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18話 子供達の行く末 その2
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「ルリア、どうするんだ? 何か手立てを考えているのかい?」
「ええ、でもやはり私は様子を見ることに専念するわ。ガスト王子殿下のことは一刻も早く忘れたいし。その子供達がどうなるのか、私が首を突っ込めることではないだろうし。
「なるほど……つまり、普段通り生活して、結果だけを知るようにするってことだね?」
「そういうことね。今はそれより、クライブ・マーガレット公爵様との仲を大切にしたいしね」
「ルリア……ありがとう。そう言ってくれて、僕はとても嬉しいよ」
そう言いながら、クライブは私を抱き寄せてくれた。彼の胸の中は本当に温かい……このまま眠ってしまいたいくらいの衝動に駆られてしまう。まあ、いい感じになったところでシューミートがまた、ケーキを持って現れそうだけれど。
「正直、ガスト王子殿下なんてどうでも良いわ。私はクライブとの時間をもっともっと取っていきたいし」
「それは何よりだよ。どっちにしろ、僕らでは出来ることが非常に限られてしまうしね」
「ええ、そういうことだわ」
私はともかく、クライブはその気になれば公爵という立場だから、ある程度の意見は通るかと思う。でも、彼は私の方を優先してくれている。
「それじゃあクライブ、シューミートに監視されるのも癪だし、どこかへ出かけない?」
「そうだね、そうしようか。室内でも良いけど、辛気臭さが出てきてしまったしね」
「ええ、天気も良いことだし、貴族街にでも繰り出してみましょう」
「そうだね、そうしようか」
辛気臭い雰囲気を一掃するには外へ出るのが、最も効果的だ。私とクライブは貴族街へ出かけることにした。
---------------------------
ガスト王子殿下視点……。
「えっ? どういうことですか、父上……兄上……!?」
私の前には父上と兄上の二人が立っている。つい先ほど、私の部屋に入って来たのだ。
「お前への罰だが……お前は今後一切、王族を名乗ることを許さない。20名の関係を持った女性陣を引き連れて、田舎に引っ越すのだ。もちろん、子供にも王族の血が流れていることを明かすのは厳禁だ」
「そ、そんな……父上……!?」
「大家族で羨ましいことじゃないか……はははは、ガストよ」
明らかに父上の表情は笑っていなかった。言葉と表情の乖離が激し過ぎる。
「貴様のおかげで、我が王国の存続の危機まで話が進んでいるのだ! 今後、王家であったことを名乗った場合、命が無くなると思え! この親不孝者がっ!」
「ち、父上……私は見捨てられるのですか……!?」
「幾らかの生活が出来るようには取り計らってやる。幸い、次期国王としては第一王子のマルコフが居るのだ。王家は今後も発展させていけるだろう。この問題さえ上手く収束させればな」
「まあ、そういうことだガスト。悪く思うなよ?」
「あ、兄上まで……」
私の行く末はどうやら決まってしまったようだ……もう二度と日の目を見ることはないのだろう。
「ええ、でもやはり私は様子を見ることに専念するわ。ガスト王子殿下のことは一刻も早く忘れたいし。その子供達がどうなるのか、私が首を突っ込めることではないだろうし。
「なるほど……つまり、普段通り生活して、結果だけを知るようにするってことだね?」
「そういうことね。今はそれより、クライブ・マーガレット公爵様との仲を大切にしたいしね」
「ルリア……ありがとう。そう言ってくれて、僕はとても嬉しいよ」
そう言いながら、クライブは私を抱き寄せてくれた。彼の胸の中は本当に温かい……このまま眠ってしまいたいくらいの衝動に駆られてしまう。まあ、いい感じになったところでシューミートがまた、ケーキを持って現れそうだけれど。
「正直、ガスト王子殿下なんてどうでも良いわ。私はクライブとの時間をもっともっと取っていきたいし」
「それは何よりだよ。どっちにしろ、僕らでは出来ることが非常に限られてしまうしね」
「ええ、そういうことだわ」
私はともかく、クライブはその気になれば公爵という立場だから、ある程度の意見は通るかと思う。でも、彼は私の方を優先してくれている。
「それじゃあクライブ、シューミートに監視されるのも癪だし、どこかへ出かけない?」
「そうだね、そうしようか。室内でも良いけど、辛気臭さが出てきてしまったしね」
「ええ、天気も良いことだし、貴族街にでも繰り出してみましょう」
「そうだね、そうしようか」
辛気臭い雰囲気を一掃するには外へ出るのが、最も効果的だ。私とクライブは貴族街へ出かけることにした。
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ガスト王子殿下視点……。
「えっ? どういうことですか、父上……兄上……!?」
私の前には父上と兄上の二人が立っている。つい先ほど、私の部屋に入って来たのだ。
「お前への罰だが……お前は今後一切、王族を名乗ることを許さない。20名の関係を持った女性陣を引き連れて、田舎に引っ越すのだ。もちろん、子供にも王族の血が流れていることを明かすのは厳禁だ」
「そ、そんな……父上……!?」
「大家族で羨ましいことじゃないか……はははは、ガストよ」
明らかに父上の表情は笑っていなかった。言葉と表情の乖離が激し過ぎる。
「貴様のおかげで、我が王国の存続の危機まで話が進んでいるのだ! 今後、王家であったことを名乗った場合、命が無くなると思え! この親不孝者がっ!」
「ち、父上……私は見捨てられるのですか……!?」
「幾らかの生活が出来るようには取り計らってやる。幸い、次期国王としては第一王子のマルコフが居るのだ。王家は今後も発展させていけるだろう。この問題さえ上手く収束させればな」
「まあ、そういうことだガスト。悪く思うなよ?」
「あ、兄上まで……」
私の行く末はどうやら決まってしまったようだ……もう二度と日の目を見ることはないのだろう。
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