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ドラゴン印の温泉饅頭!
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「千春何してんの?」
「お父さん、もう時間?」
「うん、次は年末かぁ、長いなぁ。」
「すぐだよ、それで?今回は何仕込んだの?」
「失礼な、でも年末迄には結構成果出てると思うなぁ。」
「色々やらかしてんだろなぁー。」
「千春程じゃないよ。」
「失礼な!」
「「・・・あははは。」」
大樹は鞄とバッグを手に取る。
「はいコレ。」
「なに?」
「今作ったやつ。」
大樹は紙袋を開けると饅頭が入っていた。
「饅頭?」
「うん、旅館のお土産を試作中なの。」
「温泉饅頭的な?」
「そ、重曹ないから酵母で作ってるんだけど、時間かかるんだよねぇ。」
「まぁ重曹を作るとなるとそれなりの規模の施設がいるからね。」
大樹は一口サイズの饅頭を口に入れる。
「うん、美味しい、これで良いんじゃない?」
「そだね。」
「あと焼印入れたら?」
「焼印?」
「ほら、この上に絵を焼くんだよ。」
「うーん、絵ねぇ。」
「ドラゴンの焼印とか良いんじゃないかな。」
「いいね!作ってみよ!」
千春と大樹は門を通り日本に戻る、そして玄関でタクシーを待つ、しばらくすると車がやってきた。
「千春それじゃ。」
「はーい、体気を付けてね。」
「うん、千春もね。」
大樹は手を振りタクシーに乗り込む、窓から手を振る大樹、千春は笑顔で手を振り返すと、車は遠ざかっていった。
「次は年末かぁ。」
ポツリと呟くと千春は異世界へ戻る、そして門の有る部屋から応接間に入ると、アイトネとマルグリットがソファーで寛いでいた。
「見送り終わったの?」
「はい、今行きました、どうされました?アイトネも呼んでないのに。」
『美味しそうなお菓子作ってたから来ちゃった♪』
「私もお茶を飲みに来ただけよ?」
2人は千春に微笑む。
「えーっと・・・、はい!持ってきますね♪サフィー緑茶お願い♪」
「はーい♪」
嬉しそうに言う千春にサフィーナも笑みをこぼし返事をする。
「どうぞ、温泉饅頭です。試作中なんですけど。」
温泉饅頭をお皿に数個乗せてテーブルに並べる。
「温泉饅頭?」
「はい、温泉の水を使って作った饅頭です、アイトネの好きな餡子入りです。」
『美味しそう♪食べて良い?』
「どぞー♪」
マルグリットとアイトネは温泉饅頭を口に入れると目を開く。
「美味しいわ♪」
『本当、餡子とよく合うわ♪』
「良かった、コレを旅館で売る予定なんです。」
「お金が必要なの?」
「いえ、ルノアーさんが何か名物になる物無いかって考えてたんで、あとこの饅頭の上にドラゴンの焼印を付けようかってさっきお父さんと話してた所です。」
あはははと笑いながら千春が言うと、アイトネが少し考え手を掲げる。
『んー、こんな感じかしら?』
「ふぇっ?!」
アイトネの手には持ち手から伸びた金属の先にドラゴンの印が付いた物が握られていた。
「へ?今作ったの?」
『美味しい饅頭のお礼にあげるわ♪』
「そう言うのってダメじゃなかった?』
『神授は別に構わないわよ?』
「ありがとう、このドラゴンの所を焼くの?」
ドラゴンの型がついた所を見ながら言う千春。
『魔力を通せば焼ける様にしてるわよ。』
「マ?便利すぎる。」
千春は魔力を通し、饅頭の1つにペタンと付けると、ジュッと軽い音がする。
「おぉぉーーーー!」
「良いわねぇ。」
マルグリットは焼印のついた饅頭を手に取り焼印確認しパクリと食べる。
「もっと持ってきますねー。」
千春は今蒸している残りを取りに行く。
「アイさん何か付けた? (ボソッ)」
『よく気付いたわね。 (ボソッ)』
「最初に食べた饅頭には無かった魔力を感じたもの。 (ボソッ)」
「持ってきましたー!アイトネまだ食べる?」
『頂くわ♪』
「チハルさん!私も手伝います!」
モリアンが手を挙げ焼印に魔力を込めると、並べられた饅頭にポンポンポンと焼きを入れていく。
「量産するなら同じ焼印ダーサンに作ってもらおうかな。」
「チハル、それなら私も用事があるから伝えておくわ、サンプルで一個貰うわね。」
「一個と言わずいっぱいどうぞ!」
ルノアーから渡された箱に10個並べると、上から薄い紙をかけ蓋を閉める。
「ダーサンに作ってもらった箱です、コレも丁度良い感じで見せたかったのでこのまま見せて下さい。」
「分かったわ、チハル今日は一緒に寝ましょうね♪」
「あー、えーっと、はい。」
「フフッ、それじゃまた後でね。」
マルグリットは付き人のエリーナを連れ部屋を出て行く。
『今日はヨリ達は来ないの?』
「うん、みんな今日は来ないね。」
『あら、そうなのね、寂しくない?』
「大丈夫だよ、サフィーやモリーも居るし、ラルカやマクリも居るもんね♪」
「俺も居るぞ?」
「儂もおるぞ?」
「吾輩もいるにゃ?」
「私もいるわよ~?」
ルプやロイロ、三珠と彩葉までが声を上げる。
「ね?寂しがる暇ないんだよ。」
『ほんとね。』
千春とアイトネはクスクスと笑っているとお客が入って来る。
「チハルおねえちゃんただいま!」
「おかえりーユラ、おやつあるよー。」
「やったぁ!」
キツネ耳をピコピコ動かしピョンっとジャンプして喜ぶユラは、千春の座るソファーに飛び乗る。
「お姫様がそんな事したらダメだよー。」
「チハルおねえちゃんもしてたよ?」
「くっ・・・見られてたか。」
「おやつってこれ?」
「そ、ドラゴン温泉饅頭だよ。」
「うわぁ強そう!」
「お食べー。」
「いただきまーす!」
ユラはニッコニコで饅頭を頬張る、ユラは流石に一口では食べれないのか、半分齧るとモグモグと咀嚼する。
「んー!」
「美味しい?」
コクコクと頭を上下しながら笑顔で答える。
「ルプ達もたべr・・・食べてるじゃん!」
テーブルでペタペタとモリアンが焼き印を押すと、人狼姿のルプと人型のロイロ、そして三珠がパクパクと食べていた。
「・・・どう?」
「んっまいぞ、流石チハルじゃなぁ。」
「あぁ、甘さも押さえてある、日本酒に合うんじゃねぇか?」
「うみゃ!これはうみゃ!」
「ミタマもっと食べて♪」
「そりゃよかったね、モリー達も食べて良いからね。」
「はい!いただきます!」
ワイワイと騒ぎながら饅頭を食べる一同。
「そう言えばモートさん最近見ないね。」
『モート国近辺を見る様に言ったもの、結構人気有るのよねぇ。』
「おぉー神様してんだー。」
『まんざらでもないみたいよ?お供えなんて私より多いんだから。』
「ありゃ~、それはアイトネ的にどうなのさ。」
『私はチハルの料理が直接食べれるもの♪幸せよ~♪』
「そっか、今日の晩御飯食べて行く?」
『やった♪頂くわ♪』
嬉しそうにアイトネが答えると、ロイロが饅頭を口に入れながら千春に言う。
「チハル!酒呑んで良いか!?」
「え!早くない!?」
「良いじゃねえか、今日はのんびりするんだろ?」
「はいはい、ついでに注文もしておくよ、御要望はありますかーーーー。」
「ウイスキーじゃ!12年のアレ頼む!」
「俺は日本酒で、この前の大吟醸を頼む。」
「チハル!チハル!この前ソラが持ってきたアレが欲しいにゃ!!!!」
「チハル様!私もほしいですニャ!」
「はいはい、ミタマとマクリはチュゥ~ルね・・・って酒屋に売ってないな、コンビニ行ってくるかぁ。」
「コンビニ行くなら付き合いますよ。」
ワイワイと騒ぐ中サフィーナが千春に言う。
「さんきゅ、それじゃ皆適当にまっててねー、コンビニいってくるぁ~。」
「「「「「「「いってらっしゃーい。」」」」」」」
千春とサフィーナは普段着に着替えると日本に戻り玄関を出る。
「はぁ、ほんっとやかましいなぁ。」
千春は笑みを浮かべながら玄関を出る。
「皆心配してるのよ。」
「わかってるよー、寂しがる暇くれないもんねぇ。」
2人はクスクスと笑い、夏の夕暮れ時を楽しみながらコンビニへ向かった。
「お父さん、もう時間?」
「うん、次は年末かぁ、長いなぁ。」
「すぐだよ、それで?今回は何仕込んだの?」
「失礼な、でも年末迄には結構成果出てると思うなぁ。」
「色々やらかしてんだろなぁー。」
「千春程じゃないよ。」
「失礼な!」
「「・・・あははは。」」
大樹は鞄とバッグを手に取る。
「はいコレ。」
「なに?」
「今作ったやつ。」
大樹は紙袋を開けると饅頭が入っていた。
「饅頭?」
「うん、旅館のお土産を試作中なの。」
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「そ、重曹ないから酵母で作ってるんだけど、時間かかるんだよねぇ。」
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大樹は一口サイズの饅頭を口に入れる。
「うん、美味しい、これで良いんじゃない?」
「そだね。」
「あと焼印入れたら?」
「焼印?」
「ほら、この上に絵を焼くんだよ。」
「うーん、絵ねぇ。」
「ドラゴンの焼印とか良いんじゃないかな。」
「いいね!作ってみよ!」
千春と大樹は門を通り日本に戻る、そして玄関でタクシーを待つ、しばらくすると車がやってきた。
「千春それじゃ。」
「はーい、体気を付けてね。」
「うん、千春もね。」
大樹は手を振りタクシーに乗り込む、窓から手を振る大樹、千春は笑顔で手を振り返すと、車は遠ざかっていった。
「次は年末かぁ。」
ポツリと呟くと千春は異世界へ戻る、そして門の有る部屋から応接間に入ると、アイトネとマルグリットがソファーで寛いでいた。
「見送り終わったの?」
「はい、今行きました、どうされました?アイトネも呼んでないのに。」
『美味しそうなお菓子作ってたから来ちゃった♪』
「私もお茶を飲みに来ただけよ?」
2人は千春に微笑む。
「えーっと・・・、はい!持ってきますね♪サフィー緑茶お願い♪」
「はーい♪」
嬉しそうに言う千春にサフィーナも笑みをこぼし返事をする。
「どうぞ、温泉饅頭です。試作中なんですけど。」
温泉饅頭をお皿に数個乗せてテーブルに並べる。
「温泉饅頭?」
「はい、温泉の水を使って作った饅頭です、アイトネの好きな餡子入りです。」
『美味しそう♪食べて良い?』
「どぞー♪」
マルグリットとアイトネは温泉饅頭を口に入れると目を開く。
「美味しいわ♪」
『本当、餡子とよく合うわ♪』
「良かった、コレを旅館で売る予定なんです。」
「お金が必要なの?」
「いえ、ルノアーさんが何か名物になる物無いかって考えてたんで、あとこの饅頭の上にドラゴンの焼印を付けようかってさっきお父さんと話してた所です。」
あはははと笑いながら千春が言うと、アイトネが少し考え手を掲げる。
『んー、こんな感じかしら?』
「ふぇっ?!」
アイトネの手には持ち手から伸びた金属の先にドラゴンの印が付いた物が握られていた。
「へ?今作ったの?」
『美味しい饅頭のお礼にあげるわ♪』
「そう言うのってダメじゃなかった?』
『神授は別に構わないわよ?』
「ありがとう、このドラゴンの所を焼くの?」
ドラゴンの型がついた所を見ながら言う千春。
『魔力を通せば焼ける様にしてるわよ。』
「マ?便利すぎる。」
千春は魔力を通し、饅頭の1つにペタンと付けると、ジュッと軽い音がする。
「おぉぉーーーー!」
「良いわねぇ。」
マルグリットは焼印のついた饅頭を手に取り焼印確認しパクリと食べる。
「もっと持ってきますねー。」
千春は今蒸している残りを取りに行く。
「アイさん何か付けた? (ボソッ)」
『よく気付いたわね。 (ボソッ)』
「最初に食べた饅頭には無かった魔力を感じたもの。 (ボソッ)」
「持ってきましたー!アイトネまだ食べる?」
『頂くわ♪』
「チハルさん!私も手伝います!」
モリアンが手を挙げ焼印に魔力を込めると、並べられた饅頭にポンポンポンと焼きを入れていく。
「量産するなら同じ焼印ダーサンに作ってもらおうかな。」
「チハル、それなら私も用事があるから伝えておくわ、サンプルで一個貰うわね。」
「一個と言わずいっぱいどうぞ!」
ルノアーから渡された箱に10個並べると、上から薄い紙をかけ蓋を閉める。
「ダーサンに作ってもらった箱です、コレも丁度良い感じで見せたかったのでこのまま見せて下さい。」
「分かったわ、チハル今日は一緒に寝ましょうね♪」
「あー、えーっと、はい。」
「フフッ、それじゃまた後でね。」
マルグリットは付き人のエリーナを連れ部屋を出て行く。
『今日はヨリ達は来ないの?』
「うん、みんな今日は来ないね。」
『あら、そうなのね、寂しくない?』
「大丈夫だよ、サフィーやモリーも居るし、ラルカやマクリも居るもんね♪」
「俺も居るぞ?」
「儂もおるぞ?」
「吾輩もいるにゃ?」
「私もいるわよ~?」
ルプやロイロ、三珠と彩葉までが声を上げる。
「ね?寂しがる暇ないんだよ。」
『ほんとね。』
千春とアイトネはクスクスと笑っているとお客が入って来る。
「チハルおねえちゃんただいま!」
「おかえりーユラ、おやつあるよー。」
「やったぁ!」
キツネ耳をピコピコ動かしピョンっとジャンプして喜ぶユラは、千春の座るソファーに飛び乗る。
「お姫様がそんな事したらダメだよー。」
「チハルおねえちゃんもしてたよ?」
「くっ・・・見られてたか。」
「おやつってこれ?」
「そ、ドラゴン温泉饅頭だよ。」
「うわぁ強そう!」
「お食べー。」
「いただきまーす!」
ユラはニッコニコで饅頭を頬張る、ユラは流石に一口では食べれないのか、半分齧るとモグモグと咀嚼する。
「んー!」
「美味しい?」
コクコクと頭を上下しながら笑顔で答える。
「ルプ達もたべr・・・食べてるじゃん!」
テーブルでペタペタとモリアンが焼き印を押すと、人狼姿のルプと人型のロイロ、そして三珠がパクパクと食べていた。
「・・・どう?」
「んっまいぞ、流石チハルじゃなぁ。」
「あぁ、甘さも押さえてある、日本酒に合うんじゃねぇか?」
「うみゃ!これはうみゃ!」
「ミタマもっと食べて♪」
「そりゃよかったね、モリー達も食べて良いからね。」
「はい!いただきます!」
ワイワイと騒ぎながら饅頭を食べる一同。
「そう言えばモートさん最近見ないね。」
『モート国近辺を見る様に言ったもの、結構人気有るのよねぇ。』
「おぉー神様してんだー。」
『まんざらでもないみたいよ?お供えなんて私より多いんだから。』
「ありゃ~、それはアイトネ的にどうなのさ。」
『私はチハルの料理が直接食べれるもの♪幸せよ~♪』
「そっか、今日の晩御飯食べて行く?」
『やった♪頂くわ♪』
嬉しそうにアイトネが答えると、ロイロが饅頭を口に入れながら千春に言う。
「チハル!酒呑んで良いか!?」
「え!早くない!?」
「良いじゃねえか、今日はのんびりするんだろ?」
「はいはい、ついでに注文もしておくよ、御要望はありますかーーーー。」
「ウイスキーじゃ!12年のアレ頼む!」
「俺は日本酒で、この前の大吟醸を頼む。」
「チハル!チハル!この前ソラが持ってきたアレが欲しいにゃ!!!!」
「チハル様!私もほしいですニャ!」
「はいはい、ミタマとマクリはチュゥ~ルね・・・って酒屋に売ってないな、コンビニ行ってくるかぁ。」
「コンビニ行くなら付き合いますよ。」
ワイワイと騒ぐ中サフィーナが千春に言う。
「さんきゅ、それじゃ皆適当にまっててねー、コンビニいってくるぁ~。」
「「「「「「「いってらっしゃーい。」」」」」」」
千春とサフィーナは普段着に着替えると日本に戻り玄関を出る。
「はぁ、ほんっとやかましいなぁ。」
千春は笑みを浮かべながら玄関を出る。
「皆心配してるのよ。」
「わかってるよー、寂しがる暇くれないもんねぇ。」
2人はクスクスと笑い、夏の夕暮れ時を楽しみながらコンビニへ向かった。
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