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四章 決着編
第111話 死角からの攻撃
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この世界で、精霊を感知できる者はそう多くない。
単純に魔力があるから見えるってもんでもないらしい。アルバート魔道学校のような実力よりも家柄が重要視される(わたしは例外)お貴族様の生徒はともかく、他校の生徒はそれなりの実力者がいた。
それでも学生時代、精霊について知っているのはディジーくらいなものだった。
そんなディジーと対校戦で戦った。お互い大精霊の力を振るったのだ。
高い実力者同士の魔法戦に見えたかもしれない。しかし、見る者が見れば、その戦いの異様さに気づいたはずだ。
精霊を感知できる者は少ないのだろうが、あの場にいたのは勇者、貴族、王族……。とにかくバラエティ豊かだった。極貧貴族のわたしなんぞでは一生お目にかかれない身分の方もいたことだろう。
あれだけたくさんの人がいて、様々な能力を持つ者がいたし、あらゆる地位の人がいた。誰かに気づかれたっておかしくはない。
実際、マグニカ王国が精霊についてどれほどの情報を得ているかは測りかねる。魔道学校ですら大っぴらにしていない存在なのだ。
正しく理解しているのかいないのか。ただ、よくわからない力ってものは恐ろしい。幽霊とかまともに見えず、でも感知してしまった時ってのはとてつもなく恐ろしかったものだ。それがただの見間違いだったことはともかくとして。
だからこそ、排除する理由になる。
「隙あり」
「そんなものはありません!」
さっきよりもサイズが小さい石の弾丸を放った。同じく三発、直線軌道でクエミーへと迫っていく。
迎撃しようと剣を構えるクエミー。その目はしっかりと高速で飛来する三発もの石の弾丸を捉えていた。
「とても素直でよろしい」
その真っすぐなまでの素直さが、わたしがつけ入れられる隙だ。
「がっ……!?」
目を見開きクエミーは驚愕する。
振り抜かれた剣。確かに石の弾丸を斬った。……二発だけね。
残った一発がクエミーの胸当てを破壊した。勇者の装備品だから頑丈な防具だったんだろうけど、わたしの弾丸も固定化に高速回転も加えてあるからけっこうな威力なんだよね。
「なぜ……?」
「なぜってそりゃ、軌道が変化したんだよ」
疑問があるようなので、勿体ぶらずに教えてあげた。
「今の、一発だけ軌道が変化するように魔法の工程を少し追加したんだ。初見じゃあさすがの勇者様でも見えなかったかな?」
野球の変化球みたいなもんかな。ストレートだと思ってバットを振ったらフォークボールでしたー。空振り三振! ってね。
「バカなっ。無詠唱で魔法を扱えるだけでも国に数えるほどしかいないのに……。そんな複雑なことができるはずがないっ」
これは初めてクエミーから褒められたってことでいいのかな? すごい人に褒められると、それだけで自分がすごい人になった気分だ。
まっ、わたしだけの力ってわけでもないけどね。
周囲の微精霊が集まってくる。微精霊の数は場所によるけれど、ここにはたくさんいるようだ。本当に良い土地なんだなぁ。
クエミーは一対一だと思っているのだろうが、そんなことはない。ここにいる微精霊は、どうやら勇者の味方ではないようだ。
「ねえクエミー。今なら見逃してあげるよ? 何もせずにいっしょに来た人達と帰ってくれたら、とっても嬉しいんだけど」
「一度当てただけで調子に乗らないでください。私は相手が誰であろうと退く気はありません。勇者の末裔として、それだけは許されない」
「そんなことないと思うけどねー」
説得失敗。期待はしていなかったけど、これで帰ってくれたら一番いい結果だったのは間違いない。
それどころか警戒されてしまった。次も同じようにはいかないだろう。これならもっと強い魔法をぶつければよかったね。いや、弾丸の軌道に慣れさせたからこそ当てられたんだもんね。欲張りはよくない。
そんなわけで、今度は別の手を使わせてもらおうか。
「えっ!? じ、地面が……!?」
またまた驚いてくれるクエミー。
驚いたのは、突然クエミーの体が沈んだからだ。もちろん犯人はわたしである。
クエミーの足元の地面が泥沼と化したのだ。下手に動こうとすればするほど沈んでしまう代物だ。えらいえらいと微精霊を褒める。
わかり切っていることだけれど、地面を細工したところでクエミーを無力化できるわけじゃない。
「ここで助っ人のゴーレムさん登場です」
魔法でゴーレムを生成する。数は三体。大きさは二メートルほどといったところ。
ゴーレムは泥の足場でも関係なかった。ホバーリングしながらクエミーへと迫っていく。
わたしと魔力の糸でつないだゴーレムだ。強度と精密性は並のゴーレムの何倍もある。
「くっ、この程度でっ」
「この程度がご不満ならもう三体追加しておくね」
新たに生成した三体のゴーレムが同じように突撃していく。
構えるクエミーだったけど、体勢が崩れている。
「ハァッ!」
けっこう硬いゴーレムなのにズバッ! と音を立てて簡単に斬られてしまった。一振り、二振り、二体のゴーレムが消滅した。
「うあっ!?」
でも三体目は仕留め損ねたようだ。
地上から攻めた二体とは違い、飛び上がっていた三体目の反応に遅れた。倒され馬乗りにされるクエミー。反撃しようともがくが、それがかえって泥の中に沈んでしまう原因となった。
さらには後続の三体が加わって、そう簡単に脱出できない状況となった。じっとしていたところで同じだ。徐々に泥沼の中へと沈む。
クラウドさんと手合わせした時に思った。いくら達人レベルでも目を使う。気配を感じる、ってことをできるのかもしれないが、戦いにおいて目の重要性は大きい。
石の弾丸に変化を加えたり、ゴーレムの動きを複雑化してみたり。足場を変えたのだって注意を逸らすため。本命の攻撃は死角から行った。
そういった一つ一つの工夫は、ちゃんと英雄に届くようだ。もちろん地力の高さは必要だけどね。
「美しいものを泥で汚すのは申し訳ない気分だよ」
あの輝く金髪が、何にも冒されない白い肌が、装飾が施された防具が、すべて泥で汚されていく。
「正直、こんなにもあっけない結果になるとは考えていなかったよ。過去の記憶ってあてにならないものなのかもね。もっとずっと強いものだと勘違いしていたみたい」
少しずつ消耗させて長期戦にもっていくってのが作戦だったんだけど……。消耗させるどころか、このまま倒してしまえそうな勢いだ。
命まで取るつもりはない。ゴーレムに待ったをかけようとしたけど、声を発する前に口の動きが止まった。
突然の光に目が眩む。次に目を開くと、バラバラになったゴーレムの残骸と何事もなかったかのように立っているクエミーの姿があった。
クエミーの手には光り輝く剣が握られている。思わず畏怖を感じさせられる存在感を、光とともに放っていた。
「もしかして聖剣ってやつ?」
「そんな大層な代物ではありませんよ。どこにでもある、普通の剣です」
「普通の剣は光ったりしないでしょうに」
さっきまでピンチに陥っていた者の声色じゃない。想像以上に余裕を持っていたようだ。
「人が悪いねクエミー。倒せるかもって、ちょっと喜んじゃったじゃない。大分手加減してくれていたみたいだね」
「いえ、以前のあなたならこの程度の力でも充分だったはずですから。だからといって私の想像を超えるほどではありません」
「なら、まずはその想像のわたしとやらを超えさせてもらおうかな」
右手を前に出す。
大地からにょきにょきと生えるみたいに剣が出現した。今回は微精霊に手伝ってもらった。ちょっと特別感がある。
その剣を抜き、二度三度と試しに振ってみる。よし、いい出来映えだ。
「……本気ですか? 魔道士のあなたが、剣で私に挑むなど到底正気とは思えませんよ」
「それはやってみないとわかんないんだな、これが」
ヒュンッ、と風切り音。
「っ!?」
クエミーの左手甲が破壊された。彼女の驚愕がわたしにまで伝わってくる。
「今日という日まで、わたしもそれなりには努力してきたんだ。それを、これから見せてあげる」
不可視の刃を突きつけながら、クエミーにそう強気に言い放った。
単純に魔力があるから見えるってもんでもないらしい。アルバート魔道学校のような実力よりも家柄が重要視される(わたしは例外)お貴族様の生徒はともかく、他校の生徒はそれなりの実力者がいた。
それでも学生時代、精霊について知っているのはディジーくらいなものだった。
そんなディジーと対校戦で戦った。お互い大精霊の力を振るったのだ。
高い実力者同士の魔法戦に見えたかもしれない。しかし、見る者が見れば、その戦いの異様さに気づいたはずだ。
精霊を感知できる者は少ないのだろうが、あの場にいたのは勇者、貴族、王族……。とにかくバラエティ豊かだった。極貧貴族のわたしなんぞでは一生お目にかかれない身分の方もいたことだろう。
あれだけたくさんの人がいて、様々な能力を持つ者がいたし、あらゆる地位の人がいた。誰かに気づかれたっておかしくはない。
実際、マグニカ王国が精霊についてどれほどの情報を得ているかは測りかねる。魔道学校ですら大っぴらにしていない存在なのだ。
正しく理解しているのかいないのか。ただ、よくわからない力ってものは恐ろしい。幽霊とかまともに見えず、でも感知してしまった時ってのはとてつもなく恐ろしかったものだ。それがただの見間違いだったことはともかくとして。
だからこそ、排除する理由になる。
「隙あり」
「そんなものはありません!」
さっきよりもサイズが小さい石の弾丸を放った。同じく三発、直線軌道でクエミーへと迫っていく。
迎撃しようと剣を構えるクエミー。その目はしっかりと高速で飛来する三発もの石の弾丸を捉えていた。
「とても素直でよろしい」
その真っすぐなまでの素直さが、わたしがつけ入れられる隙だ。
「がっ……!?」
目を見開きクエミーは驚愕する。
振り抜かれた剣。確かに石の弾丸を斬った。……二発だけね。
残った一発がクエミーの胸当てを破壊した。勇者の装備品だから頑丈な防具だったんだろうけど、わたしの弾丸も固定化に高速回転も加えてあるからけっこうな威力なんだよね。
「なぜ……?」
「なぜってそりゃ、軌道が変化したんだよ」
疑問があるようなので、勿体ぶらずに教えてあげた。
「今の、一発だけ軌道が変化するように魔法の工程を少し追加したんだ。初見じゃあさすがの勇者様でも見えなかったかな?」
野球の変化球みたいなもんかな。ストレートだと思ってバットを振ったらフォークボールでしたー。空振り三振! ってね。
「バカなっ。無詠唱で魔法を扱えるだけでも国に数えるほどしかいないのに……。そんな複雑なことができるはずがないっ」
これは初めてクエミーから褒められたってことでいいのかな? すごい人に褒められると、それだけで自分がすごい人になった気分だ。
まっ、わたしだけの力ってわけでもないけどね。
周囲の微精霊が集まってくる。微精霊の数は場所によるけれど、ここにはたくさんいるようだ。本当に良い土地なんだなぁ。
クエミーは一対一だと思っているのだろうが、そんなことはない。ここにいる微精霊は、どうやら勇者の味方ではないようだ。
「ねえクエミー。今なら見逃してあげるよ? 何もせずにいっしょに来た人達と帰ってくれたら、とっても嬉しいんだけど」
「一度当てただけで調子に乗らないでください。私は相手が誰であろうと退く気はありません。勇者の末裔として、それだけは許されない」
「そんなことないと思うけどねー」
説得失敗。期待はしていなかったけど、これで帰ってくれたら一番いい結果だったのは間違いない。
それどころか警戒されてしまった。次も同じようにはいかないだろう。これならもっと強い魔法をぶつければよかったね。いや、弾丸の軌道に慣れさせたからこそ当てられたんだもんね。欲張りはよくない。
そんなわけで、今度は別の手を使わせてもらおうか。
「えっ!? じ、地面が……!?」
またまた驚いてくれるクエミー。
驚いたのは、突然クエミーの体が沈んだからだ。もちろん犯人はわたしである。
クエミーの足元の地面が泥沼と化したのだ。下手に動こうとすればするほど沈んでしまう代物だ。えらいえらいと微精霊を褒める。
わかり切っていることだけれど、地面を細工したところでクエミーを無力化できるわけじゃない。
「ここで助っ人のゴーレムさん登場です」
魔法でゴーレムを生成する。数は三体。大きさは二メートルほどといったところ。
ゴーレムは泥の足場でも関係なかった。ホバーリングしながらクエミーへと迫っていく。
わたしと魔力の糸でつないだゴーレムだ。強度と精密性は並のゴーレムの何倍もある。
「くっ、この程度でっ」
「この程度がご不満ならもう三体追加しておくね」
新たに生成した三体のゴーレムが同じように突撃していく。
構えるクエミーだったけど、体勢が崩れている。
「ハァッ!」
けっこう硬いゴーレムなのにズバッ! と音を立てて簡単に斬られてしまった。一振り、二振り、二体のゴーレムが消滅した。
「うあっ!?」
でも三体目は仕留め損ねたようだ。
地上から攻めた二体とは違い、飛び上がっていた三体目の反応に遅れた。倒され馬乗りにされるクエミー。反撃しようともがくが、それがかえって泥の中に沈んでしまう原因となった。
さらには後続の三体が加わって、そう簡単に脱出できない状況となった。じっとしていたところで同じだ。徐々に泥沼の中へと沈む。
クラウドさんと手合わせした時に思った。いくら達人レベルでも目を使う。気配を感じる、ってことをできるのかもしれないが、戦いにおいて目の重要性は大きい。
石の弾丸に変化を加えたり、ゴーレムの動きを複雑化してみたり。足場を変えたのだって注意を逸らすため。本命の攻撃は死角から行った。
そういった一つ一つの工夫は、ちゃんと英雄に届くようだ。もちろん地力の高さは必要だけどね。
「美しいものを泥で汚すのは申し訳ない気分だよ」
あの輝く金髪が、何にも冒されない白い肌が、装飾が施された防具が、すべて泥で汚されていく。
「正直、こんなにもあっけない結果になるとは考えていなかったよ。過去の記憶ってあてにならないものなのかもね。もっとずっと強いものだと勘違いしていたみたい」
少しずつ消耗させて長期戦にもっていくってのが作戦だったんだけど……。消耗させるどころか、このまま倒してしまえそうな勢いだ。
命まで取るつもりはない。ゴーレムに待ったをかけようとしたけど、声を発する前に口の動きが止まった。
突然の光に目が眩む。次に目を開くと、バラバラになったゴーレムの残骸と何事もなかったかのように立っているクエミーの姿があった。
クエミーの手には光り輝く剣が握られている。思わず畏怖を感じさせられる存在感を、光とともに放っていた。
「もしかして聖剣ってやつ?」
「そんな大層な代物ではありませんよ。どこにでもある、普通の剣です」
「普通の剣は光ったりしないでしょうに」
さっきまでピンチに陥っていた者の声色じゃない。想像以上に余裕を持っていたようだ。
「人が悪いねクエミー。倒せるかもって、ちょっと喜んじゃったじゃない。大分手加減してくれていたみたいだね」
「いえ、以前のあなたならこの程度の力でも充分だったはずですから。だからといって私の想像を超えるほどではありません」
「なら、まずはその想像のわたしとやらを超えさせてもらおうかな」
右手を前に出す。
大地からにょきにょきと生えるみたいに剣が出現した。今回は微精霊に手伝ってもらった。ちょっと特別感がある。
その剣を抜き、二度三度と試しに振ってみる。よし、いい出来映えだ。
「……本気ですか? 魔道士のあなたが、剣で私に挑むなど到底正気とは思えませんよ」
「それはやってみないとわかんないんだな、これが」
ヒュンッ、と風切り音。
「っ!?」
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