111 / 170
第二部
110.中学時代を振り返る(赤城美穂の場合)【挿絵あり】
しおりを挟む
「あのさー……。赤城さん、俺と付き合ってくんね?」
あたしが初めて異性から告白されたのは中学二年の春だった。
なんだかんだで初めては記憶に残りやすいようで、最初に告白されたことはよく覚えている。
体育館の裏に呼び出されて行ってみれば、一人の男子がいた。まさかタイマンを張れとでも言われるのかと身構えていると、飛んできたのは冒頭のセリフである。
その男子は自分の格好を気にした風でありながら、勇気を振り絞っているのがわかるほどに顔を赤くしていた。
「……」
最初に抱いた感想としては何が起こったのかわからないというものだった。そもそも感想にすらなっておらず、実際にどうしていいかわからなくなったあたしは黙りこくってしまった。
男子はあたしの返事があるまでこの場を離れるつもりがないのか、しきりに髪を触ったり、学ランの襟を微調整しながら返事を待っていた。
彼のそんな仕草を眺めているうちに、ゆっくりとだけど状況を把握できるようになった。ここでようやく自分が異性からの告白を受けたのだと実感として現れたのだ。
「わかった。いいよ」
淡白な了承。こんなので悪いとは思ったけれど、目の前の男子は大喜びしてくれた。
これが初めてあたしに恋人ができた瞬間だった。
※ ※ ※
「うーん……」
あたしは自分の所持している服を前にして唸っていた。
恋人としてやることといえばデートである。そのくらいは知識として頭にあった。
「うーん……」
何度唸ったところで並べられた服が変わることなんてあるはずもなく、ここにきてようやく自分自身のおしゃれに対する関心のなさに頭を悩ませるはめになった。
今まで服はほとんどおばあちゃんが選んで買ってくれたものばかり。それに文句はなかったし、むしろ楽とすら思っていた。
でも、こうして改めて並べてみれば地味な色合いのものばかりだった。外出、それもデートに出かけるのを考えれば少しためらってしまう。
人の目を意識すると服装一つにも自然と気を遣うようになるのか。なるほどなるほど。新しい発見だ。
「美穂? 何をしているんだい?」
「おばあちゃん」
声に振り返れば部屋の前でおばあちゃんが不思議そうな目を向けていた。
こんなところを見られてしまってちょっと恥ずかしい。羞恥心から顔に熱が集まってくる。視線を逸らせるフリをして赤くなったであろう顔を見られないようにした。
「明日出かけるから何を着て行こうかって考えてた」
「あらまあ。もしかしてデートかい?」
「……うん」
恥ずかしさがあったけれど、嘘をつく必要もないので頷く。おばあちゃんは口に手を当てて驚きを露わにした。
「そうかいそうかい。美穂も年頃だもんねえ」
それからおばあちゃんの顔に浮かんだのは喜びだった。あたしに恋人ができたと喜んでいてくれている。
「だったらお金をあげなきゃねえ。これで明日楽しんでおいで」
「え、いいよ。別に遠出しないし」
「いいからいいから。おばあちゃんは美穂に恋人ができて嬉しいんだから。その気持ちくらい受け取っておくれ」
そう言っておばあちゃんは千円札三枚をあたしに手渡してきた。
恋人になったとは言っても、お試しという気持ちが強い。そんな気持ちでもらってしまった千円札三枚が重たいもののように感じてしまった。
だというのに、おばあちゃんはとても嬉しそうで。あたしは何も言えなくなっていた。
これ以降、あたしがおばあちゃんに自分の交際関係について口にすることはなくなった。
※ ※ ※
結論から言えば、初めての彼氏との交際期間は一か月ほどしかなかった。
最初は好きでもないのに付き合ってしまった申し訳なさからがんばって恋人をやっていた。誘われればデートに行ったし、お弁当を作って「おいしい」と喜んでくれた時には確かな嬉しさがあった。
でも、相手もあたしのことを大して好きじゃなかったと知った時に罪悪感なんてものは吹き飛んでしまった。
彼氏が高木に向ける目。それは宮坂や木之下といっしょにいる場面でより厳しくなっていた。
彼氏は前に宮坂に告白してフラれたらしい。なぜフラれたかを知って、高木に対して敵対心を抱くようになったようだった。
あたしを友達に紹介して自慢げにしているのも、高木への敵対心からくるもの。まるでどっちのアクセサリーが高価なのかと競おうとする姿は、あたしを冷めさせるのに十分だった。
「あ、赤城さん……。お、俺と付き合ってください!」
「わかった。いいよ」
初めての彼氏と別れてから、そう間を置かずに二人目の彼氏ができた。
共通するのはあまり親しくもない男子だったということ。それはこれから付き合ってくる人達とも共通している部分である。
もともと好きではなかったとはいえ、別れたばかりの女子に告白なんてするものなのだろうか。普通はどうなのか知らないけれど、この時点であたしの感情はマイナスではあった。
それでも、断ろうとも思わなかった。男子に対して罪悪感なんてなくなってしまったあたしにとっては恋人というものを知る良い機会ではあったから。
だって、宮坂と木之下の顔を見ていると、どうしても羨ましくなってしまうのだ。
幸せでかけがえがなくて……。あんなに満たされているような表情を見せられると羨ましくて仕方がなくなる。
あたしだって。そう思いつつ、手探りを繰り返す日々を過ごした。
※ ※ ※
つまらない。それが十人目の彼氏を振った時の感想だった。
結局、一番長続きしたのは最初の男子だった。それ以外での最長は二週間。それもなんとか引き延ばしてやっとだったのだ。短い人なんて一日も持たなかった。告白に頷いたとはいえ、いきなりキスを求めてくるのは意味がわからなかった。
付き合った人数も両手の指で数えられなくなってから、数えるのはやめた。告白を断らないことが広まったのだろう。別れた先から早い者勝ちだと言わんばかりに告白されるようになっていた。
ただ、それだけの人数と付き合っておきながらキスをしたいと思う人はいなかった。なので交際した人数のわりにキスはしていない。
その代わり手を繋いだ。告白を受けて早々キスを求めてきた男子以外となら全員と手を繋いできた。
手が冷たい人もいれば、びっくりするくらい大きい手をした人もいて、こんなところでも人は特徴を持っているのかというのを知った。
そんな経験を重ねても、胸がドキドキする人は現れなかった。むしろ高木と手を繋いだことを思い出してしまうだなんて我ながらどうしようもない。
「また美穂ちゃんがトップか。すごいね」
「もう高木には負けない」
「ははっ。オール満点だもんな。美穂ちゃんがミスでもしてくれないと勝てないって」
あたしにとっては誰かと付き合うことよりも、勉強に取り組む方が楽しかった。
何より高木に勝てるようになってから楽しさが増していったように思う。気にしてない風を装いながらも陰で悔しがっている高木を想像するとより一層勉強に身が入ったほどだ。
「トシくーん。テストの結果どうだった?」
「ふふん。またあたしの方が上かしらね」
宮坂と木之下の声に顔を向ける高木。いつもの三人の輪が出来上がる。
「……」
高木はどうして二人を恋人にしてしまったのだろう……。
どちらか一人だったならこんなに思い悩むことはなかったのだろうか? わからない。だって、そんな答えはなかったのだから。
恋人になるのは一人だと思っていた。どちらかがなるものだと思っていた。それはあたしの勘違いだったらしい。
二人でもよかった。複数いてもよかったのなら、なんであたしはあの中に入れなかったのだろう? そんなことを自問自答し続けている。
沈殿している感情に目を向けないまま、あたしのつまらなくも忘れられない日々は過ぎていくのだ。
※素浪臼さんからカスタムキャストで作成したイラストをいただきました!
あたしが初めて異性から告白されたのは中学二年の春だった。
なんだかんだで初めては記憶に残りやすいようで、最初に告白されたことはよく覚えている。
体育館の裏に呼び出されて行ってみれば、一人の男子がいた。まさかタイマンを張れとでも言われるのかと身構えていると、飛んできたのは冒頭のセリフである。
その男子は自分の格好を気にした風でありながら、勇気を振り絞っているのがわかるほどに顔を赤くしていた。
「……」
最初に抱いた感想としては何が起こったのかわからないというものだった。そもそも感想にすらなっておらず、実際にどうしていいかわからなくなったあたしは黙りこくってしまった。
男子はあたしの返事があるまでこの場を離れるつもりがないのか、しきりに髪を触ったり、学ランの襟を微調整しながら返事を待っていた。
彼のそんな仕草を眺めているうちに、ゆっくりとだけど状況を把握できるようになった。ここでようやく自分が異性からの告白を受けたのだと実感として現れたのだ。
「わかった。いいよ」
淡白な了承。こんなので悪いとは思ったけれど、目の前の男子は大喜びしてくれた。
これが初めてあたしに恋人ができた瞬間だった。
※ ※ ※
「うーん……」
あたしは自分の所持している服を前にして唸っていた。
恋人としてやることといえばデートである。そのくらいは知識として頭にあった。
「うーん……」
何度唸ったところで並べられた服が変わることなんてあるはずもなく、ここにきてようやく自分自身のおしゃれに対する関心のなさに頭を悩ませるはめになった。
今まで服はほとんどおばあちゃんが選んで買ってくれたものばかり。それに文句はなかったし、むしろ楽とすら思っていた。
でも、こうして改めて並べてみれば地味な色合いのものばかりだった。外出、それもデートに出かけるのを考えれば少しためらってしまう。
人の目を意識すると服装一つにも自然と気を遣うようになるのか。なるほどなるほど。新しい発見だ。
「美穂? 何をしているんだい?」
「おばあちゃん」
声に振り返れば部屋の前でおばあちゃんが不思議そうな目を向けていた。
こんなところを見られてしまってちょっと恥ずかしい。羞恥心から顔に熱が集まってくる。視線を逸らせるフリをして赤くなったであろう顔を見られないようにした。
「明日出かけるから何を着て行こうかって考えてた」
「あらまあ。もしかしてデートかい?」
「……うん」
恥ずかしさがあったけれど、嘘をつく必要もないので頷く。おばあちゃんは口に手を当てて驚きを露わにした。
「そうかいそうかい。美穂も年頃だもんねえ」
それからおばあちゃんの顔に浮かんだのは喜びだった。あたしに恋人ができたと喜んでいてくれている。
「だったらお金をあげなきゃねえ。これで明日楽しんでおいで」
「え、いいよ。別に遠出しないし」
「いいからいいから。おばあちゃんは美穂に恋人ができて嬉しいんだから。その気持ちくらい受け取っておくれ」
そう言っておばあちゃんは千円札三枚をあたしに手渡してきた。
恋人になったとは言っても、お試しという気持ちが強い。そんな気持ちでもらってしまった千円札三枚が重たいもののように感じてしまった。
だというのに、おばあちゃんはとても嬉しそうで。あたしは何も言えなくなっていた。
これ以降、あたしがおばあちゃんに自分の交際関係について口にすることはなくなった。
※ ※ ※
結論から言えば、初めての彼氏との交際期間は一か月ほどしかなかった。
最初は好きでもないのに付き合ってしまった申し訳なさからがんばって恋人をやっていた。誘われればデートに行ったし、お弁当を作って「おいしい」と喜んでくれた時には確かな嬉しさがあった。
でも、相手もあたしのことを大して好きじゃなかったと知った時に罪悪感なんてものは吹き飛んでしまった。
彼氏が高木に向ける目。それは宮坂や木之下といっしょにいる場面でより厳しくなっていた。
彼氏は前に宮坂に告白してフラれたらしい。なぜフラれたかを知って、高木に対して敵対心を抱くようになったようだった。
あたしを友達に紹介して自慢げにしているのも、高木への敵対心からくるもの。まるでどっちのアクセサリーが高価なのかと競おうとする姿は、あたしを冷めさせるのに十分だった。
「あ、赤城さん……。お、俺と付き合ってください!」
「わかった。いいよ」
初めての彼氏と別れてから、そう間を置かずに二人目の彼氏ができた。
共通するのはあまり親しくもない男子だったということ。それはこれから付き合ってくる人達とも共通している部分である。
もともと好きではなかったとはいえ、別れたばかりの女子に告白なんてするものなのだろうか。普通はどうなのか知らないけれど、この時点であたしの感情はマイナスではあった。
それでも、断ろうとも思わなかった。男子に対して罪悪感なんてなくなってしまったあたしにとっては恋人というものを知る良い機会ではあったから。
だって、宮坂と木之下の顔を見ていると、どうしても羨ましくなってしまうのだ。
幸せでかけがえがなくて……。あんなに満たされているような表情を見せられると羨ましくて仕方がなくなる。
あたしだって。そう思いつつ、手探りを繰り返す日々を過ごした。
※ ※ ※
つまらない。それが十人目の彼氏を振った時の感想だった。
結局、一番長続きしたのは最初の男子だった。それ以外での最長は二週間。それもなんとか引き延ばしてやっとだったのだ。短い人なんて一日も持たなかった。告白に頷いたとはいえ、いきなりキスを求めてくるのは意味がわからなかった。
付き合った人数も両手の指で数えられなくなってから、数えるのはやめた。告白を断らないことが広まったのだろう。別れた先から早い者勝ちだと言わんばかりに告白されるようになっていた。
ただ、それだけの人数と付き合っておきながらキスをしたいと思う人はいなかった。なので交際した人数のわりにキスはしていない。
その代わり手を繋いだ。告白を受けて早々キスを求めてきた男子以外となら全員と手を繋いできた。
手が冷たい人もいれば、びっくりするくらい大きい手をした人もいて、こんなところでも人は特徴を持っているのかというのを知った。
そんな経験を重ねても、胸がドキドキする人は現れなかった。むしろ高木と手を繋いだことを思い出してしまうだなんて我ながらどうしようもない。
「また美穂ちゃんがトップか。すごいね」
「もう高木には負けない」
「ははっ。オール満点だもんな。美穂ちゃんがミスでもしてくれないと勝てないって」
あたしにとっては誰かと付き合うことよりも、勉強に取り組む方が楽しかった。
何より高木に勝てるようになってから楽しさが増していったように思う。気にしてない風を装いながらも陰で悔しがっている高木を想像するとより一層勉強に身が入ったほどだ。
「トシくーん。テストの結果どうだった?」
「ふふん。またあたしの方が上かしらね」
宮坂と木之下の声に顔を向ける高木。いつもの三人の輪が出来上がる。
「……」
高木はどうして二人を恋人にしてしまったのだろう……。
どちらか一人だったならこんなに思い悩むことはなかったのだろうか? わからない。だって、そんな答えはなかったのだから。
恋人になるのは一人だと思っていた。どちらかがなるものだと思っていた。それはあたしの勘違いだったらしい。
二人でもよかった。複数いてもよかったのなら、なんであたしはあの中に入れなかったのだろう? そんなことを自問自答し続けている。
沈殿している感情に目を向けないまま、あたしのつまらなくも忘れられない日々は過ぎていくのだ。
※素浪臼さんからカスタムキャストで作成したイラストをいただきました!
0
お気に入りに追加
154
あなたにおすすめの小説
【R18】らぶえっち短編集
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
調べたら残り2作品ありました、本日投稿しますので、お待ちくださいませ(3/31)
R18執筆1年目の時に書いた短編完結作品23本のうち商業作品をのぞく約20作品を短編集としてまとめることにしました。
※R18に※
※毎日投稿21時~24時頃、1作品ずつ。
※R18短編3作品目「追放されし奴隷の聖女は、王位簒奪者に溺愛される」からの投稿になります。
※処女作「清廉なる巫女は、竜の欲望の贄となる」2作品目「堕ちていく竜の聖女は、年下皇太子に奪われる」は商業化したため、読みたい場合はムーンライトノベルズにどうぞよろしくお願いいたします。
※これまでに投稿してきた短編は非公開になりますので、どうぞご了承くださいませ。
ある公爵令嬢の生涯
ユウ
恋愛
伯爵令嬢のエステルには妹がいた。
妖精姫と呼ばれ両親からも愛され周りからも無条件に愛される。
婚約者までも妹に奪われ婚約者を譲るように言われてしまう。
そして最後には妹を陥れようとした罪で断罪されてしまうが…
気づくとエステルに転生していた。
再び前世繰り返すことになると思いきや。
エステルは家族を見限り自立を決意するのだが…
***
タイトルを変更しました!
王太子に婚約破棄されてから一年、今更何の用ですか?
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しいます。
ゴードン公爵家の長女ノヴァは、辺境の冒険者街で薬屋を開業していた。ちょうど一年前、婚約者だった王太子が平民娘相手に恋の熱病にかかり、婚約を破棄されてしまっていた。王太子の恋愛問題が王位継承問題に発展するくらいの大問題となり、平民娘に負けて社交界に残れないほどの大恥をかかされ、理不尽にも公爵家を追放されてしまったのだ。ようやく傷心が癒えたノヴァのところに、やつれた王太子が現れた。
愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
【R18】溺愛される公爵令嬢は鈍すぎて王子の腹黒に気づかない
かぐや
恋愛
公爵令嬢シャルロットは、まだデビューしていないにも関わらず社交界で噂になる程美しいと評判の娘であった。それは子供の頃からで、本人にはその自覚は全く無いうえ、純真過ぎて幾度も簡単に拐われかけていた。幼少期からの婚約者である幼なじみのマリウス王子を始め、周りの者が
シャルロットを護る為いろいろと奮闘する。そんなお話になる予定です。溺愛系えろラブコメです。
女性が少なく子を増やす為、性に寛容で一妻多夫など婚姻の形は多様。女性大事の世界で、体も中身もかなり早熟の為13歳でも16.7歳くらいの感じで、主人公以外の女子がイケイケです。全くもってえっちでけしからん世界です。
設定ゆるいです。
出来るだけ深く考えず気軽〜に読んで頂けたら助かります。コメディなんです。
ちょいR18には※を付けます。
本番R18には☆つけます。
※直接的な表現や、ちょこっとお下品な時もあります。あとガッツリ近親相姦や、複数プレイがあります。この世界では家族でも親以外は結婚も何でもありなのです。ツッコミ禁止でお願いします。
苦手な方はお戻りください。
基本、溺愛えろコメディなので主人公が辛い事はしません。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
私と離婚して、貴方が王太子のままでいれるとでも?
光子
恋愛
「お前なんかと結婚したことが俺様の人生の最大の汚点だ!」
――それはこちらの台詞ですけど?
グレゴリー国の第一王子であり、現王太子であるアシュレイ殿下。そんなお方が、私の夫。そして私は彼の妻で王太子妃。
アシュレイ殿下の母君……第一王妃様に頼み込まれ、この男と結婚して丁度一年目の結婚記念日。まさかこんな仕打ちを受けるとは思っていませんでした。
「クイナが俺様の子を妊娠したんだ。しかも、男の子だ!グレゴリー王家の跡継ぎを宿したんだ!これでお前は用なしだ!さっさとこの王城から出て行け!」
夫の隣には、見知らぬ若い女の姿。
舐めてんの?誰のおかげで王太子になれたか分かっていないのね。
追い出せるものなら追い出してみれば?
国の頭脳、国を支えている支柱である私を追い出せるものなら――どうぞお好きになさって下さい。
どんな手を使っても……貴方なんかを王太子のままにはいさせませんよ。
不定期更新。
この作品は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
【R18】翡翠の鎖
環名
ファンタジー
ここは異階。六皇家の一角――翠一族、その本流であるウィリデコルヌ家のリーファは、【翠の疫病神】という異名を持つようになった。嫁した相手が不幸に見舞われ続け、ついには命を落としたからだ。だが、その葬儀の夜、喧嘩別れしたと思っていた翠一族当主・ヴェルドライトがリーファを迎えに来た。「貴女は【幸運の運び手】だよ」と言って――…。
※R18描写あり→*
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる