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第一章・幼馴染の怪しげな情報
5話・取り敢えず、よいしょしておこう
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「イテテテ.......。何がプンプンだ!いつもガセネタを持ってくるのは
本当の事じゃね――――」
「――――あ"あ"あ"ぁぁぁん!?」
「い、いいえ。な、何でもないです.....スイマセン」
威圧を込められたテンの鋭い眼光に、俺は思いっきり怖じ気づき、
速攻で頭を下げて謝罪を入れる。
ハァ。結局、こういう流れになってしまったな。
いつもこんな感じの逆ギレを食らった挙げ句、ナァナァになって
しまうんだよなぁ。
おっと、俺だけじゃなかった。
イソの奴もこいつから毎度、毎度、逆ギレを食らって、ぶつぶつ文句を
こぼしていたっけ。
あ。イソと言うのは、俺とテンの幼馴染で。
頭が良くて、更に腕っぷしも凄い奴だったから、今ではこの大陸の
首都でもある、ラムト城の騎士隊長を任されるまでに出世している。
幼馴染として、鼻が高いよ、うん。
いつか暇な時に、あいつに逢いに行きたいな。
さて、あいつは話はここまでにしておくとして、
問題のこっちの話へと戻りますか。
「......な、なぁ、テン。その良い情報っていうのが、もしかして俺を
ここに呼び出した理由なのか?」
俺は軽くひと呼吸した後、テンにここに俺を呼んだ理由は、さっき話に
出てきた情報なのかと問う。
がしかし、
「ふん、そうだけど、それが何か?」
テンはまだ不貞腐れているようで、俺の問いに対して、ぶっきらぼうな
口調で答えてくる。
ったく...
拗ねると面倒な奴だな。
「......コホン!それで『情報通』のテン様は、一体どんな良い情報を
仕入れてきたのかなぁ?是非とも聞いてみたいなぁ~♪」
俺は全く進まない話を進めるべく、取り敢えず煽てとよいしょで
テンの機嫌を治していく。
「じょ、情報通っ!?エへ、エヘへ~♪もう、そんなに煽てないでよぉ~♪
よ、よし!そこまで言われたら、特別に私の仕入れてきた良い情報をキミに
教えちゃおっかなぁっ~♪」
「へへ~ありあとござ!情報よろしゃすっ!情報通のテン様っ!」
「善きに善きに♪」
俺のよいしょと煽てによって、テンが調子をすっかり取り戻す。
......もうご機嫌がMAXに回復していやがる。
マジチョロだな、こいつ......。
そしてこの後。
ご機嫌を全開に回復させたテンが、仕入れきたという良い情報を
俺に詳しく語っていく。
テンから伝えられた情報は、
遥か昔にこの洞窟近くで栄えていたと言われる、魔法の町コンナーに
伝わる情報だった。
何でもこの魔法の町コンナーでは【マジックキー】なるアイテムが生産
されていて、尚且つ、それをここで販売していたらしい。
「......で、そのマジックキーっていうのがさ、中クラスの魔法によって
掛けられた鍵扉を開けちゃう事が出来るんだってっ!」
「ホ、ホントかよ、それ!だったら凄いじゃんか!」
旧時代にはそんな便利で素晴らしいアイテムがあったんだ。
......まぁその情報、かなりの確率でガセの可能性が高いだろうけどな。
俺はいつものように、期待するだけ期待をして、ガセだった時に受けて
しまうショックを和らげる為、過度の期待はしないようにしておく。
本当の事じゃね――――」
「――――あ"あ"あ"ぁぁぁん!?」
「い、いいえ。な、何でもないです.....スイマセン」
威圧を込められたテンの鋭い眼光に、俺は思いっきり怖じ気づき、
速攻で頭を下げて謝罪を入れる。
ハァ。結局、こういう流れになってしまったな。
いつもこんな感じの逆ギレを食らった挙げ句、ナァナァになって
しまうんだよなぁ。
おっと、俺だけじゃなかった。
イソの奴もこいつから毎度、毎度、逆ギレを食らって、ぶつぶつ文句を
こぼしていたっけ。
あ。イソと言うのは、俺とテンの幼馴染で。
頭が良くて、更に腕っぷしも凄い奴だったから、今ではこの大陸の
首都でもある、ラムト城の騎士隊長を任されるまでに出世している。
幼馴染として、鼻が高いよ、うん。
いつか暇な時に、あいつに逢いに行きたいな。
さて、あいつは話はここまでにしておくとして、
問題のこっちの話へと戻りますか。
「......な、なぁ、テン。その良い情報っていうのが、もしかして俺を
ここに呼び出した理由なのか?」
俺は軽くひと呼吸した後、テンにここに俺を呼んだ理由は、さっき話に
出てきた情報なのかと問う。
がしかし、
「ふん、そうだけど、それが何か?」
テンはまだ不貞腐れているようで、俺の問いに対して、ぶっきらぼうな
口調で答えてくる。
ったく...
拗ねると面倒な奴だな。
「......コホン!それで『情報通』のテン様は、一体どんな良い情報を
仕入れてきたのかなぁ?是非とも聞いてみたいなぁ~♪」
俺は全く進まない話を進めるべく、取り敢えず煽てとよいしょで
テンの機嫌を治していく。
「じょ、情報通っ!?エへ、エヘへ~♪もう、そんなに煽てないでよぉ~♪
よ、よし!そこまで言われたら、特別に私の仕入れてきた良い情報をキミに
教えちゃおっかなぁっ~♪」
「へへ~ありあとござ!情報よろしゃすっ!情報通のテン様っ!」
「善きに善きに♪」
俺のよいしょと煽てによって、テンが調子をすっかり取り戻す。
......もうご機嫌がMAXに回復していやがる。
マジチョロだな、こいつ......。
そしてこの後。
ご機嫌を全開に回復させたテンが、仕入れきたという良い情報を
俺に詳しく語っていく。
テンから伝えられた情報は、
遥か昔にこの洞窟近くで栄えていたと言われる、魔法の町コンナーに
伝わる情報だった。
何でもこの魔法の町コンナーでは【マジックキー】なるアイテムが生産
されていて、尚且つ、それをここで販売していたらしい。
「......で、そのマジックキーっていうのがさ、中クラスの魔法によって
掛けられた鍵扉を開けちゃう事が出来るんだってっ!」
「ホ、ホントかよ、それ!だったら凄いじゃんか!」
旧時代にはそんな便利で素晴らしいアイテムがあったんだ。
......まぁその情報、かなりの確率でガセの可能性が高いだろうけどな。
俺はいつものように、期待するだけ期待をして、ガセだった時に受けて
しまうショックを和らげる為、過度の期待はしないようにしておく。
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