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3話 幼馴染と繋がる その2
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「さてと、本日はミリアス様とレグリオ様がいらっしゃるわけだが……どんな気分だ、レイナ?」
「そ、そうですね……久しぶりの再会なので緊張します……」
「ふふふ、まあそうだろうな」
お父様はとても楽しんでいるようだった。私の緊張の様子を見て喜んでいるしね。ミリアスとレグリオとの連絡は思いの外簡単に終わった。お父様が隣国のハイメガ王国との連絡をつけてくれたのだ。
ちなみにダート様から婚約破棄を言い渡されてから、2週間が経過している。そっちの話はあんまり進んでいないけど、婚約破棄の事実だけは変わらない。
「お父様、お伺いしてもよろしいですか?」
「どうかしたのか、レイナ?」
「ミリアスとレグリオ……いえ、こうして呼び捨てにするのは失礼だと思いますが、どうして王家の人間だっと教えてくれなかったのですか?」
お忍びでのなにかがあったのだろうか……ミリアスやレグリオが話さなかったのは、ご両親から止められていたと考えれば納得がいくけれど、お父様が教えてくれなかったことには引っかかりを覚える。私をそんなに信用できないのだろうか?
「その辺りは色々と細かい規定があってだな。あの時はお二人の正体をバラすわけにはいかなかったのだ」
「そうだったんですね」
「うむ。決してレイナのことを信用していなかったとかそういうことではないからな」
私の心の中を読まれた気がしてしまった。何にせよ良かったけれど。それにしても、ミリアスとレグリオとの久しぶりの再会……積もる話も色々とあるけれど、普通に楽しみだ。あ、でも相手は隣国の王家の方々だし、以前までのような接し方では失礼に値するかしら?
「……」
特にその……レグリオとは当時、色々とあったし。これはお父様も知らないことだけれど。なんだか再会するのが恥かしくなってしまう。
「ミリアス様、レグリオ様がご到着されたようです。お通ししてもよろしいでしょうか? ガイル様」
「うむ、お通ししてくれ。失礼のないようにな」
「畏まりました」
トクン、と私の心の中が高揚していた。ミリアスとレグリオの二人が屋敷の入り口にやって来たのだ……数年振りの幼馴染との再会。どのように変わっているのだろうか? そんな変化が緊張はしつつも非常に楽しみだ。
「そ、そうですね……久しぶりの再会なので緊張します……」
「ふふふ、まあそうだろうな」
お父様はとても楽しんでいるようだった。私の緊張の様子を見て喜んでいるしね。ミリアスとレグリオとの連絡は思いの外簡単に終わった。お父様が隣国のハイメガ王国との連絡をつけてくれたのだ。
ちなみにダート様から婚約破棄を言い渡されてから、2週間が経過している。そっちの話はあんまり進んでいないけど、婚約破棄の事実だけは変わらない。
「お父様、お伺いしてもよろしいですか?」
「どうかしたのか、レイナ?」
「ミリアスとレグリオ……いえ、こうして呼び捨てにするのは失礼だと思いますが、どうして王家の人間だっと教えてくれなかったのですか?」
お忍びでのなにかがあったのだろうか……ミリアスやレグリオが話さなかったのは、ご両親から止められていたと考えれば納得がいくけれど、お父様が教えてくれなかったことには引っかかりを覚える。私をそんなに信用できないのだろうか?
「その辺りは色々と細かい規定があってだな。あの時はお二人の正体をバラすわけにはいかなかったのだ」
「そうだったんですね」
「うむ。決してレイナのことを信用していなかったとかそういうことではないからな」
私の心の中を読まれた気がしてしまった。何にせよ良かったけれど。それにしても、ミリアスとレグリオとの久しぶりの再会……積もる話も色々とあるけれど、普通に楽しみだ。あ、でも相手は隣国の王家の方々だし、以前までのような接し方では失礼に値するかしら?
「……」
特にその……レグリオとは当時、色々とあったし。これはお父様も知らないことだけれど。なんだか再会するのが恥かしくなってしまう。
「ミリアス様、レグリオ様がご到着されたようです。お通ししてもよろしいでしょうか? ガイル様」
「うむ、お通ししてくれ。失礼のないようにな」
「畏まりました」
トクン、と私の心の中が高揚していた。ミリアスとレグリオの二人が屋敷の入り口にやって来たのだ……数年振りの幼馴染との再会。どのように変わっているのだろうか? そんな変化が緊張はしつつも非常に楽しみだ。
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