美味しいものは基本、身体に悪い

ラーメンスープベースのおじや２

　まずはカップ麺の蓋を開ける。
　祭りの始まりだ。

　例の『謎肉』がごろごろしているのを見て、少し微笑む。
　ここまではルーティーン。

　その後、チンチンに沸いた熱湯を注ぎこみ、しばし待つ。
　重しにするには、新潮文庫がお勧めな気がする。

　俺は少し柔らかめが好きなので四分後、
　蓋を開ける。

　立ち上るカレーの匂い。
　でも、よくよく考えてみると、こんな香りのカレー屋さんには行ったことがない。
　ただ日本人100人に嗅がせるとほぼ100人がカレーの匂いと認識するだろう、この香り。

　やはり歴史というのは凄いものだ。

　誤解を恐れずに言ってしまうと、カップ麺は蓋を開けた瞬間が一番楽しい。
　そこからは割と淡々と食べ進めていくから。
　食べないと、麺が伸びちゃうから。

　しかし今日は麺を食べ終わった後に真のメインが控えている。
　大魔神佐々木がいた頃のベイスターズのような
　安心して中盤以降を進めていける感じが非常に心地よい。