3 / 6
第三話 冒険者登録しにギルドへ
しおりを挟む
馬車が準備されており、私とアリスは馬車に乗り込み王城を出て、まずは武器防具屋に向かった。
冒険者なら徒歩で向かうべきなのだろうが、王女と下位貴族の男爵家の令嬢とはいえ貴族なのだから馬車での移動は仕方がない。
武器防具屋で、私は剣と防具を購入、魔法メインのアリスは杖と予備に短剣、ローブを購入した。
私が購入した剣はローズナイト王国など多くの国で一般的なロングソードと呼ばれる両刃の剣ではなく、東方にある島国の剣で刀と呼ばれる片刃の剣だ。
見た目も美しく惚れ込んで刀を使いたいと思ったのもあるが、剣技を教えてくれた近衛騎士団長とSランク冒険者で目標にしていた亡くなってしまった叔父の剣が刀だったので、使いなれているというのもある。
近衛騎士団長は普段は両刃の剣を差しているし、使用しているし、私もロングソードでの剣技も学んだので、使えないわけではない。
私の防具やアリスの杖やローブはこれから登録に行くような者が身に付けるような物ではなく、高ランク冒険者が身に付けるようなレアな素材が使われていたり、付与がされている高価な物だ。
この格好で登録に行ったらお遊び半分の貴族だと悪目立ちしてしまうだろうが、仕方がない。
そんなことを考えていると馬車が停まったので、どうやら冒険者ギルドに到着したようだ。
「アリス。馬車での移動、そしてこの武器と防具で悪目立ちするでしょうが、冒険者になり来たのですから気にしすぎずに落ち着いて、ギルドに入り試験に二人とも合格し、冒険者になるますわよ。」
「はい。マリン。」
覚悟を決めて馬車から降り、登録するために二人で冒険者ギルドの扉を開けた。
中に入るとやっぱり皆がこちらを注目し、何やら話したりしているようですね。
「見ない顔だな。」
「すげえ。高そうな装備だな。」
「他のギルドから来た高ランク冒険者か。」
「それにしては、年齢制限がないからとはいえ若すぎるだろう。」
「二人ともかわいいし、いい体してんな。あとで声かけてみるか。」
「お前じゃ無理だよ。俺でギリいけるかだな。」
「お前でも無理だよ。」
やはり若い女性二人、身に付けている装備、悪目立ちしますよね。
女性だからか、下世話な話をしている方もいますね。
まあ、とりあえず登録するために受付にいきましょう。
そうして、二人で空いている受付に向かった。
「すみません。」
「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか。」
「私たち冒険者登録しにきました。」
受付嬢に冒険者登録しに来た事を伝えた。
すると……
「おいおい。登録しに来たんだってよ。あの装備で登録しにくるとか、お遊び半分で冒険者をなめてるどこかのお貴族様の令嬢か。」
「だろうな。」
「そんなに冒険者は甘くないつうの」
登録しに来たと聞いて、好き勝手言われてしまってますね。
仕方ないですが……
「冒険者登録ですね。かしこまりました。こちらの用紙に名前とわかるのであればご自身の適性のある魔法属性を書いてください。
わからなくても、書かれた事が正しいかを鑑定しますので、大丈夫ですけどね。」
書き終えると受付嬢に用紙を提出した。
「ええ、五属性にこちらは全属性」
書かれた用紙の内容を確認した受付嬢が驚いて叫んだ。
個人の情報を受付嬢が大勢の前で叫んじゃダメだろう。
「五属性に全属性持ちだってよ。」
「お貴族様で決まりだな。」
「自分の属性を知って、学園で他より飛び抜けてたから学園卒業したから調子にのって、登録しに来た口だな。」
ほら、叫んじゃったから私たちの持っている属性を聞いた人たちが、また好き勝手言っているじゃないですか。
冒険者になるのに年齢制限はないので、平民は富裕層や優秀でない者は学園通わず働き出すので、登録するが、学園に通っている者は王族や貴族の令息、令嬢ばかりなので、学業が疎かになったり、万が一があったら問題なので、学園在学中は登録出来ず、登録は卒業後と決まりがある。
「失礼しました。叫んでしまい情報を漏らしてしまい申し訳ございません。
では書いていただいた事が正しいか鑑定しますので、お一人ずつこちらの水晶に触れてください。」
学園を卒業していれば、学園で鑑定するので、適性を答えるだけで、昔は再鑑定は必要なかったのだが、過去に学園を卒業した貴族の令息が一属性しか使えないのに登録時に三属性を記入し、登録後にパーティーに所属したが、魔法攻撃でしか倒せない魔物の討伐依頼に参加したことで、大怪我をして依頼に失敗したということがあり、調べてみたら一属性しかなくしかも無属性だったために魔法攻撃ができなかったということらしく、誰も死ななかったがこういう事が二度と無いように言ったことが正しいか再鑑定するように決められたらしい。
「お二人共、ありがとうございました。属性は間違いありません。
続いて、演習場での登録試験を行いますので、あちらから演習場に向かってください。」
「「わかりました。」」
そして、私たちは演習場へ向かった。
登録試験を他の冒険者が観戦できるギルドがあったりするみたいだが、ローズナイト王国の王都にギルドでは、観戦できない決まりになっている様で、ギルド内に居て、色々言っていた冒険者たちがついてくることはなかった。
冒険者なら徒歩で向かうべきなのだろうが、王女と下位貴族の男爵家の令嬢とはいえ貴族なのだから馬車での移動は仕方がない。
武器防具屋で、私は剣と防具を購入、魔法メインのアリスは杖と予備に短剣、ローブを購入した。
私が購入した剣はローズナイト王国など多くの国で一般的なロングソードと呼ばれる両刃の剣ではなく、東方にある島国の剣で刀と呼ばれる片刃の剣だ。
見た目も美しく惚れ込んで刀を使いたいと思ったのもあるが、剣技を教えてくれた近衛騎士団長とSランク冒険者で目標にしていた亡くなってしまった叔父の剣が刀だったので、使いなれているというのもある。
近衛騎士団長は普段は両刃の剣を差しているし、使用しているし、私もロングソードでの剣技も学んだので、使えないわけではない。
私の防具やアリスの杖やローブはこれから登録に行くような者が身に付けるような物ではなく、高ランク冒険者が身に付けるようなレアな素材が使われていたり、付与がされている高価な物だ。
この格好で登録に行ったらお遊び半分の貴族だと悪目立ちしてしまうだろうが、仕方がない。
そんなことを考えていると馬車が停まったので、どうやら冒険者ギルドに到着したようだ。
「アリス。馬車での移動、そしてこの武器と防具で悪目立ちするでしょうが、冒険者になり来たのですから気にしすぎずに落ち着いて、ギルドに入り試験に二人とも合格し、冒険者になるますわよ。」
「はい。マリン。」
覚悟を決めて馬車から降り、登録するために二人で冒険者ギルドの扉を開けた。
中に入るとやっぱり皆がこちらを注目し、何やら話したりしているようですね。
「見ない顔だな。」
「すげえ。高そうな装備だな。」
「他のギルドから来た高ランク冒険者か。」
「それにしては、年齢制限がないからとはいえ若すぎるだろう。」
「二人ともかわいいし、いい体してんな。あとで声かけてみるか。」
「お前じゃ無理だよ。俺でギリいけるかだな。」
「お前でも無理だよ。」
やはり若い女性二人、身に付けている装備、悪目立ちしますよね。
女性だからか、下世話な話をしている方もいますね。
まあ、とりあえず登録するために受付にいきましょう。
そうして、二人で空いている受付に向かった。
「すみません。」
「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか。」
「私たち冒険者登録しにきました。」
受付嬢に冒険者登録しに来た事を伝えた。
すると……
「おいおい。登録しに来たんだってよ。あの装備で登録しにくるとか、お遊び半分で冒険者をなめてるどこかのお貴族様の令嬢か。」
「だろうな。」
「そんなに冒険者は甘くないつうの」
登録しに来たと聞いて、好き勝手言われてしまってますね。
仕方ないですが……
「冒険者登録ですね。かしこまりました。こちらの用紙に名前とわかるのであればご自身の適性のある魔法属性を書いてください。
わからなくても、書かれた事が正しいかを鑑定しますので、大丈夫ですけどね。」
書き終えると受付嬢に用紙を提出した。
「ええ、五属性にこちらは全属性」
書かれた用紙の内容を確認した受付嬢が驚いて叫んだ。
個人の情報を受付嬢が大勢の前で叫んじゃダメだろう。
「五属性に全属性持ちだってよ。」
「お貴族様で決まりだな。」
「自分の属性を知って、学園で他より飛び抜けてたから学園卒業したから調子にのって、登録しに来た口だな。」
ほら、叫んじゃったから私たちの持っている属性を聞いた人たちが、また好き勝手言っているじゃないですか。
冒険者になるのに年齢制限はないので、平民は富裕層や優秀でない者は学園通わず働き出すので、登録するが、学園に通っている者は王族や貴族の令息、令嬢ばかりなので、学業が疎かになったり、万が一があったら問題なので、学園在学中は登録出来ず、登録は卒業後と決まりがある。
「失礼しました。叫んでしまい情報を漏らしてしまい申し訳ございません。
では書いていただいた事が正しいか鑑定しますので、お一人ずつこちらの水晶に触れてください。」
学園を卒業していれば、学園で鑑定するので、適性を答えるだけで、昔は再鑑定は必要なかったのだが、過去に学園を卒業した貴族の令息が一属性しか使えないのに登録時に三属性を記入し、登録後にパーティーに所属したが、魔法攻撃でしか倒せない魔物の討伐依頼に参加したことで、大怪我をして依頼に失敗したということがあり、調べてみたら一属性しかなくしかも無属性だったために魔法攻撃ができなかったということらしく、誰も死ななかったがこういう事が二度と無いように言ったことが正しいか再鑑定するように決められたらしい。
「お二人共、ありがとうございました。属性は間違いありません。
続いて、演習場での登録試験を行いますので、あちらから演習場に向かってください。」
「「わかりました。」」
そして、私たちは演習場へ向かった。
登録試験を他の冒険者が観戦できるギルドがあったりするみたいだが、ローズナイト王国の王都にギルドでは、観戦できない決まりになっている様で、ギルド内に居て、色々言っていた冒険者たちがついてくることはなかった。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
追放したんでしょ?楽しく暮らしてるのでほっといて
だましだまし
ファンタジー
私たちの未来の王子妃を影なり日向なりと支える為に存在している。
敬愛する侯爵令嬢ディボラ様の為に切磋琢磨し、鼓舞し合い、己を磨いてきた。
決して追放に備えていた訳では無いのよ?
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
親友に裏切られ聖女の立場を乗っ取られたけど、私はただの聖女じゃないらしい
咲貴
ファンタジー
孤児院で暮らすニーナは、聖女が触れると光る、という聖女判定の石を光らせてしまった。
新しい聖女を捜しに来ていた捜索隊に報告しようとするが、同じ孤児院で姉妹同然に育った、親友イルザに聖女の立場を乗っ取られてしまう。
「私こそが聖女なの。惨めな孤児院生活とはおさらばして、私はお城で良い生活を送るのよ」
イルザは悪びれず私に言い放った。
でも私、どうやらただの聖女じゃないらしいよ?
※こちらの作品は『小説家になろう』にも投稿しています
団長サマの幼馴染が聖女の座をよこせというので譲ってあげました
毒島醜女
ファンタジー
※某ちゃんねる風創作
『魔力掲示板』
特定の魔法陣を描けば老若男女、貧富の差関係なくアクセスできる掲示板。ビジネスの情報交換、政治の議論、それだけでなく世間話のようなフランクなものまで存在する。
平民レベルの微力な魔力でも打ち込めるものから、貴族クラスの魔力を有するものしか開けないものから多種多様である。勿論そういった身分に関わらずに交流できる掲示板もある。
今日もまた、掲示板は悲喜こもごもに賑わっていた――
『忘れられた公爵家』の令嬢がその美貌を存分に発揮した3ヶ月
りょう。
ファンタジー
貴族達の中で『忘れられた公爵家』と言われるハイトランデ公爵家の娘セスティーナは、とんでもない美貌の持ち主だった。
1話だいたい1500字くらいを想定してます。
1話ごとにスポットが当たる場面が変わります。
更新は不定期。
完成後に完全修正した内容を小説家になろうに投稿予定です。
恋愛とファンタジーの中間のような話です。
主人公ががっつり恋愛をする話ではありませんのでご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる