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ダイエットは運動無くして成しえない!

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「ユラ!行ったぞ!」
「えいっ!」
「シュウ君!」
「えい!」
「うりゃ!」
「あっ!」
「やったぁ!ケンくんかったよ!」
「1、1だな。」
「次は負けないからっ!」
 イーレンはバドミントンのラケットをブンブン振り回しながら言う。

「おこちゃまは元気ですにゃぁ。」
「ほんと、元気だねぇ~。」
 千春と頼子は庭を見ながら呟く、2人は既にバドミントンで汗を流したところだ。

「面白い運動ですね。」
「結構激しいんだよぉ~。」
 サフィーナはお茶を淹れながら千春に言うと、千春は疲れた顔で答える。

「私でもできそうですぅ~♪」
「モリーなら運動神経良さそうだし出来るよ。」
「サフィーちゃんとやってきたら?」
「え゛?」
「モリーやる?」
「・・・いや・・・勝てるイメージ湧かないんですけどぉ。」
「んじゃナッテリーとしたら?」
 チラリと千春はナッテリーを見ると、ナッテリーはニッコリ微笑む。

「御指名と有れば。」
「ユラー、イーレンちゃん休憩しなー。」
「「はーい!」」
「くそー、ケン強いよ!」
「シュウも強かったよ。」
 4人は部屋に入って来ると冷たいお茶を受け取り飲み干す。

「んじゃ、モリー対ナッテリー戦!」
「・・・頑張ります。」
「よろしくお願いします。」
 モリーはシャトルを手に取り打ち出す。

「はっ!」

バシュッ!

「ちょっ!」

スパッ!
バシッ!
シュバッ!

「うわぁぁぁ!!!」
 ナッテリーは角度を付けジャンプで打ち返すとシャトルはモリアンの陣地に落ちる。

「うわぁぁくやしぃぃ!」
「はい、0、1。」
 そしてモリアンが次のゲームを取るが、その後を取られナッテリーが勝った。

「勝ちました。」
 スンとした顔で答えるナッテリー、だが軽くガッツポーズをする姿に千春と頼子は萌えた。

「次誰かするー?」
「サフィーとサリナやる?」
「千春、私思うんだけど。」
「なに?」
「多分だけど・・・ラケット折れる気がする。」
「・・・100均だもんねコレ。」
 サフィーナ達の力に耐えれない気がした頼子はラケットをポンポン叩く。

「チハルさんこの紐なんですか?」
「それ?縄跳びだよ。」
「飛ぶんです?」
「うん、こうやって~。」
 千春は縄跳びを伸ばすとぴょんぴょんと縄跳びを始める。

「チハル2重飛び。」
「えー。」
 えー、と言いながらも2重飛びを始める千春。

ヒュヒュン、ヒュヒュン

「おー!チハルさん凄いです!」
「はぁはぁ・・・キツイ。」
「縄跳びって何気にきついよねー。」
「縄跳びしてるの?」
「おかぁさん、うん、100均で色々買って来た。」
「へぇ、ちょっと貸してくれる?」
「できるのぉ?」
「縄跳びくらい出来るわよ、これでも縄跳びのメグちゃんって言われたのよ?」
「なにそれ・・・昭和の香するんだけど。」
「・・・うるさいわねぇ。」
 苦笑いしながら千春から縄跳びを受け取る春恵、そして。

ヒュヒュン、ヒュヒュン、ヒュヒュヒュン!

「うぉ!すごっ!」
「ハルママすごっ!」
 2重飛びから3重飛び、そしてクロスしクルクルと縄を回す春恵。

「どうよ~♪」
「凄いね。」
「うん、ハルママのドヤ顔激レアじゃん。」
「ヨリちゃん何処見てるのよ~。」
 フフッと笑いながら縄跳びを返す春恵。

「チハルおねぇちゃん、ユラもやりたい!」
「チハルお姉さまわたしも!」
「僕もやってみたいな。」
「俺も!」
「千春アレやろアレ。」
「アレ?・・・あぁ、アレね、コレ短いからこっちの長い方ね。」
 アイテムボックスから長い縄跳びを取り出し片方を頼子に渡す。

「ユラ、レンちゃん、シュウ君とケン君、そこに立ってくれる?」
「ここ?」
「はーい。」
「ココで良いの?」
「何するんです?」
「私とヨリが縄を回すからジャンプしてねー。」
「いくよー!」
 頼子が声を掛けると千春と同時に縄を回し始める。

「きゃー!♪」
「うわー!♪」
「たぁ!」
「うわ!」
「うまいうまい!」
「お、思ったより飛べるね。」
 2人はぐるぐると縄を回すと子供達はキャッキャとジャンプする。

「私もいれて~♪」
 春恵は横からひょこっと中に入り一緒にジャンプする。

「うわぁ!はいってきた!」
「すごい!」
「タイミングを合わせたら出る事も出来るわよ。」
 ピョンピョンと飛びながら春恵は外に出る。

「ユラも!」
 動体視力が良いのか、ユラはすんなりと外に出るが、イーレンは縄に当たり止まってしまった。

「ごめんなさい!」
「大丈夫だよー・・・ってコレ結構キツイ!」
「うん、腕結構来るね。」
 千春と頼子は腕を摩りながら話す。

「コレもだいえっと?」
「うっ・・・そうだよ、ユラには縁のない言葉だよ・・・。」
 軽く心にダメージを負う千春。

「チハルおねえちゃん、ほかにもあるの?」
「あるよー、バランスボールとかドッヂボールとか。」
「どっぢぼーるやるー!」
「懐かしいね、侍女枠争奪戦ドッヂボール大会。」
「ありましたねそう言えば。」
 少し遠い目をしながらボールを持つ千春とサフィーナ。

「これでドッヂボールするの?」
「いや、それはバランスボール、大きすぎでしょ。」
「・・・千春それでドッヂボールしたら面白そうじゃん。」
「いやいや、怪我人出るって、それにデカいじゃん。」
「ほら、あのサイズなら丁度良くね?」
 空を指差す頼子の先にはドラゴンが飛んでいた。

「ドラゴン・・・ドッヂボールすんの?」
「第一回!ドラゴンドッヂボール大会!」
「いやいや、流石に無理でしょ。」
「賞品はウイスキーとかにすれば参加者来そうだけどね。」
「なんじゃ!賞品出るのか!?」
 ウイスキーと聞きロイロが部屋から出て来る。

「場所無いじゃん、この庭じゃ狭いし。」
「訓練所でやれば良いんじゃ、皆を集めて来るぞ!」
 ロイロはそう言うと竜騎士団の方へ飛んで行った。

「・・・どうすんのよー。」
「良いじゃんおもしろそうじゃん?」
 ケラケラと笑う頼子はバランスボールをテンテンとドリブルする。

「ま、自分達が動くの疲れたし気分転換に行きますかぁ。」
 千春はそう言うとユラ達を連れ騎士団訓練所へ向かった。


--------------


「チハル王女殿下、何をなされるのですか?」
 エーデルが千春に声を掛けて来る。

「えっと、今訓練所使っても大丈夫ですか?」
「はい、問題ありませんが・・・。」
 訓練所には10頭ほどのドラゴンが並んでいた。

「この線からコッチがお前達のチームじゃ、こっちはお前達じゃ。」
「ロイロー、ルールわかんのー?」
「当てれば良いんじゃろ?」
「あー、うん、それで良いや。」
「ボールをくれ。」
「ほい。」
 頼子がボールを投げるとロイロが受け取る、そしてドラゴンの姿になる。

『それでは!第一回ドラゴンドッヂボール開催じゃ!』
「はーい、それじゃ全滅させた方が勝ちでーす、怪我の無い様にしてくださーい。」
 投げやりに言う千春、そしてそそくさとその場から離れる、そしてボールが投げられた。

「ギャォー!」
「グァー!」
「ガー!」
 色々な鳴き声を出しながらボールを投げ、つかみ取るドラゴン達。

「上手いな!ドラゴン達!」
「思った以上に動き早いね。」
 しかし次々と当てられ残るはロイロと灰色のスカーフを巻いたダフニーだけになる。

『やるのぅ。』
『勝たせて頂きます!』
 ロイロはボールを思いっきり振りかぶる、そしてダフニーに投げつけるが、ダフニーはしっかり受け取り直ぐにロイロへ向かって投げる。

『グルォォォ!』

バシッ!!!

「はい!ダフニーのかちー!」
「ダフニーチームにはウイスキーが贈られまーす。」
 頼子は影から4リットルサイズのウイスキーを2本取り出すとダフニーに渡す。

『有難うございます。』
「仲良く飲んでね。」
「ちっ、もう少しじゃった。」
「ロイロおつかれー、ほい参加賞。」
「お?」
 ロイロには焼酎を渡す。

「みんなで仲良くね。」
 千春はそう言うとドラゴン達が嬉しそうに頷く。

「チハル王女殿下、これは侍女争奪の時のゲームですか?」
「うん、ボールのサイズ違うけどね。」
「これは訓練にも使えそうですね。」
「・・・えぇ~?使える?」
「はい、色々な動き、動体視力、そしてチームワークも鍛えれそうです。」
「まぁエーデルさんがそう言うなら、はいボールあげる。」
 千春は普通のサイズのボールを渡す。

「ルールは・・・ナッテリー教えてあげれる?」
「はい、お任せください。」
 面倒な事をナッテリーに押し付け千春と頼子は訓練所を後にする、その後ドッヂボールがジブラロールで流行り、市井でも大会が開かれる程の人気スポーツになった。


--------------


「あぁ~楽しかった。」
「ドラゴンのドッジボールとか凄すぎでしょ。」
 2人が部屋に戻ると・・・。

「チハル王女殿下、お待ちしておりました。」
「ビンドル先生!!!」
「本日も頑張りましょう。」
「・・・はい。」
 千春は返事をしながら頼子の腕を掴む。

「ちょ!?」
 頼子は静かに逃げようとしていた、しかし千春は見逃さずすぐさま腕を掴んだ。

「ヨリぃ~、一緒にやろぉ~?」
「まって、ちょっと待って、ね?私ダイエットしてないから!ね!?」
「ヨリ様、今後の事も有ります、御一緒にいかがですか?」
 ニッコリと微笑むビンドル、しかし圧はしっかりと飛ばしてくる。

「・・・はい。」
 2人は仲良くビンドルに拉致られそのままダンスの練習に励んだ。





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