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ママさんズ料理無双!
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「さぁて、なぁに作りましょうかね!」
「どうせなら王様達にも作る?」
「一泊させて貰うんだし、お礼に作るのも良いかも。」
「メグちゃん、王様の分作ったら食べてもらえるかな?」
「ゲルダムは何でも食べるわよ、生焼けの肉でもお腹壊さないし。」
「いや、そう言う意味では無いんだけど、まぁいいか、あの話じゃお酒のつまみっぽい方が喜びそうよね。」
智美はそう言うと、厨房を見渡す。
「王に出すならここの食材を使ってくれ。」
ゲンズが声を掛けてくる。
「あら、良いの?ゲンズ。」
「構いませんぜ、俺が料理長をやってんだ、文句言う奴はいねぇ、今日の仕込みも終わってるから手伝いが要るなら言ってくれ。」
ゲンズはそう言うと、マルグリットに笑いかける。
「調味料は一通りあるけど醤油はないわね。」
「バター、塩、胡椒は有るわ。」
「みりんも流石に無いわね、足りない調味料はこっちの使いましょ。」
調味料を確認する智美達は食材も見ていく。
「何この大きな鶏肉!ダチョウ?」
「コレはコカトリスですぜ。」
「へぇコレが!よーし、私は鶏肉つかうわ。」
美咲はコカトリスを前にして腕まくりをしナイフを持つ。
「私はこの肉使うわ。」
牛肉を見つけ、智美は言うと、料理人が声を掛けてきた。
「お手伝いします。」
「ありがとうございます、それじゃこの部位を一口サイズに切ってもらえますか?」
智美は指示を出し、調味料を混ぜていく。
「んー、野菜が少ないわね、ドワーフさん野菜食べてる?」
「あまり食べないですね。」
「食べなきゃダメよー、野菜でおつまみ作ろうかしら。」
麗子はキュウリの様な野菜を手に取り、さっと洗い一口食べる。
「うん、ちょっと硬いけどキュウリだわ。」
まな板に塩を塗し、キュウリもどきをゴリゴリと転がす。
「おー、胸肉でかっ!あ、砂ずりも大きいな、これをコレくらいのサイズでスライスしてもらえます?」
指でOKをする様に輪を作り、料理人に言うと、すぐに捌き出す。
「胸肉は揚げて甘辛にしよう。」
美咲は油に火を入れると、調味料を混ぜ合わせ出す。
「ほい!一品目!」
智美はサイコロステーキのニンニク醤油ソースを皿に乗せ、テーブルに置く。
「はーい、キュウリの塩揉みー。」
麗子も置くと次に手をかける。
「はい!砂ずりの唐揚げと、砂ずりの酢物ねー。」
美咲は小皿に分け並べる、次々と、しかも短時間に出来る料理を、ドワーフ料理人は驚きながら見ている。
「凄いわねぇ、まるで魔法みたい。」
「何年もやってたらこんな物よ、なんて事ないわ、はい、青椒肉絲出来たよー。」
「はーい、胸肉の甘辛揚げー。」
「こっちもー、ナスっぽい煮浸し。」
「あ!あの!姉さんがた!味見しても良いっすか?!」
ゲンズは出来上がる数々の品を見て思わず声を上げる。
「いいですよ、こっちに味見用に分けるわね。」
智美が言うと、美咲と麗子もひょいひょいと小分けにし、次の料理を作り出す。
「ゴクリ・・・」
ゲンズは喉を鳴らし、一口食べる。
「!?」
驚くゲンズ、そして他の料理にも手を付ける。
「おい、お前らちょっと食ってみろ。」
他の料理人も一口パクリと口に入れ、目を見開く。
「こんな短い時間でこんなに美味しい料理が。」
「姉さん!この料理、俺たちも覚えて良いですかい?!」
「ん?勿論、分からなかったら聞いてね。」
智美が了承すると、ゲンズが指示を出す。
「お前ら!姉さん達の料理を手伝え!そして覚えろ!」
「へい!」
次々に作られる料理を真似し、量産されていく料理、主婦ならではの時短料理も、ドワーフ料理人からすれば、何処ぞの王宮料理かと思うほどの味だった。
「こんなものかしら?」
「そうね、それにしても沢山出来たわねぇ。」
自分達と、ドワーフ王分で作っていたが、料理人たちは、構わず次々に作っていた為、凄い量が出来ていた。
「それでは食卓へお持ち致します、トモミ様、ミサキ様、レイコ様お疲れ様で御座います。」
コルラットが侍女やメイドを使い、料理を運ぶ、そして出入り口と違う方から騒がしく声が聞こえる。
「おう!ゲンズ!何だこの良い匂いは!」
「腹減ったぞ!」
「たまんねぇ匂いだな!酒が進みそうだわい!」
騒がしいのは、仕切られた部屋、食堂の方だ、ゲンズは扉を開け、怒鳴り散らかす。
「うるせぇ!今日の料理は特別だ!しっかり味わいやがれ!」
給仕が料理を持ち出し、兵士達に料理を並べていくと、ドワーフ兵士は酒を片手に食べ出す。
「おいおいおいおい!何だコレは!」
「うめぇ!」
「酒よりうめぇもんがこんなに!」
「いや!この料理食ったら、酒が何倍も美味え!」
ドワーフ兵士の叫びを聞きながら、ママさんズは厨房を後にする。
「大盛況みたいね。」
「うん、よかったよかった。」
「王様も気に入ってくれると良いね。」
3人が言うと、マルグリットが話しかける。
「気に入るに決まってるわ、私でさえお腹鳴ってしまいましたもの。」
恥ずかしそうにマルグリットが言う、そして食卓に着くと、ゲルダム王、隣には可愛らしい王妃が居た。
「マルグリット!」
「カラーシャ久しぶりね。」
マルグリットは娘を見る様な優しい笑顔になりカラーシャの所まで歩く。
「はい!本当にお久しぶりです!お会いできて嬉しいです!」
満面の笑みでマルグリットに答えるカラーシャ、ゲルダムは微笑ましい妻を見つつ、テーブルに目をやる。
「ほぉ、これが嬢ちゃん達の料理か。」
「美味しそうでしょう。」
「よし!頂こうか!」
席に座り、ゲルダムが早速料理に手を付ける。
「むん!?こりゃぁウマい!」
そう言うと、次々に口に入れる。
「コルラット!火酒を持って来い!」
ゲルダムが言うのを分かっていたのか、直ぐに酒が置かれる。
「くぅぁぁ!たまらんのう!」
「火酒って確か蒸留酒よね。」
「ウイスキーとかの事じゃ無かったかしら。」
智美と麗子が言うと、マルグリットが声を掛ける。
「トモミも飲んでみる?」
「良いのかしら。」
「ドワーフの食事で酒は水と一緒よ、飲まない方が変だと思われるわ。」
そう言うマルグリットの前にも、すでに火酒と呼ばれた酒が注がれている。
「ウイスキーと焼酎なら持ってきてるけど、出す?」
美咲が言うと、マルグリットは嬉しそうに頷く。
「はい、12年物のウイスキーと、麦、芋ね。」
「む?!それは酒か?!」
「飲まれますか?」
目敏く酒瓶を見たゲルダムが言うと美咲は酒を渡す。
「ほおぉ、綺麗な琥珀色じゃないか。」
コルラットに渡すと、グラスに注ぐ、そしてゲルダムは香りを嗅ぎ口に含む。
「くぅぁー!こりゃ美味い!」
「相変わらずねぇ、静かに飲めないの?」
マルグリットは呆れたように言い放ち、火酒を空け、焼酎を注ぐ。
「火酒って中々美味しいわ。」
智美は口に含み、味わう。
「うん、初めて飲む味ね、でも強いわコレ。」
美咲も火酒はイケる様だ。
「ちょっと私はキツいわ、でも割るのは違う感じよね。」
キツいと言いつつも顔色変えず飲む麗子、そしてドワーフ王の食卓は、程なく酒盛りとなり、夜は更けて行った。
「どうせなら王様達にも作る?」
「一泊させて貰うんだし、お礼に作るのも良いかも。」
「メグちゃん、王様の分作ったら食べてもらえるかな?」
「ゲルダムは何でも食べるわよ、生焼けの肉でもお腹壊さないし。」
「いや、そう言う意味では無いんだけど、まぁいいか、あの話じゃお酒のつまみっぽい方が喜びそうよね。」
智美はそう言うと、厨房を見渡す。
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「あら、良いの?ゲンズ。」
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ゲンズはそう言うと、マルグリットに笑いかける。
「調味料は一通りあるけど醤油はないわね。」
「バター、塩、胡椒は有るわ。」
「みりんも流石に無いわね、足りない調味料はこっちの使いましょ。」
調味料を確認する智美達は食材も見ていく。
「何この大きな鶏肉!ダチョウ?」
「コレはコカトリスですぜ。」
「へぇコレが!よーし、私は鶏肉つかうわ。」
美咲はコカトリスを前にして腕まくりをしナイフを持つ。
「私はこの肉使うわ。」
牛肉を見つけ、智美は言うと、料理人が声を掛けてきた。
「お手伝いします。」
「ありがとうございます、それじゃこの部位を一口サイズに切ってもらえますか?」
智美は指示を出し、調味料を混ぜていく。
「んー、野菜が少ないわね、ドワーフさん野菜食べてる?」
「あまり食べないですね。」
「食べなきゃダメよー、野菜でおつまみ作ろうかしら。」
麗子はキュウリの様な野菜を手に取り、さっと洗い一口食べる。
「うん、ちょっと硬いけどキュウリだわ。」
まな板に塩を塗し、キュウリもどきをゴリゴリと転がす。
「おー、胸肉でかっ!あ、砂ずりも大きいな、これをコレくらいのサイズでスライスしてもらえます?」
指でOKをする様に輪を作り、料理人に言うと、すぐに捌き出す。
「胸肉は揚げて甘辛にしよう。」
美咲は油に火を入れると、調味料を混ぜ合わせ出す。
「ほい!一品目!」
智美はサイコロステーキのニンニク醤油ソースを皿に乗せ、テーブルに置く。
「はーい、キュウリの塩揉みー。」
麗子も置くと次に手をかける。
「はい!砂ずりの唐揚げと、砂ずりの酢物ねー。」
美咲は小皿に分け並べる、次々と、しかも短時間に出来る料理を、ドワーフ料理人は驚きながら見ている。
「凄いわねぇ、まるで魔法みたい。」
「何年もやってたらこんな物よ、なんて事ないわ、はい、青椒肉絲出来たよー。」
「はーい、胸肉の甘辛揚げー。」
「こっちもー、ナスっぽい煮浸し。」
「あ!あの!姉さんがた!味見しても良いっすか?!」
ゲンズは出来上がる数々の品を見て思わず声を上げる。
「いいですよ、こっちに味見用に分けるわね。」
智美が言うと、美咲と麗子もひょいひょいと小分けにし、次の料理を作り出す。
「ゴクリ・・・」
ゲンズは喉を鳴らし、一口食べる。
「!?」
驚くゲンズ、そして他の料理にも手を付ける。
「おい、お前らちょっと食ってみろ。」
他の料理人も一口パクリと口に入れ、目を見開く。
「こんな短い時間でこんなに美味しい料理が。」
「姉さん!この料理、俺たちも覚えて良いですかい?!」
「ん?勿論、分からなかったら聞いてね。」
智美が了承すると、ゲンズが指示を出す。
「お前ら!姉さん達の料理を手伝え!そして覚えろ!」
「へい!」
次々に作られる料理を真似し、量産されていく料理、主婦ならではの時短料理も、ドワーフ料理人からすれば、何処ぞの王宮料理かと思うほどの味だった。
「こんなものかしら?」
「そうね、それにしても沢山出来たわねぇ。」
自分達と、ドワーフ王分で作っていたが、料理人たちは、構わず次々に作っていた為、凄い量が出来ていた。
「それでは食卓へお持ち致します、トモミ様、ミサキ様、レイコ様お疲れ様で御座います。」
コルラットが侍女やメイドを使い、料理を運ぶ、そして出入り口と違う方から騒がしく声が聞こえる。
「おう!ゲンズ!何だこの良い匂いは!」
「腹減ったぞ!」
「たまんねぇ匂いだな!酒が進みそうだわい!」
騒がしいのは、仕切られた部屋、食堂の方だ、ゲンズは扉を開け、怒鳴り散らかす。
「うるせぇ!今日の料理は特別だ!しっかり味わいやがれ!」
給仕が料理を持ち出し、兵士達に料理を並べていくと、ドワーフ兵士は酒を片手に食べ出す。
「おいおいおいおい!何だコレは!」
「うめぇ!」
「酒よりうめぇもんがこんなに!」
「いや!この料理食ったら、酒が何倍も美味え!」
ドワーフ兵士の叫びを聞きながら、ママさんズは厨房を後にする。
「大盛況みたいね。」
「うん、よかったよかった。」
「王様も気に入ってくれると良いね。」
3人が言うと、マルグリットが話しかける。
「気に入るに決まってるわ、私でさえお腹鳴ってしまいましたもの。」
恥ずかしそうにマルグリットが言う、そして食卓に着くと、ゲルダム王、隣には可愛らしい王妃が居た。
「マルグリット!」
「カラーシャ久しぶりね。」
マルグリットは娘を見る様な優しい笑顔になりカラーシャの所まで歩く。
「はい!本当にお久しぶりです!お会いできて嬉しいです!」
満面の笑みでマルグリットに答えるカラーシャ、ゲルダムは微笑ましい妻を見つつ、テーブルに目をやる。
「ほぉ、これが嬢ちゃん達の料理か。」
「美味しそうでしょう。」
「よし!頂こうか!」
席に座り、ゲルダムが早速料理に手を付ける。
「むん!?こりゃぁウマい!」
そう言うと、次々に口に入れる。
「コルラット!火酒を持って来い!」
ゲルダムが言うのを分かっていたのか、直ぐに酒が置かれる。
「くぅぁぁ!たまらんのう!」
「火酒って確か蒸留酒よね。」
「ウイスキーとかの事じゃ無かったかしら。」
智美と麗子が言うと、マルグリットが声を掛ける。
「トモミも飲んでみる?」
「良いのかしら。」
「ドワーフの食事で酒は水と一緒よ、飲まない方が変だと思われるわ。」
そう言うマルグリットの前にも、すでに火酒と呼ばれた酒が注がれている。
「ウイスキーと焼酎なら持ってきてるけど、出す?」
美咲が言うと、マルグリットは嬉しそうに頷く。
「はい、12年物のウイスキーと、麦、芋ね。」
「む?!それは酒か?!」
「飲まれますか?」
目敏く酒瓶を見たゲルダムが言うと美咲は酒を渡す。
「ほおぉ、綺麗な琥珀色じゃないか。」
コルラットに渡すと、グラスに注ぐ、そしてゲルダムは香りを嗅ぎ口に含む。
「くぅぁー!こりゃ美味い!」
「相変わらずねぇ、静かに飲めないの?」
マルグリットは呆れたように言い放ち、火酒を空け、焼酎を注ぐ。
「火酒って中々美味しいわ。」
智美は口に含み、味わう。
「うん、初めて飲む味ね、でも強いわコレ。」
美咲も火酒はイケる様だ。
「ちょっと私はキツいわ、でも割るのは違う感じよね。」
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