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第参拾伍話 昇格しました
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三日間の依頼も終わり、あと一回で昇格できる
アオイは翌日の朝から早速、ギルドに向かったのだが……
「アイラ、何でいるの?今日は休むんじゃなかったの?あとその猫なに?」
「ああ、あれな。あれは嘘や。猫に関してはあとで話すわ。」
「そう言っとけば、もしかしたらアオイが休んで、うちだけ昇格して差つけられる思ったんや。」
「まあ、アオイも端っから依頼受けるつもりでいたみたいやし、バレてしもうたけどな。」
「アオイも端っから受けるつもりだったんやろ?」
「うぅ……ノーコメントで」
「それ、もう認めとるようなもんやん。それに言わなくてもアオイはわかりやすいからな顔に出とるで」
「悔しい~ 私はわからなかったのに~ キィィ~」
「まあ、いいや。それより何かいい依頼あった?」
「ああ、あったでぇ。というかもう終わった。」
「えっ ??」
「猫探しの依頼なんやけどな。ギルドに来る途中で、首輪つけた猫が近寄ってきたんよ。
首輪ついてはるし、飼い猫で飼い主が探している思って、猫連れてギルドに依頼が来てないか確認に来て、依頼書あったからこれから受注申請するところや。」
「依頼人さんが探している猫がその猫と特徴が似ていると……」
「そう言うこっちゃ」
「じゃあ、うちは受付行くわ。アオイもいい依頼あるといいな。」
アイラは手を振りながら受付に向かっていた。
「ズルい気もするけど、そういうラッキーもあるよね。私もクエストボードで依頼確認しよっと」
「ドブさらい、城壁の修復の手伝い、荷物運び……」
「ああ、これにしよう。冒険者ギルドでの薬草の仕分。Eランクになると薬草採取の依頼もあるって言っていたし、どんな薬草があるかとか知れるし、どこに生息しているか教えてくれたりするかもしれないし、今後の為になる。
これに決定。」
依頼書を持って受付に向かった。アイラはもういなかったので、依頼人さんに猫を届けに行ったんだろうな。
「シルバーさん、この依頼でお願いします。」
受付でシルバーさんに依頼書とギルドカードを提出する。
「はい。確認済んだよ。ギルドの依頼受けてくれるだね。そこから入って奥の部屋で鑑定士が薬草鑑定しているから鑑定済みの薬草を仕分けてくれるかな」
「はい。わかりました。」
「これが完了したら、アオイちゃんGランクに昇格でしょう。頑張ってね。」
「はい。こちらこそよろしくお願いします。」
受付の脇から奥の部屋へ向かった。
「仕分けの依頼受けたアオイです。よろしくお願いします。」
「俺は、鑑定士のカールだ」
「ワシは、ジョゼフじゃあ」
「私は、ナコよ。よろしく」
「私は、ルルよ。よろしくね。」
「ポーションには、下級ポーション、中級ポーション、上級ポーション、体力回復ポーション、魔力回復ポーションがある。」
「効き目の高いポーションほど、希少で高価な薬草が使われている。」
「今回、アオイには、ルルと一緒に下級ポーションに使う薬草の仕分けを担当してもらう。」
「この山積みになっている鑑定済みの薬草から下級ポーションに使うこのナヤタ草とハミル草を集めて、薬草ごとに束にしてナユタ草は赤い箱にハミル草は青い箱に入れてくれて分けてくれればいい。わからなければルルに聞くといい。」
カールさんから説明を受け、仕分け作業を開始した。
ナヤタ草は、地球のアロエみたいなので、ハミル草は、ラベンダーみたいな薬草だった。
当たり前だが、上級ポーションや中級ポーションより薬草が入手しやすいので、値段も安く、多くの人が使うので、下級ポーションの仕分けが一番多くなる。
だけど薬草もナヤタ草とハミル草が一番多いので、仕分けを間違える事はないからただ数をこなせばいいので楽かもしれない。
そんな事を思いながら作業し続けやっと仕分けも終わった。
「アオイちゃん、今日はお疲れ様。」
「冒険者が群生地見つけたとかで、あるだけ取ってきやがったからな。
今日はいつもの三倍以上の量だったな。」
「まったく、群生地見つけて全部取ってくる奴があるかっててんだ。
今後生えて来なくなったらどうするつもりなんじゃまったく。」
「本当よね。今回は下級ポーション用の薬草だったからまだいいけど、中級や上級に必要な薬草だったら大変だったわ。
だから中級や上級に必要な薬草でも同じ事やるだろうからギルドがその冒険者たちにペナルティをあたえたみたいよ。」
「当然じゃ」
「アオイちゃんも昇格して、薬草採取の依頼受けた時は気をつけるのよ。全部取っちゃうと生えてこなくなることもあるからある程度残して採取するようにね。」
「はい。ありがとうございます。気をつけます。」
「今日はご苦労だったな。完了のサインはしといたから受付に行くといい。」
依頼完了書を受け取り受付に報告に向かった。
「セシルさん、依頼完了しました。ギルドカードと完了書です。」
「はい。お疲れ様。アオイちゃんもGランク昇格ね。この調子で頑張ってね。」
「アオイちゃんにアイラちゃんからの伝言があるわ。明日十時にギルド集合ですって」
「わかりました。ありがとうございます。」
私はついにGランクに昇格した。
明日、待ち合わせしてまた一緒に依頼うけたりするのか?それともどこかに出かけるつもりなのかな?
まあ、どちらにしても二人共昇格したし、お祝いしなくっちゃねと考えながら帰宅した。
アオイは翌日の朝から早速、ギルドに向かったのだが……
「アイラ、何でいるの?今日は休むんじゃなかったの?あとその猫なに?」
「ああ、あれな。あれは嘘や。猫に関してはあとで話すわ。」
「そう言っとけば、もしかしたらアオイが休んで、うちだけ昇格して差つけられる思ったんや。」
「まあ、アオイも端っから依頼受けるつもりでいたみたいやし、バレてしもうたけどな。」
「アオイも端っから受けるつもりだったんやろ?」
「うぅ……ノーコメントで」
「それ、もう認めとるようなもんやん。それに言わなくてもアオイはわかりやすいからな顔に出とるで」
「悔しい~ 私はわからなかったのに~ キィィ~」
「まあ、いいや。それより何かいい依頼あった?」
「ああ、あったでぇ。というかもう終わった。」
「えっ ??」
「猫探しの依頼なんやけどな。ギルドに来る途中で、首輪つけた猫が近寄ってきたんよ。
首輪ついてはるし、飼い猫で飼い主が探している思って、猫連れてギルドに依頼が来てないか確認に来て、依頼書あったからこれから受注申請するところや。」
「依頼人さんが探している猫がその猫と特徴が似ていると……」
「そう言うこっちゃ」
「じゃあ、うちは受付行くわ。アオイもいい依頼あるといいな。」
アイラは手を振りながら受付に向かっていた。
「ズルい気もするけど、そういうラッキーもあるよね。私もクエストボードで依頼確認しよっと」
「ドブさらい、城壁の修復の手伝い、荷物運び……」
「ああ、これにしよう。冒険者ギルドでの薬草の仕分。Eランクになると薬草採取の依頼もあるって言っていたし、どんな薬草があるかとか知れるし、どこに生息しているか教えてくれたりするかもしれないし、今後の為になる。
これに決定。」
依頼書を持って受付に向かった。アイラはもういなかったので、依頼人さんに猫を届けに行ったんだろうな。
「シルバーさん、この依頼でお願いします。」
受付でシルバーさんに依頼書とギルドカードを提出する。
「はい。確認済んだよ。ギルドの依頼受けてくれるだね。そこから入って奥の部屋で鑑定士が薬草鑑定しているから鑑定済みの薬草を仕分けてくれるかな」
「はい。わかりました。」
「これが完了したら、アオイちゃんGランクに昇格でしょう。頑張ってね。」
「はい。こちらこそよろしくお願いします。」
受付の脇から奥の部屋へ向かった。
「仕分けの依頼受けたアオイです。よろしくお願いします。」
「俺は、鑑定士のカールだ」
「ワシは、ジョゼフじゃあ」
「私は、ナコよ。よろしく」
「私は、ルルよ。よろしくね。」
「ポーションには、下級ポーション、中級ポーション、上級ポーション、体力回復ポーション、魔力回復ポーションがある。」
「効き目の高いポーションほど、希少で高価な薬草が使われている。」
「今回、アオイには、ルルと一緒に下級ポーションに使う薬草の仕分けを担当してもらう。」
「この山積みになっている鑑定済みの薬草から下級ポーションに使うこのナヤタ草とハミル草を集めて、薬草ごとに束にしてナユタ草は赤い箱にハミル草は青い箱に入れてくれて分けてくれればいい。わからなければルルに聞くといい。」
カールさんから説明を受け、仕分け作業を開始した。
ナヤタ草は、地球のアロエみたいなので、ハミル草は、ラベンダーみたいな薬草だった。
当たり前だが、上級ポーションや中級ポーションより薬草が入手しやすいので、値段も安く、多くの人が使うので、下級ポーションの仕分けが一番多くなる。
だけど薬草もナヤタ草とハミル草が一番多いので、仕分けを間違える事はないからただ数をこなせばいいので楽かもしれない。
そんな事を思いながら作業し続けやっと仕分けも終わった。
「アオイちゃん、今日はお疲れ様。」
「冒険者が群生地見つけたとかで、あるだけ取ってきやがったからな。
今日はいつもの三倍以上の量だったな。」
「まったく、群生地見つけて全部取ってくる奴があるかっててんだ。
今後生えて来なくなったらどうするつもりなんじゃまったく。」
「本当よね。今回は下級ポーション用の薬草だったからまだいいけど、中級や上級に必要な薬草だったら大変だったわ。
だから中級や上級に必要な薬草でも同じ事やるだろうからギルドがその冒険者たちにペナルティをあたえたみたいよ。」
「当然じゃ」
「アオイちゃんも昇格して、薬草採取の依頼受けた時は気をつけるのよ。全部取っちゃうと生えてこなくなることもあるからある程度残して採取するようにね。」
「はい。ありがとうございます。気をつけます。」
「今日はご苦労だったな。完了のサインはしといたから受付に行くといい。」
依頼完了書を受け取り受付に報告に向かった。
「セシルさん、依頼完了しました。ギルドカードと完了書です。」
「はい。お疲れ様。アオイちゃんもGランク昇格ね。この調子で頑張ってね。」
「アオイちゃんにアイラちゃんからの伝言があるわ。明日十時にギルド集合ですって」
「わかりました。ありがとうございます。」
私はついにGランクに昇格した。
明日、待ち合わせしてまた一緒に依頼うけたりするのか?それともどこかに出かけるつもりなのかな?
まあ、どちらにしても二人共昇格したし、お祝いしなくっちゃねと考えながら帰宅した。
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