38 / 79
第参拾捌話 本登録の前に
しおりを挟む
月日は流れ、私はついにこの日を向かえた。
「やった。Fランクの依頼成功三十回達成したぞ。此で適性試験合格したらついに本登録とEランク昇格だ。」
「アオイちゃん、まだ合格してないから早いけど、とりあえずおめでとう」
「シルバーさん、ありがとうございます。」
適性試験受けてないし、まだ昇格したわけではないけど、とりあえずという事で、シルバーさんにおめでとうと言われた。
ちなみにアイラは先月、本登録とEランクに昇格済みだ。
アイラは、魔法適性検査の結果は、残念ながら治癒魔法が使える水と聖属性の適性はどちらも無かったが、火・風・土の属性に魔法適性があった。
そして、今も以前言っていた通りに冒険者を続けている。
「じゃあ、まず魔法適性からこの機械で調べちゃおっか。じゃあ機械に手をかざしてね。」
「はい。よろしくお願いします。」
この機械に手をかざすだけで、魔法の適性があるか鑑定できるらしい。
【名前:アオイ 年齢:四歳 魔力:&\? 適性魔法:&/$"】
「おかしいな。魔力と適性魔法が表示されないな。アオイちゃんちょっと待っててね。」
「はい。わかりました。」
どして表示されないんだろう。機械の故障とかではないだろうし、私が持っているスキルとかが関係しているのかな?ヴィーナに聞いてみるか。
(ヴィーナ、どうなっているの?)
(久しぶりしゃないアオイ♥️ 全然呼んでくれないだもん。寂しかったわ。
ああ、魔力と適性が表示されない理由は神隠しスキルで鑑定が無効化されているからね。アオイが見せてもいいと思えば表示されるわよ)
(そんなスキルも持っていたのか。)
(適性魔法が全属性なのは、使ってればバレるだろうし、そのままでいいとしても、まあ鑑定結果見て驚かれはするだろうけどね。)
(魔力量の∞は隠蔽魔法で、八万くらいに隠蔽しといた方がいいわよ。魔力八万は多いけど、全属性だしで誤魔化せるんじゃないかしらね。多分)
(この機械では魔力量と適性魔法しか見られないけど、アオイが持っているスキルとか知りたかったらステータスオープンって言えば見れるわよ。
ステータスももしかしたら見せる機会があるかもしれないから後で確認してから隠蔽しといた方がいいわよ♥️)
(隠蔽魔法で念じれば思った通りに表示されるわよ♥️)
ステータスはあとで屋敷で確認するとして魔力量の隠蔽してから神隠しスキルを一時解除のために見せていいと思えばいいんだな。
「アオイちゃん、お待たせ。もう一度、手をかざしてくれるかな」
「はい」
【アオイ 四歳 魔力:八万 適性魔法:全属性】
言われた通りに再度、手をかざすと今度はちゃんと表示され、ちゃんと隠蔽も出来ているようだ。
「魔力量八万で!!、適性魔法が全属性!!」
シルバーさんが驚いてから動かないんだけどどうしたのかな?ヴィーナも驚かれるでしょうとは言っていたから驚かれるのは想定していたけど、さっきからシルバーさんが驚いた顔のまま全く動かないんだけど、それにシルバーさんが驚いて叫んだから周りからジロジロ見られていて落ち着かない。
「シルバーさん、シルバーさん」
「おっと、何だいアオイちゃん。」
「かたまってないで、適性試験の続きお願いします。」
「アオイちゃん、適性試験を続ける前にお話があるからギルマスの所に僕と一緒にきてくれるかな。」
「わかりました。」
ギルマスの所にいくほどヤバいことなの?ヴィーナが大丈夫って言ったから言われた通りにしたけど、もっと下げたりしといた方がよかったのか。
受付業務を他の人に任せてからシルバーさんに連れられギルマスの部屋へ向かった。
「シルバーです。ギルマスお話ししたいことがありますので、入室してもよろしいでしょうか。」
「構わんぞ。どうぞなのじゃ」
「失礼します。」
入室許可をギルマスからもらったシルバーさんと私は、座るように言われ椅子に座るとシルバーさんが話し始めた。
「ギルマス、実は先ほどアオイちゃんの魔法適性検査をしたのですが、魔力量八万、適性魔法全属性でした。」
「なんじゃと!!」
「それを知るものは他には居まいな?」
「実は驚いて叫んでしまいまして、僕の声でその場にいた冒険者がこちらを見ていたので、聞こえてしまっているかもしれません。申し訳ございません。」
「問題だが、起こってしまった事はもうどうにもならん。
以後気を付けるように。」
「はい。すみませんでした。アオイちゃんもごめんね。」
「いいえ。連れられてきたけど、魔力量と適性魔法が全属性なのが問題なのかなとは思ってますが、それほど大事なのですか?」
「アオイは、わかっておらんのか。魔力量が多く、全属性など知られれば、パーティーへの多数からの勧誘や嫉妬からの嫌がらせなど色々面倒事があるのじゃ」
「適性魔法は、使っていればいずれバレるじゃろうけどな。
まあ過去に一人だけじゃがおったしな。
魔力量は四歳で測る事は通常ないが、一般的に測る七歳での平均は五千くらいじゃ。
過去に一番高かったのが、百年以上前に学院に入学する際に伯爵家の三男が出した十万だったのじゃ。
その三男も全属性じゃった。アオイの魔力量は四歳で現在も破られておらん最年少SSSランク冒険者の七歳の時の魔力量に近いのじゃあからな大問題じゃ。」
「魔力量は魔法を使ったり、鍛えれば増えるからのうぉ。アオイは冒険者でEランクとなれば頻繁に魔法を使うことになるじゃろうから七歳になったアオイは十万以上になるのは確定しているのじゃ。」
転生者の伯爵家三男で最年少SSSランク冒険者と同じ全属性で、七歳の時の魔力量と四歳の私が二万しか差がない。
これは驚いてギルマスに報告となるはずだよね……
「やった。Fランクの依頼成功三十回達成したぞ。此で適性試験合格したらついに本登録とEランク昇格だ。」
「アオイちゃん、まだ合格してないから早いけど、とりあえずおめでとう」
「シルバーさん、ありがとうございます。」
適性試験受けてないし、まだ昇格したわけではないけど、とりあえずという事で、シルバーさんにおめでとうと言われた。
ちなみにアイラは先月、本登録とEランクに昇格済みだ。
アイラは、魔法適性検査の結果は、残念ながら治癒魔法が使える水と聖属性の適性はどちらも無かったが、火・風・土の属性に魔法適性があった。
そして、今も以前言っていた通りに冒険者を続けている。
「じゃあ、まず魔法適性からこの機械で調べちゃおっか。じゃあ機械に手をかざしてね。」
「はい。よろしくお願いします。」
この機械に手をかざすだけで、魔法の適性があるか鑑定できるらしい。
【名前:アオイ 年齢:四歳 魔力:&\? 適性魔法:&/$"】
「おかしいな。魔力と適性魔法が表示されないな。アオイちゃんちょっと待っててね。」
「はい。わかりました。」
どして表示されないんだろう。機械の故障とかではないだろうし、私が持っているスキルとかが関係しているのかな?ヴィーナに聞いてみるか。
(ヴィーナ、どうなっているの?)
(久しぶりしゃないアオイ♥️ 全然呼んでくれないだもん。寂しかったわ。
ああ、魔力と適性が表示されない理由は神隠しスキルで鑑定が無効化されているからね。アオイが見せてもいいと思えば表示されるわよ)
(そんなスキルも持っていたのか。)
(適性魔法が全属性なのは、使ってればバレるだろうし、そのままでいいとしても、まあ鑑定結果見て驚かれはするだろうけどね。)
(魔力量の∞は隠蔽魔法で、八万くらいに隠蔽しといた方がいいわよ。魔力八万は多いけど、全属性だしで誤魔化せるんじゃないかしらね。多分)
(この機械では魔力量と適性魔法しか見られないけど、アオイが持っているスキルとか知りたかったらステータスオープンって言えば見れるわよ。
ステータスももしかしたら見せる機会があるかもしれないから後で確認してから隠蔽しといた方がいいわよ♥️)
(隠蔽魔法で念じれば思った通りに表示されるわよ♥️)
ステータスはあとで屋敷で確認するとして魔力量の隠蔽してから神隠しスキルを一時解除のために見せていいと思えばいいんだな。
「アオイちゃん、お待たせ。もう一度、手をかざしてくれるかな」
「はい」
【アオイ 四歳 魔力:八万 適性魔法:全属性】
言われた通りに再度、手をかざすと今度はちゃんと表示され、ちゃんと隠蔽も出来ているようだ。
「魔力量八万で!!、適性魔法が全属性!!」
シルバーさんが驚いてから動かないんだけどどうしたのかな?ヴィーナも驚かれるでしょうとは言っていたから驚かれるのは想定していたけど、さっきからシルバーさんが驚いた顔のまま全く動かないんだけど、それにシルバーさんが驚いて叫んだから周りからジロジロ見られていて落ち着かない。
「シルバーさん、シルバーさん」
「おっと、何だいアオイちゃん。」
「かたまってないで、適性試験の続きお願いします。」
「アオイちゃん、適性試験を続ける前にお話があるからギルマスの所に僕と一緒にきてくれるかな。」
「わかりました。」
ギルマスの所にいくほどヤバいことなの?ヴィーナが大丈夫って言ったから言われた通りにしたけど、もっと下げたりしといた方がよかったのか。
受付業務を他の人に任せてからシルバーさんに連れられギルマスの部屋へ向かった。
「シルバーです。ギルマスお話ししたいことがありますので、入室してもよろしいでしょうか。」
「構わんぞ。どうぞなのじゃ」
「失礼します。」
入室許可をギルマスからもらったシルバーさんと私は、座るように言われ椅子に座るとシルバーさんが話し始めた。
「ギルマス、実は先ほどアオイちゃんの魔法適性検査をしたのですが、魔力量八万、適性魔法全属性でした。」
「なんじゃと!!」
「それを知るものは他には居まいな?」
「実は驚いて叫んでしまいまして、僕の声でその場にいた冒険者がこちらを見ていたので、聞こえてしまっているかもしれません。申し訳ございません。」
「問題だが、起こってしまった事はもうどうにもならん。
以後気を付けるように。」
「はい。すみませんでした。アオイちゃんもごめんね。」
「いいえ。連れられてきたけど、魔力量と適性魔法が全属性なのが問題なのかなとは思ってますが、それほど大事なのですか?」
「アオイは、わかっておらんのか。魔力量が多く、全属性など知られれば、パーティーへの多数からの勧誘や嫉妬からの嫌がらせなど色々面倒事があるのじゃ」
「適性魔法は、使っていればいずれバレるじゃろうけどな。
まあ過去に一人だけじゃがおったしな。
魔力量は四歳で測る事は通常ないが、一般的に測る七歳での平均は五千くらいじゃ。
過去に一番高かったのが、百年以上前に学院に入学する際に伯爵家の三男が出した十万だったのじゃ。
その三男も全属性じゃった。アオイの魔力量は四歳で現在も破られておらん最年少SSSランク冒険者の七歳の時の魔力量に近いのじゃあからな大問題じゃ。」
「魔力量は魔法を使ったり、鍛えれば増えるからのうぉ。アオイは冒険者でEランクとなれば頻繁に魔法を使うことになるじゃろうから七歳になったアオイは十万以上になるのは確定しているのじゃ。」
転生者の伯爵家三男で最年少SSSランク冒険者と同じ全属性で、七歳の時の魔力量と四歳の私が二万しか差がない。
これは驚いてギルマスに報告となるはずだよね……
10
お気に入りに追加
554
あなたにおすすめの小説
異世界生活物語
花屋の息子
ファンタジー
目が覚めると、そこはとんでもなく時代遅れな異世界だった。転生のお約束である魔力修行どころか何も出来ない赤ちゃん時代には、流石に凹んだりもしたが俺はめげない。なんて言っても、魔法と言う素敵なファンタジーの産物がある世界なのだから・・・知っている魔法に比べると低出力なきもするが。
そんな魔法だけでどうにかなるのか???
地球での生活をしていたはずの俺は異世界転生を果たしていた。転生したオジ兄ちゃんの異世界における心機一転頑張ります的ストーリー
転生王女は現代知識で無双する
紫苑
ファンタジー
普通に働き、生活していた28歳。
突然異世界に転生してしまった。
定番になった異世界転生のお話。
仲良し家族に愛されながら転生を隠しもせず前世で培ったアニメチート魔法や知識で色んな事に首を突っ込んでいく王女レイチェル。
見た目は子供、頭脳は大人。
現代日本ってあらゆる事が自由で、教育水準は高いし平和だったんだと実感しながら頑張って生きていくそんなお話です。
魔法、亜人、奴隷、農業、畜産業など色んな話が出てきます。
伏線回収は後の方になるので最初はわからない事が多いと思いますが、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
読んでくれる皆さまに心から感謝です。
こちらの世界でも図太く生きていきます
柚子ライム
ファンタジー
銀座を歩いていたら異世界に!?
若返って異世界デビュー。
がんばって生きていこうと思います。
のんびり更新になる予定。
気長にお付き合いいただけると幸いです。
★加筆修正中★
なろう様にも掲載しています。
神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
異世界無知な私が転生~目指すはスローライフ~
丹葉 菟ニ
ファンタジー
倉山美穂 39歳10ヶ月
働けるうちにあったか猫をタップリ着込んで、働いて稼いで老後は ゆっくりスローライフだと夢見るおばさん。
いつもと変わらない日常、隣のブリっ子後輩を適当にあしらいながらも仕事しろと注意してたら突然地震!
悲鳴と逃げ惑う人達の中で咄嗟に 机の下で丸くなる。
対処としては間違って無かった筈なのにぜか飛ばされる感覚に襲われたら静かになってた。
・・・顔は綺麗だけど。なんかやだ、面倒臭い奴 出てきた。
もう少しマシな奴いませんかね?
あっ、出てきた。
男前ですね・・・落ち着いてください。
あっ、やっぱり神様なのね。
転生に当たって便利能力くれるならそれでお願いします。
ノベラを知らないおばさんが 異世界に行くお話です。
不定期更新
誤字脱字
理解不能
読みにくい 等あるかと思いますが、お付き合いして下さる方大歓迎です。
スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます
銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。
死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。
そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。
そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。
※10万文字が超えそうなので、長編にしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる