異世界日帰りごはん 料理で王国の胃袋を掴みます!

ちっき

文字の大きさ
142 / 1,133
連載

ママさんズと神様!

しおりを挟む
 千春達がチョコを作っている頃、ママさんズはアイトネとお茶をしていた。

「はぁ、一息吐けたわ。」
 頼子の母、智美はコーヒーをグイっと飲むと溜息を吐く。

『メロンっていう果実なのね、とっても美味しいわぁ~♪』
「アイトネ様あちらにはメロン無いのですか?」
『敬語は要らないわ、普通に話ししてくれると嬉しいわ~。』
 美桜の母、美咲が敬語で話すとアイトネはケラケラ笑いながら答える。

『向こうにはこんなに美味しい果実は無いわ~、色々と品種改良してきたのね。』
「そうですね、日本以外に海外でもフルーツは美味しく、食べやすく研究してますねぇ。」
 麗奈の母、麗子はアイトネに言葉を返す。

「さて、皆LIMEの交換しない?」
「しましょ!来週も集まるのよね?」
「集まるというか麗奈ちゃんに付いて行く感じになるのかなぁ。」
「そうね、ウチのヨリは絶対来週も行くでしょうから。」
「旦那にはなんて言おうかしら。」
「娘たちのママ会で良いじゃない、実際そうだし?」
「そうそう、ウチのも週末好きにして良いって言えば二つ返事でOKくれるわよ。」
 智美と美咲は問題無いとウキウキだ。

「うちは行けるか微妙だなぁ~。」
「レイコの旦那厳しい?」
「厳しくは無いけどー、ほったらかしすると拗ねるのよねぇ。」
 麗子は旦那のショボンとした顔を思い出しながら苦笑いする。

『私がちょちょいと精神に魔法掛けてあげましょうか?』
 アイトネがフラペチーノを飲みながら恐ろしい事を言う。

「いや!さすがにそれはダメでしょ!」
「んー、それはちょっと気が引けるわ。」
「もういっその事話しちゃう?」
 ママさんズは、ウーーーンと唸りながら考える、するとアイトネに声を掛ける女性が現れた。

「あら、アイちゃんこっち来てたの?」
『ウカちゃん!そうなの!ヨリ達のママに誘われてフラペチーノ奢ってもらったの~♪』
 宇迦之御魂神ことウカちゃんは軽く挨拶をすると、ママさんズにも声を掛ける。

「うちのコンがお世話になってます。」
「・・・えっと・・・?」
「狐ちゃんが居たでしょ?」
「あ!うちのミオに付いてた狐!?」
「そ、私の使い、しばらく一緒にさせてあげてね。」
 そう言うと同じ席に座るウカちゃん。

「あの、神様・・ですよね?」
 元巫女の智美は若干引き気味に確認する。

「えぇ、日本じゃ宇迦之御魂神とか呼ばれてるわ。」
「えぇぇ・・・・お稲荷様じゃないですかぁ。」
「え?お稲荷様って狐の?」
 千春達と同じように狐が神様と思った美咲と麗子は智美に問いかける。

「狐は御使い様、神様はウカノミタマノカミって言うのよ。」
『ウカちゃんは何してるの?』
 ふいに現れたウカちゃんにアイトネが聞く。

「コーヒーを飲みに来たのよ。」
「まぁコーヒー店だもんね。」
「そりゃそうだ。」
「神様もコーヒー飲むのねぇ。」
「あなた達もウカとかウカノで良いわよ、長いのよあの名前、それで?何してたの?」
「来週もあっちの世界に遊びに行く為の計画を練ってました。」
 智美がウカちゃんに旦那事情を話し、うまく向こうへ行く算段を付けようと苦悩中だと話をする。

「ん~・・・そうねぇ、私も使いを向こうに連れて行ってもらってる訳だし、ちょっと協力しちゃおうかしら。」
『何かあるのかしら~?』
「大したものでは無いわよ。」
 そう言うと何もない空間を軽く掴むと手を開く。

「勾玉ですね。」
「綺麗~。」
「これは?」
 三人は勾玉を見ながらウカちゃんに聞く。

「これを持って念じながら話をすると疑わずその言葉を信じるわ。」
「ヤバいやつだ。」
「犯罪待ったなしのアイテムだ。」
「ダメな奴じゃないですか!?」
 詐欺師が喜びそうなアイテムをウカちゃんはママさんズに渡す。

「そんなに強力な物じゃないわよ、疑ってる相手には余り効かないし、あーそうなんだ、って思いやすくなる程度よ。」
「十分過ぎますけどね。」
「貸していただけるんですか?」
「えぇ、あなた達が生きている間はあなた達が好きなように使っていいわ、持ち主が消えたらその勾玉も消滅するから。」
 何でも無いと言うようにウカちゃんは言う。

「よし!これで来週も異世界に行ける!」
「ちょっと後ろめたいけどね!」
「有難うございますウカ様。」
 智美と美咲はニコニコしながら、そして麗子はウカちゃんにお礼を言う。

「あ!そうだ、アイちゃんコレ渡しておくわ。」
 そう言って出したのはスマホだ。

『やった!本当に準備してくれたのね~♪』
「えぇ、一応私のスマホの番号入れておいたから、前教えたように使ってね。」
『わかったわ~♪』
「え、神様がスマホ?」
「契約は誰がしたの?」
「ウカ様名義じゃない?」
「あ、あなた達LIMEの登録してたわよね、私のも入れておいて、何かあったらLIMEしてね。」
『私も~!トモミ!私も~!』
 日本人として普通に生活圏を確保している宇迦之御魂神ことウカちゃんはママさんズ、そしてアイトネとアドレス交換をした。



しおりを挟む
感想 3,724

あなたにおすすめの小説

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。 しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。 やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。 そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。 そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。 これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました

iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~

夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力! 絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。 最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り! 追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。 

さら
恋愛
 私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。  そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。  王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。  私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。  ――でも、それは間違いだった。  辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。  やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。  王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。  無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。  裏切りから始まる癒しの恋。  厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。