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ダンジョン7階!
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「ループー。」
「お?どうした千春。」
「入る時言ってたよねぇ、俺たちが付いてるから大丈夫だって。」
「あー、俺『達』な、レフトもライトも付いてただろ?」
飄々と答えるルプ。
「そーうーだーけーどー!ちゃうねん。」
「何がだ?」
「私達も冒険者っぽい事したいの!」
「大丈夫だ、まだ先がある、ほら、次の階層でやれば良いだろ?」
「むー、次私達がやるからね!」
千春はそう言うと、頼子達もウンウンと頷く、そして6階の掃除が終わり7階に降りると、だだ広い空間に出た。
「広!」
「うわぁ、東京ドーム何個分だろうね。」
「出た!謎単位!東京ドーム何個分!」
「柱も無いのによく天井落ちないね。」
4人は上を見上げながら感想を言う。
「ココも幾つか魔物が集まっとるのぅ。」
「手分けするか。」
千春達は中央に向かい、ママドラ達は左右に分かれて飛ぶ。
「居た!」
目の前に30匹程の魔物が居る。
「多いね。」
「この空間だけで100は居るな。」
ルプは千春に答える。
「よーし!一発当てるよー!」
「レナ、同時に打ち込むよ。」
美桜は麗奈に言うと魔力を溜める。
「せーの!」
「ハイドロボム!」
「ブラストファイアー!」
同時に撃たれた魔法は、魔物達の正面で着弾し破裂する。
ドドォォウン!!!
「・・・え?終わり?」
砂煙が流れ消えると、動いている魔物は一匹も居なかった。
「威力上がってない?」
「自重してないからねぇ。」
「うん、思いっきり爆発するイメージで打ち込んだ。」
美桜と麗奈はドヤ顔で答える。
「千春次行くか?」
「次ってまだ居るの?」
高低差のあるフロアだが、見渡せない程ではない、ママドラが羽ばたき魔物達を切り刻み、レフトとライトが炎を吐き焼き払う、イー、アル、サンも複数の魔法で敵を殲滅している。
「こんな地下で火吐いてヤバくない?」
「それは大丈夫だ、空気は流れているからな。」
ルプは天井にある複数の小さな穴を見ながら言う。
「終わったわね、次行くわよ!」
ママドラがそう言いながら戻ってくる。
「私何もしてない。」
「私も。」
千春と頼子は不満げに呟く。
「まぁ先は長い、無駄に魔力を使うことはねぇよ。」
ルプは笑いながら千春に言うと、次の階層への入り口に移動する、
「8階!」
「狭いね。」
「迷路的な?」
「えー時間かかるんじゃん?」
「ルプ道分かる?」
「・・・出口までの道が何処かで塞がれてるな。」
「えー扉とか?」
「分からんが、進むしか無いだろ。」
「コレじゃ儂も大きくなれんのぅ。」
大人が5人は並んで歩ける広さだが、ドラゴンには狭い通路にロイロは文句を言う。
「ロイロ魔物いる?」
「おるが、溜まってはおらぬな、雑魚がちょろちょろじゃ、倒しに行く程では無い。」
「んじゃ上の魔物はどこで湧いたのかな。」
「ふむ、どこか魔物が通る道があるんじゃろうか。」
しばらく歩いていると、ラルカが壁を見つめる。
「チハル様、この壁変です。」
「変?普通に壁じゃん?」
「ここら辺だけ音の反響が違います。」
ラルカは腕を広げて場所を伝える、するとモリアンが壁をとんとん叩くと一歩下がる。
「うりゃぁ!」
ドゴン!!!
「ちょ!?」
モリアンは回し蹴りで壁を粉砕すると、一風変わった洞窟が現れた。
「隠し部屋かぁ。」
「凄いな、コレ壊せるんだ。」
頼子と美桜はポカンとした顔で呟き、モリアンはドヤ顔で踏ん反り返る。
「・・・モリー、ここスイッチみたいなのあんじゃん。」
千春は壁の横にある不自然な突起を指差す。
「ギミックが有るダンジョンかー、チハルこの先は罠とかも考えて通らないとヤバいよ。」
麗奈は顎に手を当て考えながら言う、
「マジか、めんどくさいなぁ。」
「それでは私が前に行きますね。」
サリナがそう言うと、先頭を歩く。
「サフィー、サリナ罠見付けれるの?」
「さぁ、聞いたことはないですが、出来るのでしょう。」
数百メートル程歩くと、サリナが足を止める。
「サリナ何かあった?」
「はい、床に何かありますね。」
地面を見ながらサリナは言うと、石を拾い上げ、狙いをつけ投げつける。
ドドドド!
「うぉ!?」
通路の先が5メートル程陥没し穴が開く。
「ひぇぇ、結構深いね。」
「下の階層まで続いてるな、ここから降りるか。」
ルプは風魔法で探索しながら言う。
「え!ここ降りるの?」
「無理じゃん?」
「ロープとかあんの?」
「有るわけ無いじゃん。」
千春達は深い穴を見ながら言うと、サフィーナが声をかける。
「チハル。」
「なに?・・・あ。」
サフィーナは空飛ぶ箒を持って指差す。
「あーあーうん、わかってたよ?」
そう言うと箒を出す。
「儂らは飛んで降りるか。」
ロイロは人型のまま翼を出し言う。
「え!?ロイロ人のまま飛べたの?!」
「飛べるぞ?」
ママドラ達も当たり前の様に翼を広げて降りる準備をしている。
「ルプは?」
「ん?風魔法で足場を作って降りれるぞ、俺が空走ってるの見たことあるだろ。」
「・・・うん、覚えてるよ?エーデルさんとホーキンさんは。」
2人を見ると、イー、アル、サンがエーデルに、ホーキンにはレフト、ライトが付いていた。
「オッケー、それじゃ行くよーん!」
元気よく言うが、ゆっくり慎重に落とし穴を皆は降りて行った。
「お?どうした千春。」
「入る時言ってたよねぇ、俺たちが付いてるから大丈夫だって。」
「あー、俺『達』な、レフトもライトも付いてただろ?」
飄々と答えるルプ。
「そーうーだーけーどー!ちゃうねん。」
「何がだ?」
「私達も冒険者っぽい事したいの!」
「大丈夫だ、まだ先がある、ほら、次の階層でやれば良いだろ?」
「むー、次私達がやるからね!」
千春はそう言うと、頼子達もウンウンと頷く、そして6階の掃除が終わり7階に降りると、だだ広い空間に出た。
「広!」
「うわぁ、東京ドーム何個分だろうね。」
「出た!謎単位!東京ドーム何個分!」
「柱も無いのによく天井落ちないね。」
4人は上を見上げながら感想を言う。
「ココも幾つか魔物が集まっとるのぅ。」
「手分けするか。」
千春達は中央に向かい、ママドラ達は左右に分かれて飛ぶ。
「居た!」
目の前に30匹程の魔物が居る。
「多いね。」
「この空間だけで100は居るな。」
ルプは千春に答える。
「よーし!一発当てるよー!」
「レナ、同時に打ち込むよ。」
美桜は麗奈に言うと魔力を溜める。
「せーの!」
「ハイドロボム!」
「ブラストファイアー!」
同時に撃たれた魔法は、魔物達の正面で着弾し破裂する。
ドドォォウン!!!
「・・・え?終わり?」
砂煙が流れ消えると、動いている魔物は一匹も居なかった。
「威力上がってない?」
「自重してないからねぇ。」
「うん、思いっきり爆発するイメージで打ち込んだ。」
美桜と麗奈はドヤ顔で答える。
「千春次行くか?」
「次ってまだ居るの?」
高低差のあるフロアだが、見渡せない程ではない、ママドラが羽ばたき魔物達を切り刻み、レフトとライトが炎を吐き焼き払う、イー、アル、サンも複数の魔法で敵を殲滅している。
「こんな地下で火吐いてヤバくない?」
「それは大丈夫だ、空気は流れているからな。」
ルプは天井にある複数の小さな穴を見ながら言う。
「終わったわね、次行くわよ!」
ママドラがそう言いながら戻ってくる。
「私何もしてない。」
「私も。」
千春と頼子は不満げに呟く。
「まぁ先は長い、無駄に魔力を使うことはねぇよ。」
ルプは笑いながら千春に言うと、次の階層への入り口に移動する、
「8階!」
「狭いね。」
「迷路的な?」
「えー時間かかるんじゃん?」
「ルプ道分かる?」
「・・・出口までの道が何処かで塞がれてるな。」
「えー扉とか?」
「分からんが、進むしか無いだろ。」
「コレじゃ儂も大きくなれんのぅ。」
大人が5人は並んで歩ける広さだが、ドラゴンには狭い通路にロイロは文句を言う。
「ロイロ魔物いる?」
「おるが、溜まってはおらぬな、雑魚がちょろちょろじゃ、倒しに行く程では無い。」
「んじゃ上の魔物はどこで湧いたのかな。」
「ふむ、どこか魔物が通る道があるんじゃろうか。」
しばらく歩いていると、ラルカが壁を見つめる。
「チハル様、この壁変です。」
「変?普通に壁じゃん?」
「ここら辺だけ音の反響が違います。」
ラルカは腕を広げて場所を伝える、するとモリアンが壁をとんとん叩くと一歩下がる。
「うりゃぁ!」
ドゴン!!!
「ちょ!?」
モリアンは回し蹴りで壁を粉砕すると、一風変わった洞窟が現れた。
「隠し部屋かぁ。」
「凄いな、コレ壊せるんだ。」
頼子と美桜はポカンとした顔で呟き、モリアンはドヤ顔で踏ん反り返る。
「・・・モリー、ここスイッチみたいなのあんじゃん。」
千春は壁の横にある不自然な突起を指差す。
「ギミックが有るダンジョンかー、チハルこの先は罠とかも考えて通らないとヤバいよ。」
麗奈は顎に手を当て考えながら言う、
「マジか、めんどくさいなぁ。」
「それでは私が前に行きますね。」
サリナがそう言うと、先頭を歩く。
「サフィー、サリナ罠見付けれるの?」
「さぁ、聞いたことはないですが、出来るのでしょう。」
数百メートル程歩くと、サリナが足を止める。
「サリナ何かあった?」
「はい、床に何かありますね。」
地面を見ながらサリナは言うと、石を拾い上げ、狙いをつけ投げつける。
ドドドド!
「うぉ!?」
通路の先が5メートル程陥没し穴が開く。
「ひぇぇ、結構深いね。」
「下の階層まで続いてるな、ここから降りるか。」
ルプは風魔法で探索しながら言う。
「え!ここ降りるの?」
「無理じゃん?」
「ロープとかあんの?」
「有るわけ無いじゃん。」
千春達は深い穴を見ながら言うと、サフィーナが声をかける。
「チハル。」
「なに?・・・あ。」
サフィーナは空飛ぶ箒を持って指差す。
「あーあーうん、わかってたよ?」
そう言うと箒を出す。
「儂らは飛んで降りるか。」
ロイロは人型のまま翼を出し言う。
「え!?ロイロ人のまま飛べたの?!」
「飛べるぞ?」
ママドラ達も当たり前の様に翼を広げて降りる準備をしている。
「ルプは?」
「ん?風魔法で足場を作って降りれるぞ、俺が空走ってるの見たことあるだろ。」
「・・・うん、覚えてるよ?エーデルさんとホーキンさんは。」
2人を見ると、イー、アル、サンがエーデルに、ホーキンにはレフト、ライトが付いていた。
「オッケー、それじゃ行くよーん!」
元気よく言うが、ゆっくり慎重に落とし穴を皆は降りて行った。
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