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第一章 ××を欲しがる怪異の記憶
穏やかなひと時
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「やあ。待っていたよ」
スリーズの店内。その一番奥にある席に龍守くんは座っていた。怪域の中で見た時と同じで、軍人さんのような格好をしている。これが普段着なのかな?
……龍守くんの格好も気になるけど、それ以上に気になることがある。
「……龍守くん。テーブルの上が凄いことになっているけど大丈夫……?」
龍守くんの前にあるテーブルを見て、私の頭の中は一瞬真っ白になってしまった。何故ならば、ケーキが乗ったお皿がテーブルの上にびっしりと乗っていたからだ。
一つ、二つ、三つ……うわあ、ケーキが十個以上ありそう。
「お腹が空いていたからね。ちょっと多めに注文してしまったよ」
「これがちょっと多め……?」
「うん。ここに来た時はいつもケーキを十個程注文するんだけど、今日は十五個も注文してしまった。まあ、余裕で食べきれるさ」
「た、龍守くんって甘い物が好きなんだね。ちょっと意外かも……」
「みんな、疲れた時には甘い物を摂るだろう? つまり、好き嫌いの問題じゃない。水分補給と同じくらい、糖分補給は重要なんだ」
そうかな……そうかも……。
……いや、やっぱりなんかおかしいことを言っている気がするなあ!? 好き嫌いの問題じゃないとか言っているけど、絶対甘い物が好きだよね? 龍守くん……。
「よし、次はこれにしよう」
そう言って、龍守くんは目の前にあるチョコレートケーキをぱくぱくと食べ始めた。
……龍守くんが、ケーキを頬張りながら幸せそうに目を細めている。こんなの、学校じゃ絶対に見られない姿だ。
とりあえず、私も座ろう。……喫茶店で、男の子と向かい合うのなんて初めてだ。何故かドキドキする。
「んむ、んぐ……。ん。僕がおごるから、千眼さんも好きな物を頼んでいいよ。お小遣いという名目で、怪浄師としての給料を沢山もらっているから心配しないで。……とりあえず、ケーキを十個くらい頼むかい?」
「無理無理無理! 一個だけで充分だよ!」
「ふむ。千眼さんは少食なんだな。……ほら、とりあえずそれをお食べ。僕のおすすめだ」
龍守くんはにっこりと笑いながら、さくらんぼがたっぷりと乗ったショートケーキを指差した。
そういえば、ケーキが美味しいという話は聞いたことがあるけど、実際にスリーズのケーキを食べたことはなかったなあ。
……私もお腹が空いてきた。ここは、お言葉に甘えてしまおう。
「あ、ありがとう。いただきます……」
私はフォークを手に取り、ケーキを一口分に切り分けた。そしてさくらんぼが乗ったそれを、口の中に運ぶ。
「……美味しい!」
ケーキはふわふわで、さくらんぼはジューシー。甘くて、ほんのりと酸っぱい。
なるほど。これは評判になるのも分かる。とっても幸せな味がする!
「ふふ。気に入ってもらえたようで何よりだ」
「うん。このケーキ、好きになっちゃった。ポチ太にも食べさせてあげたいなあ。……って、そうだ! ポチ太!」
私がここに来たのは美味しいケーキを食べるためじゃなかった! 龍守くんに聞きたいことがあるからここに来たんだ!
「ねえ龍守くん! 急にポチ太が喋らなくなったんだけど、どうして!?」
私はカバンからポチ太を取り出し、膝の上に乗せた。
「ああ。それはね、ポチ太みたいな神獣が自由に動いて話せるのは怪域の中だけだからだよ」
「そうなの? ……そもそも、神獣って何?」
「そういえば、詳しく説明していなかったね。神獣というのは、怪異から人間を守るために生まれた存在。強い縁(えにし)で結ばれた人間に、怪異に立ち向かうための力を貸してくれるんだ」
……ちょっと難しいなあ。
とりあえず、人間の味方ってことは分かったけれど……。
「輝龍丸は杖に変身して、触れた怪異を一時的に無力化できる力を持っていることは説明したよね?」
「うん。すごい力だよね」
「強い縁で結ばれた人間と神獣が協力して使える力を、怪浄師は『神力(しんりき)』と呼んでいる。その神力は、君とポチ太も使っていたね」
「私とポチ太が、神力を使っていた……?」
神力。そんなすごい力を使った覚えはないんだけど……。
「君とポチ太は、あの教室の中でロッカーが光って見えると言っただろう? そして、そのロッカーの中に怪異の記憶の核があった」
「それ、何の関係があるの……?」
「隠された記憶の核が見える。それが君とポチ太の神力だと僕は思っている」
隠された記憶の核が見えるのが、私とポチ太の神力……?
「君たちの神力が僕の思った通りなら、怪域の中で記憶の核を探索する時間を減らせる。これはとてもすごいことなんだよ。怪域の中に長く留まってしまうと、その分怪異に襲われてやられるリスクが高まるからね」
「そうなんだ……」
私とポチ太の神力は、とても便利なもののようだ。そう言われても、いまいちピンと来ないけれど……。
「そもそも、神獣と強い縁で結ばれること自体がとても珍しいことなんだ。現実世界だと、ポチ太はぬいぐるみのようだけど……きっと、君が深い愛情を注いで大切に扱ってきたから神獣になれたんだろうね」
「そ、そういうものなの?」
「そういうものだよ。……そういえばまだ現実世界での輝龍丸の姿を見せていなかったね」
突然、龍守くんがテーブルの空いているスペースに何かを置いた。
「それは……木彫りのトカゲ?」
「龍だよ。輝龍丸は何百年も前から僕の家に仕えている神獣で、現実世界ではこんな風に木彫りの龍の姿をしているんだ」
手のひらサイズの木彫りの龍。これが、輝龍守さんの現実での姿かあ。怪域の中ではあんなに大きかったのに、現実だとこんなに小さいんだ。ポチ太よりも小さくて、ちょっと面白いな。
「あと、神獣は現実で喋ったりしないけど、僕たちの会話は聞こえているからね」
「えっ。そうなんだ」
「うん。千眼さんが木彫りのトカゲって言っちゃったのも、輝龍丸にばっちり聞こえているはず」
「ご、ごめんなさい……」
「うむ、許す。……なんちゃって」
低い声を出して輝龍守さんのモノマネをする龍守くんがおかしくて、私はつい笑ってしまった。思っていたよりも、龍守くんってお茶目だなあ。
「ふふ。龍守くんって、優しくて面白いね。正直、意外だったかも。学校では、あまりお話する姿を見ないから……」
「まあ、あまり他のクラスメイトと関わらないようにしているからね」
「どうして?」
「いつ死んでもおかしくないからさ。なるべく他人とは関わるなってのが、僕の家の掟」
いつ死んでもおかしくない? なるべく他人と関わるな? それが、龍守くんの家の掟?
そういえば、龍守くんの家は神社だったっけ。私の家からはそこそこ離れた場所にあるから、あまり行ったことはないけれど……。
「僕の家――龍守神社に生まれた人間は、何百年も昔から怪浄師をやっている。けど、怪浄師は命がけの仕事だ。怪異に襲われて命を落としたご先祖様も少なくない」
「そんな……」
「もし死んだ時に、悲しむ人間は少ない方がいい。そう思ったご先祖様が、他人とはなるべく関わるなって掟を作ったみたいだ。……僕もその考えは正しいと思う」
紅茶を飲みながら、何でもないことのように龍守くんはそう言った。
「……私と関わるのは、いいの?」
他人とはなるべく関わるな。その他人の中に、私は含まれていないのかな。
気になった私は、思わず質問してしまった。
「千眼さんの場合は、怪異から守るために関わる必要があったからね。……いや、それだけじゃないかもな」
龍守くんはフォークを空いた皿に置いた後、しばらく黙り込んでしまった。ひょっとして私、質問したらいけないことを質問しちゃったのかな?
「……怪異に関する話ができる。そんな同級生ができて、僕はちょっと浮かれているかもしれない」
「えっと、つまり龍守くんは同級生とお話したかったって考えていいの?」
「そうかも。……うん、きっとそうだ。僕は、千眼さんと話ができることが嬉しいし、楽しい」
龍守くんが、ふっと微笑む。それを見て私は思わずドキリとしてしまった。
……今の笑い方、いいなあ。大人っぽくて、素敵。
「ああ。そうだ、これも話しておかないといけなかった」
突然、龍守くんがスマホを取り出して私に渡してきた。
……画面には、新聞の記事が映し出されている。記事の日付は、一九九九年の七月二十四日。私が生まれる何年も前の記事のようだ。
見出しには、こう書かれていた。
『三(み)手川(てがわ)小学校男児殺害事件 担任の教師と闇医者が逮捕』
その見出しを見た瞬間、私の頭の中にシンヤくんの顔が浮かんだ。
「これって、もしかして……」
「間違いなく、あの子――シンヤくんに関する記事だ」
指が震える。きっと、この記事を見ればシンヤくんが命を奪われた理由が分かるはず。
私は、覚悟を決めて記事に目を通した。
スリーズの店内。その一番奥にある席に龍守くんは座っていた。怪域の中で見た時と同じで、軍人さんのような格好をしている。これが普段着なのかな?
……龍守くんの格好も気になるけど、それ以上に気になることがある。
「……龍守くん。テーブルの上が凄いことになっているけど大丈夫……?」
龍守くんの前にあるテーブルを見て、私の頭の中は一瞬真っ白になってしまった。何故ならば、ケーキが乗ったお皿がテーブルの上にびっしりと乗っていたからだ。
一つ、二つ、三つ……うわあ、ケーキが十個以上ありそう。
「お腹が空いていたからね。ちょっと多めに注文してしまったよ」
「これがちょっと多め……?」
「うん。ここに来た時はいつもケーキを十個程注文するんだけど、今日は十五個も注文してしまった。まあ、余裕で食べきれるさ」
「た、龍守くんって甘い物が好きなんだね。ちょっと意外かも……」
「みんな、疲れた時には甘い物を摂るだろう? つまり、好き嫌いの問題じゃない。水分補給と同じくらい、糖分補給は重要なんだ」
そうかな……そうかも……。
……いや、やっぱりなんかおかしいことを言っている気がするなあ!? 好き嫌いの問題じゃないとか言っているけど、絶対甘い物が好きだよね? 龍守くん……。
「よし、次はこれにしよう」
そう言って、龍守くんは目の前にあるチョコレートケーキをぱくぱくと食べ始めた。
……龍守くんが、ケーキを頬張りながら幸せそうに目を細めている。こんなの、学校じゃ絶対に見られない姿だ。
とりあえず、私も座ろう。……喫茶店で、男の子と向かい合うのなんて初めてだ。何故かドキドキする。
「んむ、んぐ……。ん。僕がおごるから、千眼さんも好きな物を頼んでいいよ。お小遣いという名目で、怪浄師としての給料を沢山もらっているから心配しないで。……とりあえず、ケーキを十個くらい頼むかい?」
「無理無理無理! 一個だけで充分だよ!」
「ふむ。千眼さんは少食なんだな。……ほら、とりあえずそれをお食べ。僕のおすすめだ」
龍守くんはにっこりと笑いながら、さくらんぼがたっぷりと乗ったショートケーキを指差した。
そういえば、ケーキが美味しいという話は聞いたことがあるけど、実際にスリーズのケーキを食べたことはなかったなあ。
……私もお腹が空いてきた。ここは、お言葉に甘えてしまおう。
「あ、ありがとう。いただきます……」
私はフォークを手に取り、ケーキを一口分に切り分けた。そしてさくらんぼが乗ったそれを、口の中に運ぶ。
「……美味しい!」
ケーキはふわふわで、さくらんぼはジューシー。甘くて、ほんのりと酸っぱい。
なるほど。これは評判になるのも分かる。とっても幸せな味がする!
「ふふ。気に入ってもらえたようで何よりだ」
「うん。このケーキ、好きになっちゃった。ポチ太にも食べさせてあげたいなあ。……って、そうだ! ポチ太!」
私がここに来たのは美味しいケーキを食べるためじゃなかった! 龍守くんに聞きたいことがあるからここに来たんだ!
「ねえ龍守くん! 急にポチ太が喋らなくなったんだけど、どうして!?」
私はカバンからポチ太を取り出し、膝の上に乗せた。
「ああ。それはね、ポチ太みたいな神獣が自由に動いて話せるのは怪域の中だけだからだよ」
「そうなの? ……そもそも、神獣って何?」
「そういえば、詳しく説明していなかったね。神獣というのは、怪異から人間を守るために生まれた存在。強い縁(えにし)で結ばれた人間に、怪異に立ち向かうための力を貸してくれるんだ」
……ちょっと難しいなあ。
とりあえず、人間の味方ってことは分かったけれど……。
「輝龍丸は杖に変身して、触れた怪異を一時的に無力化できる力を持っていることは説明したよね?」
「うん。すごい力だよね」
「強い縁で結ばれた人間と神獣が協力して使える力を、怪浄師は『神力(しんりき)』と呼んでいる。その神力は、君とポチ太も使っていたね」
「私とポチ太が、神力を使っていた……?」
神力。そんなすごい力を使った覚えはないんだけど……。
「君とポチ太は、あの教室の中でロッカーが光って見えると言っただろう? そして、そのロッカーの中に怪異の記憶の核があった」
「それ、何の関係があるの……?」
「隠された記憶の核が見える。それが君とポチ太の神力だと僕は思っている」
隠された記憶の核が見えるのが、私とポチ太の神力……?
「君たちの神力が僕の思った通りなら、怪域の中で記憶の核を探索する時間を減らせる。これはとてもすごいことなんだよ。怪域の中に長く留まってしまうと、その分怪異に襲われてやられるリスクが高まるからね」
「そうなんだ……」
私とポチ太の神力は、とても便利なもののようだ。そう言われても、いまいちピンと来ないけれど……。
「そもそも、神獣と強い縁で結ばれること自体がとても珍しいことなんだ。現実世界だと、ポチ太はぬいぐるみのようだけど……きっと、君が深い愛情を注いで大切に扱ってきたから神獣になれたんだろうね」
「そ、そういうものなの?」
「そういうものだよ。……そういえばまだ現実世界での輝龍丸の姿を見せていなかったね」
突然、龍守くんがテーブルの空いているスペースに何かを置いた。
「それは……木彫りのトカゲ?」
「龍だよ。輝龍丸は何百年も前から僕の家に仕えている神獣で、現実世界ではこんな風に木彫りの龍の姿をしているんだ」
手のひらサイズの木彫りの龍。これが、輝龍守さんの現実での姿かあ。怪域の中ではあんなに大きかったのに、現実だとこんなに小さいんだ。ポチ太よりも小さくて、ちょっと面白いな。
「あと、神獣は現実で喋ったりしないけど、僕たちの会話は聞こえているからね」
「えっ。そうなんだ」
「うん。千眼さんが木彫りのトカゲって言っちゃったのも、輝龍丸にばっちり聞こえているはず」
「ご、ごめんなさい……」
「うむ、許す。……なんちゃって」
低い声を出して輝龍守さんのモノマネをする龍守くんがおかしくて、私はつい笑ってしまった。思っていたよりも、龍守くんってお茶目だなあ。
「ふふ。龍守くんって、優しくて面白いね。正直、意外だったかも。学校では、あまりお話する姿を見ないから……」
「まあ、あまり他のクラスメイトと関わらないようにしているからね」
「どうして?」
「いつ死んでもおかしくないからさ。なるべく他人とは関わるなってのが、僕の家の掟」
いつ死んでもおかしくない? なるべく他人と関わるな? それが、龍守くんの家の掟?
そういえば、龍守くんの家は神社だったっけ。私の家からはそこそこ離れた場所にあるから、あまり行ったことはないけれど……。
「僕の家――龍守神社に生まれた人間は、何百年も昔から怪浄師をやっている。けど、怪浄師は命がけの仕事だ。怪異に襲われて命を落としたご先祖様も少なくない」
「そんな……」
「もし死んだ時に、悲しむ人間は少ない方がいい。そう思ったご先祖様が、他人とはなるべく関わるなって掟を作ったみたいだ。……僕もその考えは正しいと思う」
紅茶を飲みながら、何でもないことのように龍守くんはそう言った。
「……私と関わるのは、いいの?」
他人とはなるべく関わるな。その他人の中に、私は含まれていないのかな。
気になった私は、思わず質問してしまった。
「千眼さんの場合は、怪異から守るために関わる必要があったからね。……いや、それだけじゃないかもな」
龍守くんはフォークを空いた皿に置いた後、しばらく黙り込んでしまった。ひょっとして私、質問したらいけないことを質問しちゃったのかな?
「……怪異に関する話ができる。そんな同級生ができて、僕はちょっと浮かれているかもしれない」
「えっと、つまり龍守くんは同級生とお話したかったって考えていいの?」
「そうかも。……うん、きっとそうだ。僕は、千眼さんと話ができることが嬉しいし、楽しい」
龍守くんが、ふっと微笑む。それを見て私は思わずドキリとしてしまった。
……今の笑い方、いいなあ。大人っぽくて、素敵。
「ああ。そうだ、これも話しておかないといけなかった」
突然、龍守くんがスマホを取り出して私に渡してきた。
……画面には、新聞の記事が映し出されている。記事の日付は、一九九九年の七月二十四日。私が生まれる何年も前の記事のようだ。
見出しには、こう書かれていた。
『三(み)手川(てがわ)小学校男児殺害事件 担任の教師と闇医者が逮捕』
その見出しを見た瞬間、私の頭の中にシンヤくんの顔が浮かんだ。
「これって、もしかして……」
「間違いなく、あの子――シンヤくんに関する記事だ」
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