドレスのファスナーに手を伸ばした。
「2人とも良いんだな」
愛翔の声にコクリと頷く桜と楓。
楓が電気のリモコンに手を伸ばした。ふっと室内が暗くなる。
「は、恥ずかしいから灯りは、ね」
楓が呟いた。
そこからは聞こえるのは衣擦れの音、そしてしばらくぴちゃぴちゃという水音が響き……。
愛翔と桜、楓の特別な夜は更けていった。
「ふう、さすがに疲れた。J のゲームより疲れたかもしれない」
タイを緩めジャケットをハンガーに掛けた愛翔はバタリと仰向けにベッドに身を投げる。
「ふふ、お疲れさま。ちゃんと言ってくれて嬉しかったわ」
「私も、2人ともってどう切り出してくれるのかってドキドキしてたもの。世間一般からしたら常識はずれな自覚はあるもの」
桜と楓は愛翔がはっきりと両親に言葉にしてくれたことが嬉しく機嫌がいい。
「その代わりじゃないけど、桜と楓のドレス姿が堪能できたのは嬉しかったよ」
そういう愛翔の両側にドレス姿のまま座る桜と楓。
「ね、愛翔。今日は特別な日にしてくれたんだから。もうひとつ特別な日にして欲しいな」
桜が頬を染め強請る。
「愛翔、もうケジメはついたのだからいいでしょう?」
「でも慎一郎さんは……」
そう言いかける愛翔の口を楓が唇でふさぐ。そして
「そう、確かに言ったわね。『子供は高校卒業してから』って。でもね、愛翔気づいてないかしら?赤ちゃんはね生まれてくるのに10月10日かかるの。今日はもう高校3年生の11月半ば過ぎてるのよ」
「まあ、さすがに楓の言い方は極端だし、入試とかもあるから、あたしたちも、その、妊娠は、ね。卒業してからが良いけど。でも、その実はこれ」
桜がそっと取り出した小箱。その中には小粒の錠剤のパッケージ。それは既に一部開封されていてパッケージには曜日が書かれていた。
「ふふ、実は私も。ね」
同じものを取り出して見せる楓。そして2人は共に顔を真っ赤にして俯いた。
「桜、楓」
愛翔は2人を抱き寄せキスの雨を降らせる。そしてドレスのファスナーに手を伸ばした。
「2人とも良いんだな」
愛翔の声にコクリと頷く桜と楓。
楓が電気のリモコンに手を伸ばした。ふっと室内が暗くなる。
「は、恥ずかしいから灯りは、ね」
楓が呟いた。
そこからは聞こえるのは衣擦れの音、そしてしばらくぴちゃぴちゃという水音が響き……。
愛翔と桜、楓の特別な夜は更けていった。
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