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ラルカと日本とお姉ちゃん!(おまけもあるよ)
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「はぁ・・・。」
日本のカフェテラスでカフェラテを飲みながら溜息を吐く女性はノートパソコンを閉じる。
「ん~!」
伸びをしながら体をほぐす、そしてふと前を見るとフードを被った少女がテコテコと歩いていた。
「・・・レイヤーさんかなぁ~、可愛い。」
青い髪、赤い目、鼻すじの通った顔、思わず目で追ってしまう姿に女性はその子を見ていた。
「あっ。」
風になびきフードが取れ大きな兎耳がピョコんと飛び出す。
「ウサ耳レイヤーさんかぁ、何処かのVのコスプレかな?」
Vtubeのコスプレと思いながらも目で追っていると前から男性が走って来る、その少女は男とぶつかる瞬間横に避ける、そして前から声が聞こえた。
「泥棒ぉぉぉ!その男泥棒ぉぉー!!!」
「え!?」
女性は立ち上がるが距離がある、しかも男は走っている、声を上げようか、追いかけるかと考えていると少女が一瞬で男に追いつき蹴りを入れた。
バキッ!!!!
「え゛!?」
男は前に吹っ飛びアスファルトを転がる、少女は男の手にあるバッグを手に取ると後ろから追いかけて来た女性に渡す。
「大丈夫でしたぁ?」
「あ、はい!有難うございます!」
「よかったですぅ~♪」
にっこり笑うウサ耳少女、カフェに居た女性が声を掛けて来る。
「あなた、大丈夫?」
「私ですかぁ?大丈夫ですぅ!鍛えてますのでぇ!」
細い両腕を上げフンス!と聞こえる様に笑みを浮かべる。
「警察!警察呼びます!」
バッグを受け取った女性はスマホで110番をする、男は周りにいた男性達が動けない様に取り押さえアスファルトに転がったままだ。
「えっとぉ~、私行きますね~?」
少女はちょっと困った顔でその場を離れようとする。
「あなた、事情聴取出来る?」
「えっとぉ・・・出来れば遠慮したい・・・かなぁ?」
「そう。」
女性はバッグを持った被害者に名刺を渡す。
「私が全部見てましたから、何か有ればこちらに連絡下さい。」
「あ、はい、有難うございます。」
そう言うと女性は少女の手を取り歩き始めた。
「さ、行きましょ。」
「へ?あ、はい。」
2人は歩き始める。
「あなた・・・何者?」
「ほぇ?!えっとぉ!?えぇぇ~~~っとぉぉ。」
「名前は?」
「・・・ラルカですぅ。」
「海外の人?」
「えっとぉ・・・はいぃ。」
「もしかして不法滞在?」
「へ!?いえ!えっと!日本に居ても大丈夫なようにウカ様から、パスポートとビザもらってます!」
「うかさま?」
「あ!えっと!えっと!え~~~!知り合いです!」
「まぁそうでしょうね。」
女性は異常な身体能力、そして日本人には到底見えない風貌、そして警察と聞いて逃げ出す少女が気になり、また話始める。
「何処に行く予定だったの?」
「えっとぉ・・・今から帰る所だったですぅ。」
「へー、何処かに行ってたのね。」
「はい!すきピの所にいってました。」
「スキピ?あぁ彼氏?」
「はい!それです!」
やっと笑顔で答えるラルカ、女性も思わず微笑む。
「あなた幾つなの?見た所未成年っぽいけれど。」
「こっちでは18って事になってます!」
「こっちでは?」
「あ”・・・えっと18です。」
「本当は?」
「・・・12ですぅ。」
「犯罪じゃん。」
女性は呆れた様に呟く。
「あっちでは合法なので!」
「・・・あっちねぇ、どっち?」
「・・・えっとぉ。」
「ん~~~~~~~?何処の国に住んでたの?」
「・・・ジブ・・・ひみつですぅ。」
「・・・12で合法なんて聞いた事無いわ。」
不審がる女性、そしてオロオロとするラルカに声を掛ける女性が居た。
「ラルカちゃ~ん。」
「ウカ様!」
「あ、この方がウカ様?」
「あら、こんばんわ・・・え~っと、あら、ラルカちゃん認識出来るから不思議に思ってたら、日葵ちゃんのお姉ちゃん?」
「へ!?日葵を知ってるんですか?」
「えぇ、お世話になってるわ♪」
スーツ姿の女性、宇迦之御魂は微笑みながら答える
「えっと・・・ウカ様この方ヒマリ様のお姉様なんですか?」
「ヒマリ様!?え?どういう事!?」
「え~っと、うん、御両親にも聞いてないみたいね、ちょっと待ってね。」
宇迦之御魂はスマホを取り出すとLIMEを開き誰かと連絡を取る。
「・・・さてと、ラルカちゃん今から帰るのよね?」
「はい。」
「アイさんが連れてきちゃえって言ってるから一緒に行きましょうか。」
「良いんですか?」
「アイさんが言ってるだから良いでしょ、それに・・・陽菜(ひな)さんも気になるでしょ?」
「はい・・・え?なぜ名前を?」
「ウフフ、御両親、雄太さんと梅乃さんもあっちに居るから説明するわね。」
驚く陽奈、そして路地裏に手を引く宇迦之御魂は不意に手を前に出すと半透明の鳥居が現れる。
「さ、行きましょ♪」
「はーい。」
「・・・えぇぇ!?」
当たり前の様に言う宇迦之御魂、慣れた感じで返事をするラルカ、そして狼狽え驚き戸惑う陽菜は鳥居を潜った。
-----お・ま・け-----
「さぁエイダン殿、一献。」
髭を生やした好々爺な老人が酒瓶を傾ける。
「有難うございます。」
エイダンは恐縮しながらもグラスを出す。
「なるようになるもんじゃぁ~、気にしたらいか~ん。」
「そうですな、今現状悪い方向になった事はありませんからなぁ。」
「エイダン殿ぉ~、もう慣れたじゃろぅ~、気さくに話してくれんかのぅ~。」
老人はニコニコと微笑みながら酒を呑む。
「まさか・・・かめきち殿がそのようなお姿になるとは。」
「長く生きとるでなぁ、まぁ、あるじよりは若輩者じゃがぁ~。」
エイダンはかめきちに愚痴をこぼしながら酒を呑んでいた、するとかめきちが老人の姿になり話しかけて来た為、物凄く驚いた。
「チハル達はそのお姿を知っているので?」
「いやぁ~?見せた事はないのぅ~、ヤマトの奴ぁ知っておるがなぁ~。」
「変身した事が無いのですか?そのお姿でしたらご一緒に食事も出来ましょうぞ。」
「何と言うかのぅ~、タイミングを逃した?いや、元から見せるつもりも無かったからのぅ~。」
2人が呑んでいると宰相クラークが入って来る。
「陛下・・・この方は。」
「かめきち殿だ。」
「え”!?」
「クラーク殿、いつも世話になっとるのぅ~。」
「いえいえ!あちらの神とは言え、神の御使いのかめきち様で御座いますので。」
「そう言ってもらえるとありがたいのぅ~。」
長い髭を触りながら、かめきちは微笑む。
「で、どうしたんじゃ?クラーク。」
「はっ、チハル王女殿下より夕食の材料が届き、準備が出来ているとの事で。」
「ほう?てっきり明日帰って来てからと思っておったわ。」
「買い出しの際にルノアーの方へ材料と調味料を渡したとの事です。」
「ふむ、それは楽しみだ、かめきち殿も御一緒に如何ですか?」
エイダンは微笑み話しかける。
「わいは遠慮しておくかのぅ~。」
「そう言わず是非に、ルーカス、チハルが持ってきたと言う事は。」
「はい、イッカクマグロと聞いております。」
マグロと聞きかめきちはエイダンを見る。
「マグロじゃと!?」
「今チハルはハース領にイッカクマグロを獲りに行ってるのですよ。」
「それはそれは、ふむ、それならわいも御相伴に預かりますかのぅ~。」
「ルーカス、手配しておいてくれ。」
「分かりました、あと陛下。」
「なんじゃ。」
「お仕事が終わったとはいえ酒はまだ早いかと。」
「うるさいのぅ、酔う程飲んでおらぬわ。」
「まぁ程々に、怒られるのは陛下ですから。」
「・・・意地悪じゃのぅ、そう思いませぬか?かめきち殿。」
「心配しておるのじゃ~、体の事もマルグリット王妃に怒られる事もなぁ~。」
ルーカスは苦笑いしながらお辞儀をすると部屋を出て行く。
「続きは夕食に致しますか。」
「わいも良いのですかなぁ~?」
「勿論、そちらの酒『日本酒』の醸造を元に作ったジブラロール酒が有ります、是非。」
「それは楽しみじゃのぅ~♪」
2人はのんびりと夕食の準備を待ちながら夕食を待った。
日本のカフェテラスでカフェラテを飲みながら溜息を吐く女性はノートパソコンを閉じる。
「ん~!」
伸びをしながら体をほぐす、そしてふと前を見るとフードを被った少女がテコテコと歩いていた。
「・・・レイヤーさんかなぁ~、可愛い。」
青い髪、赤い目、鼻すじの通った顔、思わず目で追ってしまう姿に女性はその子を見ていた。
「あっ。」
風になびきフードが取れ大きな兎耳がピョコんと飛び出す。
「ウサ耳レイヤーさんかぁ、何処かのVのコスプレかな?」
Vtubeのコスプレと思いながらも目で追っていると前から男性が走って来る、その少女は男とぶつかる瞬間横に避ける、そして前から声が聞こえた。
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「え!?」
女性は立ち上がるが距離がある、しかも男は走っている、声を上げようか、追いかけるかと考えていると少女が一瞬で男に追いつき蹴りを入れた。
バキッ!!!!
「え゛!?」
男は前に吹っ飛びアスファルトを転がる、少女は男の手にあるバッグを手に取ると後ろから追いかけて来た女性に渡す。
「大丈夫でしたぁ?」
「あ、はい!有難うございます!」
「よかったですぅ~♪」
にっこり笑うウサ耳少女、カフェに居た女性が声を掛けて来る。
「あなた、大丈夫?」
「私ですかぁ?大丈夫ですぅ!鍛えてますのでぇ!」
細い両腕を上げフンス!と聞こえる様に笑みを浮かべる。
「警察!警察呼びます!」
バッグを受け取った女性はスマホで110番をする、男は周りにいた男性達が動けない様に取り押さえアスファルトに転がったままだ。
「えっとぉ~、私行きますね~?」
少女はちょっと困った顔でその場を離れようとする。
「あなた、事情聴取出来る?」
「えっとぉ・・・出来れば遠慮したい・・・かなぁ?」
「そう。」
女性はバッグを持った被害者に名刺を渡す。
「私が全部見てましたから、何か有ればこちらに連絡下さい。」
「あ、はい、有難うございます。」
そう言うと女性は少女の手を取り歩き始めた。
「さ、行きましょ。」
「へ?あ、はい。」
2人は歩き始める。
「あなた・・・何者?」
「ほぇ?!えっとぉ!?えぇぇ~~~っとぉぉ。」
「名前は?」
「・・・ラルカですぅ。」
「海外の人?」
「えっとぉ・・・はいぃ。」
「もしかして不法滞在?」
「へ!?いえ!えっと!日本に居ても大丈夫なようにウカ様から、パスポートとビザもらってます!」
「うかさま?」
「あ!えっと!えっと!え~~~!知り合いです!」
「まぁそうでしょうね。」
女性は異常な身体能力、そして日本人には到底見えない風貌、そして警察と聞いて逃げ出す少女が気になり、また話始める。
「何処に行く予定だったの?」
「えっとぉ・・・今から帰る所だったですぅ。」
「へー、何処かに行ってたのね。」
「はい!すきピの所にいってました。」
「スキピ?あぁ彼氏?」
「はい!それです!」
やっと笑顔で答えるラルカ、女性も思わず微笑む。
「あなた幾つなの?見た所未成年っぽいけれど。」
「こっちでは18って事になってます!」
「こっちでは?」
「あ”・・・えっと18です。」
「本当は?」
「・・・12ですぅ。」
「犯罪じゃん。」
女性は呆れた様に呟く。
「あっちでは合法なので!」
「・・・あっちねぇ、どっち?」
「・・・えっとぉ。」
「ん~~~~~~~?何処の国に住んでたの?」
「・・・ジブ・・・ひみつですぅ。」
「・・・12で合法なんて聞いた事無いわ。」
不審がる女性、そしてオロオロとするラルカに声を掛ける女性が居た。
「ラルカちゃ~ん。」
「ウカ様!」
「あ、この方がウカ様?」
「あら、こんばんわ・・・え~っと、あら、ラルカちゃん認識出来るから不思議に思ってたら、日葵ちゃんのお姉ちゃん?」
「へ!?日葵を知ってるんですか?」
「えぇ、お世話になってるわ♪」
スーツ姿の女性、宇迦之御魂は微笑みながら答える
「えっと・・・ウカ様この方ヒマリ様のお姉様なんですか?」
「ヒマリ様!?え?どういう事!?」
「え~っと、うん、御両親にも聞いてないみたいね、ちょっと待ってね。」
宇迦之御魂はスマホを取り出すとLIMEを開き誰かと連絡を取る。
「・・・さてと、ラルカちゃん今から帰るのよね?」
「はい。」
「アイさんが連れてきちゃえって言ってるから一緒に行きましょうか。」
「良いんですか?」
「アイさんが言ってるだから良いでしょ、それに・・・陽菜(ひな)さんも気になるでしょ?」
「はい・・・え?なぜ名前を?」
「ウフフ、御両親、雄太さんと梅乃さんもあっちに居るから説明するわね。」
驚く陽奈、そして路地裏に手を引く宇迦之御魂は不意に手を前に出すと半透明の鳥居が現れる。
「さ、行きましょ♪」
「はーい。」
「・・・えぇぇ!?」
当たり前の様に言う宇迦之御魂、慣れた感じで返事をするラルカ、そして狼狽え驚き戸惑う陽菜は鳥居を潜った。
-----お・ま・け-----
「さぁエイダン殿、一献。」
髭を生やした好々爺な老人が酒瓶を傾ける。
「有難うございます。」
エイダンは恐縮しながらもグラスを出す。
「なるようになるもんじゃぁ~、気にしたらいか~ん。」
「そうですな、今現状悪い方向になった事はありませんからなぁ。」
「エイダン殿ぉ~、もう慣れたじゃろぅ~、気さくに話してくれんかのぅ~。」
老人はニコニコと微笑みながら酒を呑む。
「まさか・・・かめきち殿がそのようなお姿になるとは。」
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エイダンはかめきちに愚痴をこぼしながら酒を呑んでいた、するとかめきちが老人の姿になり話しかけて来た為、物凄く驚いた。
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長い髭を触りながら、かめきちは微笑む。
「で、どうしたんじゃ?クラーク。」
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「ふむ、それは楽しみだ、かめきち殿も御一緒に如何ですか?」
エイダンは微笑み話しかける。
「わいは遠慮しておくかのぅ~。」
「そう言わず是非に、ルーカス、チハルが持ってきたと言う事は。」
「はい、イッカクマグロと聞いております。」
マグロと聞きかめきちはエイダンを見る。
「マグロじゃと!?」
「今チハルはハース領にイッカクマグロを獲りに行ってるのですよ。」
「それはそれは、ふむ、それならわいも御相伴に預かりますかのぅ~。」
「ルーカス、手配しておいてくれ。」
「分かりました、あと陛下。」
「なんじゃ。」
「お仕事が終わったとはいえ酒はまだ早いかと。」
「うるさいのぅ、酔う程飲んでおらぬわ。」
「まぁ程々に、怒られるのは陛下ですから。」
「・・・意地悪じゃのぅ、そう思いませぬか?かめきち殿。」
「心配しておるのじゃ~、体の事もマルグリット王妃に怒られる事もなぁ~。」
ルーカスは苦笑いしながらお辞儀をすると部屋を出て行く。
「続きは夕食に致しますか。」
「わいも良いのですかなぁ~?」
「勿論、そちらの酒『日本酒』の醸造を元に作ったジブラロール酒が有ります、是非。」
「それは楽しみじゃのぅ~♪」
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