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第2話 異世界に来てもこの家で有り難いのじゃ
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聞き忘れていたので聞いてみたところ異世界の神様はアルカディアスという名だということじゃ。
アルカディ様が異世界に行くにあたり、見た目は変わらないが魔力を内包する器官を地球仕様から異世界仕様に体を弄ったり、加護やスキルを付けてくれたようじゃ。
異世界転移特典ってやつじゃな。
「これから転移してもらうのはウクラロシ王国という国のスピリッツ辺境伯が領主を務めているウォッカルという街になります。
山や森に囲まれ魔獣も多く出てくるので気をつけてください。
お二人の能力で倒せない魔獣は居ませんけどね」
アルカディアス様の話を聞いて地球に居たときに暮らしていた田舎街で自然に囲まれていて、違いは魔獣が出るくらいじゃなと感じた。
油断は禁物じゃが、儂らで倒せない魔獣は居ないとのことじゃし問題ないじゃろう。
「転移する前に何かありますか?」
「子供や孫たち、隣夫婦とその子供たちに伝言とか出来んかの?」
「そうですね。突然居なくなってしまって心配させてしまっているでしょうから私からもお爺さんと同じことを頼みたいですね」
「わかりました。伝えておきます。地球が危険な状態なのは伏せますが、お二人に関することは真実を全て伝えておきます」
話を聞いた孫や隣夫婦の子供たちは羨ましがるじゃろうな。
そして儂らの体が光ると目の前が真っ白となり、気がつくと見たことないが懐かしい感じの景色が広がっていた。
「婆さん、いい景色だな」
「そうですね。地球に居た時を思い出す田舎の景色ですね」
「家も用意してくれていると言っておったが……見ればすぐにわかると言っておったが何処にあるんじゃろうな?
地図など貰っておらんし、どんな街なのか住んでいる人たちはどんな感じなのか少しは知ることもをできるから探しまわれってことかの?」
「アルカディアス様は、そんな不親切な神様には見えませんでしたよ」
確かに儂らのことを考えて色々してくれたしのなどと思いながら、ふと後ろを振り返ってみると……
「何でじゃ~!!どうしてあるんじゃ~!!ば……ば……ば……婆さん!!」
「何ですか。後ろを見ていきなり叫んだりして」
婆さんから苦言を呈されたが、そりゃあ……驚いて叫びたくもなるじゃろう。
振り返ったらそこには見覚えのある建物があったのじゃからな。
「地球に居た時に住んでいた私達の家ですね」
そうそこには儂らが住んでおった住み馴れた家があったんじゃ。
婆さんも振り返ってその家がを見たのだが、凄く反応が薄かった。
儂は驚いて叫んでしまったのにそんな冷静な反応されたら恥ずかしくなるじゃろうが……
近くに婆さんおらんから良かったが、周りに人がたくさんおったら穴を掘って隠れたい気分じゃ。
「はい。お爺さん」
婆さんが儂にあるものを渡してきた。
「ああ、今欲しかったところじゃった。相変わらずよく気がつくのう」
「お爺さんは顔にすぐでますからね」
「これで穴を掘って隠れられるぞってちゃうわい」
「あら……違いましたか?お爺さんは驚いて叫んだのに私が冷静な反応だったから穴掘って隠れたい気分じゃないかと思ったのですが……
顔も真っ赤でしたし」
いやいや……確かに儂はそう思っておったがな。
そう思ったからって本当に穴を掘って隠れる者はおらんし、気づいたからと穴を掘るためにスコップ渡して来る者もおらんじゃろう。
長年、夫婦として一緒におるが婆さんのこういうところだけは理解できん。
以前には、孫娘がペットとして飼っていたミニブタに自分の真珠のネックレスとイヤリングをつけて
「ブタさんは真珠の価値はわからないかもしれないけど意外と可愛いわね」などと意味のわからんことを言っておったな。
何故そんなことしたのかと聞いたら何となくとか言っておったな。
まあ、そんなことりこれから住む家もわかったし、家の中に入って少し休むかの。
アルカディアス様に体を異世界仕様にしてもらったおかげなのか80歳の体にしては地球に居た頃より軽やかに動ける感じじゃ。
10代とか20代に戻った気分じゃな。
そう思いながら玄関のドアを開けて家の中に入った。
見た感じ室内も同じじゃな。まさか地球にあった家をこちらに持ってきたわけじゃないじゃろうが住み馴れた家と同じ家でこれからも暮らせるのは有り難いのう。
冬だし、地球より寒いからこたつに入って温まるかの。
そういえばアルカディアス様が地球と違い電気はないが代わりになるものはあると言っていたが異世界仕様に変えてくれているじゃろうと思いながらリビングに向かった。
アルカディ様が異世界に行くにあたり、見た目は変わらないが魔力を内包する器官を地球仕様から異世界仕様に体を弄ったり、加護やスキルを付けてくれたようじゃ。
異世界転移特典ってやつじゃな。
「これから転移してもらうのはウクラロシ王国という国のスピリッツ辺境伯が領主を務めているウォッカルという街になります。
山や森に囲まれ魔獣も多く出てくるので気をつけてください。
お二人の能力で倒せない魔獣は居ませんけどね」
アルカディアス様の話を聞いて地球に居たときに暮らしていた田舎街で自然に囲まれていて、違いは魔獣が出るくらいじゃなと感じた。
油断は禁物じゃが、儂らで倒せない魔獣は居ないとのことじゃし問題ないじゃろう。
「転移する前に何かありますか?」
「子供や孫たち、隣夫婦とその子供たちに伝言とか出来んかの?」
「そうですね。突然居なくなってしまって心配させてしまっているでしょうから私からもお爺さんと同じことを頼みたいですね」
「わかりました。伝えておきます。地球が危険な状態なのは伏せますが、お二人に関することは真実を全て伝えておきます」
話を聞いた孫や隣夫婦の子供たちは羨ましがるじゃろうな。
そして儂らの体が光ると目の前が真っ白となり、気がつくと見たことないが懐かしい感じの景色が広がっていた。
「婆さん、いい景色だな」
「そうですね。地球に居た時を思い出す田舎の景色ですね」
「家も用意してくれていると言っておったが……見ればすぐにわかると言っておったが何処にあるんじゃろうな?
地図など貰っておらんし、どんな街なのか住んでいる人たちはどんな感じなのか少しは知ることもをできるから探しまわれってことかの?」
「アルカディアス様は、そんな不親切な神様には見えませんでしたよ」
確かに儂らのことを考えて色々してくれたしのなどと思いながら、ふと後ろを振り返ってみると……
「何でじゃ~!!どうしてあるんじゃ~!!ば……ば……ば……婆さん!!」
「何ですか。後ろを見ていきなり叫んだりして」
婆さんから苦言を呈されたが、そりゃあ……驚いて叫びたくもなるじゃろう。
振り返ったらそこには見覚えのある建物があったのじゃからな。
「地球に居た時に住んでいた私達の家ですね」
そうそこには儂らが住んでおった住み馴れた家があったんじゃ。
婆さんも振り返ってその家がを見たのだが、凄く反応が薄かった。
儂は驚いて叫んでしまったのにそんな冷静な反応されたら恥ずかしくなるじゃろうが……
近くに婆さんおらんから良かったが、周りに人がたくさんおったら穴を掘って隠れたい気分じゃ。
「はい。お爺さん」
婆さんが儂にあるものを渡してきた。
「ああ、今欲しかったところじゃった。相変わらずよく気がつくのう」
「お爺さんは顔にすぐでますからね」
「これで穴を掘って隠れられるぞってちゃうわい」
「あら……違いましたか?お爺さんは驚いて叫んだのに私が冷静な反応だったから穴掘って隠れたい気分じゃないかと思ったのですが……
顔も真っ赤でしたし」
いやいや……確かに儂はそう思っておったがな。
そう思ったからって本当に穴を掘って隠れる者はおらんし、気づいたからと穴を掘るためにスコップ渡して来る者もおらんじゃろう。
長年、夫婦として一緒におるが婆さんのこういうところだけは理解できん。
以前には、孫娘がペットとして飼っていたミニブタに自分の真珠のネックレスとイヤリングをつけて
「ブタさんは真珠の価値はわからないかもしれないけど意外と可愛いわね」などと意味のわからんことを言っておったな。
何故そんなことしたのかと聞いたら何となくとか言っておったな。
まあ、そんなことりこれから住む家もわかったし、家の中に入って少し休むかの。
アルカディアス様に体を異世界仕様にしてもらったおかげなのか80歳の体にしては地球に居た頃より軽やかに動ける感じじゃ。
10代とか20代に戻った気分じゃな。
そう思いながら玄関のドアを開けて家の中に入った。
見た感じ室内も同じじゃな。まさか地球にあった家をこちらに持ってきたわけじゃないじゃろうが住み馴れた家と同じ家でこれからも暮らせるのは有り難いのう。
冬だし、地球より寒いからこたつに入って温まるかの。
そういえばアルカディアス様が地球と違い電気はないが代わりになるものはあると言っていたが異世界仕様に変えてくれているじゃろうと思いながらリビングに向かった。
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