28 / 127
二章 魔道学校編
第25話 代表決定戦開始! そして決着
しおりを挟む
「はっ! 呆けてる場合じゃないっ」
ホリンくんとシグルド先輩のやり取りのせいで集中力が霧散してしまっていた。ていうか二人の関係が気になります!
などと考えてる場合じゃないな。これから代表入りをかけての魔法戦だ。気合を入れなければ。
「エル・シエル」
「は、はいっ」
名前を呼ばれて振り返ると、わきの下をかきながらトーラ先生が近づいてきていた。
って女性なんですからちょっとは周りの目を気にしてくれよ。人前でわきの下をかかない!
とか考えても口にはしないのであった。つーか誰か指摘してやれよ。
「もしケガをしても私がいるからね。安心して全力を出してくれたまえよ」
「は、はあ。その時はお願いします」
「……私はキミがケガをするとは考えてもいないがね」
トーラ先生は態度からして面倒そうである。この人の言うことは本心からなのかそうじゃないのか、ちょっと判別しづらい。
「私は期待しているという意味だよ。もちろんホリン・アーミットもね」
「ホリンくんが、ですか?」
「ああ。キミは彼の力になれるだろうと、私は思っているのだ」
なんか微妙に話がかみ合ってないような?
ホリンくんは友達だし、期待してくれているのだろうってのはわかる。でもホリンくんの力になれるってなんだろ? 友達として力になるってこと? なんのだよ。
「ではがんばりたまえよ」
言いたいことだけ言ってどっかへ行ってしまった。トーラ先生って不思議っていうかなんていうか。ミステリアスっていえばいいのかな? いや、ただの変な人だ。
あれで治癒魔法の専門家っていうんだから変な感じ。わたしはあれだけのやり取りでちょっと疲れちゃったよ。
まあいいや。期待されてるって言われれば嬉しいのは確かだ。がんばろう。
こっそり握りこぶしを作って気合を入れていると、先生と生徒が一人ずつわたしの前に現れた。
今度は誰だよ、とか思って見つめると、先生が口を開いた。
「えー、ルヴァイン・エイウェルとエル・シエルの試合を始めたいと思う」
「え? は、はいっ」
どうやら対戦相手と審判の先生だったようだ。
えーと、ルヴァイン先輩っていったかな? 見つめすぎないように観察してみると、眼鏡男子だった。
なかなか眼鏡が似合うお人だ。ノンフレームの眼鏡がキラリと光る。その奥の瞳もキラリと光っていらっしゃる。
……というか睨んでいらっしゃいます?
ま、まあそうだよね。せっかく代表入りしたと思ったのに、下級生からケチつけられてこんな衆人環視の中で試されるようなことされてるんだから。そりゃあムカつきますよねー。
二年か三年かはわかんないけど、とりあえずこのルヴァイン先輩を倒せばいいらしい。おそらく彼が「我が校の代表者の中では最弱」ってやつなのだろう。つまりホリンくん以下か。
そう思ったら負ける気がしないなぁ。気づけば緊張もどっかに行っちゃったし。ある意味ホリンくんとシグルド先輩のせいだけど。
さて、魔法戦だ。
集まった観衆が静かになる。これから戦いが始まるのだ。アルバートの代表、最後の椅子をかけて。
対戦する両者はフィールドの中央へ。杖を持ち、互いに背を向けて十歩歩く。
十歩目の時に振り向く。なんだか西部劇みたいでワクワクした。
「はじめっ!!」
その瞬間、審判からの開始宣言が響いた。
一気ににぎやかになる観衆。眺めてる方は楽しそうだ。スポーツ観戦しているノリなのかもしれない。
だけどこっちは集中しなきゃ。まずは相手の様子を見る。
「風よ、刃となりて切り裂かん」
眼鏡先輩はいきなり詠唱を始めていた。あの詠唱はエアカッターか。
開始位置からの魔法。そんな棒立ちじゃあ無詠唱できるわたしならただの的にしか思えないよ。
でも一応相手の実力を測っておきたい。まずはエアカッターを観察だ。
エアカッターは風の下位魔法だ。不可視の刃と聞けばかなり有用な魔法に思えるが、実はこの魔法、射程が短いのが難点だったりする。
正直、眼鏡先輩の位置からじゃあわたしにはまともに当たらないだろうってくらいの射程の短さなのだ。まあ術者によってその辺も変わるんだろうけど。
ちなみに風の中位レベルに至っているわたしでも射程は十メートルほどだ。なんだかんだで下位魔法だからね。仕方ないね。
眼鏡先輩がわたし以上の使い手だっていう可能性もある。一応壁を作っておこう。
「アースウォール」
杖を振って土壁を出現させた。土の下位魔法だ。それでも上位レベルに達している得意の土属性だ。そんじょそこらの壁じゃない。
「エアカッター!」
眼鏡先輩の魔法が解き放たれる。ピュンッ、と風を切ったかのような音がした。
「……ん?」
衝撃も何もない。届いてないのだろうか?
土壁の端からひょっこり顔を出してみる。眼鏡先輩は杖を突き出したポーズのまま固まっていた。
「んー?」
何やってんだろ?
土壁の表面に目を向ける。そこには、傷一つない土壁があるだけだ。
表面をぺたぺたと触ってみる。どうにも傷をつけられたようには思えなかった。
届かなかったのか? まあ射程の短い魔法だからね。もうちょっと接近した方が威力が上がるけど。
それを教えるほど、わたしは人が良くないのだよ!
「く、くそっ。火よ集え、放たれ――」
「エアカッター」
「ああっ!?」
眼鏡先輩の魔法が完成する前に、わたしのエアカッターが彼の杖を真っ二つに切り裂いた。
わたしならこの距離でも届く。……ギリギリだけど。
審判の先生がぽかんとしてる。あれ? 杖を使用不能にしたんだからこれで勝ちじゃないの?
もしかして相手にダメージを負わせないとダメだったのかな。仕方がない。無手の相手で申し訳なさが先行するけれど、仕方がないよね。
「母なる大地よ、集え」
杖を掲げて詠唱する。ぶっちゃけ杖も詠唱も必要としないわたし。でもこうやって厳かに口にするのが大切なのだ。
わたしの頭上に一塊の岩が生成される。人一人くらいならぺちゃんこにできそうなくらいの大きさだ。
「ヒ、ヒィッ!」
眼鏡先輩は尻もちをつく。立たない様子から腰を抜かしてしまったとわかる。
そうそう。こうやって脅しにできるからね。こういうことにばっかり慣れてしまったのは一体誰のせいなのやら。
ケガをさせたいわけじゃない。このまま脅して「まいった」と言わせよう。
わたしは一歩二歩と眼鏡先輩に近づいて行く。先輩は尻を引きずりながら後ずさる。
口をパクパクさせてはいる。けれど降参の言葉が出てこない。
うーむ、脅しが足りないかな。岩の大きさがもっとあった方がいいのかも。魔力を込めて岩を大きくする。影が差した。
「ひ、ひええぇぇぇぇっ!!」
うむうむ、びびってるびびってる。このまま「まいった」を言わせられるかな。
そう思って待っているのに、なかなか眼鏡先輩は言ってくれなかった。
あれー? まだ足りないのかな。仕方がない。もうちょっとサービスだ。
わたしは大岩を回転させる。岩肌が見えないくらいの高速回転だ。ギュオオオオオオン! とか音がする。まるでドリルの回転みたいだ。
「うわわわわわわわわわ……」
効果はバツグンだ。ほらほら降参しなよ。ハリーハリー。
早くしないとこれ、先輩に落としちゃいますよー。という意味を込めて高速回転する大岩を眼鏡先輩の頭上でくるくる浮遊させる。
怖かろう。早く降参するがよい。ふはははははは!
余裕たっぷりで見つめていると、眼鏡先輩が仰向けに倒れた。
「あ、あれ?」
わたしは困惑してしまう。いきなりどうしたのだろうか。まだ落としてもないのに。
よーく眼鏡先輩を見つめると、泡を吹いて気絶していた。
「……」
こ、これはリアクションに困るな。まさか気絶してしまうとは思わなかった。そこまできつい脅しじゃないって思ってたよ。バガンの感覚に慣れてしまったわたしが悪いのか?
「しょ、勝者、エル・シエル!」
審判の先生が決着を告げた。けれど、観客の生徒からは拍手喝采は起こらなかった。
まるでドン引きされているような、そんな空気を感じる。き、気のせいだよね?
ホリンくんとシグルド先輩のやり取りのせいで集中力が霧散してしまっていた。ていうか二人の関係が気になります!
などと考えてる場合じゃないな。これから代表入りをかけての魔法戦だ。気合を入れなければ。
「エル・シエル」
「は、はいっ」
名前を呼ばれて振り返ると、わきの下をかきながらトーラ先生が近づいてきていた。
って女性なんですからちょっとは周りの目を気にしてくれよ。人前でわきの下をかかない!
とか考えても口にはしないのであった。つーか誰か指摘してやれよ。
「もしケガをしても私がいるからね。安心して全力を出してくれたまえよ」
「は、はあ。その時はお願いします」
「……私はキミがケガをするとは考えてもいないがね」
トーラ先生は態度からして面倒そうである。この人の言うことは本心からなのかそうじゃないのか、ちょっと判別しづらい。
「私は期待しているという意味だよ。もちろんホリン・アーミットもね」
「ホリンくんが、ですか?」
「ああ。キミは彼の力になれるだろうと、私は思っているのだ」
なんか微妙に話がかみ合ってないような?
ホリンくんは友達だし、期待してくれているのだろうってのはわかる。でもホリンくんの力になれるってなんだろ? 友達として力になるってこと? なんのだよ。
「ではがんばりたまえよ」
言いたいことだけ言ってどっかへ行ってしまった。トーラ先生って不思議っていうかなんていうか。ミステリアスっていえばいいのかな? いや、ただの変な人だ。
あれで治癒魔法の専門家っていうんだから変な感じ。わたしはあれだけのやり取りでちょっと疲れちゃったよ。
まあいいや。期待されてるって言われれば嬉しいのは確かだ。がんばろう。
こっそり握りこぶしを作って気合を入れていると、先生と生徒が一人ずつわたしの前に現れた。
今度は誰だよ、とか思って見つめると、先生が口を開いた。
「えー、ルヴァイン・エイウェルとエル・シエルの試合を始めたいと思う」
「え? は、はいっ」
どうやら対戦相手と審判の先生だったようだ。
えーと、ルヴァイン先輩っていったかな? 見つめすぎないように観察してみると、眼鏡男子だった。
なかなか眼鏡が似合うお人だ。ノンフレームの眼鏡がキラリと光る。その奥の瞳もキラリと光っていらっしゃる。
……というか睨んでいらっしゃいます?
ま、まあそうだよね。せっかく代表入りしたと思ったのに、下級生からケチつけられてこんな衆人環視の中で試されるようなことされてるんだから。そりゃあムカつきますよねー。
二年か三年かはわかんないけど、とりあえずこのルヴァイン先輩を倒せばいいらしい。おそらく彼が「我が校の代表者の中では最弱」ってやつなのだろう。つまりホリンくん以下か。
そう思ったら負ける気がしないなぁ。気づけば緊張もどっかに行っちゃったし。ある意味ホリンくんとシグルド先輩のせいだけど。
さて、魔法戦だ。
集まった観衆が静かになる。これから戦いが始まるのだ。アルバートの代表、最後の椅子をかけて。
対戦する両者はフィールドの中央へ。杖を持ち、互いに背を向けて十歩歩く。
十歩目の時に振り向く。なんだか西部劇みたいでワクワクした。
「はじめっ!!」
その瞬間、審判からの開始宣言が響いた。
一気ににぎやかになる観衆。眺めてる方は楽しそうだ。スポーツ観戦しているノリなのかもしれない。
だけどこっちは集中しなきゃ。まずは相手の様子を見る。
「風よ、刃となりて切り裂かん」
眼鏡先輩はいきなり詠唱を始めていた。あの詠唱はエアカッターか。
開始位置からの魔法。そんな棒立ちじゃあ無詠唱できるわたしならただの的にしか思えないよ。
でも一応相手の実力を測っておきたい。まずはエアカッターを観察だ。
エアカッターは風の下位魔法だ。不可視の刃と聞けばかなり有用な魔法に思えるが、実はこの魔法、射程が短いのが難点だったりする。
正直、眼鏡先輩の位置からじゃあわたしにはまともに当たらないだろうってくらいの射程の短さなのだ。まあ術者によってその辺も変わるんだろうけど。
ちなみに風の中位レベルに至っているわたしでも射程は十メートルほどだ。なんだかんだで下位魔法だからね。仕方ないね。
眼鏡先輩がわたし以上の使い手だっていう可能性もある。一応壁を作っておこう。
「アースウォール」
杖を振って土壁を出現させた。土の下位魔法だ。それでも上位レベルに達している得意の土属性だ。そんじょそこらの壁じゃない。
「エアカッター!」
眼鏡先輩の魔法が解き放たれる。ピュンッ、と風を切ったかのような音がした。
「……ん?」
衝撃も何もない。届いてないのだろうか?
土壁の端からひょっこり顔を出してみる。眼鏡先輩は杖を突き出したポーズのまま固まっていた。
「んー?」
何やってんだろ?
土壁の表面に目を向ける。そこには、傷一つない土壁があるだけだ。
表面をぺたぺたと触ってみる。どうにも傷をつけられたようには思えなかった。
届かなかったのか? まあ射程の短い魔法だからね。もうちょっと接近した方が威力が上がるけど。
それを教えるほど、わたしは人が良くないのだよ!
「く、くそっ。火よ集え、放たれ――」
「エアカッター」
「ああっ!?」
眼鏡先輩の魔法が完成する前に、わたしのエアカッターが彼の杖を真っ二つに切り裂いた。
わたしならこの距離でも届く。……ギリギリだけど。
審判の先生がぽかんとしてる。あれ? 杖を使用不能にしたんだからこれで勝ちじゃないの?
もしかして相手にダメージを負わせないとダメだったのかな。仕方がない。無手の相手で申し訳なさが先行するけれど、仕方がないよね。
「母なる大地よ、集え」
杖を掲げて詠唱する。ぶっちゃけ杖も詠唱も必要としないわたし。でもこうやって厳かに口にするのが大切なのだ。
わたしの頭上に一塊の岩が生成される。人一人くらいならぺちゃんこにできそうなくらいの大きさだ。
「ヒ、ヒィッ!」
眼鏡先輩は尻もちをつく。立たない様子から腰を抜かしてしまったとわかる。
そうそう。こうやって脅しにできるからね。こういうことにばっかり慣れてしまったのは一体誰のせいなのやら。
ケガをさせたいわけじゃない。このまま脅して「まいった」と言わせよう。
わたしは一歩二歩と眼鏡先輩に近づいて行く。先輩は尻を引きずりながら後ずさる。
口をパクパクさせてはいる。けれど降参の言葉が出てこない。
うーむ、脅しが足りないかな。岩の大きさがもっとあった方がいいのかも。魔力を込めて岩を大きくする。影が差した。
「ひ、ひええぇぇぇぇっ!!」
うむうむ、びびってるびびってる。このまま「まいった」を言わせられるかな。
そう思って待っているのに、なかなか眼鏡先輩は言ってくれなかった。
あれー? まだ足りないのかな。仕方がない。もうちょっとサービスだ。
わたしは大岩を回転させる。岩肌が見えないくらいの高速回転だ。ギュオオオオオオン! とか音がする。まるでドリルの回転みたいだ。
「うわわわわわわわわわ……」
効果はバツグンだ。ほらほら降参しなよ。ハリーハリー。
早くしないとこれ、先輩に落としちゃいますよー。という意味を込めて高速回転する大岩を眼鏡先輩の頭上でくるくる浮遊させる。
怖かろう。早く降参するがよい。ふはははははは!
余裕たっぷりで見つめていると、眼鏡先輩が仰向けに倒れた。
「あ、あれ?」
わたしは困惑してしまう。いきなりどうしたのだろうか。まだ落としてもないのに。
よーく眼鏡先輩を見つめると、泡を吹いて気絶していた。
「……」
こ、これはリアクションに困るな。まさか気絶してしまうとは思わなかった。そこまできつい脅しじゃないって思ってたよ。バガンの感覚に慣れてしまったわたしが悪いのか?
「しょ、勝者、エル・シエル!」
審判の先生が決着を告げた。けれど、観客の生徒からは拍手喝采は起こらなかった。
まるでドン引きされているような、そんな空気を感じる。き、気のせいだよね?
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
転生エルフによる900年の悠久無双記~30歳で全属性魔法、100歳で古代魔術を習得。残り900年、全部無双!~
榊原モンショー
ファンタジー
木戸 稔《きど・みのる》 享年30。死因:交通事故。
日本人としての俺は自分の生きた証を残すこともなく、あっけなく死んでしまった。
死の間際に、「次はたくさん長生きして、自分の生きた証を残したいなぁ」なんてことを思っていたら――俺は寿命1000年のエルフに転生していた!
だからこそ誓った。今度こそ一生を使って生きた証を残せる生き方をしようと。
さっそく俺は20歳で本来エルフに備わる回復魔法の全てを自在に使えるようにした。
そして30歳で全属性魔法を極め、100歳で古代魔術の全術式解読した。
残りの寿命900年は、エルフの森を飛び出して無双するだけだ。
誰かに俺が生きていることを知ってもらうために。
ある時は、いずれ英雄と呼ばれるようになる駆け出し冒険者に懐かれたり。
ある時は、自分の名前を冠した国が建国されていたり。
ある時は、魔法の始祖と呼ばれ、信仰対象になっていたり。
これは生ける伝説としてその名を歴史に轟かしていく、転生エルフの悠々自適な無双譚である。
毎日に18時更新します
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜
O.T.I
ファンタジー
レティシア=モーリスは転生者である。
しかし、前世の鉄道オタク(乗り鉄)の記憶を持っているのに、この世界には鉄道が無いと絶望していた。
…無いんだったら私が作る!
そう決意する彼女は如何にして異世界に鉄道を普及させるのか、その半生を綴る。
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる