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犯罪ギルドの皆さーん!
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「ほれ、21じゃ。」
「かー!またボスか!」
「強すぎっすよ。」
「お前達はぽーかーふぇいすという物が出来ておらぬのだ、顔に出ておるからの。」
カッカッカと笑い銀貨を受け取る。
「やほー。」
ノックもせず扉を開くユーリン、ロイロと男達を見てため息を吐く。
「またポーカーやってんの?」
「ぶらっくじゃっくじゃ。」
「似たような物でしょ、ロイロちゃん仕事だよ。」
「ん、裏か?表か?」
「表、冒険者ギルドからの依頼。」
そう言うとアイテムボックスから手紙を取り出しロイロに渡す、受け取ったロイロは目を通す。
「ほう、この案件なら王国が動くじゃろ。」
「結構急ぎらしいよ。」
「ユーリン姐さん、どんな仕事なんですかい?」
トランプを片付けていた男が問いかける。
「盗賊討伐だね、大店商人が襲われたらしいんだけど奥さんや子供、メイド達、女性は全員攫われたんだって。」
「殲滅だけならなんて事はないが・・・面倒じゃのう。」
「断る?」
「いや、商業ギルド長の名前も書いておる、指名依頼みたいな物じゃ受けよう、ソダリス、コレを冒険者ギルドに持って行ってくれ。」
サラサラと手紙を書くとロイロはカウンターの身なりの良い男に渡す。
「手紙なら私が持っていくよ。」
「何を言っとる、ユーリンも討伐に行くんじゃぞ。」
「はぇ?なんで!?」
「盗賊のアジトじゃ、荷物が沢山あるじゃろうなぁ。」
ロイロの呟きに男達はニヤつく。
「皆殺しですかい?」
「腕がなるな。」
「お宝が楽しみだぜ。」
「ちょっと、あんた達、容赦しなくても良いけど出来れば生け取りにしてよね。」
「盗賊だろ?別に良いんじゃないか?」
「生け取りにしたら犯罪奴隷で報酬ふえるよ?」
「「「生け取りだな。」」」
手のひらクルクルで男達は頷く。
「人数は14~5人か、アジトにはもっとおるじゃろうな、アグラス、5人ほど連れていくぞ。」
「少な過ぎやしませんか?」
「なぁに、纏まっておったら儂が蹴散らす、お前達には結界を掛ける、なーんも問題無いわ。」
「そうそう、死にさえしなけりゃどうにかなるから。」
ユーリンは小さな小瓶を見せる。
「上級ポーション!?」
「たっかいんだから使わせないでよぉ?」
男達は立ち上がり準備を始める。
「表向きは冒険者に依頼じゃが、切羽詰まっとるのぅ。」
「商人さんがメイソンさんと冒険者ギルドに駆け込んできたんだってさ、対応出来そうな冒険者は居ないし王国軍は準備に時間掛かるからって。」
「それは仕方あるまい?国という物はそう言うもんじゃ。」
「だからって犯罪ギルドに頼むかなぁ?」
「あのギルド長2人は犯罪ギルドの内部事情を知っとるからの。」
「ソレ言って良いの?」
チラリと動き回る男達を見る。
「なーんも聞こえねぇな!」
「何の事だかな?」
「うめぇ汁吸えりゃ何でもいいわ。」
ゲラゲラと笑いながらも動き回る男達、そして準備が出来たと報告が来る。
「さぁて、お前ら賭けの負け分稼ぐんじゃぞ。」
「へい!ボス!」
ロイロは裏口を通り庭に出るとゴンドラがある、そしてドラゴンに変化するとゴンドラを掴んだ。
『よし、乗れ。』
ロイロに言われ武装した男達はゴンドラに乗り込み、最後にユーリンが乗ると大きく羽ばたく、ゴンドラは高く舞い上がると王都と飛び立った。
-----------------
「ロイロちゃん、ギルド長の話だとこの街道の先だよー。」
『了解じゃ!』
ロイロはそのまま街道沿いを飛ぶと高度を下げる。
「流石にもう居ないよねー、探索する?」
ゴンドラから皆は降りると、ユーリンはゴンドラをアイテムボックスに収納する。
「いや、その必要は無さそうじゃな、盗賊の斥候かのぅこの先に2人隠れておる。」
「お、ラッキー♪捕まえてアジト吐かせよう。」
「姐さん俺とバリオで行ってきやすぜ。」
アグラスは細身で身の軽いバリオに声を掛ける。
「この先500mほど先、左の林におる、儂はユーリンと旅人風に歩いて行こう、アグラス合図したら動くんじゃぞ。」
「気付かれてない?」
「大丈夫じゃろ、狙いは荷の有る馬車や旅人じゃ、空なんぞ見ておらん。」
残り3人も距離を開け、林側から隠れて付いてくる。
「ふむ、こちらに気付いたのぅ、視線を感じる。」
「よくわかんね。」
「魔力感知と探索魔法の複合じゃ。」
「簡単に言うねぇ、ロイロちゃんしか出来ないよそんなの。」
呆れる様に呟きながらテコテコ歩くユーリン。
「来たぞ。」
ロイロが呟くと男が2人現れる。
「ほう、魔道具で仲間を呼んだな、足止めか。」
「女2人だから油断してる?」
「多分そうじゃろうなぁ。」
2人はコソコソと話していると男が声を掛けてくる。
「やぁ、冒険者かい?」
「はい♪そちらも冒険者ですか?」
「あぁ、休憩してたら君たちが見えたから、良かったら一緒に行かないか?クレアに向かってるんだろう?」
「いえ!大丈夫です♪」
ニコニコと答えるユーリンにもう1人の男が動く、しかしロイロが間に入り男を突き飛ばす。
「やめてください!」
「え゛?ロイロちゃん?」
「シー。」
「てめぇ!めんどくせえ捕まえるぞ!」
「いやー!こわーい!」
「・・・ロイロちゃん。」
「なんじゃ、ちょっとかわいく言っただけじゃろう。」
襲って来る男2人を無視し2人は話し、ロイロは軽く手を上げるとアグラスとパリオが飛び出し盗賊を束縛する。
「おー、手際いいねー。」
「姐さん達しか見てねぇヤツなんざ楽勝でさぁ。」
「テメエら何者だ・・・。」
「ジブラロールの犯罪ギルドだよ♪」
「は?犯罪ギルドの者なら俺達の話も聞けるだろ!」
「いんやー、無理だねー。」
ユーリンも手を上げると街道沿いか3人仲間が現れる。
「お仲間も来たようじゃのぅ。」
ギルドのメンバーと逆の方を見ながら呟くロイロ、魔力を溜めギルドメンバーに結界を掛ける。
「さて、お前たち頑張るんじゃぞー。」
「ボス、姐さん、こっちに流れてきたら申し訳ないっす。」
「気にしなくても大丈夫じゃ、全員来ても薙ぎ倒してやるわ。」
「ロイロちゃーん生け捕りー。」
「わかっとるわ。」
束縛した2人を街道の隅に投げるロイロ、そのタイミングで10人程の男達が走って来るのが見えた。
「行きやす。」
「さぁ~て運動するかぁ。」
「姐さんやっちまったらすんません。」
「あんた達の取り分減るだけだから良いよー。」
「生け捕りだぞ!」
「「「「おう!」」」」
男達は駆け出す、ロイロとユーリンはのんびりと後ろを歩いて付いて行く、間も無く剣で叩き合う音が街道に鳴り響き、数人がロイロとユーリンを見つけ走って来た。
「あ、来たね。」
「吹き飛ばすか。」
「私がやるよー。」
ユーリンはニコニコしながら盗賊の方に歩いて行く、盗賊は何か有るかと足を止めた瞬間地面に落ちた。
「はい、2人回収~♪」
「上手になったのぅ。」
「まぁねー。」
ギルドメンバーと盗賊の戦いを見ていると不意にロイロが目を瞑る。
「むっ・・・見られたか。」
「どしたの?ロイロちゃん。」
「チハルが遠見石で儂の見ている物を覗いて来たんじゃ。」
「え?そんな事出来るんだ。」
「契約しとるからのぅ、しかしマズイなバレたかのぅ。」
「ギルドの事なら遅かれ早かれ言うって言ってたじゃん。」
「まぁそうなんじゃが~。」
目を瞑ったまま話すロイロ、ユーリンが提案をする。
「私が見えたらさ、冒険者ギルドの依頼で何かやってんなーって勘違いしてくれないかな?」
「ふむ、そうじゃな。」
そう言うとロイロはユーリンの方を向き目を開ける。
「チハルちゃーんみてる~?ロイロちゃん借りてるよー♪」
手を振りながらユーリンが話す。
「声は聞こえないんじゃよ。」
「あ、そうなんだ。」
「そのまま手を振りながらロイロを見るユーリン。」
「ん、覗くのを止めた様じゃ。」
「おっけ、それじゃ盗賊とっ捕まえてアジトの場所聞き出しましょ~♪」
ほぼ制圧済の盗賊たちの所へ2人はそのまま歩いて行った。
「かー!またボスか!」
「強すぎっすよ。」
「お前達はぽーかーふぇいすという物が出来ておらぬのだ、顔に出ておるからの。」
カッカッカと笑い銀貨を受け取る。
「やほー。」
ノックもせず扉を開くユーリン、ロイロと男達を見てため息を吐く。
「またポーカーやってんの?」
「ぶらっくじゃっくじゃ。」
「似たような物でしょ、ロイロちゃん仕事だよ。」
「ん、裏か?表か?」
「表、冒険者ギルドからの依頼。」
そう言うとアイテムボックスから手紙を取り出しロイロに渡す、受け取ったロイロは目を通す。
「ほう、この案件なら王国が動くじゃろ。」
「結構急ぎらしいよ。」
「ユーリン姐さん、どんな仕事なんですかい?」
トランプを片付けていた男が問いかける。
「盗賊討伐だね、大店商人が襲われたらしいんだけど奥さんや子供、メイド達、女性は全員攫われたんだって。」
「殲滅だけならなんて事はないが・・・面倒じゃのう。」
「断る?」
「いや、商業ギルド長の名前も書いておる、指名依頼みたいな物じゃ受けよう、ソダリス、コレを冒険者ギルドに持って行ってくれ。」
サラサラと手紙を書くとロイロはカウンターの身なりの良い男に渡す。
「手紙なら私が持っていくよ。」
「何を言っとる、ユーリンも討伐に行くんじゃぞ。」
「はぇ?なんで!?」
「盗賊のアジトじゃ、荷物が沢山あるじゃろうなぁ。」
ロイロの呟きに男達はニヤつく。
「皆殺しですかい?」
「腕がなるな。」
「お宝が楽しみだぜ。」
「ちょっと、あんた達、容赦しなくても良いけど出来れば生け取りにしてよね。」
「盗賊だろ?別に良いんじゃないか?」
「生け取りにしたら犯罪奴隷で報酬ふえるよ?」
「「「生け取りだな。」」」
手のひらクルクルで男達は頷く。
「人数は14~5人か、アジトにはもっとおるじゃろうな、アグラス、5人ほど連れていくぞ。」
「少な過ぎやしませんか?」
「なぁに、纏まっておったら儂が蹴散らす、お前達には結界を掛ける、なーんも問題無いわ。」
「そうそう、死にさえしなけりゃどうにかなるから。」
ユーリンは小さな小瓶を見せる。
「上級ポーション!?」
「たっかいんだから使わせないでよぉ?」
男達は立ち上がり準備を始める。
「表向きは冒険者に依頼じゃが、切羽詰まっとるのぅ。」
「商人さんがメイソンさんと冒険者ギルドに駆け込んできたんだってさ、対応出来そうな冒険者は居ないし王国軍は準備に時間掛かるからって。」
「それは仕方あるまい?国という物はそう言うもんじゃ。」
「だからって犯罪ギルドに頼むかなぁ?」
「あのギルド長2人は犯罪ギルドの内部事情を知っとるからの。」
「ソレ言って良いの?」
チラリと動き回る男達を見る。
「なーんも聞こえねぇな!」
「何の事だかな?」
「うめぇ汁吸えりゃ何でもいいわ。」
ゲラゲラと笑いながらも動き回る男達、そして準備が出来たと報告が来る。
「さぁて、お前ら賭けの負け分稼ぐんじゃぞ。」
「へい!ボス!」
ロイロは裏口を通り庭に出るとゴンドラがある、そしてドラゴンに変化するとゴンドラを掴んだ。
『よし、乗れ。』
ロイロに言われ武装した男達はゴンドラに乗り込み、最後にユーリンが乗ると大きく羽ばたく、ゴンドラは高く舞い上がると王都と飛び立った。
-----------------
「ロイロちゃん、ギルド長の話だとこの街道の先だよー。」
『了解じゃ!』
ロイロはそのまま街道沿いを飛ぶと高度を下げる。
「流石にもう居ないよねー、探索する?」
ゴンドラから皆は降りると、ユーリンはゴンドラをアイテムボックスに収納する。
「いや、その必要は無さそうじゃな、盗賊の斥候かのぅこの先に2人隠れておる。」
「お、ラッキー♪捕まえてアジト吐かせよう。」
「姐さん俺とバリオで行ってきやすぜ。」
アグラスは細身で身の軽いバリオに声を掛ける。
「この先500mほど先、左の林におる、儂はユーリンと旅人風に歩いて行こう、アグラス合図したら動くんじゃぞ。」
「気付かれてない?」
「大丈夫じゃろ、狙いは荷の有る馬車や旅人じゃ、空なんぞ見ておらん。」
残り3人も距離を開け、林側から隠れて付いてくる。
「ふむ、こちらに気付いたのぅ、視線を感じる。」
「よくわかんね。」
「魔力感知と探索魔法の複合じゃ。」
「簡単に言うねぇ、ロイロちゃんしか出来ないよそんなの。」
呆れる様に呟きながらテコテコ歩くユーリン。
「来たぞ。」
ロイロが呟くと男が2人現れる。
「ほう、魔道具で仲間を呼んだな、足止めか。」
「女2人だから油断してる?」
「多分そうじゃろうなぁ。」
2人はコソコソと話していると男が声を掛けてくる。
「やぁ、冒険者かい?」
「はい♪そちらも冒険者ですか?」
「あぁ、休憩してたら君たちが見えたから、良かったら一緒に行かないか?クレアに向かってるんだろう?」
「いえ!大丈夫です♪」
ニコニコと答えるユーリンにもう1人の男が動く、しかしロイロが間に入り男を突き飛ばす。
「やめてください!」
「え゛?ロイロちゃん?」
「シー。」
「てめぇ!めんどくせえ捕まえるぞ!」
「いやー!こわーい!」
「・・・ロイロちゃん。」
「なんじゃ、ちょっとかわいく言っただけじゃろう。」
襲って来る男2人を無視し2人は話し、ロイロは軽く手を上げるとアグラスとパリオが飛び出し盗賊を束縛する。
「おー、手際いいねー。」
「姐さん達しか見てねぇヤツなんざ楽勝でさぁ。」
「テメエら何者だ・・・。」
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「は?犯罪ギルドの者なら俺達の話も聞けるだろ!」
「いんやー、無理だねー。」
ユーリンも手を上げると街道沿いか3人仲間が現れる。
「お仲間も来たようじゃのぅ。」
ギルドのメンバーと逆の方を見ながら呟くロイロ、魔力を溜めギルドメンバーに結界を掛ける。
「さて、お前たち頑張るんじゃぞー。」
「ボス、姐さん、こっちに流れてきたら申し訳ないっす。」
「気にしなくても大丈夫じゃ、全員来ても薙ぎ倒してやるわ。」
「ロイロちゃーん生け捕りー。」
「わかっとるわ。」
束縛した2人を街道の隅に投げるロイロ、そのタイミングで10人程の男達が走って来るのが見えた。
「行きやす。」
「さぁ~て運動するかぁ。」
「姐さんやっちまったらすんません。」
「あんた達の取り分減るだけだから良いよー。」
「生け捕りだぞ!」
「「「「おう!」」」」
男達は駆け出す、ロイロとユーリンはのんびりと後ろを歩いて付いて行く、間も無く剣で叩き合う音が街道に鳴り響き、数人がロイロとユーリンを見つけ走って来た。
「あ、来たね。」
「吹き飛ばすか。」
「私がやるよー。」
ユーリンはニコニコしながら盗賊の方に歩いて行く、盗賊は何か有るかと足を止めた瞬間地面に落ちた。
「はい、2人回収~♪」
「上手になったのぅ。」
「まぁねー。」
ギルドメンバーと盗賊の戦いを見ていると不意にロイロが目を瞑る。
「むっ・・・見られたか。」
「どしたの?ロイロちゃん。」
「チハルが遠見石で儂の見ている物を覗いて来たんじゃ。」
「え?そんな事出来るんだ。」
「契約しとるからのぅ、しかしマズイなバレたかのぅ。」
「ギルドの事なら遅かれ早かれ言うって言ってたじゃん。」
「まぁそうなんじゃが~。」
目を瞑ったまま話すロイロ、ユーリンが提案をする。
「私が見えたらさ、冒険者ギルドの依頼で何かやってんなーって勘違いしてくれないかな?」
「ふむ、そうじゃな。」
そう言うとロイロはユーリンの方を向き目を開ける。
「チハルちゃーんみてる~?ロイロちゃん借りてるよー♪」
手を振りながらユーリンが話す。
「声は聞こえないんじゃよ。」
「あ、そうなんだ。」
「そのまま手を振りながらロイロを見るユーリン。」
「ん、覗くのを止めた様じゃ。」
「おっけ、それじゃ盗賊とっ捕まえてアジトの場所聞き出しましょ~♪」
ほぼ制圧済の盗賊たちの所へ2人はそのまま歩いて行った。
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