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二章 魔道学校編
第22話 対校戦まであと一か月
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授業が終わると治療室で寝ていたホリンくんが戻ってきた。
「体はもう大丈夫?」
「首が痛え」
ホリンくんは首をトントンと叩いている。
言うほど痛くはないんだろう。首を回して動きを確認している。
「もうちょっと休んでてもよかったんじゃない?」
「そういうわけにもいかねえだろ。対校戦も近くなってきたしよ」
「ああ、そうだったね」
対校戦。それは王都にある四つの魔道学校による魔法での戦いである。各学校から代表者を出し、魔法の力を競わせるのだ。
学年を問わず八人の代表が選ばれる。ホリンくんはその代表枠を狙っているのだ。
「とはいえまだ一年なんだから代表者に選ばれなくてもいいんじゃない?」
「選ばれるに越したことはねえだろ」
「まあそうかもしんないけどさ」
「エルは選ばれるだろうな。二年や三年でもお前くらい魔法を使える奴はいねえから」
「へー、そうなんだ」
「そういうところは本当にわかってねえんだな。簡単に上位魔法を使える奴なんかいねえんだよ。この学校じゃあエルだけだ」
それは知らなかった。
二年や三年の先輩ならそれくらいできる人がいるのかもって思ってたんだけど。わたしが考えていた以上に上位魔法の難易度は高いようだ。
わたしだってアウスがいなきゃ未だに上位レベルには達していなかったかもしれない。そう考えれば他の人とは根本的に違うのかも。まあアルベルトさんに言わせれば元は魔法使いじゃなくて精霊使いだったし。
「二年と三年に三人ずつ優秀なのがいるって話だからな。お前を含めて七人は確定だ。あと一枠。どうしてもそこに入らないといけねえ」
ホリンくんから並々ならぬ熱量を感じる。どうやら本気らしい。
ホリンくんの魔法の実力は火属性が中位レベルだったはずだ。
基本的に一属性でも中位レベルがあれば魔道士としてのレベルに達しているのだとか。だからホリンくんは代表に選ばれるだけの実力があるにはある。
あとはこの学校に何人ホリンくんの上の実力者がいるかどうか。上位八人に選ばれるのか。それを判断できるほどわたしはこの学校の生徒を知らない。
これだけ彼には強い意志があるのだ。できれば代表になってほしい。友達としてそう思う。
「ホリンくん、わたしにできることがあったらなんでも言ってよ。力になるからさ」
「ああ、魔法の訓練に付き合ってくれ」
やる気だなホリンくん。目に炎が燃え上がっている。男の子ががんばる姿。うーん、青春ですな~。
※ ※ ※
対校戦まであと一ヶ月。
そろそろ代表者も決めないといけないんじゃない? とか思ってたら、その決定は来週行われるようだ。
代表者は先生方の公平なる話し合いによって決定されるようだ。
ホリンくんが言うにはわたしの代表入りは確実なのだとか。
何かの代表っていうのに縁がなかったからなぁ。前世じゃあそういうのは他人事(ひとごと)だったので興味すらなかった。社会人になって代表っていうか、責任を押し付けられることはあったけどな。
代表か。そういうのに憧れがなかったかといえば嘘になる。縁がなかったからあまり自分がという意識がなかった。
気分が高揚する。今から体がうずうずしてきた。
「おいっ! ちょっとは手加減しろ!」
「わっ!? ご、ごめん!」
気持ちが目の前に向いてなかった。そのせいでわたしの魔法がホリンくんに衝突するところだった。ホリンくんが声を上げてなかったら直撃させてしまったろう。
放課後、ホリンくんと魔法の特訓をするもののイマイチ集中できてないのだろうか。ちゃんと目の前に気持ちを向けなきゃダメだ。
基本的にはホリンくんと対峙し、攻撃魔法の打ち合いなんかをしている。単純だけど魔法のぶつけ合いは出力を上げるのに効果的だったりするのだ。たとえるならボクサーがサンドバックを叩いてパンチ力を上げるようなもんだろうか。ボクシングはやったことないけどね。
こういう訓練方法は学校で学ばなかったら知らなかったことだろう。魔法は使ってたら勝手に強くなるもんだと思ってたから。それも間違ってはないけれど、こうやってぶつけた方が効率的なのだ。
とはいえ、
「くそっ! なんて力だ」
言ってはなんだけどわたしとホリンくんでは魔法の力に差がありすぎた。
手加減しないとホリンくんの魔法じゃあ相殺もできない。さすがに直撃でもさせたら大ケガしてしまうだろう。
全力で魔法をぶつけ合える相手は今のところいない。少なくとも一年の中にはいなかった。
そのせいもあってこのアルバート魔道学校にきてから、使える魔法は増えたけれど魔法の出力自体はあまり変わりがない。
今までは体の成長に伴ってだんだんと強くなっていたけれど、それが頭打ちになってきたのかどうにも出力アップしてくれない。
うーむ、伸び悩みってやつか。
それでもその辺の魔道士よりも強いのは確かなんだけれども。普通だったらこのくらいで満足できちゃうんだろうなってレベル。
……そのはずなのに、なんで自分が強いって感じがしないんだろ?
考えたらすぐに答えが出た。
わたし、あんまり褒められてない!
このアルバート魔道学校じゃあ「最下級ごときがっ」とかいう目を向けてくるお貴族様ばかりだ。
そのせいですごい実力を見せているはずなのに褒められるどころかけなされてしまうのだ。
なんて理不尽!
とか言ってても認めたくないっていう気持ちはわからなくもない。誰だって自分よりも下の立場の人間には負けたなんて思いたくないものだ。それは異世界でも同じところを思うに人間の本質なのかもしれなかった。
あ~、わかってても褒められたいものは褒められたいのだ。これが承認欲求ってやつ?
前世じゃ諦めてたってのもあって気にならなかったけど、こうして考えると欲望が膨らんできてしまう。誰かわたしを褒めて!
「うわっ!? エル! だから手加減しろって言ってるだろ!」
「あっ、ごめん」
おっと、またやらかしてしまうところだった。集中集中。
でも、今回の対校戦で結果を残せれば、わたしに対するみんなの見方も変わってくるかも。これってチャンス?
おおっ! やる気が出るぜい!
せっかく異世界転生したんだからチートらしい強さってのを見せつけてやんぜ! 主にチートはアウスのおかげだけどな。
そのチートの元であるアウスは寝ている。よく寝ている。もともとそんなに起きてるタイプでもなかったけれど、王都に来てからさらに睡眠時間が増えた。
まあ精霊だしね。人間とは生活リズムだって違うのだろう。精霊に寿命とかあるかは知らんけど。
対校戦の時に起きてくれればいいけど。まあわたしだけでも自信はあるんだけどね。ふふん。
「うおおおおおおっ!?」
「あ」
ホリンくんに魔法が直撃してしまった。
ふっ飛んでいくホリンくん。これはまた治療室に直行かな? ……ほんとごめんホリンくん!
わたしはふっ飛んだホリンくんのもとまですっ飛んで行って治癒魔法を急いでかけるのだった。
「体はもう大丈夫?」
「首が痛え」
ホリンくんは首をトントンと叩いている。
言うほど痛くはないんだろう。首を回して動きを確認している。
「もうちょっと休んでてもよかったんじゃない?」
「そういうわけにもいかねえだろ。対校戦も近くなってきたしよ」
「ああ、そうだったね」
対校戦。それは王都にある四つの魔道学校による魔法での戦いである。各学校から代表者を出し、魔法の力を競わせるのだ。
学年を問わず八人の代表が選ばれる。ホリンくんはその代表枠を狙っているのだ。
「とはいえまだ一年なんだから代表者に選ばれなくてもいいんじゃない?」
「選ばれるに越したことはねえだろ」
「まあそうかもしんないけどさ」
「エルは選ばれるだろうな。二年や三年でもお前くらい魔法を使える奴はいねえから」
「へー、そうなんだ」
「そういうところは本当にわかってねえんだな。簡単に上位魔法を使える奴なんかいねえんだよ。この学校じゃあエルだけだ」
それは知らなかった。
二年や三年の先輩ならそれくらいできる人がいるのかもって思ってたんだけど。わたしが考えていた以上に上位魔法の難易度は高いようだ。
わたしだってアウスがいなきゃ未だに上位レベルには達していなかったかもしれない。そう考えれば他の人とは根本的に違うのかも。まあアルベルトさんに言わせれば元は魔法使いじゃなくて精霊使いだったし。
「二年と三年に三人ずつ優秀なのがいるって話だからな。お前を含めて七人は確定だ。あと一枠。どうしてもそこに入らないといけねえ」
ホリンくんから並々ならぬ熱量を感じる。どうやら本気らしい。
ホリンくんの魔法の実力は火属性が中位レベルだったはずだ。
基本的に一属性でも中位レベルがあれば魔道士としてのレベルに達しているのだとか。だからホリンくんは代表に選ばれるだけの実力があるにはある。
あとはこの学校に何人ホリンくんの上の実力者がいるかどうか。上位八人に選ばれるのか。それを判断できるほどわたしはこの学校の生徒を知らない。
これだけ彼には強い意志があるのだ。できれば代表になってほしい。友達としてそう思う。
「ホリンくん、わたしにできることがあったらなんでも言ってよ。力になるからさ」
「ああ、魔法の訓練に付き合ってくれ」
やる気だなホリンくん。目に炎が燃え上がっている。男の子ががんばる姿。うーん、青春ですな~。
※ ※ ※
対校戦まであと一ヶ月。
そろそろ代表者も決めないといけないんじゃない? とか思ってたら、その決定は来週行われるようだ。
代表者は先生方の公平なる話し合いによって決定されるようだ。
ホリンくんが言うにはわたしの代表入りは確実なのだとか。
何かの代表っていうのに縁がなかったからなぁ。前世じゃあそういうのは他人事(ひとごと)だったので興味すらなかった。社会人になって代表っていうか、責任を押し付けられることはあったけどな。
代表か。そういうのに憧れがなかったかといえば嘘になる。縁がなかったからあまり自分がという意識がなかった。
気分が高揚する。今から体がうずうずしてきた。
「おいっ! ちょっとは手加減しろ!」
「わっ!? ご、ごめん!」
気持ちが目の前に向いてなかった。そのせいでわたしの魔法がホリンくんに衝突するところだった。ホリンくんが声を上げてなかったら直撃させてしまったろう。
放課後、ホリンくんと魔法の特訓をするもののイマイチ集中できてないのだろうか。ちゃんと目の前に気持ちを向けなきゃダメだ。
基本的にはホリンくんと対峙し、攻撃魔法の打ち合いなんかをしている。単純だけど魔法のぶつけ合いは出力を上げるのに効果的だったりするのだ。たとえるならボクサーがサンドバックを叩いてパンチ力を上げるようなもんだろうか。ボクシングはやったことないけどね。
こういう訓練方法は学校で学ばなかったら知らなかったことだろう。魔法は使ってたら勝手に強くなるもんだと思ってたから。それも間違ってはないけれど、こうやってぶつけた方が効率的なのだ。
とはいえ、
「くそっ! なんて力だ」
言ってはなんだけどわたしとホリンくんでは魔法の力に差がありすぎた。
手加減しないとホリンくんの魔法じゃあ相殺もできない。さすがに直撃でもさせたら大ケガしてしまうだろう。
全力で魔法をぶつけ合える相手は今のところいない。少なくとも一年の中にはいなかった。
そのせいもあってこのアルバート魔道学校にきてから、使える魔法は増えたけれど魔法の出力自体はあまり変わりがない。
今までは体の成長に伴ってだんだんと強くなっていたけれど、それが頭打ちになってきたのかどうにも出力アップしてくれない。
うーむ、伸び悩みってやつか。
それでもその辺の魔道士よりも強いのは確かなんだけれども。普通だったらこのくらいで満足できちゃうんだろうなってレベル。
……そのはずなのに、なんで自分が強いって感じがしないんだろ?
考えたらすぐに答えが出た。
わたし、あんまり褒められてない!
このアルバート魔道学校じゃあ「最下級ごときがっ」とかいう目を向けてくるお貴族様ばかりだ。
そのせいですごい実力を見せているはずなのに褒められるどころかけなされてしまうのだ。
なんて理不尽!
とか言ってても認めたくないっていう気持ちはわからなくもない。誰だって自分よりも下の立場の人間には負けたなんて思いたくないものだ。それは異世界でも同じところを思うに人間の本質なのかもしれなかった。
あ~、わかってても褒められたいものは褒められたいのだ。これが承認欲求ってやつ?
前世じゃ諦めてたってのもあって気にならなかったけど、こうして考えると欲望が膨らんできてしまう。誰かわたしを褒めて!
「うわっ!? エル! だから手加減しろって言ってるだろ!」
「あっ、ごめん」
おっと、またやらかしてしまうところだった。集中集中。
でも、今回の対校戦で結果を残せれば、わたしに対するみんなの見方も変わってくるかも。これってチャンス?
おおっ! やる気が出るぜい!
せっかく異世界転生したんだからチートらしい強さってのを見せつけてやんぜ! 主にチートはアウスのおかげだけどな。
そのチートの元であるアウスは寝ている。よく寝ている。もともとそんなに起きてるタイプでもなかったけれど、王都に来てからさらに睡眠時間が増えた。
まあ精霊だしね。人間とは生活リズムだって違うのだろう。精霊に寿命とかあるかは知らんけど。
対校戦の時に起きてくれればいいけど。まあわたしだけでも自信はあるんだけどね。ふふん。
「うおおおおおおっ!?」
「あ」
ホリンくんに魔法が直撃してしまった。
ふっ飛んでいくホリンくん。これはまた治療室に直行かな? ……ほんとごめんホリンくん!
わたしはふっ飛んだホリンくんのもとまですっ飛んで行って治癒魔法を急いでかけるのだった。
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