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8話
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「クラレンス様……ここがレベル4相当の舞踏会の会場になるのですか?」
「ああ、その通りだ。本日はレベル3、レベル4、レベル5の舞踏会が宮殿内で同時に行われているらしい」
「そうですか……なるほど」
私はクラレンス第四王子殿下と顔見知りになり、そのままレベル5の舞踏会場で話しが弾んでしまった。想像以上に気さくな方で面白い。王子殿下にはサンピエス宮殿で開かれている他の舞踏会について聞かされた。
せっかくなので、どういう雰囲気かを二人で見に行こうとなったのだけど……何のことはない、普通の雰囲気の舞踏会だった。強いて言うなれば、参加している方々の格が侯爵様や公爵様になっており、出されている料理もレベル5と比較すると質素なのかな? という程度だ。
「クラレンス様、レベル4相当の舞踏会に興味があるのですか?」
「ああ、そうだな。レミュラからしてみれば不思議に映るかもしれないが……私はレベル5相当の舞踏会以外に出たことがないんだ」
すごい……言い方を間違えれば完全に自慢にしか聞こえない発言だわ。でも、クラレンス様は特に自慢をしている様子ではなかった。彼もまだ18歳のようだし、パーティー参加の経験が足りていないのかもしれない。
「だから、他の格式の舞踏会には興味があった。ああ、念のために言うけど、別に見下しているとかそういうことではないよ?」
「わかっております。クラレンス様は経験をお積みになりたいのですよね?」
「そういうことだ。我が国に於いては他国にはない舞踏会のレベル方式というのが採用されているからな。生まれて18年……これまでは第四王子という立場から、自動的にレベル5相当の舞踏会に参加させられていたが、実を言うと不満でもあったのだ。それでは見聞が狭まってしまうだろうからな」
なるほど……私はクラレンス様の考えは妥当であると思えた。見聞を広める意味合いでは、他の舞踏会の様子を伺うことは絶対に必要だろうし。第四王子殿下ならば、自動的にレベル5の舞踏会の出席になるだろうし……。今回、その会場を抜け出してレベル4相当の舞踏会会場に来たことは良かったのかもしれないわね。
「レミュラ……知り合ったばかりのあなたに、無理やり付き合ってもらったことは申し訳ない。一人ではどうしても不安なだけに……恩に着るよ」
「いえ、どんでもないことでございます。クラレンス様のお役に立てたことは非常に嬉しいですわ」
「そう言ってもらえると助かるよ」
ひょんなことから、クラレンス第四王子殿下と仲良くなってしまった……こんな偶然ってあるのかしら? すごい運命的なものを感じてしまうわ。ん? 彼と出会えたのは偶然なのよね……?
「ああ、その通りだ。本日はレベル3、レベル4、レベル5の舞踏会が宮殿内で同時に行われているらしい」
「そうですか……なるほど」
私はクラレンス第四王子殿下と顔見知りになり、そのままレベル5の舞踏会場で話しが弾んでしまった。想像以上に気さくな方で面白い。王子殿下にはサンピエス宮殿で開かれている他の舞踏会について聞かされた。
せっかくなので、どういう雰囲気かを二人で見に行こうとなったのだけど……何のことはない、普通の雰囲気の舞踏会だった。強いて言うなれば、参加している方々の格が侯爵様や公爵様になっており、出されている料理もレベル5と比較すると質素なのかな? という程度だ。
「クラレンス様、レベル4相当の舞踏会に興味があるのですか?」
「ああ、そうだな。レミュラからしてみれば不思議に映るかもしれないが……私はレベル5相当の舞踏会以外に出たことがないんだ」
すごい……言い方を間違えれば完全に自慢にしか聞こえない発言だわ。でも、クラレンス様は特に自慢をしている様子ではなかった。彼もまだ18歳のようだし、パーティー参加の経験が足りていないのかもしれない。
「だから、他の格式の舞踏会には興味があった。ああ、念のために言うけど、別に見下しているとかそういうことではないよ?」
「わかっております。クラレンス様は経験をお積みになりたいのですよね?」
「そういうことだ。我が国に於いては他国にはない舞踏会のレベル方式というのが採用されているからな。生まれて18年……これまでは第四王子という立場から、自動的にレベル5相当の舞踏会に参加させられていたが、実を言うと不満でもあったのだ。それでは見聞が狭まってしまうだろうからな」
なるほど……私はクラレンス様の考えは妥当であると思えた。見聞を広める意味合いでは、他の舞踏会の様子を伺うことは絶対に必要だろうし。第四王子殿下ならば、自動的にレベル5の舞踏会の出席になるだろうし……。今回、その会場を抜け出してレベル4相当の舞踏会会場に来たことは良かったのかもしれないわね。
「レミュラ……知り合ったばかりのあなたに、無理やり付き合ってもらったことは申し訳ない。一人ではどうしても不安なだけに……恩に着るよ」
「いえ、どんでもないことでございます。クラレンス様のお役に立てたことは非常に嬉しいですわ」
「そう言ってもらえると助かるよ」
ひょんなことから、クラレンス第四王子殿下と仲良くなってしまった……こんな偶然ってあるのかしら? すごい運命的なものを感じてしまうわ。ん? 彼と出会えたのは偶然なのよね……?
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