こもごも、巣ごもり読書メモ (2020年)

夜乃すてら

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2020年 春

春 弥生30日 BL漫画『妖しの箱庭に浮かぶ月』 ※BL注意

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 のそのそと起きだしてきたら、家族から、「志村けんさんがコロナで亡くなったよ」と言われて、衝撃を受けた一日の始まりでした。

 テレビやツイッターも訃報ニュースばかりで、ただでさえコロナで憂鬱になるのに、余計にテレビを見られなくなりましたよ……。

 海外では、持病のない健康な十代の若者がコロナで亡くなっており、「ガラス片を吸い込んでいるかのような苦しさ」と表現されている肺炎のようなので、念入りに手洗いうがいをする日々です。

 アルコールジェルが苦手なので、何かと石鹸で、ハッピーバースデーを歌いながら手洗いしています。
 
 気が滅入る話題はここまでにします。
 でも書いたのは、ニュースとしてメモしておきたかったからですね。


  *****

 
 さて、今日は久しぶりにBL漫画をメモしようと思う。
 
 以前、キンドルのランキングを見ていたら、人気作家さんのコミックを見つけて驚いた。
 キンドルアンリミテッドに、人気作家の本が入ることがあるのか!(※あまり見かけない)

 羽純ハナ先生。
 獣人もののオメガバースの漫画を描いていらっしゃるので、BL漫画好きさんなら一度は見かけたことがあると思う。

 「ペンデュラム」は読んだ。
 
 今回は『妖しの箱庭に浮かぶ月』だ。
 
 ゲイの主人公は、学校でもめごとを起こしてしまい、山中の学校で再起をはかる。

 しかしその学園は普通ではなく、あやかしの子息が通っており、強い生徒が教師や生徒を自分のものにして、その数で陣取り合戦のように力を誇示していた。

 そこで、主人公は鬼の生徒にマーキングされる。

 傷を抱えた二人が、お互いに歩み寄って、相思相愛になっていくところは良かった。

 異種族で正体が化け物が攻めなので、その辺が大丈夫な人にはおすすめ。

 
 わたしは教師と生徒ものは苦手だから、普段なら読まないのだが、この先生の絵が好きだから読んでみた。
 あやかしがいるという別世界な感じのおかげで、少しの抵抗感だけで読めたと思う。


 教師と生徒ものが苦手なのは、未成年に手をだす大人は犯罪者だと思っているからだ。どれだけ良いことを言われたとしても、「でも、同意だとしても、成人が未成年に手を出すのは犯罪でしょ」としか思えないので、倫理的に無理なんである。

 たとえば、アメリカでは、たとえ自分の子どもでも、異性の親が裸になって、異性の子どもをお風呂に入れると犯罪になる。
 日本では一緒にお風呂に入るのが普通だから、なんで? って思うかもしれないが、それが常識の土地で育ったら、日本のほうに眉をひそめるだろう。

 教師と生徒ものに感じるのは、そんな感覚なんである。


 まあその微妙な感覚による抵抗感は横に置いておくと、鬼の生徒がめちゃくちゃツボだったので、結構好きだ。

 愛想の悪いクールな年下攻めが好きなら、読んでみてほしい。

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