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ガルド城の秘密
第56話-束の間のガールズトーク-
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「な、なんでここに貴方がいるの!?」
予期せぬ来訪者に私は驚きを隠せなかった。言葉遣いも忘れてユリに問いかけていた。
「両親と兄が出席していてその付き添いです。久しぶりのドレスにあまり慣れていなくて大変です」
「そうだったのね。びっくりしたわ」
2人で顔を見合わせて笑った。
「貴方にこんな所で会えたのならこのパーティーも捨てたもんじゃなかったわね」
「フランソワ様はあまり楽しまれていないのですか?」
「嫌な訳では無かったけど、疲れたと言うかなんと言うかね」
「私もです。少し疲れて外の空気を吸いにきました。そしたらフランソワ様が見えたので思わず声をかけてしまいました。ご迷惑でしたでしょうか?」
「そんな事ないわ。ありがとう。よく私の顔覚えてたわね。一度しか会った事なかったのに」
「忘れませんよ。あんな印象的な出会いだったのに。人のために怒ってくださる方を」
その言葉は深く静かにユリの口から出てきた。諭すような、心の中を隠さずに吐露するみたいな言い方。その口調に思わず吸い込まれそうな気分になる。
「そう。ごめんね。そしたら私はあなたの今の姿も目に焼き付けておくわ。学校の外でのあなたの素敵な姿をね」
「そう言われると恥ずかしいですね」
さっきまでとは口調も変わって纏っていた空気も少し砕けた気がした。恥ずかしがる姿はとても可愛らしくて私の知っているユリとは別人のように感じた。
予期せぬ来訪者に私は驚きを隠せなかった。言葉遣いも忘れてユリに問いかけていた。
「両親と兄が出席していてその付き添いです。久しぶりのドレスにあまり慣れていなくて大変です」
「そうだったのね。びっくりしたわ」
2人で顔を見合わせて笑った。
「貴方にこんな所で会えたのならこのパーティーも捨てたもんじゃなかったわね」
「フランソワ様はあまり楽しまれていないのですか?」
「嫌な訳では無かったけど、疲れたと言うかなんと言うかね」
「私もです。少し疲れて外の空気を吸いにきました。そしたらフランソワ様が見えたので思わず声をかけてしまいました。ご迷惑でしたでしょうか?」
「そんな事ないわ。ありがとう。よく私の顔覚えてたわね。一度しか会った事なかったのに」
「忘れませんよ。あんな印象的な出会いだったのに。人のために怒ってくださる方を」
その言葉は深く静かにユリの口から出てきた。諭すような、心の中を隠さずに吐露するみたいな言い方。その口調に思わず吸い込まれそうな気分になる。
「そう。ごめんね。そしたら私はあなたの今の姿も目に焼き付けておくわ。学校の外でのあなたの素敵な姿をね」
「そう言われると恥ずかしいですね」
さっきまでとは口調も変わって纏っていた空気も少し砕けた気がした。恥ずかしがる姿はとても可愛らしくて私の知っているユリとは別人のように感じた。
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