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本編
一章4
しおりを挟む――帰れない。
その言葉が、剛樹の頭の中にこだましている。
ユーフェが嘘をついていないのは分かっている。たった今、剛樹は目撃した。突然、木の板が泉に現れたのを。
それでも現実を受け入れがたく、信じたくなくて、剛樹は泉に飛び込んだ。
「モリオン!?」
後ろでユーフェが驚きの声を上げる。
底が見えるほど澄んでいた泉は、見た目よりも深かった。てっきり足がつくと思っていたから、剛樹は焦った。
「う、わ」
バタバタともがいていると、水音がした。ユーフェのたくましい腕に抱えられ、なんとか息をする。地面に放り出され、剛樹は水を吐いて咳き込んだ。
「泳げぬのに飛び込む馬鹿があるか!」
「ごめ……、足がつくと……」
「川や泉の水は冷たい。なんの準備もせずに飛び込むのも馬鹿だ」
「……ごめん」
確かに馬鹿だった。ただ、夢中だったのだ。さっき木の板が現われた場所に行けば、もしかしたら元の世界に帰れるのではないかと。
ただの泉だった。
残酷すぎる、それが現実。
ついさっきまで、大学の帰り道にいたのに。あの平穏な時間が、車のはねた水をかぶっただけで終わりを告げるなんて、予想もしなかった。
(――気を付けていたら?)
そんな疑問が頭に浮かぶ。
(どう気を付けるというんだ。こんな訳の分からないこと)
めまいがして、気持ち悪い。泣きながら、喉を押さえて吐き気に耐える。
「う、うう。そんな。帰れない、なんて」
ぎゅっと目を閉じると、家族の顔が浮かんだ。
「父さん、母さん、兄ちゃん達、ばあちゃん……」
有名人の一家のせいで苦労はしたが、家族が嫌いなわけではない。スポーツの才能がなく、好まない剛樹に、それを押しつけるような真似は決してしなかった。一通り試させてはみたが、剛樹が嫌がったらもう言わない。
楽しそうに試合をし、練習をがんばっている姿を見るのは好きだった。それこそ、絵に描きたいと思うくらいに。
「う、あ、あ、あ」
声を上げて泣く剛樹の傍らで、ユーフェが状況を持て余しているのが分かる。しばらくそっとしておいてくれたが、夕日が差し始めると、来た時のように剛樹を腕に乗せた。
「この土地は夏でも冷えるのだ。風邪を引く。部屋に戻るぞ」
すすり泣いている剛樹は何も答えない。
結局、精神的なショックと、数時間ずぶ濡れでいたせいか、剛樹は熱を出して、三日寝込んだ。
ふわふわの毛布が心地良い。無意識にすり寄ると温かく、ほっと息をつく。
「う……?」
ぼうっと目を開けて、瞬きをする。なんだか長い夢を見ていたようだ。
目の前には銀色の毛布があった。
「おい、毛をむしるなよ」
「?」
顔を上げると、狼の頭があった。ひっと息を飲み、身を強張らせる。
(夢じゃなかったんだ……)
心の底に悲しみが浮かび上がった。だが、今は泉を見た時よりは落ち着いている。ここに来た原因は分からないが、来た場所は分かった。けれど、泉を守っている王族だというユーフェにも、剛樹の帰し方が分からないのだ。当然、剛樹に分かるわけがない。
考えても分からないことを、えんえんと悩み続けるのは難しい。
ここはどこだったかと周りを見て、最初に目が覚めた部屋だと気付いた。やたら大きなベッドは立派なものだ。
もしかしてと問おうとして、ケホッと咳が出た。
ユーフェは起き上がって、ベッド脇のテーブルにあった水差しからコップに水を注ぎ、剛樹の前に差し出す。剛樹は重い体をのろのろと起こして、なんとか水にありついた。まるで甘露のように感じるのは、喉がかわいていたせいだろう。
「ここってもしかして、ユーフェさんの部屋?」
「ああ。私は王子だが、この塔は王国の外れにあってな、王宮のようにとはいかない。通いの使用人はいるが、病人を置いておけるような部屋が他になかったのだ。お前、あの後、熱を出したんだぞ。薪を燃やしても寒いと言って震えるから、悪いと思ったが、隣で寝た」
剛樹はユーフェの横顔を見た。何が悪いのかよく分からない。
「ここ、ユーフェさんの部屋でしょ。むしろ俺はあそこの長椅子でも良かったのに」
暖炉の傍に、テーブルと椅子の他に、長椅子と小さな丸いテーブルがある。家具が大きいので、剛樹が使うとソファーベッドと変わらないだろう。
「悪いと言うのは、お前が私を怖がっているからだ。しかし、他に寝具がなくてな。ここに住んでいるのは私だけで、最低限の物しかない。あ、獣人の医者だが、一応見てもらったぞ。ただの風邪だから温かくして寝ておけば治ると言っていた。それにしては震えっぱなしで、見ていてひやひやしたぞ。人族は獣人よりか弱いから恐ろしい」
嫌だという気持ちを表しているのだろうか。ユーフェの鼻の頭に皺が刻まれた。
そう思う程度には、世話を焼いてくれたらしい。
なんでもはっきり言う人のようだが、親切で良い人だ。
(へえ、獣人って胸のあたりの毛はふわふわしてるんだなあ)
首元が広い服を着ているのは、あの毛のせいだろうか。
銀毛に覆われた上半身をまじまじと見ていると、ユーフェは気まずげに身じろぎする。
「あんまり他人の裸を見るな」
「え、それで裸なの?」
毛に覆われているので、剛樹には着ぐるみのような感じに見えている。
「当たり前だろう。人族には毛がほとんどないが、獣人はこんなものだ。私は王族だから、人前では服を着ていないとどうも落ち着かない。銀狼族は寒さに強い反面、夏場はズボンしかはかないような暑がりが多い。もちろん、そういうのは男だけだぞ」
「でも、夏毛と冬毛があるんじゃ?」
「ああ。冬のほうが毛深くなる。春と初冬に換毛期があってな、洗濯と掃除が大変だ」
妙に庶民的なことを言うので、剛樹は首を傾げる。
「ユーフェさんは王子様なんですよね? まるで家事をしているみたいだ」
「簡単な家事ならできるぞ。ラズリア王家に生まれた者は、一年間、民と混じって暮らす修業期間がある。私は守備隊のほうにいた。護衛はつくが、身の回りのことは、全て見習いと同じことをする。食べる物も、宿舎も、家事の分担もだ。それから先祖代々の習わしに従い、鋼木の伐採にもたずさわるし、丸太から薪作りもする」
ふさふさと、ユーフェの尻尾が揺れた。
「自分でできることが増えるのは面白い。生きる術が身につくということだ。王宮で暮らしていた頃より、もっと民と国を好きになった。最初はつらかったがな」
当時を思い出したのか、目を細めて、くくくと笑う。
それからユーフェは剛樹を覗き込んだ。
「モリオン、大丈夫か? 故郷を失うのはつらいだろう。しかし、私が泉にいる時に現れたから、まだ幸運だったぞ。それに、今は夏だ。真冬におぼれていたら死んでいたかもしれぬ」
「……うん。俺、ユーフェさんに助けられてついてたと思う。まだ整理できないけど、前より落ち着いた。看病までありがとう。最初から迷惑ばかりかけていて申し訳……」
「モリオン、私は謝られるより、他の言葉を聞きたい」
「ありがとうございます、ユーフェさん」
「うむ」
にっと笑うユーフェ。牙が覗いたが、不思議と今はそこまで怖く見えない。熱にうなされている間、ユーフェに助けられていた。彼の親切さは本物だから、安心できたのだろう。
「とにかく、ここでの生活をどうにかしなきゃ。でも、ここで俺にできることってあるのかな」
「生活は心配するな。私が王子として保護すると言っただろう。聖なる泉に漂着した人など初めてだ。一応、王宮には報告しておくが、どう見ても普通の人族だからな。問題はなかろう。ここは獣人の国だが、人族も多く住んでいる。我々はこの通り、手が大きいのでな。あまり細かい作業は得意ではないのだが、人族は器用だ。働き手としてかなり助けられている」
ユーフェは右手を広げてみせた。五本指で、短く切られているものの、爪が鋭い。そして、薄らと黒い肉球がある。
「肉球?」
恐る恐る触れてみると、プニッと柔らかい感触がした。
「ああ。剣を握る時に、滑り止めになって便利だぞ」
「滑り止め扱いなの……?」
そんな感じなのかと、剛樹はきょとんとする。
「私は、お前がいた世界がどんな場所か、興味がある。ひとまず私の助手として働くといい。異世界からの漂着物には謎が多くてな。もしかしたら、モリオンに分かるものがあるかもしれない。分類が進むから助かるぞ」
「あ、そうか。俺と同じ世界から流れ着いた物があるかもしれないってことだもんな、なるほど」
異世界から流れ着いた人間が、剛樹が初めてなら、それは自分にしかできない仕事だ。役に立てるのだと思うと、気持ちが明るくなった。
「ふ。元気が出たようだな。人族が何を食べるか分からないが、パン粥と果物を用意しているから、持ってこよう。初日を含めて、四日は食べていないだろう?」
「ありがとうございます、ユーフェさん。――ん?」
お腹がペコペコだが、風邪の時はむしろ何も食べないほうがいい。消化にエネルギーを使うより、体をいやすほうに使ったほうがいいらしく、沖野家では水分をとって、あとは粥を少しといった対応をしていた。
礼を言った剛樹は、ここにいたってようやく奇妙なことに気付いた。
ユーフェはベッドを降りて、椅子の背に引っ掛けていた袖無しのシャツを上から被るようにして着る。青い帯を巻きながら、剛樹を振り返る。
「どうした?」
「なんで俺、ユーフェさんと言葉が通じてるの?」
ユーフェは、窓から差し込む青みがかった光の中で、青い目をパチクリとさせた。
「いや、私に問われてもな……。何故だろうか」
「俺も分からないよ」
互いに首を傾げる。そもそもあの泉が謎で、人智を超えたものなのだ。
剛樹には日本語のように聞こえるし、日本語を話しているつもりだ。違和感がないので、よく分からない。
「まあ、理屈は分からぬが、便利だからいいのではないか? だが、興味深い。この大陸は、北部と中部、南部では使われている言葉が違うのだ。他の言葉も理解できるのか、今度、実験させてくれ」
「分かった。他の言葉も分かるなら、俺、通訳の仕事もできるってことだよね。いつまでもユーフェさんにお世話になると悪いから、がんばって独り立ちするよ」
せっかく良い人と知り合えたのに、剛樹が負担をかけたせいで鬱陶しがられて嫌われるなんて事態にはなりたくない。
「ん? 助手の仕事ならば給料を出すぞ。賃金をもらうのが独り立ちなら、もう大丈夫ではないか? まあ、モリオンの好きにすればいい。とりあえず、二階を片付けて、お前の部屋とするか。村人に手伝いを頼んで、家具も頼むかな。大工の伴侶が人族だから、人族に合ったものを作ってもらおう」
ぶつぶつと言いながら、ユーフェはテーブルに筆記具を出して、さらさらとメモをしていく。
興味を覚えた剛樹は、そのメモを覗き込んだ。
「文字は全然読めないです」
「そうか、記録は私がするから問題無い。学びたいなら教えてやるが、最初から急ぐことはない。まずは体を治すことだ」
「ありがとう。ところであの……トイレってどこですか?」
なんとトイレは塔の外らしい。獣人は鼻がきくので、生活圏にトイレを置くのは不快なんだそうだ。
結局、台所などの生活スペースが一階の部屋に集まっているというので、一階に降りるついでに、ユーフェに運んでもらった剛樹だった。
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