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しおりを挟む「ふざけるな、ミリア! お前は私の婚約者なんだぞ!? わかっているのか!」
「だからもう、あんたなんかとは付き合わないって言ってるでしょ! ふざけないでよ! なにがタルタロス伯爵と寝ろ、よ! 女をなんだと思っているの?」
「女は男の道具に決まっているだろう!」
ほら、本音が出た。クーザーは激昂しており、自分が言ってることがよく分かっていない。女を道具扱いするなんて貴族の風上にもおけないわ。どうせ、領民も貴族のための道具だなんて考えているんでしょうね。
こんな奴とは絶対に一緒になれないわ。すぐに屋敷から飛び出してやる。
私は荷物もほとんど持たずに、クーザーの屋敷から出て行ってやった。
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