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第一章・幼馴染の怪しげな情報
第7話・扉の解除方法が
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「.........あっ!あ、あれは......と、扉か!?」
すると、そこにはテンの言う様に扉っぽい何かがあった。
「うん!扉だよね!あれって、どう見ても扉だよねぇ~♪」
「ああ、多分扉で間違ないと思う......」
「むふふ~♪どうよ、ライロードさんよ!私が持ってきた情報はガセじゃ
なかったでしょうがぁ~♪」
ぐぬぬぅ......こ、こいつのドヤ顔、この上なく鬱陶しいぃぃい。
だ、だが、確かにガセではなかったようだし...ここは素直に謝っておくか。
「すいませんでした、テン様。俺の負けです!紛うなきことの情報でした!」
俺がテンに向かって、大袈裟過ぎるくらいに頭をバッと下げて謝罪する。
「ふむふむ。分かればよろしいのだよ、分かればねぇえっ!むひひひぃ~
さぁ待っていなさい、私のマジックキーよ~!今迎えに行っくからねぇえ
ええぇぇえ~~~っ♪」
俺の謝罪と参ったという顔を見て至極満足したテンは、興奮全開の鼻息を
鳴らしながら、目の前の扉に向かって猛ダッシュでズダダダと駆けて行った。
そしてしばらくすると、
「えええぇぇええ!?ど、ど、どういう事よこの扉!?ドアノブはおろか、
どこにも扉を開閉する為の取っ手らしき物が見当たらないんですけど!?」
テンの絶叫するする声が洞窟内に響き渡る。
「......それどころか、鍵穴も扉を開閉するの為の部品である蝶番もないな?」
扉の前に辿り着いた俺もその扉の異様さに驚く。
それでも俺とテンはその扉を開けようと、懸命に試みてはみるのだが、
だがしかし、どう頑張ってもその扉を開ける手段なるものが一個も
見当たらなかった。
「な、なぁ。もしかしてこの扉ってさ、魔法で閉じられた扉じゃないのか?」
「ま、魔法で?そ、そう言われれば、私達の村にあるあの魔法で閉じられた
扉と何かちょっと似ているね?」
「だろ?違う所と言えば、扉の形状や色が村にあるやつとは少し違うのと、
こっちの扉には鍵穴がなく、あっちにはあるって点か?」
俺とテンは、村にある魔法の掛かった小屋をふと思い出す。
「鍵穴も蝶番も......あ!ねぇ、ライロード!この扉ってさ、もしかして
イソの奴が言っていた、仕掛けの施されている扉ってのじゃないの!?」
「仕掛けの施された?ああ!カラクリ扉かぁっ!」
俺もイソから聞いたことがある。何かのキースイッチを入れないと開かない
扉がこの世には存在するとか。
「でも実際にカラクリ扉なんて初めて見るから、それが決定かどうかは
分からないけどな......」
しかしカラクリ扉か。
なるほど納得した。
テンの持ってくる情報...ましてや、こんな誰にでも分かる様な場所に
ある扉だ。
もしその中にマジックキーなる希少なレアアイテムがあったとしたら、
もうとっくの昔にゲットされているだろうからな。
仮にそうなっていたら、俺の村でもかなりの噂に立っていた筈だろう。
「でも見た感じ、扉が開閉された形跡はなさそうだし、これはマジックキーは
誰にもゲットされていない可能性が大きいか?」
「おほほ!だとしたら、私達が是非がにもゲットしなきゃいかんよねぇ♪」
「でもよ、実際問題どうやったら開くんだこの扉?そんな簡単に開く仕掛けじゃ
ないだろうから、未だに開いていないんだろうし?なぁ、テン。この扉に関する
情報は他に何かないのか?」
「う~ん、他の情報ねぇ......別にないかな?」
「じゃ、じゃあ、この扉やマジックキーの情報とは別の、他の情報を
何か入手していないのか?」
「え?この扉やマジックキー以外の情報?う~~~ん、そうだねぇ......」
ライロードの問いに、テンが首を傾げ目をグッと瞑る。
すると、そこにはテンの言う様に扉っぽい何かがあった。
「うん!扉だよね!あれって、どう見ても扉だよねぇ~♪」
「ああ、多分扉で間違ないと思う......」
「むふふ~♪どうよ、ライロードさんよ!私が持ってきた情報はガセじゃ
なかったでしょうがぁ~♪」
ぐぬぬぅ......こ、こいつのドヤ顔、この上なく鬱陶しいぃぃい。
だ、だが、確かにガセではなかったようだし...ここは素直に謝っておくか。
「すいませんでした、テン様。俺の負けです!紛うなきことの情報でした!」
俺がテンに向かって、大袈裟過ぎるくらいに頭をバッと下げて謝罪する。
「ふむふむ。分かればよろしいのだよ、分かればねぇえっ!むひひひぃ~
さぁ待っていなさい、私のマジックキーよ~!今迎えに行っくからねぇえ
ええぇぇえ~~~っ♪」
俺の謝罪と参ったという顔を見て至極満足したテンは、興奮全開の鼻息を
鳴らしながら、目の前の扉に向かって猛ダッシュでズダダダと駆けて行った。
そしてしばらくすると、
「えええぇぇええ!?ど、ど、どういう事よこの扉!?ドアノブはおろか、
どこにも扉を開閉する為の取っ手らしき物が見当たらないんですけど!?」
テンの絶叫するする声が洞窟内に響き渡る。
「......それどころか、鍵穴も扉を開閉するの為の部品である蝶番もないな?」
扉の前に辿り着いた俺もその扉の異様さに驚く。
それでも俺とテンはその扉を開けようと、懸命に試みてはみるのだが、
だがしかし、どう頑張ってもその扉を開ける手段なるものが一個も
見当たらなかった。
「な、なぁ。もしかしてこの扉ってさ、魔法で閉じられた扉じゃないのか?」
「ま、魔法で?そ、そう言われれば、私達の村にあるあの魔法で閉じられた
扉と何かちょっと似ているね?」
「だろ?違う所と言えば、扉の形状や色が村にあるやつとは少し違うのと、
こっちの扉には鍵穴がなく、あっちにはあるって点か?」
俺とテンは、村にある魔法の掛かった小屋をふと思い出す。
「鍵穴も蝶番も......あ!ねぇ、ライロード!この扉ってさ、もしかして
イソの奴が言っていた、仕掛けの施されている扉ってのじゃないの!?」
「仕掛けの施された?ああ!カラクリ扉かぁっ!」
俺もイソから聞いたことがある。何かのキースイッチを入れないと開かない
扉がこの世には存在するとか。
「でも実際にカラクリ扉なんて初めて見るから、それが決定かどうかは
分からないけどな......」
しかしカラクリ扉か。
なるほど納得した。
テンの持ってくる情報...ましてや、こんな誰にでも分かる様な場所に
ある扉だ。
もしその中にマジックキーなる希少なレアアイテムがあったとしたら、
もうとっくの昔にゲットされているだろうからな。
仮にそうなっていたら、俺の村でもかなりの噂に立っていた筈だろう。
「でも見た感じ、扉が開閉された形跡はなさそうだし、これはマジックキーは
誰にもゲットされていない可能性が大きいか?」
「おほほ!だとしたら、私達が是非がにもゲットしなきゃいかんよねぇ♪」
「でもよ、実際問題どうやったら開くんだこの扉?そんな簡単に開く仕掛けじゃ
ないだろうから、未だに開いていないんだろうし?なぁ、テン。この扉に関する
情報は他に何かないのか?」
「う~ん、他の情報ねぇ......別にないかな?」
「じゃ、じゃあ、この扉やマジックキーの情報とは別の、他の情報を
何か入手していないのか?」
「え?この扉やマジックキー以外の情報?う~~~ん、そうだねぇ......」
ライロードの問いに、テンが首を傾げ目をグッと瞑る。
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