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第陸拾伍話 ヴァスカトール公爵家からの依頼
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王城からクランハウスに戻るとお父様とお母様がクランハウスにいた。
「お父様、お母様、どうされたのですか。」
「アオイちゃんがどんなとこで暮らしているのか見てみたいというのもあるけどね。ギルドに護衛依頼の申請をしてきたから指名依頼の打ち合わせをしに来たのよ。それにしても立派な屋敷ね。」
「そうだな。これは、伯爵家の屋敷と言われても通用するな。」
「!!」
レオン兄さんが前に公爵家から依頼があったりするかもと言っていたからそれは驚かなかったけど、この屋敷が伯爵家の屋敷としても通用するくらい立派な屋敷なんだね。伯爵といえば上級貴族だ。それを公爵家の当主であるお父様から言われ、驚いてしまった。
レオン兄さんもわかっていただろうけど、あえて何も言わずに黙っていたのかな。
「それで、依頼って何ですか?」
「私たちも、そろそろ領地に帰ろうと思ってな。当主として、ノリスとカールに領地の仕事を任せっきりにも出来ないからな。ヴァスカトール領までの護衛の依頼を頼みに来たんだ。」
「ゲートは、使われないのですか。」
「ああ、貴族の役目として王都から領地までの街にお金を落とさないわけにはいかないからな。ゲートを使えば多額のお金を使い、安全ですぐにヴァスカトール領に帰れるが、ゲートだけで移動すると王国内の町や村が廃れてしまうからな。」
「確かにそうですね。」
「それに冒険者としてのアオイちゃんも見てみたいし、アオイちゃんを連れていけば領地にいるノリスやカールたちも喜ぶからね。」
私が行くのは確定なんですね。Eランクでは、王都の近くの森での依頼までしか出来ないから特例でAランクに昇格できたし、初めて王都内から出ての依頼なので、楽しみではあるけどね。
「ヒューイットさん、護衛のメンバーは、どうするんですか?」
「俺、レオン、ミオ、アオイ、アナ、アイラの六人だな。アナとアイラはEランクだがギルドと公爵様からも許可を貰えたので、いい経験になるだろうから連れていくことにした。」
Aランクだけど私もEランクの経験しかないからな。Sランク三人にAランク(Eランクの経験しかない)一人、Eランク二人での依頼受注か。
依頼主のお父様が許可をし、ギルドが許可出したのだから大丈夫なのだろう。
同じくらいのランク同士のパーティーでは、あり得ないだろうからこれもS、Aランクの高ランク冒険者の多いクランに加入したメリットなのかな。
まあ、ギルドと依頼主さんが許可しないとダメだろうけどさ。
「「アオイ(ちゃん)、頑張ろうね。」」
おお、アイラもアナもヤル気満々だね。普通はEランクでは受けれないからね
。
でも肩に力入りすぎじゃないかな……緊張しているのかもだけど……
「アナ、アイラ、頑張るのはいいが、そんなに力んでいては、ケガしたり、最悪、命を落とすことになるし、ミスにつながるから肩の力を抜け。
今からそれでは、依頼のときに疲労で何も出来なくなってしまうぞ。」
そうだよね。緊張感は大切だけど、緊張のしすぎは、失敗につながっちゃうもんね。
それに護衛依頼は、自分だけでなく依頼主さんも危険な目にあわせ、最悪の事態にもなりかねないからね。
「お父様、お母様。護衛頑張ります。無事にヴァスカトール領にお送りします。」
「ああ。だが無理はダメだぞ。冒険者だからといっても命は大切にしなければならない。万が一の場合は、レオンを盾にしなさい。レオンなら対処できるだろうからな。」
「それがいいわね。アオイちゃんそうしなさい。」
お父様、お母様……自身の実の息子を盾にしろとは……それはあんまりなのでは……レオン兄さんはSSランクだから強いだろうから対処できるだろうけど、
レオン兄さんがなんかかわいそう……
「まかせろ。何があろうとアオイは、俺が護る。」
いいや。レオン兄さん。護衛対象は、わたしではなく、お父様とお母様ですよ。
「お父様、お母様、どうされたのですか。」
「アオイちゃんがどんなとこで暮らしているのか見てみたいというのもあるけどね。ギルドに護衛依頼の申請をしてきたから指名依頼の打ち合わせをしに来たのよ。それにしても立派な屋敷ね。」
「そうだな。これは、伯爵家の屋敷と言われても通用するな。」
「!!」
レオン兄さんが前に公爵家から依頼があったりするかもと言っていたからそれは驚かなかったけど、この屋敷が伯爵家の屋敷としても通用するくらい立派な屋敷なんだね。伯爵といえば上級貴族だ。それを公爵家の当主であるお父様から言われ、驚いてしまった。
レオン兄さんもわかっていただろうけど、あえて何も言わずに黙っていたのかな。
「それで、依頼って何ですか?」
「私たちも、そろそろ領地に帰ろうと思ってな。当主として、ノリスとカールに領地の仕事を任せっきりにも出来ないからな。ヴァスカトール領までの護衛の依頼を頼みに来たんだ。」
「ゲートは、使われないのですか。」
「ああ、貴族の役目として王都から領地までの街にお金を落とさないわけにはいかないからな。ゲートを使えば多額のお金を使い、安全ですぐにヴァスカトール領に帰れるが、ゲートだけで移動すると王国内の町や村が廃れてしまうからな。」
「確かにそうですね。」
「それに冒険者としてのアオイちゃんも見てみたいし、アオイちゃんを連れていけば領地にいるノリスやカールたちも喜ぶからね。」
私が行くのは確定なんですね。Eランクでは、王都の近くの森での依頼までしか出来ないから特例でAランクに昇格できたし、初めて王都内から出ての依頼なので、楽しみではあるけどね。
「ヒューイットさん、護衛のメンバーは、どうするんですか?」
「俺、レオン、ミオ、アオイ、アナ、アイラの六人だな。アナとアイラはEランクだがギルドと公爵様からも許可を貰えたので、いい経験になるだろうから連れていくことにした。」
Aランクだけど私もEランクの経験しかないからな。Sランク三人にAランク(Eランクの経験しかない)一人、Eランク二人での依頼受注か。
依頼主のお父様が許可をし、ギルドが許可出したのだから大丈夫なのだろう。
同じくらいのランク同士のパーティーでは、あり得ないだろうからこれもS、Aランクの高ランク冒険者の多いクランに加入したメリットなのかな。
まあ、ギルドと依頼主さんが許可しないとダメだろうけどさ。
「「アオイ(ちゃん)、頑張ろうね。」」
おお、アイラもアナもヤル気満々だね。普通はEランクでは受けれないからね
。
でも肩に力入りすぎじゃないかな……緊張しているのかもだけど……
「アナ、アイラ、頑張るのはいいが、そんなに力んでいては、ケガしたり、最悪、命を落とすことになるし、ミスにつながるから肩の力を抜け。
今からそれでは、依頼のときに疲労で何も出来なくなってしまうぞ。」
そうだよね。緊張感は大切だけど、緊張のしすぎは、失敗につながっちゃうもんね。
それに護衛依頼は、自分だけでなく依頼主さんも危険な目にあわせ、最悪の事態にもなりかねないからね。
「お父様、お母様。護衛頑張ります。無事にヴァスカトール領にお送りします。」
「ああ。だが無理はダメだぞ。冒険者だからといっても命は大切にしなければならない。万が一の場合は、レオンを盾にしなさい。レオンなら対処できるだろうからな。」
「それがいいわね。アオイちゃんそうしなさい。」
お父様、お母様……自身の実の息子を盾にしろとは……それはあんまりなのでは……レオン兄さんはSSランクだから強いだろうから対処できるだろうけど、
レオン兄さんがなんかかわいそう……
「まかせろ。何があろうとアオイは、俺が護る。」
いいや。レオン兄さん。護衛対象は、わたしではなく、お父様とお母様ですよ。
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